2007JAF関東ジムカーナ選手権第6戦

7/1(日)、胎内スキー場駐車場、ハーフウェット/ドライ




2007JAF関東ジムカーナ選手権第6戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GDB1'09"1281'07"9341'07"934
2位宮嶋一人 CT9A1'08"0341'08"1161'08"034
3位若山真也 CT9A1'09"0881'08"2001'08"200
4位石塚進 CT9A1'09"6641'08"4881'08"488
5位福田裕二 CT9A1'09"0021'28"958(P4)1'09"002
6位新井範正 CT9A1'10"8041'09"0821'09"082
7位稲木亨 CT9A1'17"384(P1)1'09"1801'09"180
8位井上究 CT9A1'09"6021'09"2781'09"278
9位小野田了 CT9A1'15"382(P1)1'09"5381'09"538
10位遠藤康浩 CT9A1'11"2161'09"5521'09"552


1.まえがき
 2007JAF関東ジムカーナ選手権第6戦が7月1日に胎内スキー場にて開催されました。プライベートの忙しさは熾烈を極め、ジムカーナどころではないのですが、第5戦で脱力感しか残らないような惨敗をし、ジムカーナから目を背けたい気持ちが出てくる中で、こんなことでは出るだけ無駄との焦りもあり、予定されていた予定を放棄してこそ練などに出向き、胎内ラウンドに備えました。
 何しろ地区戦の中では最大の遠征ですから、今回も前日から入るべく画策し、この週末だけは何とか時間を作って備えます。
 ところが、金曜日の昼になって、たまたまプライベート関係の雑務のやり取りをしていたところ、日曜日までに手続きしないといけない件が発覚。人伝いでこの件の予定を組んでいたのですが、間に入ってくれていた人が勘違いしていたようで、何が何でも日曜日までにやらんといかんとのこと。半泣きでした。場合によっては土曜日でも可とのことでしたので、仕事そっちのけで(爆)いろいろ調整をして土曜日になんとかできるように画策し、ま、当日入りでなんとかするしかないか、というところまでこぎつけ、その後、うまくいけば金曜日中に処理できる可能性があるということで、親も家族もみんな使って金曜日中に手続きを終えるべく調整。その結果、なんとか金曜日の夜に手続きを完了することが出来ました。
 これで土日と胎内に行ける事になった訳ですが、この時点で既にクタクタ。ほとんど寝ることもなく2時過ぎには胎内に向け出発です。
 前日練習は朝から眠気全開でテンションが上がらぬまま始まり、山のないタイヤで走ること2本。全くタイムが出ませんでした。周囲からもお叱りを受け、比較のために持ち込んだ050で2本走行すると、そこそこのタイムが出始めます。意外とフィールも良く足の感じも良いので、明日は050かなぁ、と思う反面、一応本番用として準備してある048を持ち込んでいるので、とにかく今回は迷わないように048で行く決心をこの時点でしていました。
 その晩はいつもの通り彗星さんらと前夜祭を行って、部屋に帰った途端に記憶がなくなり、朝でした。

