2008JAF関東ジムカーナ選手権第1戦

3/9(日)、本庄サーキット、ドライ




2008JAF関東ジムカーナ選手権第1戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位新井範正 CT9A1'14"9591'14"3561'14"356
2位宮嶋一人 CT9A1'14"7491'14"4501'14"450
3位遠藤康浩 CT9A1'16"9251'15"5421'15"542
4位井上究 CT9A1'17"0441'15"5611'15"561
5位掛札雄一 CT9A1'15"8711'21"108(P1)1'15"871
6位金子博 CT9A1'27"6261'16"2781'16"278
7位印南靖志 CT9A1'20"414(P1)1'16"3051'16"305
8位舟橋悟 GDB1'17"6521'16"6651'16"665
9位高橋徹 CT9A1'17"6121'16"8371'16"837
10位三間康 CT9A1'17"8371'19"0131'17"837

写真は、こえさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は3位。なぜかこれまでのジムカーナ人生で最も盛り上がらなかったお立ち台でしたが、じわじわと実感は沸いてきています。振り返ってみれば、2005年の開幕戦でうっかり2位に入った時以来の好スタートと言える訳で・・・。
とは言うものの、ほんとはもう一つか二つ上が希望だったのですが、お立ち台にJAF CUPウィナーの親方を挟む形でアドバン勢の餃子像さんと僕が立てましたし、最低限の仕事は出来たかな、とほっとしているところです。
結果として、4人の050ユーザー全員が6位以内のタイムを出しているところが、一番興味深いところではないでしょうか?

それと同時に、自分の不甲斐なさを露呈するような走りしかできず、実は半分落ち込んでいます。突如として変わっていくことは出来ませんから、気づいている点から一つ一つドライビングに変化を与えて、もっともっと刺激的な戦いを自分自身が繰り広げられるよう、頑張っていきたい強く思わせる1日となりました。



2008シーズン開幕
半年間のオフが過ぎ、いよいよ2008シーズンが開幕です。徐々に皆さんの記憶から薄れつつある5カ年計画も今年で4年目。イコール、エボ9での戦いも早いもので4年目に入ります。果たして3年前から進歩はあるのか、当の本人としても疑問を感じざるを得ませんが、自分なりに出来る限りのことはやってきたつもり。限られた時間と予算、道具の中で大よそ自動車業界とは何ら接点の無いしがない一サラリーマンの立場で、関東最高峰のJAFジムカーナ関東選手権N4クラスに今年もフル参戦の予定です。



ADVAN A050 G/2S
昨年デビューを果たしたADVAN A050。その個性的なパフォーマンスから僕も含めて多くのドライバーがその性能を引き出すのに苦労して昨シーズンが終了しました。他社タイヤに乗り換えるドライバーも多く見られる中、年間2本程度とは言え、これまでにもスカラシップでお世話になったヨコハマさんには足を向けて寝られません、ってことでもはや半分意地の境地?皆が離れるなら意地でも使いこなしてやる、ってな勢いで、昨シーズンが終わってからはA048からきっぱり足を洗い、使用タイヤをA050にスイッチしてシーズンオフを過ごして来ました。
とは言うものの、これがなかなかにして手強くて、050使いの称号を持つ餃子像さんのアドバイスなどを受けながら、少しづつ050の気持ちがわかりつつあるのかも?と勘違いできるくらいにはなったかな?という今日この頃。それでも自分の運転スタイルを大きく変えるまでには至らず、常に多くのことを意識しながら、反射的に対応してしまう元の自分を封じ込めることと戦いながらの050との格闘の日々を送っております。
そして噂されていた進化版のA050は・・・。開幕直前の3/1よりG/2Sと呼ばれる新名称で新コンパウンドが発売になりました。満を持しての新コンパウンド。戦闘力は如何に?各所からの事前情報によると、相当イケルんじゃないの?と期待できるとの噂。
地区戦N4クラスでは、あれだけの大多数を占めていたアドバンユーザーが一気に減り、皆さん黄色い帽子をかぶっています。いろいろな思惑からアドバンを使い続けるのは後半ゼッケンでは僅か4名。複数名のヨコハマゴム関係者が見守る中、関東N4のアドバンの行方はこの4名に託されたと言っても過言じゃないと思っているのは僕だけではないでしょう。お世話になっているヨコハマさんのためにも、ここは一発奮起したいところ。気分的には、絶対に負けられない戦いがある、って感じのテンションでした。

