2007JAF関東ジムカーナ選手権第8戦

8/12(日)、関越スポーツランド、ドライ




2007JAF関東ジムカーナ選手権第8戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位稲木亨 CT9A1'18"0611'16"5301'16"530
2位掛札雄一 GDB1'27"484(P2)1'16"6621'16"662
3位新井範正 CT9A1'18"2741'17"2431'17"243
4位遠藤康浩 CT9A1'18"4441'17"4311'17"431
5位岩田ユウジ CT9A1'19"6521'17"5431'17"543
6位山口晃一 CT9A1'20"1551'17"5711'17"571
7位井上究 CT9A1'18"7721'17"8921'17"892
8位高野進 CT9A1'19"1991'17"9151'17"915
9位高橋和浩 CT9A1'20"6611'18"2051'18"205
10位佐山敏史 CT9A1'18"7231'18"2481'18"248

写真は、こえさんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


1.まえがき
 2007JAF関東ジムカーナ選手権第8戦が8月12日に関越スポーツランドにて開催されました。前回の第7戦前から全ての土日と平日の仕事後は雑務をひたすら繰り返し、ここまでで体力的にはほぼ限界・・・。この灼熱の関越ラウンドと翌日から取った3日間の夏休みで、恐らく佳境を越えられる目算なのですが・・・。なんとも最悪のタイミングで地区戦が開催されることか・・・。
 ここ数ヶ月間続いた微妙な精神的不安感から、徐々に肉体的な負担へと変わりつつあり、つらいことには変わりないけど、汗をかいている方が多少は楽かもしれないなと感じる今日この頃。はっきり言って地区戦の日しかジムカーナをしておらず、普段もジムカーナのことを考える余裕すらない状態。もう全く戦える気がしない上、体もヘロヘロで、さらには予想される大渋滞と炎天下での2日間をまともに乗り切れる気がせず、今回ばかりはほんとにお休みしようかと考える程でした。っていうか、このまま行ったらたぶん倒れます・・・。
 ですが、ジムカーナをすることが唯一の気晴らしになっていることを考えて、無理しなくてもいいから走るだけ走ってこようというのを木曜の夜になって決断し、この週末を乗り切るべくとった方策は・・・。金曜日の晩に関越入りすることでした(笑)。仕事後現地に向かえば、渋滞なしに深夜には群馬入りできてしっかりと睡眠を取れることが期待できますから。とにかく体温を超えるような気温が予想される中、せめて睡眠だけはしっかりとっておかないと、勝負どころじゃありませんからね。ってなわけで、金曜日の晩は24:00頃には群馬県内にたどり着き、ほぼ予定通りのスタートとなりました。
 土曜日の前日練習は4本の走行。少ないなぁと思う反面、この暑さの下ではこれ以上走行する体力はありませんでした。もう、半端じゃない暑さで、気が狂いそうです。練習会はやっぱりいつもような感じで1日を終了。タイムもピリッとしないし、苦しいほど暑い1日でしたが、久しぶりにジムカーナができたせいか、無性に楽しい1日でした。なんとか片づけをしてホテルに戻り、いつにも増して大勢での前夜祭でひとしきり騒いで土曜日を終えました。あれだけ暑かったにも関わらず、宴会後に走行解析をする気力があったのは金曜日入りの賜物かもしれません。

