2012JAF関東ジムカーナ選手権第8戦

9/2(日)、本庄サーキット、ウェット






2012JAF関東ジムカーナ選手権第8戦
PN3クラス

順位ドライバー型式タイヤ1st-try2nd-trybest time
1位遠藤康浩 CZ4AYH1'25"8131'23"8081'23"808
2位小野田了 CZ4ADL1'23"9021'33"6641'23"902
3位宇野剛 CZ4ADL1'28"8201'24"0181'24"018
4位黒尾光司 CZ4ADL1'26"8841'24"6611'24"661
5位亀井義弘 CZ4AYH1'25"0921'33"9831'25"092
6位山崎輝男 CZ4ABS1'35"920(P2)1'25"6251'25"625
7位亀井佳子 CZ4AYH1'34"3701'27"0341'27"034
8位奥井毅 CZ4ADL1'43"340(P3)1'30"018(P1)1'30"018


概要
結果は前戦に続く連続優勝。
数日前まで灼熱の闘いとなると誰もが予想していた夏の本庄ラウンド。天気予報が直前に大きく変わり、まさかの大雨でもはや勝機はゼロと思われましたが、高速コースのウェット路面にライバル達が足下をすくわれる中、諦めずに最後まで集中して出来る限りのことをやろうともがいた結果が優勝に繋がったのかなと思っています。
どうやら2戦前まではかなり不利だったシリーズ2位争いも、この連勝で大きく形成が変わり、シリーズ2位が確定した模様です。2位じゃダメなんですけどねっ!!



前日練習
前回の優勝で気が緩んだのか、第8戦のエントリーをすっかり忘れていました。ギリギリに思い出したから良かったようなものの・・・。時間が空くときは気をつけないといけませんね。
本庄サーキットは、実はあまり好きなコースではありません。苦手意識もあります。なんていうか、気持ちがタイムに繋がらないコースというか・・・。とは言え、AD08がそれなりに勝負できるのは夏場のイベントしか無いのは明らか。この本庄ラウンドが今年それなりに勝負が出来る最後のイベントになりそうですので、苦手とか言ってる場合ではありません。唯一の事前走行ができるチャンスに何とか休暇をねじ込んで、灼熱の練習会に参加しておきました。
ライバルと戦える感触が得られたかというと、灼熱の路面でも厳しい状態。本番一発で如何に精度の高い走りが出来るかに掛かっている気がします。

でもって、前日練習。本庄周辺は日本でも有数の高温地域。つい数日前も38℃とかを記録したとかしないとかで、家族は恐れをなして、急遽単身で会場入りすることに。前日には一部雨マークも出ていましたが、雨が少し降ってくれたくらいの方が体が楽でいいや、くらいの感覚で現地へ向かったのですが、会場に近づくとワイパーも効かない程の豪雨。どうなってるんでしょ。
慣熟歩行で長靴もびしょびしょ。とりあえず練習1本目はウェット走行。その後太陽が現れ、後半クラスはドライで走行。濡れたものを乾かしていたら、再び大雨で2本目もウェット。その後太陽が現れ、後半クラスはドライで走行。というパターンを3本目まで繰り返し、4本目だけドライで走れて1日が終了。ウェットは皆さんやり過ぎてタイムが残っていませんでしたので、比較できませんが、ドライでは軽く秒殺される始末。一応、雨の中目まぐるしく変わる天候に合わせて何度もタイヤ交換し、本番タイヤをウェット路面で転がすことはしておきました。うーん、ドライなら灼熱じゃないと困るんだよな、と悩みつつも仕方なく宿へ。



