2003JMRC千葉ジムカーナフェスティバル

12/7(日)、浅間台スポーツランド、ドライ(路温:22℃〜10℃)




2003JMRC千葉ジムカーナフェスティバル
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位遠藤康浩 CP9A0'50"1940'49"3120'49"312
2位宮嶋一人 CT9A0'54"925(P1)0'49"4390'49"439
3位鷹巣義幸 DC20'49"4800'50"6590'49"480
4位森田勝也 FD3S0'50"0350'50"8190'50"035
5位印南靖志 CT9A0'50"6580'50"2860'50"286
6位茅野成樹 DC20'50"4350'54"847(P1)0'50"435
7位中島聡 EK90'54"4920'50"8020'50"802
8位杉浦誠 FD3S0'54"0060'52"3630'52"363
9位梅澤高志 DC20'52"4350'57"706(P1)0'52"435
10位三間康 CT9AM.C.0'52"7310'52"731

1.まえがき

 早々に地区戦が終わり、普通の人らしい生活を送ってみたり、突然すごい頻度で走り始めたりと、勝手気ままにシーズンオフを過ごしてきましたが、寒さも厳しくなってきた12月7日に、浅間台スポーツランドで開催された2003JMRC千葉ジムカーナフェスティバルに参加してきました。
 タイトルのとおり、JMRC千葉ジムカーナシリーズのフェスティバルイベントなわけですが、エキスパートクラスと称するお手本走行クラスが設定されるとのことで、お手本になる走りができるかどうかは別として(爆)、このクラスへ参加することになりました。また、今年のJMRC神奈川ジムカーナシリーズのフェスティバルが諸事情により中止となったため、この千葉フェスを、勝手に神奈川フェスティバルに見立てて神奈川ドライバーで盛り上がっちゃおうという企画が浮上したことも、参戦を決意した大きな理由です。何しろ今年の神奈川の盛り上がりは、千葉勢の協力があったからこそ。神奈川の盛り上げに協力していただいた千葉にはお礼しなくちゃ失礼でしょ、ってことで、神奈川総出で千葉フェスに乗り込むことに決まったのでした。
 仕事も忙しいし、勝手に神奈フェス企画準備も忙しいので、前日練習は不参加を決めていましたが、事前にエントラントリストを見てびっくり。EXクラスの顔ぶれが豪華なこと。半端じゃないです。エントリー台数も16台と予想以上に盛況です。どうやら全日本トップクラスのN4ドラはこぞってレンタルマシンでの参加のようですが、それを見た瞬間、なんとか都合をつけて前日練習に参加して一矢報いたいという考えが頭の中を駆け巡ったのは想像に容易いことでしょう。
 しかし、タイトなスケジューリングはどうすることもできず、所用を済ませて、夕刻から現地入り。前夜祭からの参加となりました。って前夜祭は出るんだな>自分(爆)。
 今回の前夜祭は特に公に参加募集をしなかったため、気の合う仲間と少人数での濃い宴会となりましたが、飲み放題プランを選択してしまうところがそもそもの間違いでしょう。ビールだけで余裕で元が取れるとか言ってないで翌日のことを考えましょう>皆さん(笑)
 土曜日こそ雨模様の天候でしたが、日曜日はドライ勝負となりそうな感じ。しかし12月のイベントですから、路面温度は期待できません。179番というゼッケンから推測するに、第一ヒートはお昼ごろ、第二ヒートは日が沈むころ、という出走タイミングが予想されます。ってことは、ほぼ間違いなく第一ヒート勝負となるでしょう。しかし、もしも第二ヒート勝負を余儀なくされた場合に備えて、虎の子ウェットタイヤも持参しておくことにしました。

