2003JAF関東ジムカーナ選手権第6戦

7/13(日)、浅間台スポーツランド、ドライ/ウェット(路温:25℃前後)




2003JAF関東ジムカーナ選手権第6戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CP9A1'18"9791'42"453(P1)1'18"979
2位掛札雄一 GDB1'19"5471'45"5961'19"547
3位小野田了 CP9A1'20"2611'43"882(P1)1'20"261
4位西野弘高 CP9A1'20"2801'39"368(P1)1'20"280
5位野々瀬雅文 GDB1'21"4921'42"1411'21"492
6位漆原正 CP9A1'21"5521'47"2111'21"552
7位小林一博 CP9A1'21"9171'46"4081'21"917
8位本木淳一 CP9A1'21"977M.C.1'21"977
9位舟橋悟 GDB1'22"0661'40"5081'22"066
10位瀬下正人 CP9A1'22"3171'43"7791'22"317
12位遠藤康浩 CP9A1'22"5491'47"2651'22"549

1.まえがき

 梅雨真っ只中の7月13日に、JAF関東ジムカーナ選手権第6戦が浅間台スポーツランドで開催されました。ここまでの戦いで、入賞には大きな壁があることを実感していたため、タイトなスケジュールを押して、今年初となるパイロンコースでの練習会に参加し、現状の打破を試みることにしました。また、遠征となったさるくら以外は前日練習には参加してきませんでしたが、今回は敢えて前日練習にも参加することを決めました。この挑戦が吉と出るか凶と出るかは、終わってからのお楽しみ。
 というわけで、事前に参加した練習会では天候も良く、今年になって一度も試していなかったショックのセッティングなどを試したり、少しいろんな走り方を試してみたりと、余計なことを考えずに純粋に走ることを楽しむことができた1日となりました。タイムは相対比較が出来ない状況でしたのでわかりませんが、ま、悪くは無いかな、といった印象でした。
 例によって、週末が近づくにつれて気になるのは天候です。折角ドライで事前練習したというのに、天気予報は雨。ま、梅雨だから仕方ないんですけどね、浅間台の雨は特殊ですからねぇ。できれば避けたいところですね。微妙に変わる週間予報では、土曜日は曇り、日曜日は雨、という感じ。折角前日練習に申し込んだのに、なんか最悪ぅ。
 その前日練習ですが、そもそも練習用タイヤを持ってないところが問題だったりするのですが、前日は感覚をつかむ程度にしておきたいので、本番タイヤでは2本程度走って、後は最近多用しているネオバで感覚をつかむことにします。明け方雨が降ったせいか、路面はウェットで、一本目はハーフウェット、2本目以降がドライというコンディションになりました。明日の微妙な天候を想定し、1本目、2本目を本番タイヤで、そして午後の一本目を本番タイヤで走ることに。オーバーオールタイムからは遅れること1秒程度と、良くも無いけど悪くも無いってな感じ。感触は悪くないし、久しぶりにタイヤ交換を何度もやって疲れてしまったので、最後のトライはせずに、早々に練習会を切り上げました。
 今回は、いつもの宿がいっぱいで、成田駅付近に1週間前に出来たばかりというホテルを取り、久しぶりにかんとくと前夜祭を、と目論んでいましたが、甘かった(笑)。神奈川方面から参加のなると軍団に加え、最近練習会で度々一緒になっているドライバーらを交えて、結局大騒ぎの宴会になったとさ。あわてておさえた飲み屋もなかなか良くて、あっという間の3時間となりました。