で、どーだったかと言えば、結果は上記の通りですが、日本の天候にありがちな微妙な路面温度でも戦う気にさせてくれるタイヤであることは間違いありません。性能的には大満足です。
何より、このパフォーマンスにしてタイヤが減らないってのが一番の魅力かもしれません。この2日間で1分15秒くらいのコースを30℃くらいの路温で5本走りましたが、まだまだ全然余裕って感じ。
助かります、ほんと。



本庄サーキット
本庄サーキットと言えば、昨年末のJAF CUPで使用され、関東地区戦としては今回が初使用。当然見たことも無いコースである上、カートコースと言うことで、2月の平日に開催された本庄ジムカーナ練習会に無理を押して参加しておきました。関東一とも言える広さで4速でもしばらく踏めるくらいの直線が取れちゃいます。それだけの速度域からのブレーキングは余りまくり。コーナリングらしいコーナリングはほとんどありませんが、シケイン気味に通過する各所のショートカットのクリアは結構差が付きそうです。
2月の練習会ではターンは無し。サイドを一度も引かないジムカーナって・・・。



前日練習
当然今回は前日練習より参加。走行本数は4本とのこと。デビュー間もないA050 G/2Sコンパウンドを持ち込んでいますので、これをどのように温存しつつ前日でフィーリングを掴むかが問題ですが、それほど器用ではない自分にとって、タイヤの状態を維持することよりもタイヤの特性をしっかりと掴むことが重要と判断し、少なくとも2本、状況によっては4本すべてG/2Sで走っても良いくらいのつもりで前日練習に臨むことに。
そして皆さんが注目する?1本目。コースアウト(爆)。とりあえずショルダーくらいまでは一皮剥むるまで皮むきした方が良いみたいですが、コースアウトの原因はショートカット部分への進入のオーバースピードです。これまで経験したことが無いほどのスタートからのグリップ感に、ついつい気持ちが乗ってしまい、徐々に限界域を試してみたらやっぱりダメでした、というコースアウト。あまりのフィーリングの良さに本能がムクムクと目を覚ましてしまったようです(汗)。
続く2本目はターンでミス。3本目は今後のためにA050 Sコンパウンドを試して、最後の4本目にもう一度G/2Sでトライ。
タイム的には親方の一人旅から大きく遅れてゆかいな仲間たちが続くという昨年までと大きく変わらぬ状況のまま前日練習が終了。
とは言うものの、それぞれがそれぞれの思惑を胸に、明日の決勝を睨んでの戦いが始まっている感じがピリピリと伝わってくるN4パドックでした。



前夜祭
初めての本庄の夜は、JAF CUPウィナーの親方に連れられて店を探しますが、予想外に膨れ上がった前夜祭参加者数のため、どこも入れず。ふと覗き込んだ個人経営の居酒屋がガラガラであることを発見し、ほぼ貸し切り状態で店を占有。オーナーの方の戸惑いを痛いほど感じましたが、料理は無性においしかったです。少人数でゆっくり来たい感じの店でした。
今シーズンから変えようと思っていることの一つを歯を食いしばって実行して明日に備えます。