2.当日

 ちょっと酒が残っている上、飲んだ後にラーメンなんぞ食ってたせいか、起きても胃がもたれてます(涙)。それでも短時間ながらも爆睡できたせいか、体調はまずまずかな?まだ薄暗い成田の町を出発して会場に入ります。
 この日は、自分の出走準備以外に勝手に神奈フェスの準備をしなくてはならないので、猛スピードで準備を進め、朝は大忙しでした。それでも出走順が極端に遅いため、車検さえ受けられれば、あとは直前になんとかできるので、とにかく車検だけすませて神奈フェス事務局の準備を進めます。エントラントリストの作成やら準備をしている間に、なんとコースがオープン(焦)。急いでコース図を持って慣熟歩行へ。普段ですと、歩き始める前にコースを覚えていることが多いのですが、慣熟歩行をしながらコースを覚えるのは久しぶりで、十分に攻めどころの検討ができないまま、慣熟歩行を終えることになってしまいました(涙)。やはりできるだけ慣熟歩行の前にコース図には目を通しておくべきですね・・・。
 それでも、おおよその抑えどころはチェックしたし、勝負の第一ヒートは高温用のG/Sコンパウンドをチョイスするつもりなので、路面温度を考えてもそう大胆には攻められないはずですから、むしろタイヤと路面のインフォメーションに集中してロス無くタイヤを転がすことに集中することが第一という気がします。
 で、この日は、勝手に神奈フェスという企画を実行しているわけですが、我々以外にも実は、NUIMEN軍団を始め、南関東後掻連合とか、D車連合とか、さまざまな団体がこの千葉フェスを楽しもうとそれぞれの趣向を凝らし、いろいろ企ててきています。パドックに足を踏み入れれば、そのお祭り騒ぎの雰囲気に唖然とするほどかもしれません。このうち、NUIMEN軍団ってのはもともと南関東のA2軍団が集まって出来上がった集団らしいのですが、クラスやクラブの垣根を越えて楽しくやりましょう、というコンセプトに共感して私も名前を入れてもらっているわけです。
 こんな濃〜い参加者がパドックでコースで勝手に盛り上げている会場の雰囲気は皆様のご想像にお任せしますが、フェスティバルの名に相応しいエントラントの雰囲気になっていました。

 勝手に神奈フェス、そしてNUIフェス参加者の活躍に一喜一憂しながら、出走までの時間を楽しみ、お昼も過ぎたころにようやくEXクラスの出番が来ました。路面温度は22℃くらい。G/Sコンパウンドでは経験の無い温度域ですので、とにかく路面とタイヤのインフォメーションに集中して、ギャラリー前のターンは恥ずかしくないようなターンを決められるよう、がんばります。セッティングは例によっていつもと一緒。空気圧も特に下げずにいつものまんまで行くことにします。
3.第一ヒート
 4500rpm程度から半クラッチを長めに使ってスタートしますが、いとも簡単にホイールスピンしてしまい、コントロールしながらアクセルを空け、2速、そして3速へシフトアップ。右パイロン手前で挙動を見ながらブレーキングを入れてアクセルオン。左の規制パイロンをステアリングで避けてからはすぐにブレーキングを開始し、外周へ。丁寧にブレーキングを開始し、2速に落としますが、進入からテールが流れ始め、アクセルでコントロールしながら右奥のパイロンへアプローチ。予想以上にうまくフォローできて、結果的に向きも変えられ、うまくクリアできたみたいです。しかし、全くグリップ感がありません(涙)。右奥のパイロンで良い姿勢が作れたのでそのままアクセルオンで外周を脱出。排水溝付近ではアクセルオフで曲げて3速へ。スタート付近への飛び込みは、ラインの自由度があり迷いますが(って走りながら考えるなって感じ)、割とコンパクトなラインを選んだら、その後の右パイロンからの進入がきつく、ややインを離してしまいます。2速に落として不安定な姿勢ながら、アクセルを一瞬開け、すぐに直角気味の左ターンへ進入。1速に落として軽くサイドを当てますが、流れてからが速いのね、このタイヤ(涙)。ほぼフルカウンター気味になるほどテールを振り出してしまい、大事なギャラリー前でやばい姿勢(焦)。つじつまを合わせられるよう全力でコントロールして次の右180度パイロンでGをかけ返してサイド。かなりパイロンを離したものの、なんとかごまかすことは出来た様子。しかし、想定したラインよりもイン気味に立ち上がってしまい、2速に上げて島に進入しますが、島からの脱出が狙っていたラインよりも車1台分くらいイン側に寄ってしまいます。そのまま3速に入れバスストップへ飛び込みますが、おかげでラインが悪く、思わずブレーキングしてバスストップを通過。かっちょわりぃ〜。もう一度踏みなおして外周へ向かい、丁寧にブレーキングして2速に落として外周へ進入。立ち上がり方向を若干見誤り、必要以上に減速してしまいましたが、とにかくアクセルを踏み切って外周を立ち上がります。やや想定よりもアウトに膨らみながら3速に入れ、規制の右パイロンを避けて最終セクションへ向かいます。三角形の島から離れて置かれたパイロンが慣熟歩行時より離れて見え、一瞬迷いますが、割とコンパクトなラインで左パイロンに進入し、1速まで落としてサイド。軽くテールをスライドさせたまま一瞬踏んで、三角形の頂点付近でもう一度サイドをあて、さらに立ち上がりのパイロン手前でもう一回サイドでやや角度を付けて回し込みます。ちょっとテールを振りすぎてストール気味になってしまいましたが、そのまま踏んで、スラロームの進入で2速に上げて、踏み切ってゴール。タイムは、50"19でした。

