2007JAF関東ジムカーナ選手権第7戦

7/22(日)、伊那サーキット、ドライ




2007JAF関東ジムカーナ選手権第7戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'07"2191'07"5391'07"219
2位掛札雄一 GDB1'07"7121'08"3961'07"712
3位遠藤康浩 CT9A1'09"2731'08"5231'08"523
4位舟橋悟 GDB1'09"1431'08"6341'08"634
5位高野進 CT9A1'13"843(P1)1'08"8561'08"856
6位小野田了 CT9A1'09"1531'09"2541'09"153
7位石塚進 CT9A1'09"1591'09"2541'09"159
8位岩田ユウジ CT9A1'09"2031'14"244(P1)1'09"203
9位佐山敏史 CT9A1'09"9271'09"2691'09"269
10位井上究 CT9A1'10"5691'09"3341'09"334


1.まえがき
 2007JAF関東ジムカーナ選手権第7戦が7月22日に伊那サーキットにて開催されました。一方で、プライベートの忙しさは佳境を迎えつつあり、まずは1週間前の3連休に第一弾の山場を迎え、台風の上陸とともにビショビショになりながら雑用をこなしたところでした。様々な不安を抱えての3連休でしたが、概ね予定していたスケジュールを終え、心配の種であったいくつかの点もクリアになり、なんとなくほっと一息ついたところではありますが、実は本当の山場はこれからで、8月半ばまでは一切の予断を許さない状況下にあることに変わりはありません。
 台風の中でのハードスケジュールは代償も大きく、かんとくは完全に風邪でダウン。つられる様に自分も体調を崩しそうになったところで持ちこたえてはいるものの、この状態では現地入りは困難かと思われましたが、とにかく周囲の白い目は気にせず(笑)、プライベートの雑用を完全に停止させて無理を押して会場入りすることを決断しました。
 とはいうものの、ここまでは目を覆いたくなるような情けない戦いが続いています。そんな中、伊那は過去にも好成績を残した経験のある会場。去年は入賞にも絡めませんでしたが、ここまでの悪い流れを断ち切るにはここしかない、というか、ここでダメだったら今年はもう終わり、というくらいの強い思いで伊那ラウンドに臨むことに。
 前回の胎内で改めて痛感したのは、地区戦で戦うとういことに対する取り組みの甘さでした。いろいろなことを言い訳にし、結果が出ないことへの理由付けをしている自分に嫌気が差していたところです。残念ながら練習したりビデオ解析をするような時間は一切取れませんので、ここまでの戦いや過去の経験を整理して、全てをドライビングに集中させるべく方策を練ることにしました。それほど難しい話ではなく、タイヤもセットも決め打ちして選択肢を作らず、チョイスした道具やセットを最大限に生かすことだけに集中することに決めました。
 現地に入っても、電話やらメールで現実世界に引き戻されてしまいながらも、やはり伊那のコースは楽しいですね。サブロクやらスラロームなどかなりパイロンセクションも盛り込まれて、タイムはさておきながらも、なんとなくあとは気合で行くしかない、と思わせられる1日となりました。
 前夜は例のごとく彗星さんらとVPも加わり、軽く前夜祭&反省会をこなした後、日頃の疲れを取るべく、即座にグロッキーとなりました。

