2002JMRC関東ジムカーナフェスティバル

10/27(日)、関越スポーツランド、ドライ




2002JMRC関東ジムカーナフェスティバル
A4クラス

順位ドライバー都県型式1st-try 中間1st-try total2nd-try 中間2nd-try totalbest time
1位三田大輔群馬2 CP9A30.760'55"20331.480'56"5870'55"203
2位伊藤正博群馬4 GC832.100'56"60931.150'55"5510'55"551
3位印南靖志群馬3 CP9A31.310'55"66131.410'56"3270'55"661
4位根本文孝埼玉1 CP9A31.360'55"82331.370'56"6120'55"823
5位井上良群馬5 GDB32.350'58"12032.050'56"5730'56"573
6位山村忠義栃木1 CP9A31.551'06"930(P2)-0'56"5750'56"575
7位片山頼明千葉3 CP9A-1'03"082(P1)31.920'56"6090'56"609
8位立川渡埼玉4 CP9A31.70'56"62531.500'59"2850'56"625
9位秋葉清志神奈川4 CP9A32.220'56"99131.620'56"7490'56"749
10位板倉修一千葉1 CP9A31.480'56"78132.150'56"9060'56"781
11位遠藤康浩神奈川5 CP9A32.520'58"49931.830'56"8020'56"802

1.まえがき

 今年前半、目的も無いままスポット参加した神奈川県シリーズでしたが、ひょんなことから神奈川シリーズを盛り上げる活動なんぞを始めてしまい、エントラントとして参加せざるを得なくなり、だったらということでリハビリを兼ねて後半は連続参戦した神奈川県シリーズでした。優勝こそできませんでしたが、なんとか連続入賞を果たし、シリーズ順位も第9戦終了時点で5位にもぐりこむことができました。となると見えてくるのが関東フェスティバルへの出場権。当初、いろいろな思いが交錯し、たとえ出場権をゲットしても辞退しようと半分考えていたのですが、とてもそんな大それたことを言えるレベルに無いことが分かり、だったら精一杯やってみようと関フェスエントリーを決めたのでした。
 なんだかんだ言ってますが、関東フェスティバルには、実はかなり出たかったんです。古くからの仲間もこぞって参戦することになりましたし、今年神奈川を盛り上げる活動がらみで多くの仲間もできたので、相当楽しくなることが予想されましたから。
 1年に1度のお祭りですから、出るとなったら前日から会場入りし、前夜祭を経て当日を迎えることにしました。
 前日練習で様子を掴みたかったところですが、残念ながら土曜日はウェット状態となり、関越の広さを感覚的に掴んだ程度に過ぎませんでした。それでも、少しづつではありますが、走るたびに車を前に進める術を思い出し、もう少し走りこめば来年はそれなりに走れるかなぁという感触を掴んだ前日練習でした。
 その晩は、群馬県吉井町のとある居酒屋にて、神奈川軍団、千葉軍団合同の前夜祭を企画し、25人を超える大宴会で楽しい晩を過ごしたのでした。その晩のレポート写真
 そんなこんなで、明日の当日があるので、私自身かなりセーブして飲んだのですが、あの神奈川軍団のパワーに危うく飲みすぎるところでした。この続きは是非神奈川忘年会で翌日を気にせずせいせいとやりましょう。

