2013JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦

4/14(日)、TSタカタサーキット、ドライ






2013JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦
PN4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位岡野博史 CZ4A1'41"0671'42"1211'41"067
2位角岡隆志 CZ4A1'44"2221'45"1321'44"222
3位遠藤康浩 CZ4A1'45"3931'44"7271'44"727
4位新井範正 CZ4A1'44"8291'45"6471'44"829
5位飯島賢治 GRB1'45"0751'45"2151'45"075
6位中嶋努 CZ4A1'50"3021'49"5831'49"583
7位植松道巧 CZ4A1'49"9581'50"7591'49"958
8位上原利公 CZ4A無効1'50"3971'50"397
9位浅井崇 GRB1'53"990(P1)1'50"5861'50"586
10位迫谷政則 GRB2'02"914(P2)1'52"7731'52"773

概要
結果は10台中3位。
正直できすぎの結果に本人もびっくりしていますが、開幕戦に続き、連続ADVANワンツースリーフォーに何とか貢献できたのでホットしています。
往復1600kmの遠征に加え、2年前に参戦したことのあるタカタラウンドではいきなりのコースアウトに車を破損したことで苦手意識が先行し、今回の参戦もあまり前向きではありませんでしたが、土日最後の4本目にはタカタのコースを楽しんでいる自分が居ました。ハイスピードあり、ブラインドあり、フリーターン、八の字、サブロク、スラロームありの超ロングなジムカーナ要素てんこ盛りのコースでしたが、最後の最後に楽しさを感じられたところが結果に結びついたのかなと思っています。とはいえやっぱりタカタは遠かった・・・。



エントリー
タカタは2年前に勢いで参戦した経験がありますが、到着した土曜日の1本目にコースアウトしてフロント周りを破損。2本目から本番の2本が終わるまで、ウェットを含む不安定な路面状況に、終始ビビって2日間を終えた記憶しか残っていません。おまけに往復1600kmの大遠征に、参戦そのものに前向きではありませんでしたが、今シーズンは本州のイベントには仕事の都合がつく限り参戦すると決めていたので、開幕戦の鈴鹿ラウンドの前に既にエントリーを済ませていました。決して鈴鹿で入賞できたから、という訳ではありません(^^;;。
しかしながら、鈴鹿ラウンドの前あたりからかなり仕事の負荷が増え、タカタ数日前の展示会向けに週末も含めて忙殺される日々が続き、結局全く走れぬまま金曜日を迎える羽目に。何とか金曜日の仕事を早めに切り上げ、帰宅してからあれこれと準備を進め、いざ出発しようと思ったらバッテリーが上がってました(-_-)。一ヶ月も放置していれば当然ですよね・・・。
そんなわけで、ま、とにかく今回は無事に行って、コースアウトせずに完走して、無事に帰ることが最大限の目標、という感じのぬるい意気込みでタカタを目指しました。



公開練習
やっぱりタカタは遠かった。九州ラウンドも行ってみちゃおうかな、なんてふと頭をよぎることもありましたが、タカタからさらに300〜400kmもあるかと思うと絶対無理ですね。腰は痛いは、腕はエンジンマウントの影響かなんかぶるぶるしてるし、大変です。それでも何とか到着し、3〜4時間仮眠して会場入り。
驚いたのは会場入りした際の気温。なんと車の外気温計はマイナス2℃を示していました。このところ暖かかったのが、金曜日から急に寒くなったそうです。
公開練習のコースは苦手意識のあった二つのたこつぼを使わず、フリーターン、スラローム、8の字などが組み込まれたかなりテクニカルな設定。むしろパイロンコースに近いイメージで、これなら怖くない!と思ったのは内緒です(^^;;
1ヶ月ぶりのジムカーナに加えタカタも2年ぶりなので、1本目はAD08で腕ならし兼コース慣れ。2本目はAD08Rでのトライでした。さすがに自走&練習用のAD08とまだ3本しか走っていないAD08Rとの差は大きく、別物でしたが、そこそこタイムも出ていたようで、明日もこんな感じなら多少勝負できるかな、と思わせる結果で土曜日を終了。
晩の宴会は大ジョッキ2杯にとどめ、ラーメンを食べた後、マグさん、餃子像さんと、ジムカーナとは全く関係の無いネタで部屋飲みしてバタンキューでした。



決勝コース
さすがに土曜日にたこつぼコーナーを使わず、それでも結構な長さのコースだったので、本番で現れるとは予想していませんでしたが、なんと左右のたこつぼがしっかり使われ、さらにサブロクターンまで追加になっています。
苦手意識しか無いブラインドのたこつぼコーナーが無く、公開練習の雰囲気であればそこそこがんばれそうな気がしていましたが、こりゃだめです。恐らく二つのたこつぼで1秒ずつ、計2秒は落とすことは間違いない。終わりました。おまけに金曜日の練習では走ってるらしいじゃないですか、たこつぼ。金曜日入りが俄然有利という設定にはして欲しくなかったですね、正直。
文句を言っても仕方ありませんので、魔術師様や餃子像さんのアドバイスをもとにイメージを頭にたたき込みますが、どうも速度感がイメージ出来ません。とにかくタイムアップぎりぎりまでコースを歩いて景色を頭に焼き付けます。
午後から天候は崩れる方向との予報でしたが、雨の降り始めは後ろ倒しになっているようで、ドライコンディションで2本走れそうです。朝の気温は昨日よりは上がっているようで4〜5℃でしたが、天気は良く、多少路面温度は20℃台まで上がりました。
いきなり飛び込むたこつぼのブラインドばかりが気になりますが、そこばかりはなるようにしかなりませんし、タイムの決め手はフリーターンや終盤のテクニカルに比重がありそうですので、たこつぼはそれなりに走ってターンセクションをしっかり走るということに注力することにしました。