4.第二ヒートの対策

 トップはなんとインテグラの鷹巣さん。1秒も速い49"48をたたき出し一人旅状態。続いてFD3Sを持ち込んだ森田さんが50"03で2番手、そしてなんと私が3番手でした。4番手には大熊さんのインテグラでダブルエントリーの茅野さん。なんか、すごいメンバーじゃないっすか?これ・・・。 今回高野さんのエボ8でダブルエントリーの宮嶋さんは49"92の2番手タイムを出しながらもパイロンタッチに沈んでいます。
 このまま終わったら、もしやこのメンバーの中で3番手表彰台?と考えてしまうのは僕だけではないはずです(笑)。4時頃になれば路面温度も下がってくるし、タイムアップは絶対的に厳しいはずですからねぇ。このまま終わったとしてもそれはそれでいいや、なーんて考えていたら、居ました、勝負を捨てていない人が。低温用タイヤに履き替える準備をしている宮嶋さんが居るではないですか・・・。宮嶋さんの走りを見る限り、いきなりの運転でミスもあり、路面温度が下がったとしてもまだまだタイムは詰まりそう。ってことは、このままじゃ、4位転落じゃないっすかぁ〜。ここまでくると欲が出るってもので、出来れば3位以内で終わりたいななんて考えてしまうのは当然の流れですよね。徐々に下がりつつある路面温度とにらめっこをしながら、ドライで履いたことが無いG/2Sコンパウンドを使うかどうかの決断を迫られます。
 出走まであと1時間を切った15時頃の路面温度は12℃前後。予想通りこのままでは10℃以下まで下がってしまいそうです。となると、勝負云々じゃなくて、G/Sじゃ危ないでしょ(笑)。かんとくとも相談の上、ここまで来たら(ってどこまでだよ)、やるだけのことはやることにしましょうってことで、初のG/2Sドライ路面投入を決めました。宮嶋さんは自分の車ではないにしろ、本気でタイムを出してくるはず。それにどこまで迫れるのか、全力で立ち向かうのが礼儀ってものでしょう。
 とは言ったものの、エアセッティングが全く分かりません。散々悩みましたが、自分なりの基準値を設けましたので、そいつをまずは標準として走ってみることにします。

 という訳で、タイヤ交換を行い、EXクラスが終わってからはすぐに勝手に神奈フェスのリザルト集計をしなくちゃならんので、そのあたりの作業の指示を出しに神奈川パドックに戻ってから、スタートラインに着きます。

5.第二ヒート
 スタートラインについて薄暗くなった浅間台のコースを見ながら、ライト点灯させようかなぁ、なんて考えていると、スタートフラッグが振られました。2Sの感覚が全く分からないので、探りながら5000rpm程度からスタート。2速、3速と上げ、右パイロン手前でブレーキングを入れて通過し、左パイロンをステアリングで避けるあたりから、ん?という感触。外周へはブレーキングで2速に落として進入しますが、予想以上にグリップする感じ。テールが暴れる雰囲気も無く、これはもっと踏めるのでは?と、気持ちを少し切り替えます。外周右奥のパイロンではアクセルを少し多めに開けたせいか、テールが流れますが、それなりにグリップしながら動く感じで悪くありません。そこからは、とにかく全開で加速し、排水溝もそのまま通過。おかげで3速に上げてからのラインがきつくなりますが、それでも構わず踏み切り、スタート付近のパイロンに進入します。ややラインが厳しくなりましたがなんとかブレーキングでパイロンに車を合わせ、すぐにアクセルオン。続く左90度は先ほど流しすぎたので、集中してサイドを当てます。まずまずの感じで弱カウンターを当てた姿勢が作れ、そのままGを切り返して右180度で再びサイド。ややアウト気味に立ち上がり、2速に入れて島に斜めに進入します。ややコンパクトなラインで島を通過し、アナウンスで住吉さんがチェックを入れていたバスストップは、テールランプを点灯させないことを誓い、ノーブレーキで通過。路面温度が低いこともあり、さすがに軽いアクセルハーフオフを入れてしまいましたが、そのまま3速で外周へ。丁寧にブレーキングして2速に落とし立ち上がりますがアンダーが強く、アクセルを思い切り緩めてから再びアクセルオン。そのまま踏み切って右の規制パイロンを避け、3速へ。左パイロンへ向けコンパクトなラインで進入し、1速まで落として軽くサイド。テールを振り過ぎないように気をつけてアクセルをあけ、三角形の頂点で合わせる様にサイドを当て、もう一度左の立ち上がりパイロンでサイド。ちょっと躊躇もあって引っかかり気味になってしまいますが、なんとかごまかしてアクセルオン。スラロームの進入で2速に入れるとやや挙動が乱れますが、そのままゴールラインまではなんとか踏み切ってゴール。タイムは、49"31でした。