2.当日

 いやぁ、良く寝ました。が、足りません(笑)。金曜日頃から気になっていた喉の痛みは少し強くなりましたが、今日1日はなんとかなるでしょう。ホテルのコンビニが開くのを待ってから買い物をして会場入り。
 コース図を見ると、いやぁ、良く出来てるコースだなぁと不思議に感激しながらイメージを作ります。っていうか、一発で攻め切れる自信がありません。前半のゲート通過と直後のターンや、中盤の下段セクション、そして終盤のスラローム付近と、ゴール前の連続ターン、と言った所がポイントになりそうですね。出来ないかもという不安はありませんが、きっちり乗せていけるかどうかという意味では若干の不安を持ちながらコース攻略を考えます。
 それよりも微妙なのは路面状況。なんと慣熟歩行中は雨。その後雨が上がり回復方向へと変わるようでしたので、第二ヒート勝負となることは間違いなし。では第一ヒートはどうするか、ということでしたが・・・。判断のリミットでもあるN3クラス走行中はまだ50%くらいがウェット。このままいけば乾きそうだけど、路面温度としてはかなり厳しい領域、ということで、第一ヒートはG/2Sを投入することに決定。ちょっともったいないという思いがありながらも、勝負はどう転ぶか分かりませんから、とにかくやれるだけのことをやることにします。
 結局、N4クラスに入ると路面はほぼドライまで回復したようですが、このままスタートです。
3.第一ヒート
 あまり難しいことは考えずに高めの回転数からしっかりスタート。光電管を切ると同時くらいに2速に上げ、上段へ駆け上がったと同時にブレーキング。しっかり曲げたつもりでしたが、それでも曲げ方が足りず、もう一度合わせるようにブレーキングして規制パイロンをクリアし、奥の右パイロンへ。しっかりとブレーキングを、と思った時には既に遅く、完全にオーバースピードで右パイロンを大きく通過しながら右にコーナリング。とにかく踏んで途中の右パイロンはほとんど無視し、続く右パイロンで割としっかり曲げてアクセルオン。車はなりに外に出ますがそのまま狭いゲートに向けてアプローチ。ゲート付近からブレーキングを開始し1速に落として右サイドを当てますが、フロントを逃がして完全にストール。とにかく立ち上がって2速に上げ、今度は左コーナリング。入りのパイロンで一度曲げてオンの後、続くパイロンでも軽く曲げてアクセルオン。さらにギャラリー前のパイロンでも曲げてアクセルを入れますが、これが予想以上に曲がらず、立ち上がりの規制パイロンに当たりそうになってしまいますが、アクセルはなんとか離さずステアリングだけでクリアできて下段へ。ドブ板手前で割としっかり減速したつもりでしたが、それでも舵は全く効かず、3本パイロンにかなり接近しながら駆け下りるハメになりました。その先の左パイロンでは1速に落として一瞬アクセルを入れた後、直後の左でサイドを当て折り返します。しかし曲げ方が若干足りず、続く右がきつくなり、グリップでクリアすると立ち上がりが外にはらんでしまうハメに。とにかくステアリングをインに切り、アクセルを開けて上段に向けて車を進め、ドブ板手前で一瞬曲げて上段へ。奥の右パイロンでは丁寧にブレーキングし、アクセルオン。さらに続く右で軽くブレーキングしオンの後、スラローム入り口へアプローチ。丁寧にブレーキングで速度を合わせ、1速でスラロームに進入。それなりのリズムでクリアしたつもりでしたが、操作に対する車の動きが完全に1歩遅れる感触で、完全に後手後手に回ったままスラロームを脱出。そのまま左に折れ、アクセルオンの後、ドブ板付近で軽く曲げてアクセルオンで3本パイロンへ。進入でしっかり曲げた後一瞬アクセルを入れてすぐにサイド。しかしこれが曲げ切れず、インを離してクリアし、最終右パイロンには丁寧に入ったつもりでしたが、傾斜のためかフロントが後半逃げながらゴール。タイムは、1'11"2でした。

4.第二ヒートの対策

 驚くほどグリップ感を感じ取れませんでした(涙)。ゆっくりGをかけていくようなセクションはまだ良いのですが、短時間で切り返すようなセクションやスラロームでは完全に挙動が遅れ、びっくりするほど。ろくなタイムは残せず、第二ヒートを頑張るしかありません。
 ただ、路面は完全に回復し、僅かにですが路面温度も上がりつつあって、勝負は完全に第二ヒート勝負になりそうな感じ。予定通り、第二ヒートはG/Sコンパウンドを選択。
 コース攻略と言う意味では操作が後手に回ったセクションを早め早めにアクションすることや、積極的にアクセルを入れていくことを注意してみます。あとは変更したタイヤをうまく使うことに注力する必要がありますね。
 そうこうしている内に第二ヒートが近づきます。とにかく集中してスタートラインへ。