2.当日

 久しぶりに良く寝たせいか、結構飲んだ割にすっきりと目覚められました。千葉ローカルのケーブルテレビによると、15:00頃までは曇り、その後雨、との予報。これはもしやドライ2本勝負ができるかも?と、急にやる気が出てきました。
 ほぼ時間通りに会場入りし、準備を進め、コース図に目を通します。なんとなく前日の練習コースに似ている部分があり、走り方自体で悩むところはあまりなさそうです。ただし、本数と間隔が異なるスラロームや、手前の左右選択可能なターンセクションではタイム差が付きそうですね。ま、あまり深くは考えずに、精一杯走りましょう。
 で、天候ですが、朝から慣熟歩行まではドライでしたが、ドライバーズブリーフィング後に雨が降り出し、試走スタート時は水溜りは無いまでもフルウェット。そこで雨はやみ、徐々に乾き始めながら競技がスタートとなりました。従って、序盤の10台前後は、ウェット〜ハーフウェットでの走行となってしまったようです。
 その後路面状況は完全に回復し、どうやら第一ヒートはドライ走行ができそうです。しかし、この不安定な感じと空の具合から、午後はウェットになる可能性も高いですから、第一ヒートにきちんとタイムを残しておくことが重要ですね。セッティングはいつもの通りです。
3.第一ヒート
 5000rpm程度から丁寧にスタート。2速へ上げ、まず最初の左180度へ丁寧に進入し、丁寧にサイドを当てたつもりでしたが、予想外にタイヤが食わず、リアが完全に流れフルカウンター状態。何やってんだか(涙)。流れ出したら止まらない路面にかなり苛立ちながら丁寧に車をコントロールして、ギャラリー前のターンセクションへ。ここはあまり気にせずにそのままブレーキングで奥のパイロンまで進入し、右ターンを選択します。ちょっとストール気味になりましたが、なんとか立ち上がります。ここで一瞬コースを忘れかかり、すぐに思い出して加速。2速、3速へとシフトアップしながら斜めに左奥のパイロンへ、割と直線的に進入します。ここももう一つグリップ感が薄いため、丁寧にブレーキングを行い、1速まで落として、軽くサイドを当てます。が、サイドの当て方を少し躊躇したせいもあって、アクセルオンではプッシングアンダー気味に・・・。アクセルだけはとりあえず開けて、気持ち早めに2速に上げて、そのタイミングで少し曲げてシェルへ。3速からシェルへやや斜めに刺すように入り、1速に落として一度アクセルオン。シェルの出口で軽くサイドを当てて、舵角を保ったまま島の中に入り、右の縁石に少し乗って島を脱出。左パイロンをよけながら2速に上げ、バスストップ付近で3速に上げて外周へ。ちょっと頑張りすぎてブレーキング開始が遅れますが、ラインをなんとか保ったまま2速に落として、全開加速。っと思ったら、「ぼわぁ〜っ」という感触。そう、どうやらシフトが4速に入っていた模様(涙)。長い直線への立ち上がりでのシフトミスは痛い・・・。すぐに2速に落として加速し、3速でギャラリー前の左1本パイロンへ。丁寧に入って今度はきちんと2速に落とし、アクセルオン。スラロームにはアウトから直線的に入り、切り返しが遅れないように気をつけながらスラロームをクリア。後半間隔が短くなる部分では、ついステアリングを切り過ぎたため、終盤の左右の振り返しが多くなってしまいましたがなんとかクリア。その振り返しを利用して左の外周ラインへ車を乗せ、アクセルオン。頂点付近でリアが流れ始め、一瞬、「立ち上がりパイロンをクリアできないかも」と頭を過ぎりましたが、そのまま全開。結果的に割と良い感じでクリアでき、再び3速へ。シケイン気味の島に向かって1速まで落としながら進入しますが、ここはちょっとオーバースピードでした。完全に右への切り返しが遅れ、直後の左も完全にターン始動が遅れてしまいます。この結果ギャラリー前のターンセクションへの入り口がきつくなり、ややアクセルを戻してコントロールしながらターンセクションへ。入り口でサイドを軽く当て、カウンター気味に次の左パイロンを狙って、そのままGを切り返して若干緩めにサイド。まずまず決まったつもりでしたが、なぜか車がむちゃくちゃ跳ね、思わずアクセルを緩めてしまいました。すぐにアクセルを踏みなおし、左に曲がりながら立ち上がって、ゴール前の左パイロン手前でサイドを当てますが、立ち上がり方向がイマイチ悪く、一瞬アクセルを戻す動作が入ってゴール。タイムは、1'22"5でした。

