2007JAF関東ジムカーナ選手権第10戦

9/30(日)、浅間台スポーツランド、ウェット




2007JAF関東ジムカーナ選手権第10戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位稲木亨 CT9A1'17"3091'15"0131'15"013
2位掛札雄一 CT9A1'21"350(P1)1'15"2751'15"275
3位梅澤高志 GDB1'15"3181'15"4551'15"318
4位小野田了 CT9A1'18"3171'15"5271'15"527
5位福田裕二 CT9A1'16"3861'15"8351'15"835
6位佐山敏史 CT9A1'17"0921'16"0721'16"072
7位金子博 CT9A1'23"748(P1)1'16"1861'16"186
8位舟橋悟 GDB1'24"005(P1)1'16"3211'16"321
9位遠藤康浩 CT9A1'18"3151'16"5141'16"514
10位高野進 CT9A1'16"6551'20"146(P1)1'16"655

写真は、こえさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


1.まえがき
 2007JAF関東ジムカーナ選手権第10戦が9月30日に浅間台スポーツランドで開催されました。早いもので、今シーズンの最終戦を迎えます。
 ようやくいろいろなことが落ち着き始めた第9戦直前には右足舟状骨付近を故障し、9戦終了後精密検査などを行い、最終戦直前に出た検査結果は「異常なし」・・・。レントゲン写真やMRI像を見せられた上で先生の話を聞く限り、どう見ても正常とは思えないところではありますが、何やら処置のしようが無いそうで、痛みは自然と無くなるのを待つしかないそうです・・・。不自然な形状に見える骨は腱ともつながっているらしく「これ削っちゃうと腱がとれちゃうんだよねぇ」ですって・・・。靴が当たる場合はパッドでも入れて耐えてくださいって感じらしい。
 根本的な解決には一切なっていないところが微妙って言えば微妙なんですが、筋力をつけるくらい(どこに???)しか対策できないみたいで、また再発する可能性も当然あるわけで、また痛くなったら別の病院にでも行ってみることにします。完全に治った訳ではないのですが、日常生活に支障が無いレベルまで回復しましたのでまずは一安心と言ったところです。
 そんな訳で、とりあえず安静にしてるしかないようなので、第9戦以降も全く走ることなく最終戦を迎えることに。本来ならばもっと練習しなくては勝負にならないところなのですが、結局中盤戦以降は地区戦に出てるだけ、という状態が続くことになりました。
 最終戦ですから出来る限りのことを、との思いでしたが、週間天気予報ではどんより曇りマークが。アドバン勢にとっては実に悩ましい領域の戦いになることは間違いないという状態のまま、とりあえずドライを想定して金曜日を迎えたところ、ノリノリ選手から、「雨っぽいよ〜」との連絡が。帰宅して天気予報を見ると雨マークがついてるじゃないですか。悩んだ末、参戦記を取り急ぎアップして(笑)、深夜になって雨用セットに履き替え&積み替え。ぐったりして土曜日を迎えました。
 土曜日の早朝に起きると、既に外は雨。面倒だから2度寝しちゃおうかという衝動にかられながらも、体にむち打って出発。結局土曜日は朝からウェット。昼頃から徐々に雨が上がって、4本目はほぼドライ状態で走って練習会を終了。明日はどうなることやら。
 ちょっとした目論見もあってN4の皆さんとは離れた宿をとってしまったのですが、その目論見も外れ、あばうとさんのご配慮でN4前夜祭に合流。熱い議論を交わして前夜祭を終了して、軽く解析なんぞをして就寝となりました。ありがとうございました。あばうとさん。

