2011JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦

10/9(日)、本庄サーキット、ドライ






2011JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦
PN3クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位岡野博史 CZ4A1'26"2071'26"4561'26"207
2位山野直也 GRB1'26"5461'27"3661'26"546
3位小川国大 CZ4A1'29"2321'27"2931'27"293
4位新井範正 CZ4A1'27"6551'28"2551'27"655
5位舟橋悟 GRB1'28"9651'33"209(P1)1'28"965
6位遠藤康浩 CZ4A1'34"509(P1)1'29"2771'29"277
7位浅井崇 GRB1'30"3551'29"8141'29"814
8位奈良橋成美 CZ4A1'36"449(P1)1'33"0771'33"077

写真は、webwheelさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は8台中6位。
ある意味意地で最終戦もエントリーし、フル参戦を成し遂げましたが、お話になりませんでした。今自分が置かれている環境を振り返ると自己嫌悪に陥るばかりです。
初めてづくしの全日本フル参戦は貴重な経験となりましたが、これを今後生かせるかどうかは自分次第ですので、一旦気持ちを切り替えて自分がやるべき事を見直したいと思っています。
何はともあれ1年間お疲れ様でした。



エントリー
最終戦の本庄ラウンド。公認コースでは実は自宅から最も近いコースですが、走行経験は数えるほど。エボ10での走行経験は僅か数本。とても地元とは言い難いコースですが、そりゃ近いので当然エントリー、と思っていましたが、なんと2day初日の土曜日に予定が・・・。ここまでくると出るなと言われているみたいですが、いろいろ調整した挙げ句、何とか調整の目処が立ち、エントリーを決めました。
既にこの時点で罪悪感一杯なんですが、9月に入ってからというもの、様々な状況が大きく変化し、とても土日を空けられないという状態に。常識的に考えたらジムカーナなんぞやってる場合じゃない、と一喝されてもおかしくない、いや、誰かにそう言ってもらいたいのではないかと思えるほどの環境変化に遭遇していました。
そんな環境の中、9月後半には体調を崩し、体調が回復せぬまま本番へ。
そこまでして行く意味があるのか、散々悩みましたが、現地へ向かうことを決めた理由は、出走台数が120台と限定された本庄ラウンドであること。そう、この最終戦は会場の都合もあるようですが、受理台数に制限があり、かなりの申込者が不受理となるという狭き門なのです。光栄にもここまでポイントを重ねてきた私は受理されましたが、自分の都合で出走しないというのは不受理になった方に申し訳ないという気持ちで一杯になりました。
この精神状態、体調では、まともに走れるハズはないと自他共に思っていたようですが、1年の締めくくりとしてしっかり走ってこようということを決断した訳です。


前日練習
体調が悪いこともあり、朝もなかなか起きられず、受付時間ぎりぎりのタイミングで移動していると、ちょっと休憩したSAで某タイヤメーカーの某氏に遭遇。時間大丈夫なの?と心配されながら現地に向かい、何とか受け付け。準備もせぬまま慣熟歩行を少しだけ歩いて、急いで準備して1本目の出走となりました。
2本の公開練習走行は当然ピリッとせず、なんとなく気力も無いまま1日が終了。つーか、喉は痛いしぼーっとするしで、もう体調は最悪。ま、気合いの方向を間違えると結果に結びつかない本庄サーキットですので、気負わず走る作戦でまったりと行きましょうという感じでした。
体調が思わしくないため夜食事に出るのも億劫でしたが、餃子像さん一家と軽く食事に出て、前日を終えました。



決勝コース
なんじゃこりゃ、というハイスピードコース。自分の勝手ですが、無理を押して出てきたのに、このコースはないよなぁ、という印象。ま、与えられたコースを走るのが我々ドライバーのやることですが、折角関東のイベントなんだから、うなるようなコース設定をして頂けたら良かったのに、と心底思いました。
とは言え、多分走る分には楽しい設定だとは思います。未経験のギアや速度域に、どれだけ対応できるか、ちょっと頭がぼーっとするので、どこまで集中できるか心配ですが、楽しく走らせて頂くことにしましょう。
天気は良く、全く心配要りません。