第一ヒート
08では考えなかった高い回転からスタート。それでもタイヤはグリップを失うこと無くスタートできました。たこつぼばかりが気になっていましたが、その手前のシケインのイメージも出来ておらず、シケインに飛び込んだはいいが、ボトムスピードを落としすぎてしまいます。一生懸命アクセルを踏んで頑張ってたこつぼに飛び込みますがここでも落としすぎ、タイヤのグリップを余らせながら通過。たこつぼ出口もブラインドで、ここも落としすぎと、結果的にここまでで2秒近く遅いという恐ろしいタイムの捨てっぷり。そこからのスラロームはなりに入り、S字は丁寧にと思ったら落としすぎ。折り返しターンもストールして、フリーターンももう一つクラッチワークが合わず。S字後の左のたこつぼは手前の頂点付近でこりゃやばいと思ったらやっぱりテールが流れて万事休す。それでもコースアウトは免れてその後アンダーと格闘してバックストレートへ。結構な速度からテクニカルに進入し、あとはとにかく気持ちを切り替えてターンセクションをこなします。8の字は少し離れてしまいましたが、サブロクは思ったよりうまくいってゴール。タイムは、タイムは1'45"3でした。



第二ヒート
出走順が早いこともあってゴール時点ではトップでしたが、全日本常連ドラに次々と抜かれて5位で折り返し。なんと魔術師岡野さんからは4秒以上遅れるという情けない結果に。
後半セクションは自分なりに頑張ったようですが、とにかく前半が遅い。昨日良かったS字区間も大事に行きすぎてただぬるい走りに。タイムを落としたセクションは明確ですので、多少改善できればもう少し上位に絡めるはずです。が、そううまくいかないのがジムカーナ。ブラインドコーナーに飛び込む勇気が・・・。昼の慣熟歩行も時間をめいっぱい使って景色を頭にたたき込み、とにかく落としすぎたセクションだけはボトムスピードに気を遣って走ることにします。また、S字区間はもう少ししっかり攻めて、ターンセクションは精一杯悪あがきをしようと思います。
路面温度は順調に上がり、30℃オーバーに。恐らく第一ヒートより安心感は増すだろうという予測のもと走行イメージを組み立てますが、PN1から始まった第二ヒートは思いの外タイムが伸びません。この長いコースと路面状況の影響を受けているようで、昔岡野さんに頂いたアドバイスを思い出し、少し考え方を変え、冷静さに気をつけることにしました。とはいえ、未だかつて冷静に走ろうとしてクレバーな走りが出来た試しがありませんので、やっぱり基本はイケイケで、いけるとこまで行っちゃいましょうというスタンスには変わりありません。
長いコース、最後まで集中して走ることを意識し、スタート。最初のシケインはかなり意識したためか第一ヒートよりスムースに抜けられました。たこつぼの下りコーナーも、回りながら今まで感じなかった横Gを感じられたので多少旋回速度は上がったという実感を持ちながらクリア。飛び出しのブラインドも意識はしましたが、ちょっとリズムが悪くアンダーと戦う羽目に。スラロームはなんとなく抜け、S字区間はしっかり攻める方向で。折り返しのターンもストールしかかりますがなんとかごまかしてクリアし、フリーターンもやや無理矢理立ち上がります。左のたこつぼはスムースに、とラインも考えて入りましたが、やっぱりテールが流れ、しばらくスライドを収束させられず、つきたくないタイミングでインに付いてしまい、その後のストレートを大きくロス。ターンセクションの飛び込みは丁寧に入り、一つ目のサイドを当てますが、おやっ?という挙動。二つ目のサイドでおやおやっ?。続く8の字の一つ目でそれが確信に変わり、二つ目は回すこと優先でひどいターンに。サブロクはあまり引き出しが無いのでそれなりに入りますがやっぱりね、という情けないターンを披露しゴール。タイムは、1'44"7でした。



終わって
PNクラスが始まり、PN3くらいまでほとんどタイムアップ出来なかった中、自分は0.7秒ほどタイムアップし、どんだけ1本目が遅かったんだよ、という話に落ち着きそうですが、何はともあれゴール時点で3番手に。まぁ、どうせ抜き返されちゃうだろうな、とゴール後のプールスペースで待っていると意外と抜かれず、結局順位の変動が無いまま開幕戦に続く連続3位お立ち台ゲットが決まりました。こういうこともあるんですね。
鈴鹿ラウンドとは順位の入れ替えがあれど、今回もPN4はアドバンのワンツースリーフォー。第一ヒート折り返し時点では僕だけそこに食い込めてませんでしたので、何とかタイムアップしてその一端を担える位置に割り込めたことにほっとしています。
それにしても難しく、タフなコースでした。高速セクションからターンセクションまで、ドライバーの能力を試されるかのようなこのコースセットでお立ち台に上れたことは結構自信になりました。あれだけ苦手意識を持っていて、車を壊さないように何とか入賞に絡めたらいいな、というくらいの気持ちで取り組んだタカタラウンドでしたが、最後の4本目に「おっ、タカタってなんかむちゃくちゃ楽しいじゃん」と思いながら走れたことがこの結果に結びついたのかな、と振り返って思いました。
シーズンの始まりとともに嘘のように仕事が忙しくなり、次の名阪まで走れるタイミングが無さそうですが、この結果に浮かれることなく、地に足をつけて次以降も頑張っていきたいと思います。
今回も自分の期待を遙かに超える結果に、帰路が近くなるかと思いましたが、さすがに800kmは伊達じゃありませんね。気分良く帰れたのは事実ですが、自宅まであと100kmを残したところでダウン。帰宅は5時半でした。



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