2.当日

 そして日曜。起きて窓を開けると・・・。じゃんじゃん降ってます。これまためんどくさい病が発病し、だらだらと起床して準備。ホテルの駐車場が屋根付きだったもので、タイヤも変えていこうかと考えましたが、さすがに受付に間に合わなくなりそうだったので、とりいそぎ曇り止めを塗ってから会場へ。恐らく混み合うと予想されたN4パドックは案の定大混乱だった様子で、かなり遅れ気味に会場入りしたにも関わらず、それほどのロスにはなってなかったようです。パドック配置が厳しく、空きスペースを使っても良いとの主催者からの指示で、一転ひろびろパドックで準備開始。雨には困ったものですが、快適空間を得ることができそうです。
 受付後コース図を見ると、雨にしては意外と長そうな感じの設定。雨と言うだけで難易度が格段に上がる浅間台に本日のセットはなかなか手強そうです。どこが、ってよりも、全域でタイヤをおいしいところに乗せていけるか、というのが最大のポイントでしょう。
 今回は最終戦ということもあり、当然ながらシリーズ争いに終止符が打たれます。N4クラスはチャンプを早々に決めた親方がお休み。2位の彗星さんは確定で、3位にとーるさん、4位にQさん、というところ。5位には僕がつけていて、6位餃子像さん、7位くみちょ、8位親分、9位福ちゃん、と言ったオーダーです。JAF CUP権の3位にはQさんが届く可能性があって、僕も確率1%以下ながら届く可能性はゼロではありませんが、実質的にはとーるさんとQさんの戦いという様相。混戦なのが茶そば権がかかる6位争いで、僕と餃子像さんに対して、くみちょ、親分、福ちゃん、あたりまでが逆転の可能性を十分に持っています。一番の問題はこの5人の使用タイヤと本日のコンディションでしょう。僕と餃子像さんはアドバン、くみちょ、親分、福ちゃんはダンロップです。昨日のウェットコースでは、秒差でダンロップに差を付けられている僕らが、こらえきれるのか。ポイント的には有利なはずの僕らが気持ち的にはかなり追い詰められたところでの戦いを強いられることになりました。
 コースも長そうで回しきれるのかなぁ、という心配をよそに、さすが今回の主催者です。予想以上に回転は早く、出走順が近づいてきました。雨は一向に止む気配はなく、強く降ったり弱くなったりを繰り返しながらN4クラスが始まります。下段パドックからですので、状況は分かりませんが、なるとの梅ぞ〜選手が序盤ゼッケンからぶっちぎりの好タイムを出してきた模様。さすがでございます。
 とにかく、集中してスタートラインへ向かい、ノリノリ選手のスタートを見ながらスタートに車を付けようとすると、ノリノリ選手が数メートルもの水しぶきを上げながら1コーナーに飛び込んでるじゃないですか。慌てて右端を開けてスタートラインに付いて、水たまりには入らない作戦をとることに。
3.第一ヒート
 かなり低回転からストールギリギリの感じでスタート。タイヤが転がりだしてからもアクセルは全開に出来ず、そろりそろりとアクセルを開けて2速へ。右端の水溜りを避けながら1つ目のパイロンに向かい、手前からブレーキングして、オンで通過。一旦しっかりと踏んで、すぐにブレーキング。ゆるゆるとステアリングを切ると奥のパイロンが見え、しびれを切らして一瞬アクセルを開けると、すぐにブレーキング。これでも減速するのに精一杯で何とか左奥パイロンで右コーナリング。舵を入れるとフロントが逃げ、グリップを待ってアクセルオン。続く右パイロンでは軽くブレーキングを入れて曲げにかかりますが、全くフロントがグリップせずドアンダー。パイロンを大きく離してクリアし、一旦全開に。続く左パイロンではしっかりとブレーキングしてグリップで曲げ、アクセルオン。2速に一瞬入れて、バスストップ前の右270度へアプローチ。消極的になってはいけないので、減速してからはしっかりとサイドを効かせ、アクセルで回しこみます。若干立ち上がりでストール気味でしたがなんとか立ち上がり、2速に上げて外周の左パイロンへ。ここは路面の良いところを選んでブレーキングし、しっかりとサイドを当てて向きを変えて立ち上がります。2速、そして一瞬3速まで上げて島にアプローチ。割とコンパクト目のラインから入り、しっかりと落とし込んでサイドを当てて島に進入。それにしてもグリップ感が無く、中途半端にアクセルを開けて、出口の島で再びサイド。ちょっと曲げすぎた感じで速度を落としすぎてしまいますが、立ち上がって、2速に入れ、ギャラリー前の右270度へ。丁寧にブレーキングしているつもりでしたが、それでもオーバースピード気味&進入ラインが悪く、ステアを入れサイドを当てようとするとフロントがズルっと逃げてしまいます。そのままサイドを当てて行きますが4輪が流れアクセルでコントロールするとようやく旋回が始まって270度をクリア。直後の左折り返しでは丁寧に速度を落としてサイドを当てて立ち上がります。加速してシェルの角で一旦曲げて2速に上げながら島の横を通過。ラインがはらみ過ぎないように姿勢をコントロールしてさらに踏み込んでバスストップへ。若干進入を落とし過ぎてしまいますが、軽くサイドを当ててフロントを逃がしながら立ち上がり、2速へ。シェルの入り口で迷いもあって、若干中途半端な感じでアプローチし、1速でシェルに沿って通過。シェルの終わりではしびれを切らしてついサイドを当ててしまい、若干テールを流し過ぎながら島の中へ。折り返して三角形の島出口でサイドを当て、島を脱出。若干姿勢が悪く、アクセルを入れ切れぬままスラロームに到達し、入り口でブレーキングの後、アクセルとブレーキをなんとか使ってゴール。タイムは、1'18"3でした。

