2003JAF関東ジムカーナ選手権第1戦

4/6(日)、関越スポーツランド、ドライ(路温:24℃,26℃)




2003JAF関東ジムカーナ選手権第1戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CP9A1'20"5111'18"9901'18"990
2位野々瀬雅文 GDBM.C.1'19"5381'19"538
3位西野弘高 CP9A1'21"0501'19"7731'19"773
4位井上究 CP9A1'26"265(P1)1'19"8351'19"835
5位掛札雄一 GDB1'21"1681'19"9441'19"944
6位川辺晋吾 GDB1'25"964(P1)1'20"2071'20"207
7位漆原正 CP9A1'30"321(P1)1'20"7701'20"770
8位新井範正 CP9A1'22"7971'20"8431'20"843
9位喜勢竜一 GDB1'21"4671'21"0701'21"070
10位遠藤康浩 CP9A1'21"6251'21"2091'21"209

1.まえがき

 今年メインで追う予定のJAF関東ジムカーナ選手権、いわゆる地区戦が開幕しました。時は4月6日、場所は関越スポーツランドです。
 ちょっと無理して全日本戦に参加してしまったため極度の金欠状態で、前日練習の不参加を決めたのは、ま、ある意味予定通りなんですが、足のセットを完全に変えたN車化後、1度も関越を走ることなくぶっつけ本番になってしまうのが本番が近づくにつれて気になってしょうがありません。この足がどんな動きをするのか全く読めませんからねぇ。その反面、ついついやりすぎちゃうことの多い自分にとっては、前日はむしろ走らず慎重に本番トライをした方が良いこともあったりするのも事実です。どちらに転ぶかはふたを開けてのお楽しみですね。
 注目のエントリー台数は約70台。うち、N4クラスが19台と最大のエントリーとなりました。昨年まで少な目だったA4クラスと比べて、同じか、むしろ増えたとも思える台数ですね。ま、N車両メインでこれだけ集まるのは地区戦ならではということでしょう。
 今年はどのあたりで戦えるのかが全く未知数ですが、全戦ポイントゲット、全9戦中4戦で入賞を目標に掲げたいと思います。また、タイム的には、トップから2秒以内をキープしたいところですが、宮嶋さんには全日本で2.7秒やられてますからねぇ・・・、ちょっと無理かなぁ・・・。

 毎度のことながら、気になるのは天候です。全日本戦レポートでも書きましたが、今年はウェットタイヤを用意したのでどっちでもいいといえばどっちでもいいんですが、雨の中で1日外に居るのはやっぱりいや。週間予報では雨の確率が高かったのですが、本番が近づくにつれ次第に降水確率は減り、日曜日はドライ勝負が期待できそうな感じです。その一方で、土曜日は悪天候の様子。こうなると、むしろ土曜日は参加しなくて良かったという感じです。だって、前日で疲れきっちゃいますよね(いつものことだとか言わないように)。
 そんなわけで、土曜日は大荒れとなった天候の下、近所をうろついて1日を過ごし、10時頃には布団に入りました。