6.最後に
 タイムアップできたかなぁ、なーんて考えてゴール後窓を開けると、なんと、住吉さんの「トップタイム更新〜!!!」というアナウンスが耳に飛び込んできました。一瞬耳を疑いましたが、その直後思わず両手でガッツポーズ。地区戦の最終戦でトップタイム更新後次々に抜かれたのを思い出して、少し躊躇しちゃいましたが、ゴール付近で仲間が騒いでくれているのが聞こえ、無性に嬉しくなってしまいました。ってことは3位確定ですか?やったぁ。
 車を中断パドックへ一旦止め、森田さん、宮嶋さんの走りに注目です。さすがにこの路面温度で二駆は辛いのでしょう。森田さんはタイムダウンに終わり、これで2位確定!!。宮嶋さんはレンタルマシンのため、苦労しているようでしたが、たった2本でここまで合わせられちゃうんだぁ、と関心する車の動きを随所に見せながら中間を僕の100分の7秒遅れで通過。最後のテクニカルじゃ負けるよなぁ、と思っていたら、住吉さんの「届かない〜っ!!」とのアナウンス。ってことで、勝っちゃいました(嬉)。
 こんなにたくさんの人に祝福されたのは何年ぶりでしょう。「その走りを地区戦で見せろよ」ってコメントがやたら多かったのが気になりますが(笑)、自分なりに集中して走れた気がするので、満足しています。
 ま、でも、あの豪華メンバーの中で優勝というのは、宮嶋さん、森田さん、茅野さんをはじめとする名立たるドライバーらが、自分の車でなかったことや、路面温度が極端に下がったため、二駆の鷹巣さんに対しても僕のほうに大きなアドバンテージがあっただけのことですよね。後でビデオを分析してみても、やっぱりあの走りでは地区戦では入賞に絡めるかどうかと言ったレベルだったと感じます。イコールで戦ったら、秒でやられちゃうのは確実ですね。大丈夫です、これで宮嶋さんに勝ったなんて全く思えませんから。宮嶋さんがベストな状態でのぞむイベント、そう地区戦で勝負をしなくては意味がありません。まずは来年、宮嶋さんが少しでも焦ってくれるくらいの位置に近づきたいもんですねぇ。
 それでも、お祭りイベントでも最後まで勝負を諦めない全日本トップドラの姿勢を身近で目の当たりにできたことは、非常に大きな経験となりました。だって、茅野さんのタイムだってありえないですよね、あのコンディションで・・・。オーラが違うんだよねぇ、オーラが。
 そんな状況ですから、優勝という結果そのものよりも、同じクラスで真剣に戦い、きちんと集中してタイムを残せた戦い方に満足しています。

 で、まず併設のNUIフェスですが、四駆ってことで1.5秒のハンディキャップを背負っていたのですが、低い路面温度の影響で予想以上に四駆が有利となってしまい、NUIフェス優勝を頂いてしまいました。なんかちょっとずるい感じで申し訳ないっす。次回からはハンディてんこ盛りとさせてください。
 もう一つの勝手に神奈フェスは、表彰式会場を定食屋に移し、和やかな雰囲気の中で表彰式が開催されました。優勝の中原さんこそぶっちぎりのタイム差となってしまいましたが、2位以降はコンマ差の争いとなり、一部を除いてハンディキャップもまずまず狙い通り機能していたかな、なーんて思える結果となったようです。

 ずいぶんと騒いだせいか、あぁ、なんか今年も終わったなぁ、と思える1日となりました。
 とは言ったものの、まだ今年も走りますけどね。
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