2008JAF関東ジムカーナ選手権第3戦

4/20(日)、関越スポーツランド、ドライ




2008JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A0'55"9201'05"678(P2)0'55"920
2位掛札雄一 CT9A0'57"2780'56"2470'56"247
3位遠藤康浩 CT9A0'57"1540'56"4070'56"407
4位井上究 CT9A0'57"1071'02"521(P1)0'57"107
5位岩田ユウジ CT9A1'02"6400'57"2340'57"234
6位福田裕二 CT9A0'58"2650'57"9460'57"946
7位高瀬昌史 CT9A0'59"5810'58"0170'58"017
8位舟橋悟 GDB0'58"1860'58"1180'58"118
9位金子博 CT9A0'58"1780'58"6940'58"178
10位高橋徹 CT9A0'59"1610'58"1800'58"180

写真は、こえさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は20台中3位。開幕戦に続き2度目のお立ち台となりました。走りながら痛感するミスも何カ所かありましたが、とにかく気持ちだけは負けないようにテンションの維持に最大限の注意を払って戦った結果、攻める気持ちを最後まで維持できた点で、これが何位で終わろうと、随分とすっきりした気持ちになれた走りが出来たと思います。
それでも、左奥のアンダー、最終セクションのミスは、ともにお昼の慣熟歩行で想定されており、攻略のためのイメージ作りをしたはずでしたたが、それを走りに結びつけられないところが今の自分のレベルを物語っていると言えますね。
ま、多少吹っ切れたところはあるので、次戦以降は積極的に行ってみたいと思います。



タイヤチョイス
高温用の新コンパウンドは5月発売との噂。直前となる今回の第3戦は今シーズンデビューした低温用G/2Sと昨年バージョンの高温用Sコンパウンドのいずれかで戦うことになります。いっそのこと雨か終日曇り空であれば迷わずG/2Sを選択できるのですが、予報によると日曜日は午前中曇りで午後から晴れという、なんとも意地悪な展開とのこと。いつまでもこんなことを言っていると勝負にならないことは分かっていますが、前日の土曜日も朝方のウェット路面から晴れたり曇ったりという展開となり、1本走る毎にタイヤを交換してデータ取り。同じアドバンユーザーの彗星さんと常時情報交換しながら、一応ここまでならG/2S、この条件ならSというしきい値を設定してみました。
当日の天候は曇りスタート。気温も20℃前後でほぼ一定。時折僅かに陰が出来る程度に太陽が見え隠れしますが、ほとんど曇り。お昼頃には路面に影響が出ない程度の小雨がぱらついた後は、また太陽が見え隠れするという、微妙に惑わされるような展開となりますが、幸い路面温度はパドック内で25℃〜27℃を行き来する感じでほぼ一定。第一ヒートも第二ヒートも似たようなコンディションで走れたのは幸いでした。ちなみにチョイスしたタイヤは迷わずG/2S。



関越スポーツランドnew路面
関越スポーツランドが今年に入って路面の全面改修とコースの拡張を行っていますが、事前にチームの練習会で2度ほど走る機会があり、感触をチェックできたのは幸いでした。以前のような大きなうねりはほとんど無くなり、路面の剥離も当然無いので、非常に気持ちよくアクセルを踏めます。グリップは増したような印象ですが、タイヤのズレを感じることから、イメージほどグリップは高くないのかもしれないという考察。タイヤの使い方には多少意識が必要という感じです。
ウェットもハーフウェットを軽く流す程度で経験しましたが、これまた不思議な感じ。若干抜けてからの動きが速い点に注意が必要かな。G/2Sとの相性は悪くない印象。
好きな路面か?と聞かれると、以前の路面の方がダイレクト感があって好みですが、ま、ぎりぎり許容範囲。タイヤがきれいに減るのはとてもありがたいです。



前日練習
予定されていた4〜5本の走行を有効なものにするためにも、いろんなことを考えながら走行開始した1本目は、あろうことか大回り1周をすっとばして10秒以上ぶっちぎりのトップタイムでゴール(笑)。ま、気になるセクションは走ったのでデータはそこそこ取れましたがもったいないことをしました。
そんなこんなで、親方不在のN4クラスはやはりラストお二人が速くてあとはダンゴと言った状況で終了。
上記の通り、ひたすらタイヤ交換を繰り返す1日となりました。
雨脚が若干強まった5本目は出走20台位前になって急遽タイヤ交換を決断。彗星さんに半分手伝ってもらっちゃいました。ほんと、ありがとうございました。おかげでタイヤ交換はものの5分で終了しました。



前夜祭
前夜の宴は8人で開催。うち5人がB型という、一般常識を無視した血液型比率に、あやうくペースを巻き込まれそうになりながら、ぐっと我慢で酒量をセーブ。



コースと狙い
パイロンがやたら多くて、しっかりと覚えないと行き先を迷いそうですが、コースは短めで割と淡泊な印象。本日の狙いは、とにかく積極的に行くこと。細かいこと云々ではなく、とにかく熱い走りを・・・。前回の第二戦で全く煮え切らない走りをしてしまったことがずっと頭の片隅に残っており、どうせダメなら攻めないと。ってことで、いかに気持ちを路面に伝えられるか、に今回は集中することにしました。その一方で、ちょっと癖を感じる路面と、多くの規制から成り立っている本日のコースはやり過ぎ禁物の側面も持っており、そのバランスが重要という気がしますね。最大の難所は終盤に入るスラローム。こりゃ腕の差が出ちゃいそうです・・・。