4.第二ヒートの対策

 なんかしっくり来ませんねぇ。結局折り返しまで抜かれなかった梅ぞ〜さんからは3秒近くやられてます。お話になりません。
 とりあえず、自分の中で攻めきれなかったところもありますので、一つ一つつぶしていけばあと2秒近くは見えると思うのですが、ちょっときついなぁ、という印象です。ですが、第一ヒートは路面コンディションもかなり悪い感じでしたので、天候次第ではもう少し良い状態で走れるでしょう。そのあたりも期待しつつ、しっかりと第二ヒートタイムアップを狙っていきたいと思います。
 気温はとても低く、かなり厳しいコンディションが続く中、天候は回復の兆しが見えてきません。完熟歩行では第一ヒートよりコンディション良いかなぁ、なんて思っていると、第二ヒートのNT4くらいからまた激しく降り始めて路面は逆戻り。こうなるとたまたま降りが弱まるのを期待するしかありませんね。
 そんなこんなで、寒さの中じっと出走を待ち、冷え切って濡れている体を温めて乾かすためにも、早めに車に入って出走を待ちます。
 N4が始まる頃にはかなり雨も小降りになり、ワイパーもいらないか、間欠でいけそうな感じに。早く走らせてくれ〜とはやる気持ちを抑えながら、イメージを作って集中します。
 長い長いN4クラスも後半に入り、ようやくスタートへ車を移動させると、また雨が降ってきました。スタートラインに付く頃にはワイパーをしっかり動かさないといけないような状態になってしまいますが、路面そのものは大きく荒れてはいないようです。

