2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第9戦

10/6(日)、浅間台スポーツランド、ドライ




2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第9戦
A4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位漆原正 CP9A1'04"9531'05"3931'04"953
2位三間康 CP9A1'06"0351'05"4071'05"407
3位遠藤康浩 CP9A1'05"7611'05"6581'05"658
4位梅沢考志 CP9A1'07"0801'07"9551'07"080
5位中島憲久 CE9A1'07"1311'07"4711'07"131
6位鈴木裕 CP9A1'07"2211'08"1111'07"221
7位石綿幸治 CN9A1'08"6591'07"5371'07"537
8位鈴木謙二 CT9A1'08"1751'12"470(P1)1'08"175
9位鈴木雅久 CP9A1'08"7641'08"4821'08"482
10位西田喜一 GC81'12"392M.C.1'12"392

1.まえがき

 10/6に、浅間台スポーツランドで開催されたJMRC神奈川ジムカーナシリーズ第9戦に参戦しました。
 少し前に久しぶりに地区戦に参加し、製造こそ古いもののA048というタイヤを今シーズン初めて履いたのですが、結果は惨敗。というか、まともに走れませんでした。タイヤさえ換えれば、と思っていたのが事実なのですが、そうは甘く無いようです。そのタイヤのスピード域みたいなものを全く理解できていないという感触でした。やはりA048というタイヤで練習をしないとまともに走れないということで、前日から浅間台へ向かい、珍しく前日練習をこなしました。
 タイヤの空気圧設定を含め、何本か走るうちに多少まともに走れるようにはなりましたが、なんとなくばらつきは多いし、大きなミスも結構出てしまうようです。今まで使っていた038に比べ明らかにスピードレンジが異なるようで、操作が追いつかないみたい。情けなぁ。本番走行で安定してタイムを出すには課題は多いようですが、少しはよくなったと期待して、前日練習を終えました。
 その晩は神奈川シリーズを追う連中と宿を共にし、一番の楽しみの(?)宴会で一騒ぎした後、ちょっと遅めに就寝となりました。

2.当日

 前泊した割に寝不足気味で、少し前からひいていた風邪の調子もあまりすぐれませんが、なんとか起きて、ロビーに集合。ちょっと遅れてみんなに迷惑をかけちゃいました。済みません。それからいつものコンビニに寄ってから会場へ。この時期にもなると、朝方は結構な寒さなんですね。
 いつもの通り準備を進め、それと同時に神奈川を盛り上げる活動に関するご挨拶や準備にも追われながら慌しく朝の時間が過ぎていきます。さらに、今回は神奈川シリーズA4クラスのトップ争いをしている三間さんが前日に車を壊したため、同じエボ6である私の車をお貸しすることになりました。私はまず人に車を貸すことは無いのですが、上位のドライバーらが最後まできちんと勝負してチャンピオンを決めるためには私のエボ6を使うことが良いとの判断があったための決断でした。車両変更の手続きもあったりで、なにやら妙に慌しい朝となりました。
 コースは、特にいやらしい感じも無く、最後の区間をうまくまとめられるかどうかが鍵という気がします。ま、それ以前に自分がまともに走れるのかどうかが最大の問題なんですけどね。
 今日の狙いは、1本1本を大事にして、きちんとテンションを上げて、メンタル面での戦う姿勢を作ることです。最近参加しているイベントで感じることなのですが、どうも戦う姿勢になっていない気がするのです。うまく表現できないのですが、なんとなく集中しきれずにだらだらとスタートしている気がして。自分なりのスタートするまでのリズムをきちんと思い出して、そういった戦う姿勢を作る努力を今回はしてみたいと思っています。でもねぇ、予想外にダブルエントリーになっちゃったので、もしかしたらそんなこと考えている余裕無いかもしれませんね(笑)。
 それでも、今日はA048を履いて出走しますので、具体的な狙いはもちろん優勝です。ところが、今日は久しぶりにお会いする漆原さんが参加しているではありませんか。こりゃぁ、雲行きが怪しくなってきました。今の状態でまともに漆原さんと勝負ができるとは思えません(涙)。それでも、勝負はふたを開けて見なけりゃわかりませんからね。細かいことは抜きにして、がんばることにします。
 セッティングはいつもと一緒。エアは前日検討した結果を参考に、2.1/2.1でいってみることにします。
3.慣熟走行
 今回も慣熟走行が設定されています。ダブルエントリーのため私は最終スタートとなり、間に8台ほどの車を挟んでの出走となりました。三間さんがゴール後、エアを確認して、出走の準備につくと、スタートまでほとんど時間が無いんですね。ヘルメットを装着してグローブを付けたときにはあと2〜3台といったタイミングでした。いそいで気持ちを切り替え慣熟走行へ。車の挙動をうまくつかみ切れず、ちょっとラフな感じの運転が目立ってしまったようです。終盤の区間は迷っていたこともありますが、サイドミスを連発してしまいました。路面の感触は少しつかめましたが、お世辞にもうまく走れたとは思えませんでした。