第一ヒート
スタート後、円形の島周りに入りますが、操作に慎重さが無い感じで路面の段差に追従できずぎくしゃくしながらクリア。速度も落としすぎたせいか、はらむことはありませんでしたが、円形の立ち上がりでは不用意なアクセルワークでデールを流しすぎたりとイマイチ。そこからは慣れない高速S字後、戻ってくるところで黄旗が。「ん?俺?どこで?」と考えながら、「場所的には円形の島かもしれないけど、脱輪してないんじゃないかなぁ」と思いつつ、行ったり来たりしながらシケインも通過して奥まで向かいます。そこからは大きく外周を一周。戻りの高速S字は進入の速度感が悪い感じ。ギャラリー前はアンダー気味ですがナリに通過し、そこからは最高速セクション。初めての4速域にちょっとびびりながら奥まで行って戻ります。シケイン通過はそれなりだったと思いますが、その後のギャラリー前で何を思ったかついシフトアップして4速へ。慌てて3速に入れてブレーキングを開始しますが、タイヤがロックしてしまい万事休す。壁に行っちゃうかも、という恐怖で一瞬体が硬直しますが、離したブレーキがようやく解除されグリップが回復し、何とかオンコース。最後の折り返しで軽くサイドを使ってゴール。タイムは1'29"5プラスパイロン1でした。



第二ヒート
タイムは論外でしたが、どうやらあの最後のタイヤロックで1〜2秒あった模様。いくつかの大きなミスを考えるとそこそこでは走れていたのかもしれません。気になるのは脱輪ですが、一応事務局に脱輪位置を確認に行ったところ、やっぱり円形の島とのこと。落ちるほど寄っては居ないし、ビデオで見ても落ちてないと思うんだけど、その立ち上がりで姿勢を崩したことでそう見えたのかもしれない。腑に落ちませんでしたが、どうせこのタイムが残っても仕方ないのでとにかく2本目に集中することにしました。ただ、あの程度のラインで脱輪を取られるとすると、少し気をつけなくちゃいけないという余計な気を遣う羽目に。
とにかく、今シーズン最後の1本なので、積極的に行ってみようと思います。というのが今更ながら間違いの元でした。
路面状況は大きく変わることはなくスタート。少し落ち着いて、円形の島セクションに入りましたが、第一ヒートの脱輪が気になって結果的にかなりしょぼい走りになってしまったようです。続く高速シケインも手前の出口を失敗したせいか速度を乗せられず。その後行ったり来たりして、シケインを通過しますが、シケインもどうもイマイチ。その後大外を一周しますが、戻りの高速S字は進入がどうも掴めぬまま通過し、ギャラリー前はアンダーを強く出してしまう始末。その後最高速セクションを通過し、奥からシケインを抜け戻りますが、このシケインもリズムが悪くヘロヘロ。第一ヒートでミスったギャラリー前の進入は意識しすぎて落としすぎ、最後の折り返しのサイドもピリッとせずゴール。タイムは、1'29"2でした。



終わって
もう、体と気持ちがバラバラでした。多分自分の実力はこんなもんじゃないハズだと思いたい自分が居ながらも、内容にガックリ。あまりにも走れない自分が信じられませんでした。
やっぱり無理をするもんじゃありませんね。そんな中でもしっかり結果を出すのが真のドライバーだと思いますが、そう言う意味ではアマちゃん過ぎますね。

そんなわけで、最後はヘロヘロでしたが、1年間の全日本選手権チャレンジ、フル参戦を終了しました。とにもかくにも、こんな無茶な活動を許してくれた家族と、あらゆる面でサポート頂いたアルファ関係者の皆様のおかげだと感謝しています。1日の休暇を取ることも無く全日本選手権をフル参戦出来たのは奇跡のようです。また、PN3クラスの皆さんのおかげで楽しく1年間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました。
ほんの1年間ですが、中から見た全日本選手権は、これまで自分が外から見ていたモノと違う面を数多く目の当たりにし、刺激的なものでした。あまりにも多くの経験を全く消化しきれない自分が居ますが、是非ともこの貴重な経験を来年以降に繋げられればと思っています。
まずは今自分の置かれた環境を直視し、しばらく水面下で冬眠する予定です。桜の咲く頃には再び走り出せることを願って。
一年間お疲れ様でした。



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