2.当日

 微妙に朝が辛い感じではありますが、良く寝ました。
 概ね予定通り会場入りし、コースを見ると、多少昨日より大味な感じにはなっていますが、サブロクあり、きついスラロームありと、なかなか考えさせられるセクションがあって、いい感じです。個人的にはターンは無くてもいいんですが(爆)、ターンや規制なしで勝負しても面白くありませんからね。頑張ってみましょう。
 問題は天候です。一応今朝の天気予報では終日曇りとのことですが、時折雨が降るとの予報もあり、どう転ぶかは全く不明です。ピーカン勝負を期待したいところでしたが、梅雨時でもありますし、せめて2本勝負をさせて欲しいというのが願いですね。
 このところ迷いの元になっていたタイヤチョイスですが、今回は050はそもそも持ち込みませんでした。余分なタイヤも持ち込まず、ドライならG/S、ウェットならG/2S、ということであとは天候次第です。
 そして実はいろいろ迷いが続いていた微妙なセッティングでしたが、これもまた伊那に来る前から決めていたセットで行くことを決めています。実はこのセット、自分にはサブロクはかなりの確立で回せない(爆)ことが分かっているのですが、迷いを消すため昨日からこのセット以外使っていませんからもうこれで行くしかありません(笑)。最悪なことに今日はきっちりサブロクが置かれており、実は心の中では大誤算だった訳ですが、今回はここまで来てセッティング云々を言うつもりはなかったので、気合でターンは回して、あとは攻めまくる、という作戦で行くことにします。っていうか、それって作戦になってない?(汗)
 天候はやはり曇り空の中、時折日が差すという状況。それでも路面は暖かく、35℃程度はあったようです。十分とは言えませんが、G/Sコンパウンドでも戦える領域と信じて、スタートラインへ。
3.第一ヒート
 コンクリートウォールの隙間から、若干長めの半クラッチでスタート。2速、3速と上げながら1コーナーに飛び込み、その奥でブレーキング開始。ここでいきなりイメージが崩れ、つい長めのブレーキングをしてしまい、慌ててアクセルオン。ヌルヌルの走りで3コーナーへ。3コーナーでは2速に落として通過し、一旦アクセルオン。続く4コーナーを我慢してクリアし、立ち上がってショートカットの左ターンへ。それほど深く曲げるつもりは無くアプローチしてサイドを当てますが、かなりこれが中途半端でサイドのフィールが悪いような印象で通過。再び3コーナーに入ってからすぐにオン。そして我慢の4コーナーでは中途半端に縁石に乗ってしまい車がウネウネと跳ねながら立ち上がります。インフィールドの複合コーナーでは、途中軽く曲げてアクセルオンの後再び曲げにかかりますが、ここでも一瞬躊躇があって、僅かにアクセルを踏み切るのが遅れ、サブロクターンへ。先ほどのサイドのフィールが頭をよぎり、それなりに考えながら入ると、特に問題なく旋回は始まり、アクセルオン、というところで、アクセルを踏み外しました(涙)。慌ててアクセルに足を乗せた時には時既に遅し。完全にスライドは止まり、脱輪しないように避けながら立ち上がって、右下りヘアピンへ。気を取り直して丁寧に縁石を見ながら進入して、立ち上がりでオン。一旦アウトに車がはらんでから、ブレーキも使って立ち上がり方向を決め、オンで上りのS字にアプローチします。右の縁石で跳ねた右タイヤの着地に合わせてGを切り返して今度は左の縁石に左タイヤを乗せて車が跳ねて、そのまま踏み切って3速まで上げて着地。若干姿勢が乱れますがそのまま踏んで、難しい下りの左ヘアピンへ。ここはアプローチするまで悩みましたが、結局予定通り1速まで落として縁石に気をつけてクリアし、アクセルオン。スラローム入り口付近でリミッターが当たりますが、早めに姿勢を作ってスラロームに入り、1速のかなり高い回転領域を使って勢いでスラロームを通過。立ち上がりは思ったよりもきつく感じましたがなんとか脱出します。そこからは2速、3速と上げて最終コーナーへ。入りの縁石にはまたまた中途半端に乗ってしまい、車を少し浮かせてしまい、とにかくアクセルを踏んでゴール。タイムは1'09"2でした。

4.第二ヒートの対策

 案の定、ターンで大失敗。というか、この失敗は完全に自分の責任で、まさかあんな大事な場面でアクセルを踏み外すとは予想すらしませんでした。僅かに変えてきたシートポジションのせいだとは思いたくありませんが、第二ヒートは大丈夫でしょう。
 当然のように親方がぶっちぎりのトップタイムを刻み、チャンプに王手。僅かの差で彗星さんが遅れて続き、そこからは1.5秒程遅れて3位以下が団子状態。その団子の中に自分も居るようですが、ターンセクションでの1.5秒の遅れがそのまま順位になっているようです。裏を返せばターンでアクセルさえ踏み外さなければトップ争いには絡んでいたはず。後半セクションのスラロームは恐ろしいほど決まっており、第二ヒートがそれほど上手くいくとは思えませんが、その他にミスした箇所なども修正すれば、トップに届く目算ありと判断して、コースを頭に焼き付けます。概ね狙いは変えずに、微調整を加える感じでコース攻略を考えながら、僅かな迷いがあったセクションは、とにかく積極的な方向で行くことにしました。消極的になってロスするよりはマシでしょう。
 天候は時折霧雨が混じりながらも、路面状況を変える程の変化は無く、ほぼ同等のコンディションのまま第二ヒートとなりました。