2.当日

 前夜に騒ぎすぎたせいで、喉が痛くてしゃべるのがおっくうです。また、お酒も少し残ってるみたいで、体がだるい・・・。もうちょっと早く寝ておけばよかったですね。
 この時期の早朝ともなるとかなり気温は低いのですが、昨日とは打って変わって空は青空。それなりに路面温度も上がるかもしれませんね。同じホテルに宿泊した神奈川軍団と茨城軍団が似たような時刻に車に乗り込み、コンビニで買い物をして会場入り。日頃見慣れない車がたくさんいて、新鮮な感じです。
 神奈川と言えば青汁、という雰囲気を作り出したチームなるとから、この日神奈川代表に青汁ステッカーが配られました。その人気たるや千葉代表の一部も欲しがる程。各車ルーフの上に青汁ステッカーを貼り、今日の健闘を誓うのでした。その様子はこちら
 また、神奈川部会長から神奈川代表ドライバーらへ来年度へ向けた動きに関する説明がありました。エントラントが主体で動き始めた神奈川ですが、オーガナイザー側も柔軟な姿勢を見せてくれているようで、来年はさまざまな試みが企画される様子です。詳しくは神奈川のオフィシャルWebsite上で公表されるそうなので、期待して待ちましょう。部会長自らから神奈川代表へのドリンクの差し入れもあり、神奈川が団結している雰囲気を実感できました。
 コース設定は、前日練習と中央で線対称にしたような感じのレイアウト。地元勢にとっては、典型的関越コースという感じみたいですが、神奈川勢にとっては、どうレイアウトされても新鮮なコース。やるだけやりましょう。
 この日は、実はタイヤ選択に頭を悩ませていました。悩ませるほどタイヤを持ってないから悩んでいるというのが正直なところで、実は溝の残っているタイヤは048のSSコンパウンドのみなんです。天気予報では週末から寒波が来てかなり冷え込むと聞いていたので、このSSコンパウンドで勝負に出ることにしていました。しかししかし、この日はかなり気温が上がりそうな感じ。路面温度は20度どころか30度は超えそうです。多くの人から「絶対SSは履いちゃだめだよ、この路面温度じゃ秒で遅いから」とくどいくらいに言われたのですが、これしかないんです(涙)。正確には、普段履きと化したスリップサインぎりぎりのSコンパウンドがありますが、さすがに、この状態のSよりはバリ山のSSの方がいいでしょう。ってなわけで、みんなの忠告は十分理解できたのですが自分の状況を考えた上、SSで一発狙ってやるぜくらいの気持ちで、SSでいくことにしました。
 さて、関フェスと言えば、ブリーフィング時の入場行進やラジオ体操がちょっとした楽しみの一つです。各県のプラカードを持ったギャルが各県代表の先頭に立って、順に入場行進するわけです。慣熟歩行も終わって集まると、何やら怪しいいでたちのギャルが・・・。誰の趣味なんでしょう。かなり違和感のある景色に、みんななかなか近寄れない感じでした(笑)。その様子はこちら
 そんなわけで、無事ブリーフィングも終了し、競技がスタートとなりました。参加台数は148台とかなりのエントリーとなっています。このくらい台数が居ると楽しいですよねぇ。
 私にとって問題は路面温度。天気は非常によく、路面温度もみるみる上がり、A3の頃には触ってぬるい感じがするほど・・・。これって、30度とか軽く超えてません?いやいや大丈夫と自分に言い聞かせて、スタートとなります。つうわけで、タイヤは048のSS。フロントは255/40、リアは235/45です。セッティングはいつもと変更なし。
3.第一ヒート
 感触が分からないので、6000rpm程度から半クラ気味にスタートします。すると、シュルシュルシュルとむなしくタイヤが空転。???。なんか変だなぁ。そこから2速、3速と上げ、右奥の左270度へ進入。丁寧にブレーキングして、1速に落としますが、フロントが頼りない???。とにかく強引にサイドを当てますが、だらだらと車が旋回する感じで、立ち上がりもうまく過給をかけられません。そこから次の右へアプローチし、2速に上げて曲げて行きますが、フロントが全く入らず、気持ちブレーキを入れて鼻を入れアクセルオン。次の右も同様で、だらしなく車が外に逃げていく感じです。続く深めの右パイロンでは緩くサイドを当てますが、テールの出方もちょっと予想外で、少し流しすぎてしまいます。立ち上がって次の左ターンも緩くサイドをあてアウトへ立ち上がります。4輪が流れる感じで、姿勢を見極めて2速にシフトアップ。さらにアクセルを開けますが、フロントの入りがやはり悪く、外周奥で我慢せざるを得ませんでした。外周を立ち上がり、3速に入れてギャラリー前へ。緩くブレーキングしながら一旦アクセルを入れ、再びブレーキングして1速で緩くサイド。コンパクトに立ち上がり規制パイロン間を2速で通過し、外周へ飛び込みます。しかし、ここもたぶんオーバースピードなんでしょう、フロントがインに入ってくれる感触が無く、かなり奥で我慢してからアクセルオン。立ち上がって3速へ上げ、最終セクションへ。若干緩めに3本パイロン入り口へ緩めにサイドを当てながら進入。タイヤのグリップ感がイマイチ薄く、前へ進まない感じで続く左パイロンを深めに回します。そのままカウンター気味に右270度へ入り、サイドを当てクリア。かなり神経質にアクセルをコントロールしながら立ち上がって、ゴール前の右パイロンを軽くサイドを当ててゴール。タイムは、58'49"でした。