4.第一ヒート
 そして、やはりダブルエントリーのため慌しく準備をして車に乗り込みますが、とてもじゃありませんが当初もくろんでいた戦う姿勢を作り上げるには程遠い状態でスタート。6500rpmくらいからスタートし、島の角を直線的に狙い3速までシフトアップ。1コーナーとなる右パイロンで2速に落とし、それなりに速度を落としてからアクセルオン。バス停に入る前から丁寧にブレーキングし、軽いテールスライドとともにバス停内の右パイロンをクリア。そこから全開で島へ向かい、インを離さないように1速に落として緩くサイド。ちょっとスライドが多くなりますがそのまま2速、3速と上げて外周へ。外周入り口で2速に落として、一旦アクセルを入れると立ち上がりでアンダーが出るので、軽くブレーキを入れてすぐアクセルオン。テールスライドとともに立ち上がり、3速に入れてクロス気味に再び島へ。入り口が見えないので、進入に迷いますが、丁寧にブレーキングして1速まで落とし、中間計測地点となる三角島を巻いてクリア。シェル入り口で2速に入れ、シェルを通過しますが、ラインも悪くアンダーがでまくり、アクセルを開けられないまま、直線へ。3速へ上げ、再び外周へ。2速に落とし外周に入りますが、完全にオーバースピード。思い切りインを離してしまいます。なんとかそのまま外周を抜け、クロス気味に島へ戻ります。島の進入で3速から1速まで落とし、アクセルのオンオフで島を通過し、出口で軽くサイド。全開で立ち上がり、右パイロンで軽くブレーキングを入れて向きを変え、全開で次の右180度パイロンへ。4輪が流れた状態からブレーキングでパイロンに寄りますが、スピードを殺しきれず完全にオーバースピードでパイロンに進入。なんとか合わせるようにサイドを当てますが、やはり車は立ち上がらず、ギャラリー前ではずかしいターンをお見せすることに。そこから次の左パイロンは軽いブレーキングで抜け、最後の左パイロンは軽くサイドを当てますが、ちょっと失速してゴール。タイムは、1'05"76でした。

6.第二ヒートの対策

 途中まではそんなに悪くなかった感触だったのですが、シェルからゴールまでの後半では至るところでミスを連発してしまいました。順位こそ2番手ですが、トップの漆原さんからは0.8秒ほどやられています。中間ラップを見ると、どうやら中間まではトップだったらしい・・・。やはり感触どおり後半のミスがひどかった模様ですね。ま、中間まで良いのは以前の自分と同じなので、なんとなく良いところも出てきているのかなと思いますが、ひどい後半セクションをなんとかしないといけませんね。言い訳になってしまいますが、タイヤを冷やしながら走る練習とは違って、リアがすごくグリップして、相対的にアンダーが強いような感触があります。でも、今の自分にはそれほどシビアに感じ取れるレベルでもないので、気にならないと思えば気にならないんですけどね。それと、やはりダブルエントリーってのは難しいところがありますね。割と時間をかけて集中するタイプの私にとって、慌しくスタートするのは合わないみたい。しかし、それはそれこれはこれ、とにかく後半セクションをきちんと走って、なんとか漆原さんのタイムに食らい付きたいところです。
 セッティングは変更なしです。