5.第二ヒート
 とにかく積極的に行くことを肝に銘じて、長めの半クラッチでスタート。2速、3速と上げながら1コーナーに飛び込み、その奥でブレーキングを開始。すぐにアクセルに足を乗せて2コーナーをクリアして3コーナーへ。しっかりとブレーキングでアプローチして2速に落として、一旦アクセルオン。続く4コーナーは消極的にならないように縁石には深めに乗ってアプローチしてクリア。案の定車が跳ねますがとにかく踏んでショートカットの左ターンへ。先ほどより若干しっかりとサイドを当てますが、やはり微妙な感じ。立ち上がって2速から再び3コーナーにアプローチし、一旦アクセルを入れた後、すぐに4コーナーにしっかり減速して進入。もう一度縁石には乗り気味でクリアしますが、やはりインが浮いちゃうみたいです。続くインフィールドの複合コーナーには、途中軽く曲げてアクセルオンの後、再び曲げて今度はしっかりとアクセルオン。続くサブロクターンも消極的にならないようにしっかりと入ると、これが少しオーバースピードになってしまいます。サイドを当て、アクセルを入れたものの、僅かに修正舵を反射的に入れてしまい、スライドが止まってしまいます。それでもアクセルだけは離さないと決めていたので、ステアをさらに切り込んでアクセルオンで脱出。脱輪するほどではなく、そのまま加速して下り右ヘアピンへ。しっかり減速して縁石を意識して、クリアしてアクセルオン。逸る気持ちを抑えながら上りのS字手前でしっかりと向きを変えてアクセルオンでS字を切り返して、上り切る直前で3速へ。さらに加速して、下りの左ヘアピンへ。積極的にブレーキングして、1速まで落とし、インの縁石に気を配りながら通過。アクセル全開でスラロームにアプローチし、リミッターを当てながらスラロームに進入。僅かに右に入った後、左、右と曲げる右が僅かに曲げきれなかったようで、最後の左の手前で強いアンダーが。一か八かブレーキは踏まずアクセルコントロールとステアだけで無理やり避けてオンで脱出。姿勢が乱れたら終わりでしたが、なんとかパイロンも避けてクリアして立ち上がります。最終ヘアピンへ向けて加速しますが、スラロームの脱出が悪かったせいで、3速にはぎりぎりまで入らず、3速に入れた途端にアクセルを踏むことも無くブレーキングを開始して最終コーナーへ。ここもしっかりと縁石には乗ることにしてクリアし、アクセル全開でゴール。タイムは1'08"5でした。

6.最後に
 またもや失敗・・・。それでも、ゴール時点で3番手だった模様。なんとか入賞には居残れるかなぁ、という感じでしたが、意外とタイムは伸び悩んでいるようで、そのまま順位変わらず3位で競技終了となりました。
 どうやら第二ヒートの路面は悪化していた模様で、思ったよりタイムが伸びなかったようです。そんな中、大きなミスをしながらもなんとかタイムを上げることが出来、ギリギリではありますが、今季初の3位お立ち台をゲットすることが出来ました。
 残念ながら、大きなミスをしているためか、快心の走りではなく、満足感は薄いのですが、そんな状況でも諦めずに積極的に走り切れたのが僅かな差を生み結果に繋がったのかもしれません。何かつらいことばかりが続いていましたので、内容云々は抜きにして、素直にこの結果は嬉しいです。
 これを機に波に乗って、と行きたいところですが、まだまだジムカーナに本腰を入れられる状況ではなく、もうしばらく我慢の戦いは続きそうですが、今回の1戦で随分とすっきりしたのは事実です。地区戦で戦うということを思い出すことが出来たような気もしますので、残り3戦はしっかりと戦って行きたいと思います。

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