2003JAF関東ジムカーナ選手権第3戦

5/19(日)、浅間台スポーツランド、ドライ/セミウェット(路温:15℃〜20℃)




2003JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位井上究 CP9A1'07"5171'07"9821'07"517
2位野々瀬雅文 GDB1'08"0131'08"2711'08"013
3位宮嶋一人 CP9A1'08"1121'08"0861'08"086
4位川辺晋吾 GDB1'09"2431'08"9201'08"920
5位掛札雄一 GDB1'09"7641'09"2381'09"238
6位小野田了 CP9A1'09"8011'10"3851'09"801
7位遠藤康浩 CP9A1'10"1541'10"1441'10"144
8位漆原正 CP9A1'15"971(P1)1'10"2391'10"239
9位新井範正 CP9AR1'10"6551'10"655
10位舟橋悟 GDB1'10"7791'11"0891'10"779

1.まえがき

 5月18日にJAF関東ジムカーナ選手権第3戦が浅間台スポーツランドにて開催されました。
 第2戦レポートにも書いたとおり、何か違う走りを掴めるきっかけになるかもしれないと感じ、少し練習して第3戦に参戦したい、と思っていたのですが、案の定、練習できずに第3戦へエントリーとなりました(涙)。意味無いじゃん・・・。だって、インターバル短すぎるよ、地区戦。さらにこの第3戦から第5戦までは隔週で開催されるのです。練習する時間も無ければメンテする時間も厳しいし、一番つらいのは金銭面。借金は増えるばかりです(涙)。もう少しエントラントの身になって余裕のあるスケジュールをしてくれるといいんですけどね・・・。主催側の都合だけで決まってるとしか思えない点が寂しい限りです。
 さて、愚痴を言ってもなんら改善はされませんので、戦いに集中することにしましょう。
 気になるのは毎度のことながら天候ですね。週間予報によるとどうやら雨とのこと。週末が近づくにつれて降水確率は低くなりましたが、超微妙な感じ。ウェットなのか、ドライなのか、全く予想がつきません。前日は、曇の予報なのに、思い切り雨が降っているし、両方の対策をしていくしかありませんね。
 とりあえず、雨が小降りになったタイミングを見計らってランサーのオイル交換とセカンドカーのオイル交換を行い、ドライ用タイヤとウェット用タイヤを積み込んで明日に備えます。