決勝コース
朝起きて天気予報を見ると、午前中から雨予報。でも、部屋から見える路面は今のところドライっぽい。もしかすると第一ヒートはドライで走れるかも、と思いつつも、曇り空のドライは最悪なんだよな、とか考えつつ、チェックアウトして、車に乗った途端に昨日を思い出すような豪雨・・・。場合によっちゃウェット勝負になっちゃうかも、と本気で考え始めたのはこの時でした。って遅いか。もう、完全に戦意喪失。しばらく途方に暮れつつも車を動かし、せめて会場まで本番タイヤを転がしていこうと、雨が若干弱まるのを待って、朝からタイヤ交換して会場へ。
会場到着時は一旦雨は上がりましたが、降ったり止んだりの繰り返しで、第一ヒートはほぼウェット勝負が確定という感じです。コースは、事前練習や昨日の練習とはがらりと変わった中低速主体の割とテクニカルなコース設定。中低速とは言え本庄にしてはということで、関東のパイロンコースと比べると遙かに高い車速域となるため、ワンミスが命取りになるのは確実。速度コントロールには細心の注意が必要そうです。如何に攻めてかつぎりぎりで踏みとどまれるか、ということがほぼ全てと言った感じですが、鬼門となるのは円形島周り後のターンで、かなり難易度が高そうです。
とても勝負になる気がしませんが、しっかり攻めるところは攻めて集中して走るしかありませんね。ウェットの時、縁石に乗せるかどうかが悩みどころですが、乗せると決めた1カ所はがっつりと、それ以外も悩みましたが、まずはいつも通り乗せてみることにします。
雨こそぽつりぽつりと僅かでしたが、結局、第一ヒートはフルウェット。まぁ、雨だからこそ何があるか分かりませんので、頑張っていきましょう。



第一ヒート
第7戦とは間逆のコンディションですが、エアコン付車両のおかげでスタートまでは超快適。スタートラインにつきつつ、2台前のO井さんが直線で直ドリ状態となっているのが見え、気をつけないといけないことを肝に銘じてスタート。
スタートはそこそこうまくいき、1コーナーへ。路面の状態が分からないので多少余裕を持って進入。中途半端な島周りの大きさにリズムが取れませんが、そこそこのグリップ感を感じつつクリア。左奥ヘアピンは一瞬躊躇しつつも、縁石に乗ってみると、つるっと言う感じで車が外に。微妙だなぁ、と思いつつクランク気味に四角い島を通過しますが、ここはインを離してしまいます。この先の規制付の進入は注意しつつも、ちょっと稼ぎたい気持ちで飛び込みますが、案の定車を停めるので精一杯となり、何とかパイロンは避けたものの何も出来ずに円形の島へ到達。悪いクセで、その後のターンの心配をしてしっかりアクセルを開けられずなんとなく島をなめて脱出してターンへ。案の定ターンも失敗し、何とか応急処置して外周へ。2速に上げるポイントを迷いながら早めにシフトアップ。S字の逆送は、縁石に乗ってみましたが大きく車が跳ねてちょっと怖かった。その後のインフィールドに入るヘアピンでは、悩みながらももう一度縁石に乗ってみますが、やっぱりツルッと車が外へ。3速まで上げて再び外周へ抜けるシケインは若干丁寧に入りますが、外周に出てからが何も出来ずインも離してターンセクションへ。思ったより車を止めきれず、強引にサイドを引いたら完全にエビターン。クラッチを酷使して立ち上がり、最後の右も規制を甘く見ていたせいか、トラクションを完全に逃がしてしまい、ここでもクラッチをたくさん使ってゴール。タイムは、タイムは、1'25"8でした。



