2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦

5/5(日)、浅間台スポーツランド、ドライ








2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦
A4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位印南靖志 CP9A0'57"2610'57"7410'57"261
2位金子博 GC80'58"3300'57"7090'57"709
3位秋葉清志 CP9AM.C.0'58"1070'58"107
4位遠藤康浩 CP9A0'58"4690'58"5450'58"469
5位木崎勇 CE9A0'58"9560'58"8610'58"861
6位中西康良 CP9A1'05"063(P1)0'59"5140'59"514
7位梅沢考志 CP9A0'59"6141'00"0750'59"614
8位中島憲久 CE9A0'59"7420'59"6400'59"640
9位三間康 CP9A1'00"4221'00"0801'00"080
10位石綿幸治 CN9A1'00"1471'00"3291'00"147

1.まえがき

 ようやくライセンスを取得しましたので、早速ですが、ライセンスが必要となるイベントへの参戦を決めました。具体的な目標は決まりませんが、まずは現状を知ることとリハビリを兼ねて県戦から徐々に活動を再開します。
 で、タイミング及び会場面で5/5のJMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦が好適と考えて、参加手続きを行いました。イベント参戦に関する一連の流れはこちらをご覧ください。
 リハビリ、リハビリと何度も口にしていますが、昨年1年間遊んできたツケがきっちりと回ってきていて、1日15時間労働という毎日が慢性的に続き、気がついたら前回の千葉戦以降、一度もランサーに乗ることが無く当日を迎えることになったのでした。1年以上のブランクに比べりゃ屁でもありませんが、折角活動し始めた矢先にこれじゃ、リハビリも何もあったもんじゃありませんね。未だマニュアル車の運転がぎこちないのが情けないところです。
 それでも、たまの休みに車に乗れるのはうれしいこと。あまり結果を意識せず、楽しく走ることにしましょう。久しぶりに洗車をして、前日はゆっくり過ごします。
 気になる天候は、前日こそ怪しい感じでしたが、当日は晴れの予報に加え、気温も午後にはかなり上がるとの見込みです。午前中に終わってしまう神奈川戦においては微妙な感じですが、少なくともドライ勝負でそれなりの路面温度が期待できそうです。

2.当日

 6:40というゲートオープン時刻に合わせ、ゴールデンウィーク渋滞を避けるため、4時過ぎに自宅を出発します。さすがにこれだけ早いと渋滞も無く、スムースに東京を通過。時間調整をしながら6:40ぴったりにゲート入りします。
 本日のコースは、外周右奥ぎりぎりに置かれたパイロン通過をどうするかが悩みどころ。そんなに端に置かなくたっていいのに・・・。また、外周から戻ってから島をスラロームして抜け、8の字、ゴールまでもポイントになりそうです。
 本日のA4クラスの注目はやはりこの方、目下神奈川戦3連勝中というベテラン秋葉選手。神奈川だけでは飽き足らず他県戦も毒牙にかけているとのこと。誰か秋葉さんを止められるかが、最大の関心事です。そして、スポット参戦組としては、元地区戦チャンピオンカーを手に入れ関東戦でもポイントをゲットし好調なところを見せている金子選手や、こちらも元全日本車両を所有し今年全日本戦にもスポットで参戦した印南選手が参戦しており、かなりハイレベルな戦いが予想されます。常連組としては、CE9Aながらシリーズ2位に付けている木崎選手や、CN9Aでシリーズ3位につけている期待の石綿選手、そして神奈川A4と言ったらこの人、借り物マシンでの参戦ながらシリーズ4位に付け、ようやく自分のエボ6が戻ってきた途端、東京シリーズ第2戦にて優勝しノリにノッている三間選手が神奈川戦初のエボ6での参戦で、スポット組を迎え撃ちます。
 そういう意味じゃ私もスポット参戦組ですが、注目されるほどのパフォーマンスは発揮できないでしょうから、ご安心を。
 A3クラスでは、やはり注目は梅澤選手。FFに乗り始めて1年も経たずして、今シーズンは2位、1位、1位と、ノリノリで大変。謙遜も見られる当人ですが、どうしてどうして、この勢いはなかなか止められないのでは、という印象です。