5.第二ヒート
 気持ちを切り替えて集中してスタート。2速に上げ、上段へ駆け上がったところでしっかり曲げて規制パイロンをクリア。奥の右パイロンでは今度こそしっかりとブレーキングをと思ってましたが、これが予想外に食わず、またまたパイロンを大きく通過しながら右にコーナリング。アクセルを上けて行くとリアが動き始めますが、極力オン側でコントロールすべくアクセル開度を増しながら一つ目の右パイロンをクリア。続く右パイロンでは割としっかり曲げてアクセルを入れるとこれまたリアが動き出し、アクセルコントロールをしながらゲート間を狙います。若干ラインがずれながらもなんとかゲート間に入りブレーキングを開始するとこれまたテールが動き出し、強いブレーキングが出来ないまま右パイロンへアプローチするハメに。おかげで完全にオーバースピードでサイドを当てたため、ろくに向きが変わらないようなターンになってしまいます。加速して2速に上げて、今度は左コーナリングへ。入りの左パイロンのブレーキングでもリアが流れ出し、とにかくアクセルコントロールをしながら外周をクリア。ギャラリー前の左は丁寧に合わせてオンで抜け、下段へのドブ板手前で軽く曲げた後、下段へ。概ね予定通りの感じで続く左パイロンにアプローチし、1速に落として一瞬アクセルオン。しかし直後の左でブレーキングが遅れ完全にインを離してしまいサイドを当てて折り返し。続く右は先ほどよりは多少楽な角度でアプローチしてブレーキングで曲げてアクセルオンでクリア。2速に上げ、ドブ板手前で僅かに姿勢を作ってアクセルオンで上段へ。奥の右パイロンでは丁寧にブレーキングし、アクセルオン。さらに続く右で軽くブレーキングするとやはりテールが動き出します。それでもコントロールしながらアクセルを開け、1速に落として軽くサイドを当ててスラロームに進入。スラローム後半で2速に上げてそのまま脱出し出口の左はブレーキングだけでクリア。そのままオンで下段に飛び込み、3本パイロン入り口でしっかりブレーキングして1速へ。一瞬アクセルを開けてすぐに左サイドを当て、アクセルを開け気味で3本パイロンをクリア。最後の右270度は若干気持ちが焦ったのか、僅かにオーバースピードになってしまい、立ち上がりでフロントを逃がしながらゴール。タイムは、1'09"5でした。

6.最後に
 なんか、ヘロヘロでした。何が、どこが、っていうことよりも、全般的に不安定な感じで、安心してブレーキングもアクセルも出来なかったという感じです。序盤からリアの動きが不安定で、その挙動を抑えるのに精一杯でターンも後手に回り、というのを繰り返しているうちにじわじわと遅れてゴールとなった感じでした。
 考えてみれば、状態の良い048で1本も走っていなかったのが致命的という気がしており、前日050の感覚が残り過ぎていたのかもしれません。言い換えれば、050というタイヤが割と安心感があって、前日も比較的積極的に攻められたような気がしています。もちろん、路面コンディションの違いやコースの違いもありますから一概には言えませんが、本番タイヤを過信し過ぎて、繊細な運転を意識することを忘れていたが最大の失敗だと、後で反省しました。
 450kmもの距離を遠征して、無駄に選択肢を作って、勝手に迷って、道具を使い切れずに帰ってくると言う、最悪の戦い方でした。
 何かプライベートが忙しいことを言い訳に、ジムカーナに対する取り組みが非常に疎かになっていることを、長い長い帰路の中、もんもんと考えながら帰り着きました。今は仕方がない、などと考える反面、こんなことならいっその事一時休戦した方が楽なんじゃないか、という思いが駆け巡りながらも、やるならもっときちんとやらないとダメだ、という思いも交錯しつつ、帰宅は2:30頃でした。

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