2011JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦

7/24(日)、スポーツランドSUGO西コース、ドライ






2011JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦
PN3クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位岡野博史 CZ4A1'25"0471'25"0651'25"047
2位山野直也 GRB1'25"2951'26"1861'25"295
3位新井範正 CZ4A1'27"0821'26"6531'26"653
4位遠藤康浩 CZ4A1'27"2991'27"4591'27"299
5位舟橋悟 GRB1'27"7031'34"232(P1)1'27"703
6位浅井崇 GRB1'30"1891'28"9061'28"906
7位奈良橋成美 CZ4A1'33"4821'31"3251'31"325

写真は、撮影班長さん、山ちゃん、にご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は7台中4位。
今回は少し気合いを入れて、事前走行を目論みましたが、車両トラブルにより敢えなく断念。結局土曜日入りの僅か4本走行で、納得のいく走りまでこぎ着く事が出来ませんでした。とは言え、この僅か4本で初めて見るコース、新しい足、セッティング、攻略、など無数に考えなくてはいけないことを最大限消化し、納得はいかないけど、何とか3番手争いに加われた事は少し自信になりました。
また、車両トラブルは直前の木曜日でしたが、部品の手配から土日の移動までアルファの中村社長にはお世話になりっぱなしで、頭が上がりません。木曜日の時点では出走を諦めましたが、おかげさまで出走できました。ありがとうございました。



エントリー
第5戦の菅生も見たことが無いコース。北海道ラウンドからのインターバルは短く、事前の練習走行のチャンスが得られませんでした。初めてのコースを土日だけで戦うことの難しさを痛感しつつあり、せめて金曜日から入れればとも思いましたが、どうしても外せない仕事でやはり無理。もんもんとしながら本戦が近づく中、木曜日に走れることが判明。
実は北海道ラウンド後、足の仕様変更も行い、セットアップ確認も含めて走りたいと思っていたので、仕事の調整をしつつ木曜日に照準を合わせることにしました。片道400kmという距離ですが、ギリギリ日帰り圏内と判断し、最大限の努力をすることを決断。運悪く台風が南関東に再接近するというタイミングでしたが、菅生はドライで走れそうでしたので、風雨の中、2時半頃自宅を出発。近所でガソリンを入れ、自宅付近のバイパスを5〜6キロ走った地点の交差点で止まり、青信号で進もうとしたときでした。
クラッチを踏んだら、「バキッ」っと音が。「???何だ???」。クラッチが奥まで入って戻りません。何となくクラッチペダルが折れたような音でしたが、足で引き寄せると戻ってきます。でも踏むと奥で止まっちゃう。クラッチは切れず、ギアが入りません。半ばパニック状態でハザードを出しますが、うしろのトラックはクラクションを激しく鳴らして怒っている様子。ハザード出してるんだから、トラブルだと思ってくれよ、と内心怒りつつ、片側2車線のバイパスで立ち往生もかなり危険なので、暴風雨の車外に出て、車を押して路側帯によけることにしました。ステアリングを切るときついですが、何とか安全な場所まで移動できたところで呆然。エンジンルームと運転席を覗き込みましたが、暗い路側帯で見てもどこが悪いのか分からない。とりあえずエンジンはかかっているので、落ちつこうと車内で缶コーヒーを飲みながらしばらく考えましたが、たぶんあの感触からどこかの部品が破損したとしか思えないとすると、とりあえず週末の菅生はダメっぽいなという結論に。折角気合い入ってたのにガックリでした。
ま、菅生は諦めるとして、とにかくこの場所から移動しないと、とは言っても、今は早朝3時。誰かに助けを求める訳にもいかないので、初めてJAFのロードサービスのお世話になってしまいました。
帰宅して、車をチェックすると、クラッチフルードが減っており、もしや、と思ったら、クラッチマスターシリンダーがぽっきり折れてました。菅生出発まであと40時間。さすがに無理だよなぁということで、関係者にメールを打って少し仮眠しましたが、結局寝付けず、朝になって各所に連絡をして、出来る限りの対処を依頼した上で、とにかく動けないので、ディーラーに引き取ってもらうことに。
部品さえ手に入れば間に合うと思う、とのディーラーの言葉を信じ、金曜日は朝早くから外せない出張のため仕事に出て、夕刻に一旦確認の電話を入れると、「これからやります」って、なんてのんびりなんだよ、と思いつつ、19時頃になってようやく出来上がりそうとの連絡が入り、何とか菅生には行ける目処が立ちました。車両を引き取り、準備をして、1時間ほど横になって、菅生に向けて出発となりました。


前日練習
そんな慌ただしい木金を過ごした後、ほとんど寝られずに菅生へ。実は今回もアルファの中村社長の積載車に便乗させて頂いたため、車中で1時間程度は寝られたと思いますが、寝不足の中会場へ。
始めて見る菅生西コースは、ちょっとイメージと違いました。もっと島が一杯あるのかと思ってましたが、基本的にコースがしっかり設定されているカートコースで、ショートカット部分が各所で広くなっているような感じ。最近のタカタやスナガワに比べると小さい感じで、ハイスピードというより中低速のテクニカルコースという印象です。
天候は曇りがちで、雨予報も多少あるようですが、何とかドライで走れそう。ただ、台風の影響か気温はこの時期にしては低め。肌寒い感じです。
コースは大きくはありませんが、たくさんのコーナーが複合的に設定されており、短時間でイメージを作るのは大変そう。大まかには覚えられそうですが細かなところまでイメージを作りきれるかどうか、厳しそうです。おまけに結構なアップダウンがあり、傾斜の影響は走り込んでこそ得られそうですが、今更そうも言ってられないので、頭をフル回転させて吸収するしかありません。
車両トラブルのため、新しい足のセットを決めるタイミングも逸してしまいましたので、土曜日はコース攻略とともに、車のセットも大きく振って、狙いを定めないといけません。偉い大変ですが、精一杯やりましょう。
公開練習のコース設定は、結構難しいテクニカルが序盤に設定され、後はコースを全体的に使うような感じ。明日がどうなるかは分かりませんが、いろいろ考えながら走ってみたところ、もう、全てがダメダメ。岡野さん、山野さんは当然のこと、今回初参戦している餃子像さんにも数秒の差という目も当てられない状態。1本目と2本目は、タイヤのエアから車高まで、珍しくいじってみましたが、これといったところに落とし込めず、両者の感触と他の方の意見から、明日のセットを割り出さねばなりませんが、翌朝まで考えてしまいました。
夜は、軽くビールを飲みつつ夕食を頂き、20時頃には記憶がなくなり、気がついたら4時半でした。