第一ヒート
しっかりとイメージトレーニングを繰り返した上でスタートラインへ付くと、数台前に出走した車両のパイロン修正ミスにより、私がスタートラインについてから一時競技が中断。こういうのって集中が途切れるんだよなぁ、と思いながら気持ちを落ち着かせるように、じっと目を閉じて再開を待ちます。5分〜10分くらいの中断だったとは思いますが、えらく長い待ち時間に感じました。突如再開のアナウンスが流れて、とにかく急いで気持ちを入れてスタート。
概ね期待通りのタイヤと路面フィールが感じられ、イメージしたラインを外さないように、アクセルを積極的に入れることを意識します。ところが、スタート直前の競技中断を言い訳にするつもりはありませんが、不用意に進入してしまった前半の折り返し右ターンではなぜそれをご存じエビちゃん大好きターンになってしまい、景色が一旦止まって見える程のロス。焦った直後のコーナリングは勢いに任せてサイドを引いてしまいそうになりますが、すぐに思い直してぐっとこらえてクリア。概ね予定通り中盤をクリアして、問題のテクニカル入り口のスラロームですが、何をどうしたらいいのか良く分かりません。入り口でちょっと減速しすぎた感があり、途中アクセルとステアでクリアしながら最後の区間でついアクセルを入れ過ぎて脱出に失敗。出口でドアンダーをかましてしまいます。最終ターンも入りの規制パイロンでの躊躇が奥のターンまで響き、一瞬車が止まりかけますが、なんとか回してゴール。それでもその時点のトップタイムでゴールし、Qさん、彗星さんと僅差の争いで上位を形成できるかと思いましたが甘かった。親方が僅か55秒のコースで2位以下を1.2秒ぶっちぎる完全一人旅。会場からはあきれかえって笑い声が漏れてました。みんなが躊躇して悩んだスラロームセクションを絶妙の速度とスライドで進入して軽やかに通過した姿に、僕は悩殺されました。
区間タイムを調べると、スラローム入りから出た直後のパイロンまで、僅か数秒の間に0.8秒差・・・。



第二ヒート
さてどうしたものか。とりあえず折り返しは3番手ですが、親方とのタイム差と皆さんのミスり具合を考えると、たぶんこのままでは入賞も危ういでしょう。とりあえず走りに気合いが感じられた、と何人かの方には言われましたので最低限の狙いはクリアですが、このタイム差をどうしましょ。エビちゃん大好き大エビターンやそれ以外の小物で、コンマ1〜2ずつを拾える策はありますが、それでも0.5秒くらい。あとは問題のスラロームをどこまで詰められるかにかかっている気がします。
微妙なタイムとは言え、狙い通り第一ヒートに好位置に付けられましたので、スラロームはもう少し攻めてみることに決定。とは言ったものの、やったこともない配置のスラロームに全くイメージが出来ません。何度も何度も慣熟で歩いて、第一ヒートの記憶とラップさせてイメージだけをとにかくつくります。どう操作したら車がそう動くのか、理論的な裏付けが全く無いのが最大の不安ですが、とにかく一か八か高めの速度で進入して早めの操作で姿勢をイメージに近づけるしかありませんね。むちゃくちゃ不安ですが、第一ヒートにタイムを残しているので多少賭けに出てみましょう。
そして第二ヒート。さらなる気合いとミスしたセクションの修正、スラロームの攻め、などを肝に銘じてスタートします。まず大エビターンセクションは気負いながらも何とか可もなく不可もなくってターンでまずはクリア。その後の右折り返しは、意識していたにもかかわらずアンダーを出し、手前の大コーナリングもちょいアンダー気味に。あとは落ち着いて中盤をこなして、最大の難所スラロームセクションへ。進入時にも迷いが出るほどぎりぎりまで躊躇もありましたが、あとは勢いで(笑)。あの親方の華麗なクリアに比べたら屁のようなスラロームでしたが、僕の中では最大限にやれたと思える、というか脱出なんかは奇跡的にうまくいったと思える出来映えでした。その後もちょこまかとロスをしながらも最終セクションへ。ここで気を抜いてしまったのか、最終ターン手前の規制で回し込みが足りず、万事休す。どうしようもなく、タイミングを待ってサイドを当てますが、いやな動きが出てしまって、リアを回し込めません。途中で一旦動きが止まってしまい、ステアリングを入れてとにかくアクセルを踏んでゴール。
ゴール時点で親方のタイムから遅れること0.5秒のタイムで2位でした。今の僕でもあと0.5秒の引き出しはあったはず、と考えると無性に悔しい結果に終わりました。その後彗星さんに抜かれて、そのまま3位で競技を終了。親方は僅かにパイロンの耳を踏みながらも自己のタイムを0.4秒詰めてのゴールでした。



終わって
今回は自分なりに頑張ったという思いがあるので、細かいミスはあるにせよとりあえず満足しています。たくさんの方に、今回は気合いが感じられたと声をかけていただいたことが何よりうれしいです。ああやってターンでロスるのもえんどさんらしい、ってコメントも多かったですけど(汗)。第二ヒート走行時点で中間ベストを出せたのも何年ぶりという程久しぶりでした。
第1戦、第2戦と、なんとなくだらだらと2戦を消化してしまった思いがある中で、気持ちを切り替えられたことが今回は大きいです。もはやシリーズは親方がぶっちぎりの様相を呈しており、トップ3とも水をあけられつつあって、相変わらず崖っぷち真っ只中という感じに変わりはありませんが、再スタートのつもりで頑張ってみようと思います。




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