4.第二ヒートの対策

 なんだ、なんだ?それなりに走った割にはタイムが異常に悪いぞ。トップから3.3秒も遅れているらしい。いくらなんでもそこまでひどくないだろ・・・。真剣に考え込みました。振り返ってみると、確かにアクセルをあけ切れなかったシーンが多かった。タイヤの安心感は無いし。外から見ていた人にも、ミスはしていないけど、速度の乗りが異常に悪い、と共通のコメントをもらいました。そうなると、原因はタイヤのせいかもしれない。確かに、今日のタイヤで全開走行したのは初めてなんですよね。皆のアドバイスどおり、相当な温度まで上がった路面温度にSSが合わないのかもしれない。とにかく、グリップ感が異常に薄く、タイヤがよれるんです。感触としては、235/45-17の038SLで走っているような感じ。255/40-17の038の方がもっとフィーリングはいいんじゃないかってくらい。もちろん、そういうタイヤなりに合わせた走り方をすることでそれなりのタイムは出るはずでしょう。しかし、第一ヒートだって、そこそこ合わせて走れた気がするし、とても3秒縮められるとは思えない(涙)。
 楽しいはずの関フェスで真剣に悩んでしまいました。じゃ、Sコンパウンドで走ればいいじゃん、と思うでしょうが、なんつっても全然山が無い上に、町乗りしちゃってるんですよ(涙)。某地区戦優勝ドラにも、「こりゃぁSS選びたくなる気持ち分かるよ」って言われる程。第二ヒートはA4クラスだと路面温度も下がってくるでしょう。30分以上悩みましたが、今日の天候とコースの長さ、出走順から考えて、冷え冷えになるほど路面温度は下がらないだろうということや、先ほどのSSのフィーリングでは1秒詰められるかどうかがやっとだろうということ、などから、だったら山無しのSでやるだけやってみようということを決心しました。しかし、1年間、コース、天候に関わらずほとんどセッティングを変えない私は、第一ヒートと第二ヒートでセッティングを変えて良い結果が出た試しが無いんです。そんなに器用に対応できないってことでしょう。ですから、とにかく第一ヒートの感触は忘れるように努力し、次が第一ヒートのつもりで気持ちを切り替えることにしました。
 天気は良いのですが、夕方になるにつれ、若干路面温度は下がり気味にあります。ほとんどの上位陣がタイムを落としていることからもそれが伺えるでしょう。セッティングはいつものまま。タイヤだけ変えて1〜3部山のSコンパウンド、フロントは255/40、リアは235/45です。

