2010JAF関東ジムカーナ選手権第1戦

2/28(日)、関越スポーツランド、ウェット/ドライ






2010JAF関東ジムカーナ選手権第1戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 CT9A1'15"0461'08"3991'08"399
2位井上究 CT9A1'16"9381'09"3091'1'09"309
3位岩田ユウジ CT9A1'19"0141'09"7261'09"726
4位遠藤康浩 CT9A1'18"5301'09"9131'09"913
5位小野田了 CT9A1'19"5801'10"5571'10"557
6位福田裕二 CT9A1'19"4921'10"7861'10"786
7位高橋和浩 CT9A1'22"3931'10"9181'10"918
8位奥井毅 CT9A1'18"2871'11"1161'11"116
9位松本志郎 CT9AM.C.1'11"6411'11"641
10位滝沢孝幸 CT9A1'24"4681'12"5931'12"593


概要
結果は4位。
ここ近年では開幕戦で入賞できなかった年も何度かありますので、半年間のブランクや著しい体力の低下、車の状態などを考えると、むしろ出来すぎという感じ。とは言え、終盤ゼッケンの自滅に助けられた形ですし、トップとは大きくタイム差をつけられていますので、内容的には手放しでは喜べませんが、やっぱり少し頑張ってみようかな、と思わせるだけの結果になったことは間違いありません。訳あってやっぱり次の地区戦まで走れないと思いますが、少し気持ちを入れて戦っていこうと思います。



前日練習
多忙や怪我などによる半年間のブランクから明け、2月に入って2度ほど半日練習に参加してきましたが、いずれも極寒のフルウェット。ドライ路面ではやはり半年走っていないという状況です。あとは前日練習次第ということろでしたが、予報はやはり雨・・・。朝起きて外を見るとじゃんじゃん降ってます。呆然としている自分を見つめる小さな目にも惑わされ、危うく布団に戻りそうになってしまいましたが、心を鬼にして出発することにしました。
高速道路の最大1000円施策の影響もあって、この時期の関越道は渋滞が大変。かなり予定より遅れて会場に到着しますが、雨は上がっており、ドライ路面も少し走れそうです。
このオフには私自身もいろいろなことがあったせいか、「今年は走れるのか」「もう歩けるのか」と言った話題を至る所で投げかけられましたが、やはり最大の話題は「親方引退」という衝撃ニュースに関するものでした。親方の存在の大きさを実感した1日になりました。
で、走りの方ですが、1本目のウェット、2本目のドライはトップから数秒レベルで遅れ、ミスコースまで入る始末。勝負以前のレベルみたいです。3,4本目はそれなりに考えて出来る範囲のことをトライしてみてようやくそこそこのタイムが出てきましたが、ジムカーナとしては勝負が終わっている本数ですよね。それなりのタイムとは裏腹に、大きく不安を残す練習会となりました。
久しぶりの前日練習参加ということもあり、前夜祭にも参加。そこでは彗星さんからのサプライズ発表もあり、再びびっくり。しかしこれも凄いこと。彗星さんなら適任と言えますので、プレッシャーに負けずに頑張ってほしいと思います。もちろんこっちも頑張りますよ〜。



決勝コース
コースは何となくとらえどころの難しい、頭に入りづらい設定。単に自分がジムカーナから離れていたためかもしれませんが、まずはミスコースせずに走りきることが重要という気がします。体力もあまり復活していないため、何度も慣熟歩行は出来ませんから、集中してコースをインプットするしかありません。
ま、走り方で悩むというより、前半はしっかりとアクセルを入れることと270°ターン、後半は3つの270°ターンを含むテクニカルがキモでしょうかね。不安満載です。
っていうか、左コーナリングばっかりのコースで、やっぱりミスコースが怖いです。適度に右旋回を入れてもらえると人間にもタイヤにも優しいと思うので、是非ご検討をお願いしたいところです。



天気とタイヤ
今回の最大の問題は天候。当初日曜日は曇りの予定でしたが、土曜日の時点で午前中10時頃まで雨で、後くもりの予報に。結局朝からジャンジャン雨が降っていて、どう考えても第一ヒートはウェット勝負、午後はどういう形になるかわかりませんが、回復傾向なので第二ヒート一発勝負となることがほぼ間違いなさそうです。
となるとさらに不安。何しろ今の自分は1本目から運転をまとめられないことが昨日も露呈してしまいましたから・・・。
タイヤチョイスは、ウェットの場合は一応ウェット用G/2Sを準備しているので選択の余地なし。問題は第二ヒートのタイヤですね。これは路面状況次第と言ったところでしょう。