2.当日

 それなりに睡眠を取ったので、体調はまずまず。空は曇り気味ですが、早朝から蒸し暑く、今日も暑さとの戦いとなりそうです。本日の吉井町の天気予報は晴れ。予想最高気温38℃。敵は気温にあるかもしれません・・・。
 予定通り会場入りし、コース図を見ると、ま、それほど驚くような感じではない雰囲気。スタートして序盤で串の字パターンのターンセクションが設けられていますが、できねぇ〜って程ではないのでなんとかなるでしょう。あとは終盤の2本巻きでしょうかね。串の字ターンも含めて何回も登場する2本巻きの出来が結果を左右しそうですね。
 とにかく最近の走行量が少ないためか、自分のドライビングが細かいところをピリピリと狙う領域に無いことは百も承知ですが、昨日からの走行で多少車の動きを冷静に感じ取る感覚みたいなものが僅かながら思い出されている感触はあるので、ま、自分を信じて消極的にならずに、まずは本能の赴くままに(笑)走ってみましょう。
 試走パドックに割り振られた彗星さんパドックに椅子を置かせて頂き、体力を温存しながら出走を待ちます。トップレベルタイムが1分20秒程のロングコースに、結構なターンが盛り込まれており、この暑さの中、最後まで集中を途切らすことなく走りきることも非常に重要ですね。N4の第一ヒートはほぼ12時頃となり、灼熱の太陽の下、スタートラインへ。路面温度は手元の計測で60℃オーバー。セッティングは最近決めた関越セットで。
3.第一ヒート
 6000rpm程度からスタート。2速、そして3速に一瞬入れて2速に落としながら1コーナーへ。アクセルをじわっと開け、一旦ブレーキングで姿勢をコントロールしてオン。テールがスライドを始めますが、アングルを保って踏み切ります。車はちょっと予定より外に出てしまいますが、丁寧にブレーキングしてパイロンに寄せ、1速に落として右パイロンをクリア。加速して2速へ入れて第一の難関串の字ターンへ。いきなり2本パイロンへの進入ですので、サイドを引くタイミングが微妙ですが、それほど気負わず早めに引いてアクセルで回していくことに。サイドを当てるとそれなりに旋回してアクセルを開けると、ちょっとトラクションを逃がしてしまいます。続いて右の2本巻きでもそこそこ早めにサイドを当ててアクセルで回すと、ややテールを振り過ぎてしまうものの、なんとかクリアして続く左180度へ。振り出しで若干リアが引っかかる印象があったので、この左はサイドを効かせる事最優先でしっかりと引いて串の字ターンをクリアし、立ち上がります。2速、そして一瞬3速まで上げてギャラリー前の左直角コーナーへ。ここはチョイスが分かれるところでしたが、1速に落としてグリップでクリア。一瞬アクセルを開けて、続く右2本巻きへアプローチ。若干早めに軽くサイドを当てアクセルで立ち上がります。インに車を切り込みながら2速、そして3速へと上げ、再び外周へ。2速に落としながらアプローチし、アクセルオン。立ち上がり付近で僅かにコントロールしてさらに踏み切って外周を脱出。途中右に折れるため早めに一瞬向きを変えさらに3速まで入れてギャラリー前へ。左にGが残ったままフルブレーキングして1速まで落とし、我慢してグリップでクリア。若干リズムが悪く待ちが入った後、2速に上げ、左パイロンを通過しながら一瞬3速へ。すぐにフルブレーキングして右180度へアプローチしますが、これが完全に突っ込み過ぎ。なんとか返したもののロスしてクリア。さらに2速から一瞬3速に入れてギャラリー前へ戻る途中で息が切れて「なげぇなぁ〜」って感じるほど。、右90度ではやはり1速にグリップで通過。一旦アクセルを開けた後、左180度へ。これもまた完全にブレーキングのタイミングが遅れ、大きくパイロンを離して折り返します。最終の難関、2本巻きの270度は、奥で効かせる自信が無かったので、若干早めにサイドを当ててアクセルで回し込むことに。若干パイロンからは離れてしまいましたがなんとか回して立ち上がり、ゴール前の右は車がアウトにはらんだせいもあって、我慢のグリップでゴール。タイムは、1'18"4でした。

4.第二ヒートの対策

 ゴール直後、窓を開けてアナウンスを聞くと、全くアナウンスがありません。「えっ、まさか、俺、ミスコース?」と急に血の気が引いてコース上を見ますが黒旗が振られている雰囲気はありません。仕方なくトボトボと車をパドックに移動させながら今の走行を振り返りながらミスコースした可能性のあるセクションってどこだろうと振り返りますが、全く記憶にありません・・・。細かいミスはあったにせよ、そこそこ走り切った感触はあったのに・・・。
 パドックに戻ると、近所のN4ドラも皆同じだったようで、どうやらタイスケの関係でアナウンスが打ち切りになっていたようでした。おかげで自分がどんな順位でどういうタイムだったのかは分かりませんが、かんとくと「3位には入ってないだろうけど、6位には絡めそうな感じじゃないかなぁ」と話しながら第一ヒートの暫定結果を見に行くと、ほぼ予想通り、グロスで4番手という位置でした。
 微妙って言えば微妙ですけど、関越をまともに走れたのが久しぶりでしたので、まずは一安心。あとはもうちょいトラクション方向へドライビングを微調整して、きちんと攻め切るように頑張ってみましょう。
 13〜14時くらいをピークに若干日も和らぎ、N4クラス出走時の15:30過ぎには多少気温も落ち着いてきたようです。それでも路面温度は55℃程度とまだまだ高温状態のまま第二ヒートがスタート。
 気持ちリアのエアを落としてスタートラインへ。