 この中での自分としての目標ですが、やはり今回はまだ結果を追う時期ではないと考えているのと、結果を追い求めたいという気持ちも無いので、ジムカーナ復帰編でも書いているとおり、自分が納得できる走りを目指すとともに、自分の中にいる過去の自分を追うことになりそうです。また、そんな中で現状を良く知ることが目標かな。
 従って、今回もタイヤはA038でいきます。我がチームの現状として、最新のタイヤを買うどころか、練習会に出るのもためらう程の財政状況となっています。持ち駒を如何に効率良く使い最終的に求めるところに効率的に到達するかを考えた場合、今は勝負時ではありません。っていうか、勝負できません(涙)。手持ちの道具を考えると038が今の自分にはベストと考えています。こんな今だからこそ、このタイヤだからこそ学べることが大きいと考えていますので、自分的に納得ができるか、A038の山が無くなるか、はたまた結果に耐え切れなくなるか、いずれかが来るまではA038で戦います。
 ま、正直な話、半年後や1年後を勝負時と考えたら、今は038を使う方が上達への近道だと考えているわけです。ふっふっふ、半年後には手をつけられなくなってるかもしれませんよぉ。ほーら、ちょっと不安になってきたでしょ?そういうあなたもどうですか?038を使ってみては?
 しかし、いつ勝負時が来るのかってのは、私にも分かりません。そういう時が来るのかすら・・・。今は勝負は気にならないし、乗ってるだけで楽しいので、ごちゃごちゃ言い訳しながら、しばらくはこのままいこうかなぁ、なんて思っているところです。

 予報通り、雲の間から時折晴れ間が覗く天候ですが、気温は暖かく、路面もぬるい程度まで上がっています。状況は悪くありませんね。と言うわけで、A038SLコンパウンドのエアはいつものとおり2.5の2.7とし、ショックもいつもと変わらず3の5で行きます。
3.慣熟走行
 昨日テレビで見た、脳の活性化のおまじないをして(なんだ?)、完熟走行に出ます。路面温度は温めとは言え、やはり1コーナーは完全にテールがブレークするなど、安心感があるとは言えませんでした。気になっていた外周右奥のパイロン通過はやはり辛く、頑張るとフロントが逃げる感じです。また、島を抜けるスラロームもリズム良く走れず、かなりギクシャクしていた気がします。それでも、参考タイムは58秒台後半と、普通に完走した中ではトップタイムだった様ですが、三味線を弾いてる方が多い様ですので、この順位はあまり参考になりませんね。やはり外周右奥の抜け方や後半セクションが鍵かもしれません。
4.第一ヒート
 路面温度がそこそこ上がっているとは言え、安心感があるほどはグリップしないので、6000回転弱で半クラッチを使いながらスタートします。案の定空転が多くなりながら島の角を踏むくらいの気持ちで直線的に3速まで加速。タイヤがグリップしない印象があるため、外周入り口の手前のパイロンよりさらに手前からこれまた直線的にブレーキングを開始しますが、やはり先ほどよりタイヤが温まっているせいか、ブレーキが完全に余ってしまいます。踏みなおすのもなんか嫌だったので、そのままだらだらと外周に進入し、左奥パイロン通過後アクセルオン。外周出口の右奥パイロンでは、フロントが逃げる印象から、消極的ではありますが、ブレーキングを入れ、コンパクトにクリアしますが、やはり速度が落ちすぎてしまったようで、過給がかからない感じです。そのまま全開で左2本パイロン進入でゆるくサイドを当てますが、少し中途半端で、出口付近で2速に入れますが車の向きが合わず、ステアリングを思い切り切って立ち上がる羽目に。とにかく踏んで外周へ。進入パイロン付近でブレーキングを入れ一度少し曲げて一踏みし、外周頂点付近でもう一度軽いブレーキングでフロントを入れてそこから全開。テールが完全に暴れますが、ここは広いのでそんなに怖くなくて、そのまま流れながらも3速に入れて全開で島へクロスして戻ります。島の角を踏むように進入し、縦にブレーキを使ってコンパクトなラインを狙い1速でサイドを当てますが、減速しすぎて完全に立ち上がりでストールしてしまいます。そのまま直線的に2速3速とシフトアップし、再び外周へ。あまりアウトには振らず、直線的にブレーキングして、後半でステアして外周へ。しかし進入スピードを落としすぎてなんとなく外周を通過し、立ち上がりパイロンで軽くブレーキングして外周を脱出。3速に上げて島へ向かいます。島を使ったスラロームの進入はラインを気にしながら入りますが、今一つリズムが悪く、だらだらっと通過して、シェルから脱出。
 
 