2.当日

 ゲートオープンは6:30とのことなので、3:30には家を出発。まだ路面は濡れていて、つい今しがたまで雨が降っていたようですが、空は星がみえつつあるので天気は良くなりそうです。いつものようにひたすら下道を走って、本番タイヤについているワラ(なんで?)を落とすために途中で本番タイヤに履きかえて転がしてから会場入り。SC車両がN車両の間に配置されているため、不思議な感じのパドックレイアウトの中、指定の位置に車を止めます。やはり予想したとおり、N4クラスでは2番ゼッケンの様子。昨年の実績ありませんからねぇ。
 タイヤも履いてきたし荷物も少ないので、さっさと準備をして受付を済ませます。その後も割と時間に余裕があるのでパドックを歩いてみると、N4クラスはほとんど知ってる顔ぶれのようで、特にA4の地区戦ドラはみーんなN4に移行しているみたいです。つーことはなんですか、そう簡単に上位に入れるわけは無いってことか?うーむ、この顔ぶれを会場で見て、とても入賞なんて考えられない気がしてきちゃいました。
 本日のコースですが、同じところを右回り左回りと何周かするため、間違えそうですね。タイム差がつきそうなのは、奥のシケイン気味のセクションと、最終の連続270度でしょうかね。それ以外はなるようにしかならないでしょう。というか、この足、タイヤ、N車仕様で関越を走ったことが無いのが一番の不安。とは言ったものの、車の微妙なセットに合わせて上手に車を動かすなんていう器用さは持ち合わせていないので、ま、気持ちの問題ってだけなんですけどね。コース云々より、車の動きを探りながらかつ踏んでいけるように、とにかく車の動きに集中するしかないでしょう。
 風があるのですが、天気は良く、路面温度は24度くらい。セッティングは、もちろんデータなど何もありませんから、いつもの通り、3/3、2.1/2.1です。
3.第一ヒート
 この日のスターターは、朝まで我が家で飲んでたりする友人でしたので、笑いをこらえるのに必死で、視界に入れないように目をそむけながらスタート。5000rpm程度から加速し、2速から一瞬3速まで上げて、路面のグリップを見ながら丁寧に減速し、1速で軽くサイド。それほど違和感は無く、ちょっとだけ深く回しこんで加速し、2速へ。右の規制パイロンで軽くブレーキングして、ちょっとだけアクセルを開けてすぐにブレーキング。オーバースピードに気をつけて1速でサイドを当てますが、少し進入が悪かった感じ。そのままアウト目に立ち上がって、2速全開で外周へ。軽くブレーキングして入り、アクセルオン。立ち上がりパイロンでもアクセルを少し戻して再びアクセルオン。2速全開で軽いブレーキングとともに左に緩く入りますが、入りかけた瞬間にその先のパイロンが目に入り、当たってしまいそうなラインであることに気づきます。しかし、何事も無かったかのように、通過でき、再びアクセルオン。次の緩い左でも軽く減速してアクセルオン。外周の入りでも減速して、アクセルオンして、立ち上がりパイロンを少し抑え気味に入りますが、これが抑えすぎちゃったみたいでした。とにかく全開で立ち上がり、下り路面に気をつけて、1本右パイロンへ向けて丁寧にブレーキング。緩くサイドを当てますが、テールは少し出すぎた感じになってしまいます。2速に上げて、外周へ、と思った瞬間、次のパイロンは右に深く折れることを思い出し、すぐに減速して、1速でサイド。やや深めに回して、次の左はグリップでコンパクトに曲げ、立ち上がりの右はやや手前から踏めるラインを狙って進入。見切った地点から全開で立ち上がり、ちょっと脱輪が気になりながら2速に上げて、今度は右回り。右の進入で軽くブレーキングしてアクセルオン。次の右もブレーキングして入りますが、ここはかなりびびりが入って減速しすぎたことに、コーナーに入った直後に直感。とにかく全開で外周へ。外周入り口でブレーキングして、アクセルオン。立ち上がりはこらえきれず、ちょっとだけアクセルを戻して、再びオン。3速に入るかと思ったら入らず、2速全開から、右パイロン手前で軽くブレーキングを入れ曲げていきますが、インを結構離してしまいます。とにかく全開で270度パイロンへ向かい、少しインを開けて進入。丁寧にブレーキングしたつもりでしたが、オーバースピード気味だったようで、4輪とも外に流れながら少しRが大きくなって左270度をクリア。一踏みして右270度に入りますが、後半少しアクセルをコントロールしてしまい、リアタイヤがグリップを始めますが、なんとかクリアはできて、最後のスラロームへ。この入り口も若干インを開けて、サイドを当てて進入。アクセルオンのままゴール。タイムは、1'21"6でした。

4.第二ヒートの対策

 やはり最終の連続270度で少しロスが大きかったみたいです。前半も遅れていて、どうやらスタートから外周に入るまでのサイド2発がいけなかった様子。それでも順位的には6番手。トップ宮嶋さんとの差は1.2秒と、予想以上に健闘している気がしますね。しかし、パイロンやミスコース判定で沈んでいる上位ドライバーが居るので、実質は9〜10番と言ったところでしょう。地区戦ドラのすごいところは、必ず2本のうちにきっちりとタイムを出してくるところにありますから、このままでは、ポイントゲットも怪しいでしょう。入賞タイム、ポイントゲットタイムは予想ができませんが、少なくとも、20秒台には入れないといけないでしょうね。ま、遅れたセクションをまとめられれば、20秒台には入れられるでしょうから、集中してタイムアップを狙いましょう。
 12:00〜13:00まではコースの取り決めで走行できないため、長いお昼休みが設けられ、さらにゼッケンは59番と早いのですが、1台出走をしていることから待ち時間はたっぷりあったので、しばらく仮眠。N3クラスの競技が始まった頃から出走準備をはじめ、第二ヒートに向かいます。セッティングは変更なしです。とにかく集中して、かんとくの指示通り、タイムアップすることが必須目標です。