5.第二ヒート
 6000rpm程度からスタート。2速、そして3速に一瞬入れて2速に落としながら1コーナーへ。アクセルを開けた後、一旦姿勢をコントロールして全開。やっぱり車がアウトに出てしまいますが、気にせず右パイロンへアプローチ。同じく1速グリップで右パイロンをクリアしてオン。若干テールが暴れてロスしてしまいますが、なんとか収束させて2速へ。そして第一の難関串の字ターンへ。なんとなくクリアできることは分かったので、今度はもう少し車を前に進めるような雰囲気で。まず一つ目の左2本巻きは先ほどと似たようなタイミングでサイドを当てアクセルオン。若干スライド量が不足気味でしたがステアリングでなんとかクリア。続く右2本巻きも似たような感じでサイドを当て、テールの振り過ぎに注意して若干舵を入れる感じで、まずまずクリア。続く左180度は、少し狙うことを決めていたのですがターン直前に僅かに躊躇が頭をよぎりそのまま進入。僅かな気持ちの乱れが進入スピードを速まらせ、ストール(涙)。とにかく無理して立ち上がりますが完全に我を忘れてしまいます。焦って2速に上げようとすると今度はシフトミス・・・。慌てて入れなおしてやっぱり2速が吹け切ることも無く左90度へアプローチ。焦ってたせいで進入ラインも中途半端のまま1速に落としてグリップで通過。アクセルを入れた後、右2本巻きへ。気持ちの中では狙いがあったのですが、ここまでの僅か10秒弱の間に完全にリズムを崩し、これまた中途半端なサイドに。向きを十分変えられず、ステアとアクセルでなんとか脱出方向へ車を向けますが、路面のうねりもあって、完全にテールが暴れたまま立ち上がる羽目に。自分の気持ちを落ち着かせるように2速に入れ、さらに3速まで上げて外周へ。2速に落としながらアプローチして、アクセルオン。立ち上がり付近で僅かにコントロールしてから全開で外周を脱出。途中の右パイロンを離さない様にやや早めにアクションを起こしますが、それでも車半分くらいは離れてしまったようです。3速まで上げてギャラリー前へ。フルブレーキングから1速まで落とし、悩んだ末やはり我慢してグリップでクリア。若干リズムが悪いながらもなんとか立ち上がって、2速に上げ、左パイロンを通過しながら一瞬3速へ。先ほどオーバースピードになってしまった右180度は意識して丁寧に入ってサイド。折り返して2速、さらに一瞬3速まで上げて最終セクションへ。右90度はコンパクト目に1速グリップで通過し、一旦アクセルを開けた後、左180度へ。注意したつもりでしたが、これも僅かにオーバースピードになってしまいます。自分の出来る限りのことをやって最小限のロスで折り返し、最後の難関2本巻きの右270度へ。サイドのタイミングはそれほど変えずに、その後の立ち上がりラインに注意してアプローチ。若干テールのスライド量が多くなり気味で僅かにコントロールを入れたらストールしてしまいました。それでもとにかく立ち上がって、最後の右パイロンは我慢のグリップでクリアしてゴール。タイムは、1'18"4でした。

6.最後に
 前半ミスしたなぁ、と思いながらゴールしますが、それでもゴール時点で2番手だった模様。その後順当に抜かれて結局4位で競技を終了しました。
 ストールしてシフトミスした区間で0.4〜0.5秒ロスしていたようなので、他にもちょこまかとミスはあったものの、凡ミスさえなければもうちょっとピリッとした結果になったと思うと非常に悔しいところですが、現状を考えるとまずはそれなりに戦うことが出来てほっとしています。こういう凡ミスをしでかしてしまうところが今のレベルということでしょう。
 そろそろシーズンも終盤を迎え、シリーズポイントも気になってくる時期ですが、何しろ自分がこんな状態なので、今はポイント云々を言っている余裕がありません。もう少しすればプライベートも落ち着きそうですが、それと同時にシーズンも終わってしまいそうな状況になっています。第9戦までに1度くらいは練習しておきたいところですが、もしかしたらやっぱり次に走るのは地区戦になってしまうかも。それはそれで仕方ありません。とにかく現在崖っぷち真っ只中なので、細かいことは気にせずに消極的にならないように、しっかりと走り切ることをまずは目指しましょう。

2007参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る