5.第二ヒート
 祈るような気持ちで6500rpm程度から半クラ気味にスタート。スタートは似たようなグリップかもしれません。アクセルコントロールしながら2速へ上げ、さらに3速へ上げて右奥の左270度へ進入。丁寧にブレーキングして1速に落とすと、フィーリングはかなり良い感じで、フロントのしっかり感が強く感じられます。丁寧にサイドを当て、アクセルオン。グリップが高いという感じではないのですが、安心感があります。次の右へアプローチし、2速に上げて曲げて行きますが、さすがに軽いブレーキングでフロントをインに入れてやる必要があり、アクセルオン。すると車が滑り出し、アクセルオフと軽いブレーキで姿勢を整え次の右パイロンをクリアして全開。タイヤが粘るような感じは無く、不意なアクセルオンでテールがすぐブレークしかかりますが、剛性感があるので、アクセルを踏み切れる感じです。続く深めの右パイロンでは姿勢を崩しながらブレーキングに入り、軽くサイド。立ち上がりでトラクションを逃がしますが、なんとかこらえて全開で次の左へ。緩くアプローチし、緩くサイドを当ててアクセルオン。4輪が流れる感じで、やはり姿勢を考えて2速にシフトアップし、アクセルオン。外周は奥目にラインを取ったため、砂が浮いていたのか、はたまたタイヤの山が無いせいか、フロントがずりずり逃げ、ちょっとの間アクセルを我慢して外周を立ち上がります。3速まで上げてギャラリー前へ進入。緩くブレーキングしながら一旦アクセルを入れ、再びブレーキングしながら立ち上がりのラインを考え、2速に落としてグリップでコーナリング。まずまずのラインでたちあがり、規制パイロン間をクリアして軽く曲げるアクションを起こして外周へ。外周ではやはりフロントがゴゴッ、ゴゴッと逃げ、スパッと向きを変え切れません。我慢した後、もうとにかくアクセル全開で立ち上がって、3速で最終セクションへ。緩めに3本パイロン入り口に進入し、緩くサイドを当て、緩いカウンターを利用して次の左を若干インを離してしまいますがサイドを当てクリア。さらにそのまま当て返したカウンターを利用して、続く右270度に、Gがたまり過ぎないようにコントロールしてうまく合わせてサイドを当ててクリア。立ち上がり若干カウンターが当たってしまいますが、そのまま最終パイロンに飛び込み、緩くサイドを当ててゴール。タイムは、56"80でした。

6.最後に
 ゴールした直後、「全然こっちの方が食うじゃん!!!」って叫んでしまいました(涙)。
 バリ山のSSと1部山のSとで、2秒近い差が出てしまうなんて考えられます?たぶん、SSの方は相当上がった路面温度にマッチしてなかったのだと思いますが、参りましたね。
 ま、タイム的には勝負にならない差でしたが、このタイヤで2本とも走っておけば、もうちょいはイケたかなぁ、なんて後悔しちゃいました。しかし、こういったタイヤ選択までを含めたものがジムカーナですからね。今回は痛い経験となりましたが、タイヤチョイスやローテーションの重要性を認識させられたイベントでした。それでも、勝負タイヤで戦った(ほんとか?)第二ヒートだけのタイムを見ればランサー勢のトップとは0.5秒差。今の車でももう少し練習してそれなりの体制が作れれば(ってそれができないから苦労してるんだけど・・・)、関フェスくらいなら勝負になりそうだなぁという明るい感触をつかめたのも事実だったりします。
 神奈川チームの戦いぶりは、別レポートにてアップしてありますので、そちらをご覧ください。
 自分の結果はやっぱりイマイチでしたが、神奈川チームとともにすごした関東フェスティバルはジムカーナって楽しい、と思える非常に充実した2日間となりました。どんな趣味でもそうでしょうが、やはり仲間が重要ということを強く認識した2日間でもありました。今回神奈川からの代表ドライバー全員と話をしましたが、少しでも多くの仲間ができるとより楽しいものになりますよね。考えてみると随分長くジムカーナをやってきて、おせっかいながらもそういう場を設けることも僕らの仕事かもしれないと考えた2日間でもありました。そんなわけで、まずできること、そう、神奈川忘年会ですね。企画しちゃいますので、どしどし参加してください。
2002参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る