決勝コース
すばらしいです。
2月の大味な練習コースは何だったのか、と疑うほどちょこまかと曲げさせられます。それでもコースの大きさから随所で3速に入りそうですが、8の字や270度の他、何度もショートカットを通過して、こりゃ面白い。
と同時に、JAF CUPでSAクラスよりも速かったという親方相手に、どうやって戦うの?という問いかけに対する回答は一切見つからず、僕は部分的にこれまで一度もやっていなかった、エーックスの片側(なんのこっちゃ)だけを無謀にもトライしてみることに決定。いーんです、あくまでもチャレンジャーですからいろいろ仕掛けて行きましょう。



第一ヒート
難しかったのはスタート後3速からの8の字、エーックスショートカット通過、1コーナーから最終S字へのショートカット、あたりでしょうか。それ以外にも、どうも立ち上がりで何度かアクセルを緩めていて、皆さんからはヌルい!!とのお叱りを。さらに最終の270度は回し切れずにそこだけで親方から丸々2秒の遅れ。お話になりません。
それでも暫定結果は4位であったことを考えると、それだけ皆さんもミスをしていたということと、走り切れば戦える目算が得られたということでもあります。
で、注目のタイヤウォーズは、DL、YH、YH、YH、DL、もう一台のYHも脱輪が無ければ3番手と、素のタイムでは2〜5位までがA050という状況。路面温度22〜23℃という状況下でのこの結果は、昨年までにはありえなかったことですので、期待できますね〜。



第二ヒート
そして第二ヒート。とにかくターンは消極的にならずにきちんと回すことと、ヌルかったセクションの詰め、立ち上がりでのアクセルオン、最終コーナーへのショートカットの切り返し、などに気をつけて、路面温度も30℃くらいまで上がってますから、とにかく進入から少し積極的に行ってみることにします。
と、考えていたことそのものが後から冷静に考えると間違いでした。やはり決勝2本目ともなると冷静さを失ってるんですね。僅かに進入を頑張ったために、立ち上がりでアクセルをより踏めない悪循環モードに。抑えきったセクションは悪くなかったのと、最終ターンもちょっと引っ掛かりながらもなんとか回したのですが、タイム的には想定タイムに届きませんでした。
ゴール後のアナウンスも良く聞き取れず、なんとなく4位とか5位とか言っている様子。自分の順位は入賞ギリギリかなぁ、なんて半分落ち込みながらパドックに戻ると、現在餃子像さんが親方のタイムを抜いて暫定トップに立っている模様。急いでN4軍団が見守るコース脇へ。彗星さんも脱輪を取られ、後は親方のみ。会場中が見守る中さすがの走りで親方がゴール。アナウンスを待って会場が一瞬静まり返った後、「届かない〜」のアナウンスに、パドックは騒然。気がついたらあばさんと二人で餃子像さんを胴上げしてました(笑)。
しばらく大興奮のN4パドックでした。

ところで、俺何位なの?という疑問の傍ら、これで入賞圏外だったら無茶苦茶寂しいな、なんてひっそりと考えていたら、上位3台の再車検に僕も呼ばれている様子?そりゃ無いんじゃない?と僕が思う前に周囲の方々が「えんどうは違うだろっ!」ですって(涙)。ですよねぇ、ゴール直後のアナウンスでは4位とか5位って言ったように聞こえてたし・・・、皆さんにもそう聞こえたようですから。でも彗星さんだけが「えんどさん3位だよ」って。ありがと。でも大半の方が疑ってましたからほんとはどーなのぉ〜ってことで、競技長に確認してもらったらやっぱり僕が3位らしい。
それでも皆さん僕の順位を疑っていた模様で、再車検場で暫定結果確認させてもらっちゃいました。内容的には自分でも全く納得がいっていないのですが、3位と言ったら僕の中では悪くない結果。ほんとは「やったぁ」って喜ぶ瞬間があっても良さそうなものですが、こんな展開でしたので「あぁ、そう、3位だったの?」って感じで、喜ぶタイミングを失ったまま順位が確定しちゃいました。
ま、今回のN4は餃子像さんに尽きるからね。それで十分でしょう。



終わって
と言うわけで、次はもう少しまともな戦いを・・・。



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