第一ヒート
第二ヒート勝負が明白という予報から、何となく気合いが不足しつつも、今の自分はミスコースが怖いのでまずはしっかりと走ることを念頭にスタート。
グリップ感を確かめながら緩く左に曲げつつ最初に右コーナーにアプローチしますが、フロントの逃げが気になり、若干グリップ感が頼りない感じです。その後も何というか、舵を入れたときのグリップ感が希薄で、アクセルを踏みきれません。ストレスたまりまくりで何となく中間をクリアし、テクニカルセクションへ入りますが、最初の左270°ではフロントに対してリアのグリップが強い感じでプッシングアンダー気味に。挙動に戸惑いつつ入った二つ目の270°は振り過ぎて完全にストールし一旦停止状態に。最後の270°は再び躊躇してプッシングアンダー気味で大回りとなり、ぐりぐりとステアリングを切ってゴール。タイムは1'18"5でした。
 タイム的にはトップから大きく遅れて6番手。ウェットは走っていたのでもう少し期待していましたが、あまりの車との一体感のなさに、ドライビングレベルの低さを痛感させられました。



第二ヒート
N4クラスの走行が終わった頃から雨が上がり始め、第二ヒートは完全ドライ勝負となりました。悩むのはタイヤチョイス。さすがにシーズン開幕だけあって、ほとんどのドライバーが新品タイヤを投入しています。第一ヒートのウェット路面で転がしたタイヤをそのまま第二ヒートに投入するパターンになりますので、コンディションとしては最高。
もちろん自分も状態の良いウェットタイヤがありますのでそれを第二ヒートも使ってしまうのが本日の勝負としては最良ですが、このウェットタイヤを投入してしまうと、今シーズンのウェットタイヤが無くなってしまいます・・・。散々悩みましたが、年間を通して最小限の投資で最大限の効果を狙うためには利口なやり方ではないと自分に言い聞かせ、心を鬼にしてウェットタイヤをしまって、昨年から使っているドライ用タイヤで第二ヒートは走ることにしました。
今の自分はタイヤ云々よりも運ちゃんの問題が大きすぎますので、ここで無理することは得策ではないことは誰の目にも明らかです。オーバーホールすらしていない車両面に加え、タイヤ的にも若干ビハインドを背負ってしまった感じですが、半分今回はリハビリ的捨てイベントに近い位置づけなので、とにかく身の丈に応じた道具で戦うことを決断しました。
ドライ路面への対策は・・・、とりあえずトラクションは稼ぎたいのでエアは低めにセットして、どうせ操作の安定性は無いのと、コントロールの幅も非常にラフなので、積極的にいく反面、行き過ぎないこととだけを念頭に置いてスタート。
ドライ路面であることを過信しすぎないように注意しつつ、序盤をクリア。最初の左2本巻きから左270°はもうはちゃめちゃで、狙ったパイロンから遙か離れてターンしていた気がします。徐々に落ち着きを取り戻しつつ中間を越えてテクニカルセクションへ。やはり連続したセクションでは車を期待する方向に寄せられずパイロンとの距離を詰められませんが、2つめの270°までは何とかクリア。あと一つ、というところで十分リアを振り出せずリアがグリップ気味になってしまいます。懸命にアクセルを開けると、今度は唐突にリアが出始めて立ち上がりでカウンター状態。まるで初心者のような運転を披露して、顔を真っ赤にしながらスラロームしてゴール。タイムは1'09"9でした。



終わって
ゴール時点で2番手。結構前の方のゼッケンだったのに、トップタイムを更新できないのが今の実力か、と落ち込みながらパドックへ。しかしながら、その後も意外とタイムは伸びず、ダンロップのニュータイヤS2を投入したお二人に敗れただけで、4位でフィニッシュとなりました。
優勝の彗星さんこそぶっちぎりでしたが、後はダンゴという中、終盤ゼッケンの自滅にも助けられた形での入賞と言えます。
内容的には、ちょこまかとしたミスの他、ゴール前の大ミスもしており、決してほめられたものではありませんが、今の自分としてはあのくらいがいいところでしょう。もう少し精度を上げられれば台には絡めそうな感触はつかめました。トップは遠いですけど。
そんな訳で、不安満載で臨んだ開幕戦でしたが、結果だけ見ると近年でもそう悪くないスタートが切れたような形になっています。まだまだ景気も不安定で、ジムカーナへの取り組みが楽になることは期待できませんが、出来る限りやってみようという気にさせる結果になったというのが正直な気持ちです。
フル参戦は厳しい気がしますが、精一杯1年間を戦っていきたいと思いますので、今年もよろしくお願いいたします。



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