2011JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦

6/12(日)、TSタカタサーキット、ドライ/ウェット






2011JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦
PN3クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位山野直也 GRB1'33"6381'39"9131'33"638
2位小川国大 CZ4A1'36"1751'43"7861'36"175
3位井上賢二 GRB1'36"6731'53"002(P1)1'36"673
4位遠藤康浩 CZ4A1'36"7451'44"9391'36"745
5位岡野博史 CZ4A1'37"787(P1)1'41"1091'37"787
6位舟橋悟 GRB1'37"8331'43"3011'37"833
7位奈良橋成美 CZ4A1'39"5581'48"4541'39"558
8位浅井崇 GRB1'42"5321'44"3741'42"532

写真は、撮影班長さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は8台中4位。
素のタイムでは5番手でしたが、上位陣のパイロンタッチにより、順位的には目標の半分以内に入れましたが、内容は・・・。
初めてのコースを土日だけで戦うことの難しさと、自分の不器用さを痛感したイベントになりました。また、往復1600kmという生涯最大の遠征を無事終えられたことに一番の満足感を感じている自分が居る気がします。
一方で、今回のコースは全日本選手権では初めて使われたコースとのことですが、全国各地から遠征し、僅かな走行本数であそこまで攻め切る全日本ドラには脱帽です。



エントリー
全日本選手権へのエントリーは土日で参加出来るイベントのみ。必然的に関東から足を運べる範囲の鈴鹿、名阪、菅生、もてぎ、本庄の5戦と考えていました。第三戦のTSタカタサーキットは、広島県。片道ざっと800km程度らしく、当然ながらエントリーはしない予定でしたが、開幕戦の鈴鹿ラウンドが中止となり、その浮いた1戦分をどこかに、と思うと、次に近いのは今回のタカタ@広島ラウンド。さすがに遠すぎて、エントリーは全く考えていなかったのですが、第二戦に出てお知り合いになったPN3の方々も結構参加する方向らしいし、名阪ラウンドで遠征にも慣れた(?)と錯覚したのか、行ける行けないは後から考えるとして、勢いでエントリーしてしまいました。
何しろエントリー締め切りが1ヶ月半近く前ということで、悩む暇もなくエントリーだけ済ませた訳ですが、冷静に考えると片道800kmって10時間はかかるよねって話。いつもの通り金曜日に仕事を終えて、21時とか22時に帰宅してすぐに家を出ても、ゲートオープンの7時には間に合わない計算。このところ平日の休みを狙って取れないため、基本的に休暇は取らないと考えると、物理的に行けないんじゃないかという不安が駆け巡りますが、考えても仕方が無いので何とか金曜日は残業せずに帰宅できるよう出来る限りの調整をして臨むことにしました。
初めて使われる会場とのことですが、そもそも大半の方が事前に練習に伺うか、金曜日から会場入りしているようです。当然ですよね。事前の練習会に参加出来ればそれがベストですが、1600kmの日帰りはそれこそ不可能。金曜日もたぶん休めないので仕方ありません。土日のたった4本で結構難しそうなカートコースを攻められるのか甚だ疑問ですが、何事も経験ですから、とにかく土日だけでやってみることにしました。


前日練習
片道790km。金曜日は仕事でしたが、それなりに調整して18時過ぎに出発。4時過ぎには会場に近いSAに到着して2時間弱仮眠して7時に会場入りしました。途中豊田付近で渋滞や名神高速の集中工事による通行止めの影響、中国道に入ってからは激しい雨とハイドロとの戦いの中必死で走りましたが、やはり10時間ちょっとかかってしまいました。長かったです。PN車両じゃなかったら絶対無理って感じです。
似たようなコンディションで土曜日2本、日曜日2本走れれば、それなりにデータを蓄積して精度を上げられると信じて準備した第3戦でしたが、天気予報によると金曜日ドライ、土曜日ウェット、日曜日ドライ、という最悪の展開。梅雨時で前線の影響もあり、かなり不安定な週末になりそうで、いずれにしても4本同じコンディションで走るのはほとんど不可能という感じ。土曜日と日曜日のコンディションが変わる可能性があるということはぶっつけ本番ということを意味しており、こんな長距離走って行くだけムダじゃないかとも思いましたが、だからと言って行くのをやめることも出来ず、ぐだぐだ言いながら会場に到着しました。
会場に着いた土曜日の朝は雨。昨晩の激しい雨の影響でコースは随所に川が出来る程のウェット状態です。金曜日は午前中ドライ、午後ウェットで走れたそうで、そもそも技術面で出遅れているのに完全にビハインドを背負った状態というマイナスの事しか頭に浮かびません。ただ、日曜日もウェットになると言う人も居て、とにかく精一杯やるしかないでしょう、ということで、時間いっぱい使ってコースを覚えます。
一応、事前に皆さんに頂いた動画情報を使ってイメージしてきたつもりでしたが、予想以上に大きな高低差やブラインドコーナーが、走行イメージと結びつきません。金曜日から入っている岡野さんに事細かにコースの特徴をレクチャー頂きながら、後は自分の走行と結びつけていくしか有りませんね。
そんな土曜日公開練習の1本目。スタートでストール(?)しながらシケインを抜け、下りのたこつぼコーナーを抜けていく付近は、何しろ先が見えないのでヌルさ全開で、タイヤのグリップもイマイチだけどそれなりにブレーキは効くかな、なんて思いながらたこつぼコーナーを上がって3速のコーナー入口で軽くブレーキング、と思った瞬間に車は外へと飛び出して四輪脱輪。貴重な1本を10秒程度で終了させる最悪の展開。おまけにリップスポイラー割れちゃうし(T_T)。
たこつぼから上りながら3速に入れ、フラットになったあたりだったこともあり、高低差の影響で荷重がかなり抜けてしまったのが原因かと思われます。もちろんそのくらい考慮して走っていたつもりでしたが、それを越えるくらいの挙動が出てしまいました。
その後天候は急速に回復し、昼前から日が出て暑いくらいに。路面は一部水がはけないものの、それ以外は完全ドライ。明日がウェットだったら最悪だな、なんてやっぱりマイナスのことばかり考えてしまいますが、とにかく1本くらいまともにゴールまで走っておかないとそれこそやばいので2本目は超重要です。リップスポイラーは応急処置をして、2本目の走行に。
初めて走るコースに距離感やスピード感が全く合わず、何が起きたのか分からないままゴールしてしまった感じですが、とにかくゴールはしました。タイムは散々ですが、この僅か1本の走行を頼りに明日は頑張るしか有りません。
目標は半分の4位と考えていましたが、ブービーになってもおかしくない状態で土曜日を終了。
ちなみに、2本目、あの岡野さんがほぼ同じ場所で飛び出しました。その飛び出しのアングルと美しさ(?)は僕とは雲泥の差ですが、そのくらいリスクがあるということを、終わってから痛感させられた公開練習でした。
夜はRIGID関係の方々と宴会の後、部屋に戻ってビデオ解析を少ししたところで記憶がなくなり朝でした。