そのままギャラリー前へ。ここもコンパクトなラインで直線的に進入しますが、ブレーキングで一瞬フロントを逃がしてしまいます。それでもそのままサイドを当て、少しテールを多く流しすぎながら立ち上がり、右180度へ。ここもブレーキングが遅れ、パイロンから車が離れそうになったので、無理やりサイドを当ててなんとかターンしてクリアします。そこからは1速のまま全開で最終左ターンへ向かい、若干手前からサイドを軽く当て、軽いテールスライドとともにゴール。タイムは、58"4でした。

6.第二ヒートの対策

 なんとなく、だらだら走ってしまった気がします。ちょっと守りすぎでしたね。完熟走行より0.5秒ほど速いタイムであった様ですが、路面温度の上昇分程度でしょう。走り切れない感でいっぱいでした。
 それでも順位的には3位と、なんとなく健闘している感じですが、大本命の秋葉さんが、手の内を見せたくないのか、中間でぶっちぎりのベストを刻みながらもミスコースしていますので、順当に行けばやられてしまうのは間違いないでしょう。ここまでのトップはやはり下馬評通り印南選手、2位を1秒以上離してのトップです。続く2位もやはりといったところの金子選手。そして僅差で私となっています。
 トップまでには1秒強の差がありますが、今の走りでは到底届きそうもありません。走りが消極的過ぎというのが最大の問題でしょう。038のグリップの範囲内で走ろうというのがいかんのです。このグリップを超えたところにおいしい領域があるというのを心の奥底でなんとなく覚えているのですが、今の自分はそこに踏みこめないんです。「くぅ、ここで、2〜3本練習走行したいぃ」ってのが本音ですが、そんなわけには行きません。いろいろ考えましたが、ここは守っていても仕方がありませんから、その領域に足を踏み入れることを決意しました。また、直線的に走っていた随所では、少し姿勢を崩し気味に、ラインを車半分くらい変えて走ってみます。今の自分にコントロールできる自信は全くありません。しかし、このまま同じ走りをしても、1秒は詰められませんから、チャレンジしてみることにしましょう。
 第二ヒートが近づくにつれ、気温は上がり、路面温度も暖かいくらいまで上がってきました。最近のタイヤの凄さを物語っているのか、ターンセクションでは路面にラバーがこびりついています。いやな時代になりましたねぇ。なんとなく、038と言えど引っかかりそうな気がしたのと、路面温度の上昇につれてアンダーが強くなって来たので、リアのエアを0.1上げ、2.5の2.8で行くことにします。
7.第二ヒート
 6000回転強で、半クラッチを使いながらスタート。島の角を踏むように、2速、3速と加速し、ブレーキングポイントを先ほどより遅らせ、一つ目のパイロン付近から開始します。そのまま2速に落とし、Gを少し掛けながらターンに入ると、やはりテールが出てきますが、予想以上に流れが速く、カウンターを当てる羽目に。先ほどよりインターバルがあったのでタイヤが冷えていたのかもしれません。反射的にアクセルも戻してしまい、すぐにグリップが回復して今度は車が外へ。ふらふらしながら外周を回り、立ち上がりパイロンでは、今度は緩めにほんの一瞬ブレーキを当ててフロントを食わせて外に膨らみながら全開でクリア。やや鋭角になりながら2本パイロンへ進入し、入り口でサイドを当てますが、Gの切り返しがなんかいまいちでした。そこから、テールスライドさせたまま立ち上がりパイロン付近へ車を動かし、2速に入れて立ち上がります。外周入り口パイロン付近で軽くブレーキングを入れて曲げ一踏みし、頂点付近で軽くブレーキングしてちょこっと曲げ、そのまま全開。ここは気持ち良くテールが流れ、そのままタイヤに乗るようにGを掛けて3速へ入れて島へ。島の角を気持ち離して進入し、少し緩めのRでサイドを当てますが、リアの流れが少し速くて、やはりストール気味となってしまいます。少し焦って2速へ上げて、と思ったら、うまくギアが入らず、もう一回入れても入らず、いやだなぁと思いながらワンテンポ待って3回目で2速へ入れ、さらに3速へ。今度は少しアウト気味からGを少し掛けて外周へ入りますが、タイヤが食い始めてきた上に今度は減速しすぎちゃったみたいで、なんとなく外周をクリア。立ち上がりパイロンで同じく軽くブレーキングして、少しはらみながら立ち上がって島へ戻ります。島の進入では少し意識しすぎて一瞬フロントを逃がし、2速で進入。ちょっと甘い感じのラインで抜け、とにかく全開でギャラリー前へ。
 