4.第二ヒートの対策

 凡ミス連発の最悪の走りでした。トップからはなんと3.5秒遅れの12位。そりゃそうですよね、あれだけミスしてたら上位に絡めるわけがありません。第二ヒートがドライで走れるか分かりませんが、区間タイム計測をしてみると、1コーナーのサイドミスフルカウンター区間でなんと1秒弱、外周のシフトミス区間で1秒、終盤の島の中のシケイン後で0.5秒弱、車が跳ねちゃってアクセルを戻しちゃったターンセクションで0.5秒弱と、走ってても分かったミス区間で大きくタイムを落としていることが明らかになりました。それ以外の区間も遅いところはあるけど、前後の区間との兼ね合いで、極端に目立った遅れは無かったみたい。それだけに余計悔やまれますね。
 課題は明確になったので、あとはそれを走りに生かせるかどうかですが、何も難しいことをやろうってんじゃなくて、普通に走ればいいってレベルなので、なんとかできる気がします。しかし、最大の問題は天候でしょう。このどんよりとした暗い空模様でいつまでドライで走れるのか・・・。このところ、まともに同じコンディションで2本走れないことばかりですので、なんとか持って欲しいんですが・・・。とかなんとか考えているうちに、コースオープン時間となると、いやな予感は的中。再び雨が降り始めてきました(涙)。ま、ぱらっとくるくらいならN4クラスまでには乾くから、と期待しながら、慣熟歩行でコースをしっかりと覚えますが、雨は一向にやむ気配がありません。1時間近いお昼休みの間、ずっと雨は降り続き、水溜りが出来るほどになってしまいました。結局フルウェット状態で第二ヒート前の試走が行われましたが、その後雨脚は弱まり、雨はやんだもよう。しかし、部分的にドライ路面が見えてくるでしょうが、完全ドライまでは回復しそうにありません。終わりました(涙)。
 どうせこのコンディションじゃ勝負になりませんし、部分的にドライ路面が見えそうな感じですから、このままドライタイヤで走ってしまおうかとも考えましたが、貴重なウェット走行のチャンスですから、やっぱりウェットタイヤを使っておくことにします。急いでタイヤを交換し、準備を終了すると、再び雨が落ちてきました。この結果、第二ヒートは完全フルウェットでの走行となりました。
 セッティングは、何しろデータがありませんので、ウェット標準空気圧に、ショックは前後とも1つ弱めて走ってみます。