決勝コース
概ね土曜日のコースに似ていますが、前半とターンの入りが変わってる感じです。昨日の僅か1本の走行は参考にならないかもしれませんが、遅れまくったセクションはそのまま使われているので何とかしないといけません。昨日の事を思い出しつつ、自分なりの攻略を組み立ててみることにします。何しろ1分30秒を超えるロングコースですので、しっかり最後まで集中を切らさず走ることも重要ですね。
今朝の天気予報によると、朝は曇りですが午前中から雨が降るとの予報。昨日は予報が大きく外れましたので何とも言えませんが、特にゼッケンの早い我々PN3クラスは第一ヒート1本勝負となりそうですので、特に1本目が重要です。
となると何ですか、僕は昨日1本、今日1本で、たった2本で勝負しなくちゃいけないのですか・・・、と益々マイナスのことばかりが頭に浮かびますが、ま、走る度に秒でタイムが上がるはずなので(^^;;、やってみるしかありませんね。



第一ヒート
わずか1本の昨日の印象を頼りにスタート。雨の影響で一部濡れている点やいきなり初めて通過するセクションにやっぱり消極的になってしまいます。昨日完全に遅れていたブラインドのたこつぼコーナーは、やっぱり攻めきれずむしろ昨日より悪い感じ。深いS字はそれなりに改善できたと思いますが、その後のブラインドの高低差のあるコーナー(これもたこつぼ?)でやっぱり攻めきれず踏み切れず何とも曖昧な走行に。シケイン等はそこそこで通過し、最後のテクニカルは途中まではナリに走っていましたが、8の字でインに着けずやっぱりロスしてゴール。タイムは、1'36"7でした。



第二ヒート
ゴールタイムは聞こえず、状況がよく分かりませんが、2番手出走ながら2番手タイムだった模様。ガックリ。その後岡野さんのパイロンタッチの放送や他の選手に抜かれた放送などを聞き、4〜5番手くらいかな、という感じでした。
どうやら会場でのリザルト掲示より、インターネットの速報の方が情報が早いみたいで、家族や関東地区の友人からの携帯メールで自分の順位を知ったというのが事実でした。
岡野さんの幻ベストからは4秒も離され、とても満足のいく内容ではありませんが、とりあえずタイムは残ったので少しほっとしました。もう一本ドライであればタイムを上げられると思いますので、何とか天気が持って欲しいですね。

という願いもむなしく、昼前から降り出した雨脚は徐々に強くなり、第二ヒートは完全ウェット。4位以下は確定です。
ここで「以下」ってのが微妙で、場合によっちゃウェットの岡野さんに負けちゃうかもって話。さすがにそれはないよ、と仰ってましたが過去に親方にやられた実績ありなので(^^;;

タイムアップは望めませんが、しっかり走ることを念頭にスタート。ところが、昨日一本目のコースアウトが強く印象に残っていて、全域に渡って全く攻められずに終わりました。お恥ずかしいです。



終わって
あれだけの雨ではさすがに逆転劇はなく、第一ヒートのタイムで順位が決まりました。相当なロスをしているので、もう1つ2つは行けたハズですが、さすがに1本の練習+1本の本番では、自分にはあれが精一杯でした。岡野さんのパイロンペナルティに助けられた結果ではありますが、この結果には喜ばないといけないのかもしれません。僕以外は皆さん事前走行or金曜日走行の経験があるみたいですから・・・。
競技終了後は月曜日の仕事が休めないのでトンボ帰り。大雨+ハイドロでペースを上げられない中、再び800kmの帰路をひたすら走り、帰宅は4時過ぎでした。付近は既に明るくなり始めましたが、軽く反省会して、少し寝て、すぐに出勤。
往復1600kmを土日で移動し、無事戦ってきたというのは変な自信になりましたが、疲労度は半端ではなく、その後一週間絶不調でした(^^;;



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