左一本パイロンでは、車半分外側から入り、緩めにサイドを当てますが、ちょっとこれも減速しすぎ。その後の右180度でも少しブレーキングが遅れ、なんとかサイドを引いて合わせます。

そこから全開で最終左ターンへ入りますがフロントを若干逃がしてしまい、なんとかゴール。タイムは、58"5でした。
6.最後に
 最低限タイムアップを狙っていましたが、タイムダウンに終わりました。路面温度はむしろ上がってきており、条件的には悪くなかったはずなのに・・・。これが現状と言えるでしょう。狙った走りができないどころか、狙いすらも少しずれているのかもしれない程です。
 一応、2本目は少し積極的に攻めたつもりでしたが、進入速度コントロールが全くばらばらで、やりすぎちゃったり、足りなかったりというお粗末な走りが目立ちました。ある程度守って走ってると気がつかないんですけどね、少し高い次元を狙おうとすると明らかなミスとなって現れてくるみたいです。このあたりが今の限界なのでしょう。気合いを結果に残せないんですね。割と頭の中は冷静というか、走ってても冷静過ぎるくらいなんですが、その一方で体が追いついてこない。微妙な動きを感じ取れないせいで、対応が遅れているんでしょう。課題山積のイベントとなりました。

 競技結果の方ですが、第二ヒートは全体的にタイムが伸びず、印南さんが一本目のタイムで逃げ切り優勝を遂げました。おめでとうございます。2位には、2本目タイムアップするものの惜しくも届かなかった金子さんが入り、3位には、かなりぎくしゃくした走りながらタイムをまとめてきた秋葉さんが入りました。さすがの秋葉さんも第一ヒートのミスコースが後を引いてプレッシャーを感じていたのでしょうか。順当に走られたら、4連勝だったかもしれませんね。残念ながら秋葉さんに割って入られたため、私は4位に後退。お立ち台には上がれませんでした。タイム的にも、トップからは1.3秒も離されてしまい、何も言うことはございません。それでも、2本目だけのタイム差では0.8秒と多少は良かったのかもしれません。それになんとか入賞できたのはうれしいところですね。
 注目のA3はというと、1本目トップのポイントリーダー梅澤さんは、タイムアップするものの3位に終わりました。2位には毎戦着実にポイントを重ねる佐々木選手が入り、1位には小栗号を購入したという星選手が、A3転向後初の県戦優勝を遂げたようです。

 最近神奈川シリーズは名物男三間さんのせいなのか、名物クラブなるとのせいなのか、変な儀式が流行っていて、負けた人は青汁を飲まされるそうな。もともとクラブ内でのバツゲームだったレモン一気食いが進化して青汁になり、クラブ員のみならず、2位から6位までの人は皆表彰式で青汁を飲まされるそうです。もちろん4位だった私もその対象とかで、「あのぉ、この文化が分からないんですけどぉ・・・」と丁重にお尋ねすると、「いいからのみゃぁいいんだよ」との事で、表彰式で青汁の乾杯をさせて頂きました。噂では「芝生の味」と聞いていましたが、「畳の味」って感じでした。

青汁で乾杯するみなさん


青汁を一気するみなさん
おぇぇぇぇ


 そんな訳で、午後には日本の夏が心配になるほど気温が上がり、少しバテ気味でしたが、なんかむしょうに楽しかった1日でした。なんでしょうね、良くわからないんですが、神奈川県シリーズって独特の雰囲気があって、なんとなく落ち着くんですよね。青汁一気だって、こんなくだらないことに、皆付き合わなくたっていいのに、なんかみんなやってしまう、不思議なノリがなんか楽しいんだよなぁ、なんて感じました。
 また、今回初めて県戦を主催するという競技長の神山さんのシリーズを盛り上げたいという思いも良く伝わってきて、これまでお世話になってるだけに、なんかお手伝いして神奈川シリーズを一緒に盛り上げたいなぁと感じた1日でした。

 この後神奈川シリーズはテクニカルな相模湖ラウンドに入ります。浅間台と相模湖の両方を走れないとシリーズで好成績が望めない神奈川シリーズ。ここまでとは様相が激変する可能性もあり、ポイント争いから目が離せませんねぇ。折角ですから、テクニカルの感触を掴むために1回くらい相模湖ラウンドに出てみようかとも思うのですが、梅雨はいやだし、真夏は異常に暑いんですよねぇ、相模湖って・・・。
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