2.当日

 このところ仕事が忙しいせいか、とても下道で会場入りする元気は無く、いつもより少し遅めに自宅を出発。贅沢に高速道路を使って、ほぼゲートオープン時刻に会場入りです。
 エントリー台数は90台強。N4クラスはまたまた一番のエントリー台数となっていて、19台がエントリーしているようです。ふと感じたのが、ちょっとゼッケン順に違和感がある点。どうやら、ダブルタイトルがかかっているJMRCチャンピオンシリーズのポイント順になっているとか。うーむ、これってどうなんでしょうね?このイベントって、JAF関東ジムカーナ選手権がメインで、それにチャンピオン戦のタイトル”も”掛けているって認識だったんですけど、違うのでしょうか?エントラントにしても、チャンピオン戦に参加しているってイメージより、地区戦に参加しているつもりの人の方が多いんじゃないかなぁ?
 公式通知で記載されていたはずの入場料徴収も無いし・・・。なんかピリッとしない感じが朝からしていました。
 本日のコースは、どうも掴み所のない、というか頑張り所が難しい、ちょっと不思議な感じのコース設定になっています。速度を乗せてGがたまるようなセクションがほとんど無くて、四駆では全部サイドなんじゃないの?というイメージ。こりゃ、なんともしようが無い感じですね。何箇所か悩む部分もありますが、割とコンパクト目なラインを選択して、サイドを引いていくしかないでしょう。
 で、最大の問題は天候。会場到着時は曇りでしたし、予報でも大きくは崩れないとのこと。2本勝負のジムカーナではどちらかをドライで走れれば、ウェット走行は意味がなくなります。この微妙な天候ですので、どっちかはドライで走れることを期待して、2本ともドライタイヤで走ることをほぼ決めていました。微妙な天候の時はウェットタイヤを使うべきだとほんとは思うんですけどね。何せ、ウェットタイヤには熱をかけたくない。ウェットタイヤを選択して路面がドライだったら、せっかくのウェットタイヤが台無しになってしまいます。かと言ってまたタイヤ買えばいいじゃんって簡単なものではない。ウェットタイヤはフルウェット用に温存したい、というのが本音です。ですが、車検後に小雨が降り路面はウェットに。空も黒いし、悩んでいた各ドライバーは、意を決してウェットタイヤに交換を始めています。さらに路面は濡れ始め、結局完熟歩行後に最終判断することにし、とりあえず片側の2本だけ、ウェットタイヤにしておきました。
 そして完熟歩行中には雨があがり、次第に路面はドライに。どうやら路面温度は20度前後あり、風も多少あるので、この程度の雨なら止めば割とすぐに路面は乾くようです。もう、これを見てドライタイヤでいくことにしました。完熟歩行後、すぐにタイヤをドライに戻すと、次第に天気も良くなり、時折日が差す場面も。結局、全車ドライタイヤを選択したようです。
 ということで、いつものセッティングでスタートラインへ。
3.第一ヒート
 5000rpm前後からスタート。少しホイールスピンが多くなってしまいますが、2速へ上げ、右パイロンをやや手前から曲げて入って、次の左パイロン付近で丁寧に減速して、早めのアクセルオンで通過。排水溝付近では軽くアクセルを戻してすぐオン。奥の1本パイロンは下り路面に注意して丁寧にサイドを当てましたが、そりゃ余りにも消極的だろ、ってな感じで中途半端なターンになってしまい、大きくアウトにはらんで立ち上がります。その後一瞬次のラインを見失い(おいおい)、すぐにラインを戻して2速から軽くブレーキングして左へターン。すぐにオンして、次の左はやや手前にブレーキングポイントを取って曲げていきますが、ちょっと減速しすぎたみたいで、余裕で通過(涙)。右奥の左パイロンは丁寧に落として1速サイド。コンパクトに立ち上がって、排水溝脇をかすめて2速へ。すぐに1速に落として右パイロンもサイド。ここもコンパクト気味に立ち上がり、2速に入れたらすぐに1速に落として、次の右パイロンを少し手前でサイドを当てて通過。ここも少し減速しすぎたみたいで、余裕で通過して、2速、そしてスラロームを切りながら3速へとシフトアップ。ギャラリー前の唯一の大き目のコーナリングではやや姿勢を崩し気味に入り、2速でコーナリングし、立ち上がります。丁度2速が吹け切るあたりで、次の右パイロンへ進入。ここも1速に落としてサイドを当てコンパクト気味に立ち上がって、2速でテクニカルセクションへ。最初の右ターンに丁寧に入り、丁寧にサイドを当てると、ちょっとロックするタイミングがワンテンポ遅れる感じがあり、いやな予感。続く左サブロクは、そんな気持ちを引きずってしまったのか、やや入りがラフになってしまい、ゆっくりと無駄なターンでクリア。島の入り口はブレーキングとステア操作で入り、すぐに左に切り換えして、立ち上がりがインをつくようにサイドを当てますが、サイドの効きがワンテンポ遅れるためか思い切りストール。とにかく加速し、スラロームに直線的に入り、左に曲げるタイミングで2速に上げてゴール。タイムは、1'10"1でした。

4.第二ヒートの対策

 どうやら、トップの究さんからは遅れること2.6秒の7番手。グロスのタイムでは8番手と、またまた入賞には届かない微妙な位置に居るようです。
 最終のテクニカル入り口あたりからサイドの効きが少し甘く、ターンが遅れ気味になってしまったのが悔やまれますが、やはり案の定、そこからの区間でかなりの遅れがあったようです。他のセクションはどこがどうってことではないのですが、ところどころサイドをラフに当ててしまいタイムをロスしてるセクションがあるみたいですね。もう少し集中して丁寧に車を前に進めないといけないでしょう。感触からして、同じ条件なら、あと0.5〜1秒は上げられるはずなので、特に走り方は変えずにきちんと攻めて走ることにします。
 で、やっぱり気になるのが天候ですね。お昼のコースオープンでは路面が濡れる程ではありませんが再び雨がぱらつき、空も黒くなってきました。その後なんとかドライで第二ヒートが始まりましたが、N3の後半くらいからでしょうか、再び霧雨が・・・。路面を触っても濡れているとは感じられないレベルではありますが、N3後半ゼッケンの地区戦トップドラの走りを見ていると、不意にところどころでフロントが逃げるシーンが。恐らく、目に見えないレベルで濡れ始めているのでしょう。今更タイヤを変える必要も無いのでそのままスタートラインに並びますが、フロントガラスは微妙に水滴が乗り、ものすごく微妙な感じ。路面はほとんど濡れているように見えませんので、なんとか集中してタイムアップを果たしたいところですね。