5.第二ヒート
 例によって、スターターの顔を見ないように(笑)、集中して5000rpm程度からスタート。今度は2速全開付近から丁寧に減速し、1速で軽くサイド。少し深めに回しこみ、2速で右規制パイロンに向かい、軽いブレーキングで通過。一瞬のアクセルオン後、さらに丁寧にブレーキングしてサイドを当てますが、意識しすぎか、立ち上がりでストール気味になってしまい、もたつきながら加速。2速で外周へ。ここからはアベレージ速度を意識して、軽いブレーキングで進入してアクセルオン。立ち上がりパイロン付近は軽いアクセルオフで通過し、全開で次の左へ。軽くブレーキを入れて曲げ、すぐにアクセルオン。そして次の左でも軽くブレーキングして再びアクセルオン。外周の入り口でも軽くブレーキングしてアクセルオン。立ち上がりの左はあまり外に出過ぎないようにと思ってましたが、それどころかインにも付けずになおかつ減速もしすぎてしまうという、最悪の状態。それにしてもこの区間、右にGがかかりっぱなしで、景色が斜めに見えていたのは僕だけでしょうか?おまけにここのポストに居た方もよく知っていたりして、走りながら気になったのは内緒。気を取り直して加速し、丁寧に右1本パイロンに進入。丁寧にサイドを当てて、全開加速。2速から右パイロンへ寄って、軽くサイド。多少深めに回し込んで、Gの切り替えしを狙いますが、うまく距離が合いません(涙)。もっさりもっさりと左ターン、右ターンを抜けて、加速。2速全開から今度は右回り。気を取り直して、ブレーキングのし過ぎに注意して右コーナー手前で軽くブレーキング。全開で立ち上がって外周入り口で軽くブレーキング。アクセルオンの直後、「中間を0.1秒ほど落とした〜」というアナウンスが耳に入り、「え”〜(涙)」とショックに駆られながら、やはり立ち上がりパイロンは我慢できずちょっぴりアクセルを抜いて再び全開。最終テクニカル入り口の右パイロンは離れすぎないように手前から姿勢を作って270度へ。極力速度を落として左270度に入ると、なかなかいい感じで車が旋回を始めますが、パイロンに寄り過ぎて、途中からパイロンが見えなくなりました(焦)。一瞬巻き込んだか?と思いながら、立ち上がり、一瞬後ろをミラーで確認しようとしたのがいけなかった。直後次の270度が迫り、つい慌てて、ほんの半テンポ早いタイミングでサイドを引いてしまいました(涙)。反射的にサイドを引きにかかっている体に対して、直感的に「これじゃ回せない」と考えている自分が同居している不思議な感覚でしたが、意思に反して体はサイドを引いてしまいます。当然、パイロンからは遠く、合わせるようにステア操作をしたこともあり、旋回半径はみるみる広がり、さっきは見えないほど寄っていたパイロンを今度は遠くに見ながらゆっくりと旋回(涙)。頭の中を後悔が走りまくりますが、気持ちを切り替えて最終スラロームへ。第一ヒートより車半分くらい寄った位置から左パイロンに進入し、サイドを当てて、カウンターを利用してそのままアクセルオンでゴール。タイムは、1'21"2でした。

6.最後に
 やっぱりやってしまいました。それでもなんとかタイムアップだけは果たし、ゴール時点で4番手に上がりましたが、なにせ2番手スタートですから、順調に(笑)順位を下げ、結局ポイントゲットぎりぎりの10位で競技を終了することになりました。こうなると特に二つ目の270度を第一ヒート程度でいいからまとめておけば・・・。と考えても後の祭りですね。区間タイムを見てみると、二つ目の270度だけで、第一ヒートより1秒ロスしていたようです(涙)。  でも、これだけミスをしながらも生涯2度目となる地区戦ポイントゲットできたことを素直に喜びましょう。というか、ポイントを取れたことは実はかなりうれしいんです。だって、3年前、あれだけ頑張っても2度目のポイントゲットまであと一息届かなかったんですよね。もう、生涯のうちで2度と地区戦でポイントを取ることも無いだろうと思っての渡米によるブランク決断でしたから。心底うれしいです。確かに参加台数は少なくなりましたが、上位陣はそれなりに残っていますから決して低いレベルでの戦いではなかったと思いますから。
 しかし、その一方で、あの程度のターンを回せないところが、力を安定して出せない現状を示していると思います。別になんてことない連続270度だったんですけどね。まさか回せないとは夢にも思いませんでした。2本でタイムを出す、というスタイルがまだ確立できていないというか、思い出せていないというか・・・。きちんと2本でタイムを出していく戦うスタイルを作り上げないと、とても上位には絡めそうにありませんね。もちろん、基本的なテクニックもまだまだ練習しないといけないことも痛感しました。なんていうか、何年もこのレベルを真剣に見る機会が無かったためだと思いますが、自分のレベルの低さを再認識させられたというか・・・。結果としてトップの宮嶋さんには2.2秒、ほとんど車的には同じはずの西野さんにも1.2秒と、大きく水を開けられてしまいましたからね。ぐうの音も出ません(涙)。
 それにしても、この緊張感のある戦いは、うまく言葉に表せませんが、ほんと楽しかったです。結果をそう簡単には残せそうにないところが辛いところですが、これだけの戦いの場に居られるというのは幸せなことです。参加するドライバーの戦うスタイルや競技への取り組み方、真剣さも、改めて実感しました。久しぶりに地区戦で真剣に戦ってみて思うのは、ここが自分の居場所と言えるようになったら楽しいだろうなということ。そのためには、地区戦トップドラに認めてもらえるよう、同じ土俵できちんと戦って結果を残さないといけませんよね。まずは1ポイントづつでも、常にポイント圏内に身を置けるよう頑張りたいと思います。
 あ〜、それにしても二つ目の270度は悔やまれる(涙)。

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