決勝コース
スナガワラウンドとは違い、公開練習とほとんど一緒。これもどうかと思うんですが、どうなんでしょ。昨日と同じコースと言うことは、全く歯が立たなかったコースと言うこと。一晩寝ただけでタイムが大きく上がるとは思えませんが、経験値としては1本1本急激に上がりますので、その辺りに期待して、とにかくやれることに集中することに。
セッティングも最後まで悩んで、一応決定。ある意味暫定的ですが、ターンがきついかもしれないけど、カートコースを主体としたイメージで暫定仕様を決定しました。
カートコース部分は攻略の課題も見えつつあり、最大の問題は序盤のテクニカルセクションですね。ここさえ何とかなれば、多少は勝負になると信じて・・・。



第一ヒート
丘の上にある第二パドックの不便さや27番という早いゼッケンの影響で、朝から大忙し。それでも出来る限りのことをやってスタートラインに。
初めて見たときは少し驚いたスターターの大きなリアクションにも慣れ、気持ちを落ち着かせてスタート。グリップ感は昨日よりある感じでしたが、難しい5コーナーをやっぱり失敗しながら通過。最大の難関のターンセクションへ。どうしても行きすぎてしまう1つめの折り返しは、丁寧に入ったつもりでも2速全開からのブレーキングが合わずやっぱり行きすぎてしまいますが、続く右サブロクは、昨日の失敗を踏まえてアプローチしたところ、何とか回し、むしろ小さく回しすぎるくらい寄ってしまいましたが、無事クリア。後は昨日のデータを踏まえて一つ一つコーナーをクリアしていきますが、やっぱり5コーナーがイマイチ。その後後半セクションへ入る右コーナーはひどいアンダーで大失敗。その後の折り返しの右も、僅かな規制のせいか、傾斜のせいか、ラバーのせいか、よく分かりませんが前に進みません。終盤の左折り返しも今ひとつでクリアし、ゴール前のきつい規制は、気持ちを落ち着かせてグリップラインを狙いますがやっぱりちょっと無理があったみたい。アクセルを開けられずゴール。タイムは1'27"2でした。
第一ヒートは4番手で終了。上位2台は異次元ですが、昨日秒差でやられていた餃子像さんにはコンマ差まで近づけました。この伸び具合なら、もう一本走れば追いつける?という妄想を抱きつつ、第二ヒートの攻略へ。



第二ヒート
鬼門のテクニカルセクションは、一つ目の折り返しのロスが案の定大きい。二つ目の右サブロクは予想以上に小さく回れたので、むしろ二本目は少し落とす可能性あり。スタート後のショートカット付近、5コーナー、奥の2速のコーナー、後半セクションに入る右コーナー、後半の折り返し2つとゴール前。このあたりにタイムを縮めるポイントがあるので、総合して0.5〜1秒は行けるはず。トップ2台には及びませんが、3位争いには食い込める見込みありと判断して、第二ヒートへ。エアをコンマ1上げてスタート。
スタート後のショートカット付近はタイムを削れたか分からないけど一応狙い通り走った。一回目の5コーナーは、やっぱりもたつき気味だが、2日間で一番いい感じだと思う。奥の2速のコーナーも少し頑張れたと思う。テクニカルセクションの1つめの折り返しはやっぱり止まりきれなかった。続く二つ目の右サブロクはなんと後半リアが食ってしまい、回しきれず大きなロス。その後はナリで、二回目の5コーナーもちょっと焦ったが第一ヒートよりは良かったと思う。後半に入る右コーナーは焦りからか、さらに酷いアンダーを出してしまった。右の折り返しはうーん、って感じ。左の折り返しもどーでしょ。ゴール前の右はちょっとサイドを当ててゴール。タイムは、1'27"4でした。



終わって
あれだけサブロクでミスした割に、0.2秒のタイムダウンだったということは、全体としてはそれなりにタイムを上げられたようだが、第一ヒートうまくいってしまったターンに安易に入ってしまったことが最大の失敗だったと思う。餃子像さんはしっかりタイムを上げて3位入賞を果たした。おめでとう。私もしっかり走れていれば3位を争えたと思うが、仕方ないです。悔しい気持ちで一杯ですが、2日間でやれることは全てやった上での結果なので、納得するように努力しています。
もう2本走れていれば違ったと思うんですけどね・・・。致し方有りません。
と言うことで、今回も満足のいく戦いは出来ませんでしたが、僅か4本でタイムをまとめる、という作業には少し慣れてきた気がします。大変ですけど。ただ、今の自分には6本欲しいですね。コース慣れやセッティングも含めて土曜日の2本だけで十分な結果を出すための準備を終えるには力不足は否めません。
もうちょっと頑張りたいです。



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