第二ヒート
ゴール時点で2番手。Oさんにはがっつりやられて3番手で折り返しとなりました。
3番手で折り返しと言えば聞こえはいいですが、トップOさん+ダンロップには2秒近い差。2番手のK井さんにも1秒差と、かなり水を空けられていますが、タイムが出る可能性を示してくれているのも事実。もう少し頑張りたいところですが、後は天候次第といったところでしょうか。
降ったり止んだりを繰り返しながら、路面状況は徐々に回復し、慣熟歩行時には一部ドライ路面が見えてきました。第一ヒートでミスをしたセクションを中心に狙いをしっかり定め、出来る限りのことをやることにします。と言っているうちに、目に見えて近づいてくる黒い雲が突如豪雨をもたらし、再びコースはウェットに。いや、実際のところウェットにとかいう生やさしいものではなく、コースもパドックも川になってます。水だけならまだしも、土手から流れ出た土砂も大量に含まれていて、速度の乗るS字区間は真っ茶色です。こりゃあ、水が引いても影響が残りそうで心配です。
午後の試走が始まる頃には雨脚が弱まり、水も引いてきましたが、砂が所々残っている模様。ただ、タイム的には少し上がっているようで、タイムアップは望めるのかもしれません。だからと言って厳しい闘いであることには変わりなく、悶々としながらスタートラインへ。車内から聞こえるアナウンスによると、PN3もタイムアップしている模様。であればとにかく諦めずに悔いのないように走ろうと誓ってスタート。
劇的に路面が良くなったとは思えませんが、フィーリングは少し良くなっている感じ。島への進入は少しヌルい感じでしたが、島を回って左奥のヘアピンを抜け、再び島をクランク気味に通過して、と言うところまでは概ね予定通り。中間計測ポイントは今度は無理せずしっかり減速してオンで通過。円形の島周りも、後のターンの事は気にせずしっかり踏んで、やっぱりターンが回せないのは織り込み済みなので、応急処置をしてクリア。外周への出口は今度はもう少し1速を引っ張って、S字に突入。消極的にならないためにもS字はがっつり乗って通過し、インフィールドへ入るヘアピンはちょっと抑えすぎだったかもしれませんが、概ね狙い通り通過。3速から再び外周へ出るシケインはしっかり落として、外周に出てからもインを離さないように気をつけてターンセクションへ。先ほどより気持ち落とし込むように入り、右はそれなりの感じでクリア。最後の右も立ち上がりに気をつけ、少し車を振って入り、そこそこの感じでクリアしてゴール。タイムは1'23"8でした。



終わって
ゴールして窓を開けると、「トップタイム更新〜!」のアナウンス。タイム的には僅かコンマ1秒かわしただけですが、こんな状況の中でやるだけのことはやった満足感に、小さくガッツポーズ。とは言え、さっくりやられちゃうだろうなぁ、と思いつつ、車両を保管プールに停めつつ後続の2台を見ていると、Y崎君は自分とほぼ同じタイムで中間をクリア。見た感じターンもそつなくこなしているようでしたが、ゴールタイムは1秒以上遅れた様子。後で聞いたところ、S字でハーフスピンしたとか。Oさん+ダンロップは、なんと中間を1秒速いタイムで通過とのアナウンス。ま、そんなもんだろ、と何となくアナウンスを聞いていると、島村アナが「止まってる〜」と絶叫してます。どんな風に止まってるのかが見えていませんでしたが、「もしかしたらもしかする?」と、近寄ってきてくれた梅ちゃんたちとゴールタイムを待っていると、どこかで大きくやらかしたようなタイムだった様子で、なんとこんなコンディションの中で勝ってしまいました。
まともに走られたら勝機は無かったと思いますが、僅かコンマ1秒でもトップタイムを抜き返し、ほんの僅かかもしれませんがプレッシャーを与えられた事がこの結果に繋がったのかもしれません。ホントの所は皆さん全く僕のタイムなんぞ気にしてなかったかもしれませんが・・・。いずれにしても、めげずに出来る限りの事をやり通した点で、今回は自分を褒めてあげたい気持ちで一杯です。
第6戦終了時点でシリーズ優勝を逃し、シリーズ2位とも大きく水を開けられていましたが、第7戦でなんとか首の皮1枚繋がっていた状態からほぼ対等の状態まで持ち直し、この思わぬ一勝で一気にシリーズ2位が確定となった模様です。ほんとは2位じゃダメなんですけどね、圧倒的不利と言われていたアドバンで、Oさん+ダンロップに食らいついたというところで勘弁していただければと思います。
今年は茶そば食べに行けそうです。



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