5.第二ヒート
 全く感触が読めませんが、4000rpm程度から半クラッチ気味にスタートしてみます。「ゴゴゴゴゴッ」と何やら目の前に見える浅間台のウェット路面から判断できるイメージと路面を掻くタイヤの挙動にギャップを感じながらスタート。2速に上げ、最初の左180度へ丁寧に進入し、丁寧にサイドを当てると、「ズッ、グッ」っと言った感じで、思い切りリアが引っかかりました(驚)。予想をはるかに超える挙動に驚きながら、試しにフル加速してみますが、普通に加速します。2速に上げ、ギャラリー前のターンセクションは丁寧に入り、右ターンを選択し、丁寧にサイド。やはりテールが流れると少し速くて車がなかなか戻ってきませんが、なんかすごいです。2速、そして3速に上げながら左奥のパイロンへ。そしてブレーキング、と思った瞬間、「やばいっ」と感じました。全力で(?)丁寧にブレーキングを開始し、「えっ?ここからでも止まれるの?」というほどにブレーキが利きますが、やはり最後はこらえきれませんでした。4輪が徐々にスライドを始めてしまいます。パイロンもあえなく通過し(涙)、速度が落ちたところでブレーキを離すと、「グッ」という感じで4輪のグリップが回復し、ステアリングを切ってじわじわと加速。再び2速、3速とシフトアップしてシェルへ。インに寄りたかったのですが、寄せると強いGがかかりそう(=スピンしそう)でしたので、あえてそのまま真っ直ぐややインを開けたまま減速して、1速へ。十分に速度が落ちてからシェルに沿って立ち上がり、シェルの角で丁寧にサイド。割と良い感じでクリアでき、島を脱出。そこから左パイロンを避けて、2速へ入れ、安心感のあるバスストップで3速へ。そこからは丁寧に丁寧にブレーキングし、2速で外周を通過。立ち上がり付近でアクセルを開けると、さすがに下り路面では姿勢をきちんと作れていないとプッシング気味にアンダーが出るようで、フロントのスライド量を探りながらアクセルオン。3速へ上げ、ギャラリー前の左1本パイロンへ。ここも丁寧にブレーキングし、2速に落として通過。スラロームにアウト側から全開で飛び込みスラロームを開始しますが、右の後の左でリズムが合わず、以降、なんだがタイミングがずれてギクシャクしたままスラロームを通過。外周を左に回って立ち上がり、3速へ。シケイン気味に入る島の進入は、きっちり抑えて入り通過しますが、やはり出口でややはらんでしまい、Rが大きくなってしまいます。ハーフアクセル気味からターンセクションへ向かい、入り口でサイドを軽く当て、少し当てたカウンターを利用してそのまま左サイドを当てると、割と良い感じで車がスライドを始め、「をっ、これはこのままつなげちゃえるか?」なーんて欲を出したのが間違いでした。アクセルを少しあけると、たぶん開けすぎだったんでしょうね。フロントよりテールの流れる速度が速まり、気が付いたときには人より多く回ってました(涙)。パイロンに触りそうな位置で止まってしまったため、バックギアを使ってターンセクションを脱出。最後の左ターンで軽くサイドを当ててゴール。タイムは、1'47"2でした。

6.最後に
 しかし、噂は本当でした。今時のウェットタイヤは浅間台が普通の雨になっちゃうって。タイム的には外周で行き過ぎちゃったり、ターンで人より多く回っちゃったりと、参考になりませんが、その分を差し引くと、そこそこのタイムが出てしまうことが判明しました。浅間台で雨のイベントがあれば、面白いことになりそうですが、今年はもう浅間台無いのね(涙)。折角戦えるウェットタイヤがあるときに限って、一度も使えないなんて、寂しすぎます。
 ま、それはおいといて、結果ですが、結局第一ヒートのまま変わらず12位。トップとは痛恨の3.5秒差。今回は言い訳する気にもなれません。今期初めて事前に練習に参加し、前日練習にも参加してのエントリーでしたが、今期最悪の結果となり、初のポイント圏外に終わりました。ただ、原因ははっきりしているので、意外とさばさばしているというか。もちろん、あんな凡ミスする方がいけないのですが、走り切ったけどタイムが・・・、ってパターンではないのでね。たらればにはなりますが、2本同じコンディションで走らせてもらえれば、それなりのタイムを出す自信はあったのですが・・・。残念です。
 しかし、スタート直後は気をつけないといけないですね、ドライタイヤ。2〜3コーナー回ってしまえば全く気になりませんが、この路面温度だと最初の1〜2ターンはかなり抑えないとミスした際のロスが大きいようです。
 というわけで、いろんな意味で力が入っていた今回の第6戦ですが、今シーズン最悪の結果に、力が抜けてしまいました。ま、焦ってもしょうがないですし、マイペースでやるしかありませんね。何しろスケジュールがタイトで、やっぱり練習する時間が無いのですが、ここから2戦は遠征が続きますから、いずれにしても前日から会場入りすることになりそうです。ここまでとは打って変わってカートコースでの2戦が続きます。カートコースってのはあまり経験が無いのですが、実は結構好きだったりするので、楽しく走りたいと思います。
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