7.第二ヒート
 ダブルの相手、三間さんがゴールすると、なんと私のタイムを上回ってきたではありませんか。確かに見ていて潔い走りで、いきなり乗ったのにうまく走っていた感じは見て取れました。十分抜き返せるタイム差なんですが、実はかなり意識しちゃいました(反省)。だってねぇ、さすがに負けるわけにいかないじゃないですか、オーナーが。慌しい状態で、集中するどころか、なんだか気持ちの切り替えもできないままに、スタート。6500rpm程度からスタートし、直線的に3速まで上げて1コーナーへ。2速に落として、若干緩めのラインで立ち上がり、バス停内をテールがスライドしないように通過。全開で島へ向かいますが、ラインが少しアウトに振れたのと速度が乗っていたため、島をひっかける左ターンの入り口で姿勢を乱し、なんとかサイドを当ててごまかしたものの立ち上がりもストール気味となってしまいます。アウト側から2速、3速と上げて外周へ入り、2速で進入。ちょっとインから入りすぎて立ち上がりがかなりきつくなり、我慢して外周を立ち上がります。そこからはとにかく踏んで3速でクロス気味に戻って中間計測用の島へ。ちょっと焦ってブレーキングが遅れ、1速に落としてサイドを当て三角島を巻きに入ります。しかし、やはり進入が悪かったせいかリアタイヤが食ってしまい、途中でフロントが逃げ、もう一度サイドを当てなおして島を脱出。シェルへは1速のまま入り、途中で2速に上げてシェルを通過。3速まで上げて外周へ。2速に落として外周に入りますが、どうも感覚がおかしいのか鼻が入らず、インを大きく離して外周へ進入。立ち上がりは気をつけて再びクロス気味に島へ戻ります。3速から、島の進入で2速に落とし、今度は2速のまま島を通過。出口で1速に入れますが、やはり慣れないことをするもんじゃありません。ギクシャクしながら島を出る羽目に。一旦踏んでややきつくなった右の規制パイロンを軽いブレーキングで通過し、アクセルオン。先ほどの失敗が頭をちらつきちょっと焦って今度はサイドを早く引き過ぎました。合わせるようにステアリングでラインを修正し、パイロンタッチは逃れますが、やはり完全ストール。そこからアクセルを入れ、軽いブレーキングで左に折れ、最後の左パイロンでも少しタイミングが合わずテールを流し過ぎて、外側のパイロンを気にして完全にアクセルオフ。ここもなんとかパイロンタッチを逃れましたが速度が乗らないままゴール。タイムは1'05"65でした。


6.最後に
 なんとかタイムアップはしたものの、全体を通してひどい走りでした。一番困ったのは、なんとダブルした三間さんに0.2秒負けてしまったこと。私自身が勝負になる走りができませんでしたし、三間さんも他人の車を非常にうまく乗っていたと思いますが、それでもオーナーが負けてしまうのは問題です。おかげで、1週間は立ち直れませんでした(涙)。
 精神的に結構ダメージが大きかったこんな日でも、エントラントミーティングをやったり、食事を取る暇もなくいろいろな人と意見を交わしたりしなければならず、こういう活動がこんな苦痛に感じた日はありませんでした。その後の数日はジムカーナのことを考えたくない程落ち込んでいたのですが、そんなことはお構いなしにやらなくてはいけない活動の雑用に追われ、実はかなり精神的に参っていたのも事実でした。この参戦記を書く気になったのも、それから10日が過ぎてでしたから。
 そんなこんなで、散々悩みましたが、この結果が今の自分の力だと素直に認めることにし、この状態からきちんと出直すことを心に誓いました。

 各クラスの結果に関するレポートはこちらを見てください。A4に関しては漆原さんがスポット参戦で貫禄勝ち。そして大方の予想を大きく裏切り(?)、他人の車で浅間台初表彰台となる2位に立ったのは三間さんでした。本来なら車を壊した上、苦手意識のある浅間台なのですから、崩れることが多いはずですが、この結果は立派でしょう。きちんと走れるという自信になったに違いありません。第3位は超はずかしいオーナー破られの私。大変反省しておりますので、突っ込まないでください(涙)。4位にはほとんどノーマルだったエボ6にフロントデフを組み17インチタイヤをチョイスしてきた梅沢さん。前半セクションはトップクラスのタイムをたたき出しており、17インチのターンに慣れれば来年はかなりイケちゃう気がしますね。5位には前回優勝の中島さんが入り、ここまでが青汁ゲット。この結果、チャンプ争いには三間さんが一歩飛び出した感じがあります。注目の石綿君は、どうやら自滅パターンで7位に終わり、若干厳しくなりました。最終戦逆転チャンプの可能性があるのは、石綿君の他、中島さん、秋葉さんの3人となりました。どうなることか、楽しみですね。

 私自身はこの日3位に終わりましたが、一応関東フェスティバルへの出場権はゲットできました。以前にも出たことがあるし、今年神奈川に出ているのは神奈川シリーズを盛り上げるためなので、例え参加権が得られても辞退することを真剣に考えていたのですが、そんな悠長なことを言っていられるレベルではない現実を今回たたきつけられた気がします。大体1回も神奈川で勝てないんですからねぇ。
 ということで、関フェスには出場を決め、気持ちを切り替え、まずは関フェスに全力で取り組んでみることにします。決して得意とはいえない関越スポーツランドでの開催ですが、やるだけのことはやって、結果を狙ってみることにします。
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