5.第二ヒート
 他の会場ではありえないようなぬるい感じでスタート。路面は第一ヒートよりは良さそうなものの、それでも過給がかかるといとも簡単にタイヤは滑り出すので慌てて2速へ入れながら1つ目のパイロンへ。やや積極的に1本目のパイロンに飛び込み、若干のGをかけながら立ち上がります。すぐにブレーキングを開始して右パイロンで丁寧に向きを変え、一瞬アクセルを入れてすぐにブレーキング。左奥の右パイロンでは丁寧に落としこんでグリップで通過。やや強めにアクセルを開けていくとリアが流れ始め、なんとか右パイロンに合わせてコントロールしてさらにオン。左パイロンでは速度を落とし過ぎないように曲げにかかり、適当にはらみながらクリア。一瞬2速に上げてバスストップ手前の右270度へ。ここは意識して回していかないと詰まってしまうので、しっかりとリアを振り出してオン側でクリア。まずまずの感じで立ち上がり、右奥の1本パイロンへ。同じく路面の良いところを選んでブレーキングして、しっかりとサイド。早めに向きを変えて真っ直ぐに立ち上がります。2速から3速へ上げ、島にアプローチ。島の中でもしっかりと踏めるように気を使いながら丁寧にサイドを当ててクリア。それでもタイヤのグリップ感は非常に薄く、なんとか島を通過して、出口でも僅かにサイド。なりにはらんで立ち上がり、2速に上げて右270度へ。丁寧に、と思いながらもさらにブレーキングは遅れ、おまけに自分でもしまったと思うほどラインも悪くて、ステアリングを切り込み、サイドを当てたと同時にフロントもずるっと逃げてしまいます。アクセルで回し込めればと期待しますがリアが動く気配は無く、すぐにサイドを当て直して旋回。都合0.8秒程度のロスだった様子。立ち上がって直後の左は気を取り直して丁寧にサイドを当ててクリア。立ち上がって、シェルの角では一旦姿勢をつくり、2速に上げてアクセルを強めに開けていくと、車がかなり外に振られていきます。ブレーキングで姿勢を作りにかかりますが、完全にフロントは逃げ、車は外へ外へと。仕方ないのでそのまま踏んで、バスストップパイロンへ向けて早めに減速を開始。最終的な速度が落ちすぎないようにやや積極的にアプローチし、サイドで右パイロンをクリア。立ち上がって2速に上げ、シェルコーナーへ。ここは迷いどころでしたが、どうもすっきりとしたイメージが出来ないため、入り口から縁石に乗っていくことにしました。1速に落としてシェルに入り、なめるように通過して、出口ではさらにステアを切り込んで島の中へ。案の定全くラインから外れ、続く三角形の島の出口ではほとんど苦し紛れに近い状態からサイド。それでもここは丁寧にとつぶやきながら操作し、アクセルオン方向で立ち上がり、スラロームへ。踏めるところはしっかり踏んで、それでもブレーキングはきっちり入れて、ゴール。タイムは、1'16"5でした。

6.最後に
 ミスったなぁ、と思いながらゴール。順位はゴール時点で7番手とのこと。結局それなりに順当に抜かれて9番手で競技を終了となりました。
 路面コンディションが随分と良くなったのかタイヤの状態が良くなったのか、第一ヒートよりグリップ感は向上していたように感じました。おかげでタイムは随分と上がりましたが、順位は期待するほど上げられませんでした。大きなミスをターンセクションでしでかしたため、0.8秒前後のロスをしているようですが、それでも4〜6位のどこかに食い込むのが精一杯というレベル。全体的な走行レベルがイマイチだったことは否めません。
 浅間台のウェットって実は意外と自信を持っていて、ミスしたターンも稼げると思っていたセクションだったのですが、この2日間はそれを打ちのめされた感じです。どうも路面とタイヤ、車の一体感が無く、気持ちとは裏腹に思うように動きを感じ取れない、車を動かし切れない自分に、とてももどかしい気持ちを持ち続けた2日間でした。ターンセクションでも、ターンに持ち込む感覚に完全にズレがあって、サイドを当てに行く瞬間に「違うっ」と感じながらの走行でした。やはり、中盤戦以降全く練習をしていない、というのが自分にとって最大の問題だということを痛感させられました。
 残念ながらこれにて今シーズンは終了してしまいましたが、気持ちを切り替えて少し走り込んでみようかなと思っている次第です。
 さて、気になるシリーズ争いですが、JAF CUP権はとーるさんが優勝したこともあり、変動なく親方、彗星さん、とーるさんの3人に決定。問題の茶そば権ですが、福ちゃんが5位に入ったものの、その他4人が入賞圏外と崩れたため、Qさん、僕、餃子像さん、までが変動なく茶そば権ゲットとなりました。実は親分が第二ヒート2位相当のスーパータイムを叩き出していながらパイロンタッチとなってしまったのですが、実はこれが無ければ・・・。危ないところでしたねぇ(笑)。
 何はともあれ、1年間お疲れ様でした。JAF CUP権もありませんので、公式戦は半年間お休みです。後半戦で痛いほど感じたズレを、少しづつ矯正していきたいと思っています。ほんとに皆さんお疲れ様でした。まずは12月8日の忘年会でお会いしましょう。

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