5.第二ヒート
 ウィンドゥシールドが濡れてはいるものの、路面は大丈夫か?神経を集中させて、4000rpm程度からスタート。2速へ上げ、右パイロンへ丁寧に進入した感じはそれほど違和感はありません。次の左パイロン付近できっちり減速して、早めのアクセルオンで通過。排水溝付近で軽くアクセルを戻してアクセルを入れなおすと、少し挙動が乱れ気味になります。???と少しいやな感じを持ちながら左パイロンへ向けてブレーキングを開始すると、テールがツルッとこらえきれずに出てくる感じ。どうやら見えないまでも路面は湿っている感じのようです。とにかく集中して走るしかありません。やや弱めにサイドを当てると、下り路面のせいもあり、フロントが逃げてプッシングアンダー気味に。舗装路面ぎりぎりに立ち上がって2速に上げて軽くブレーキングして左ターンへ入りますが、やはり限界が少し低い感じ。すぐにアクセルを踏みなおし、次の左は先ほどよりアベレージ速度を落とさないように気をつけて通過。バスストップ内できっちり踏んで、右奥の左パイロンへ。丁寧に進入して、緩くサイドを当てますが、フロントがツルッという感じで逃げ、ややラインが外へ逃げてしまいます。2速に上げてすぐに1速に落として右サイド。ここはまずまず回し込めて、2速に上げても一つ1速に落としてサイド。少し緩めに当てたサイドはそこそこうまく行きます。ややはらんで立ち上がったため、若干Gをかけながらの高速スラロームでの加速ですが、1速から2速、2速から3速に上げる度にテールがツルッと暴れだそうとする感覚が結構怖い。そのせいもあって、ギャラリー前のコーナリングへの進入ではかなり消極的になってしまい、余裕で何事も無く通過。この中間通過は第一ヒートから0.3秒遅れだったようです。速度の乗りが悪く、2速が吹け切らないまま次の右パイロンへ。1速に落としてサイドを当て、コンパクトなラインで立ち上がり、2速で最終のテクニカルセクションへ。入りの右ターンでは先ほどよりさらに丁寧に入りますが、ちょっと消極的過ぎたみたい。ターンのタイミングがわずかに遅れてしまいます。続く左サブロクは、きっちり速度を落として、第一ヒートよりは良い感じで回せたようで、島の中へ進入。フロントが逃げないように気をつけてステアリングとブレーキで右に曲げ、ストールに気をつけて左サイド。ちょっと車が暴れてしまいますがなんとかこらえてスラロームに直線的に入り、左に曲げるタイミングに合わせて2速にシフトアップしてゴール。タイムは、1'10"1でした。

6.最後に
 中間はやはり0.3秒ほど落としたものの、後半はなんとかまとめて、0.01秒ほどのタイムアップができたようです。路面温度は下がり、セミウェット状態で、アドバン勢はタイムを落とすドライバーが多かった中、タイムアップできたことは良かったと思います。タイム的にも第二ヒートだけ見ればシングル出走のアドバン勢では一応トップタイムでしたし、なんとか7位に食い込み、連続ポイントゲットだけは果たせているところが、せめてもの明るい材料でしょうか。
 しかし、上位陣からは大きく遅れてしまいました。ちょっと戴けない2.6秒差。入賞までは0.3秒ほどでしたが、上との差は常にこれくらいというところが情けないところ。こりゃ、本格的になんとかしないとこの位置より上には行けそうにありませんね。
 いつもの入賞メンバーがいつものように入賞し、いつものポイントゲッターがいつものようにポイントゲットを果たす。3戦が終わって、入賞経験者はたったの7人、そしてポイントゲッターは13人。毎戦19人が参加し、25人くらいのドライバーが参加しているはずなんですけどね。これぞ地区戦って感じで、上位陣の壁はやたら厚いです。
 前回気づいた点を今回少し意識してみましたが、方向性は間違っていない気がしますね。でも、全体として気迫が違うことに、今回は気づいたような。アクセルを踏んでいるというレベルが違うんですよね。ただ踏めばタイムが出るってもんではないけど、消極的に走って結果が出るような甘い世界ではないということ。要所を抑えつつも気迫のある走りをしていかないといかんのでしょうね。
 さ、次は1週間置いて第4戦ですね。遠征となるさるくらだけに、今年初となる前日入りの予定です。これがどう転ぶか、楽しみですね。
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