2013JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦

3/10(日)、鈴鹿サーキット南コース、ドライ






2013JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦
PN4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位岡野博史 CZ4A1'23"472(P1)1'18"8651'18"865
2位新井範正 CZ4A1'20"0971'19"5941'19"594
3位遠藤康浩 CZ4A1'22"1471'20"4541'20"454
4位角岡隆志 CZ4A1'21"0671'20"5011'20"501
5位金子博 CZ4A1'20"8321'21"2081'20"832
6位飯島賢治 GRB1'22"9611'21"0271'21"027
7位宇野剛 CZ4A1'23"0841'22"6931'22"693
8位小野田了 CZ4A1'33"292(P2)1'22"8371'22"837
9位上原利公 CZ4A1'23"2591'23"7951'23"259
10位太田明 CZ4A1'24"3261'23"2841'23"284

写真は、餃子像さん、にご提供いただきました。
ありがとうございました。


概要
結果は14台中3位。
改めて参戦を決意した全日本選手権第一戦にて、初お立ち台となる3位をゲットできました。今回はいろいろと思うことのある一戦でしたが、細かいことは抜きにして、初めてのお立ち台を素直に喜んでいます。自分の立ち位置として必要十分な結果が得られたことに尽きますね。
内容的には満足のいく部分と簡単には超えられない壁とを実感しましたが、頑張れば入賞に絡める可能性があることを確認できた点が大きいです。今回より投入されたAD08Rに助けられた部分も大きく、今後はこれほどの好結果は望めないとは思いますが、1年間精一杯頑張りたいと思います。



エントリー
二年前の全日本鈴鹿ラウンドにはエントリーだけしましたが、東北地方の大震災の影響で中止となり、昨年は全日本に参戦しませんでしたので、今回受理されれば初の鈴鹿ラウンドとなります。
時たま思うことでも書いている通り、今年はフル参戦はできないまでも全日本戦を主に追うことを決めています。しかしながら、昨年の全日本実績が無いため受理されるかが心配。主催者のwebsiteによるインフォメーションも無くやや不安を抱えておりましたが、1週間前に受理書が届き受理されたことが判明しました。これで晴れて開幕戦へのエントリーが決定です。
鈴鹿南は初エントリーですので、勝手が分からないのが不安ですが、エントリーリストを拝見する限り、顔なじみも多く参戦しているようですので、2年前に比べると気持ちの余裕はありそうです。
今回の話題はなんと言ってもヨコハマから新発売となったNEOVA AD08Rでしょう。私も今回からこのニュータイヤを投入させて頂きます。直前の平日に届いたタイヤを翌日の晩に組み替えして頂き、何とか本番持ち込みが実現できました。これで準備は万端のはずでしたが・・・。



公開練習
金曜日から入るという選択肢は無く、土曜の明け方2時半頃自宅を出発し、片道370kmをGAを横目で視聴しながら移動して、会場には予定通り7時頃の到着となりました。
この週末は気温がかなり上がりますが、本番当日は昼頃予想されている雨を境に真冬並みの寒さに落ち込むとのこと。土曜日と日曜日のコンディション差や日曜日の天候変化が気になるイベントになりそうです。

鈴鹿南は本番経験がなく、わずかな練習走行の経験しかありませんのでどんなレイアウトでも新鮮ではあるのですが、練習コースは割と違和感の無いレイアウト。いろんな情報を総合して、1本目はコース慣れの比重が強いので、まずはAD08でワントライ。
いざ走ろうと思ったら、一つ忘れ物に気づいてしまいました。それが無くても何とかなるような代物ですが、そこから焦りまくり。明日応援に来てくれるというチーム員に連絡し、カントクにも連絡して、翌朝持ってきてもらうことに。何やってるんだか。無事段取りがついたあたりですぐ出走。あたふたしてスタートすると、いきなりスラロームを通過できないなどヘロヘロ。とりあえず路面の感触は掴めました。
二本目はいよいよAD08Rを投入。一本目に08Rを投入した元DunlopユーザのO野田さん曰く、一コーナー食わないから気をつけた方が良い、とのコメントでしたが、なんのなんの、一コーナーからバリ食いで驚きました。長年のヨコハマユーザーは皆さん高いグリップ性能を感じたそうで、AD08から比べると雲泥の差でした。つーことは、DLタイヤはもっとすごいのか・・。ちょこまかとミスをしながらもタイヤなりの走りで4番手タイムで練習走行を終了し、頑張れば明日は入賞も見えそうな感触が得られた1日になりました。



決勝コース
土曜日のレイアウトを主体に、前半セクションがショートカットを利用した逆回りになって、ターンセクションががらっと変わりました。前半セクションは未経験のショートカットとヘアピンという形になり不安ですが、仕方ありませんね。ターンセクションは関東でもあると思えば違和感は無いので、傾斜に注意して頑張りましょう。
行けるか行けないかは分かりませんが、頑張ろうという気にはなるコース設定かと思います。
気になるのは天候です。昨日は天気も良く30℃近くまで上がった路面温度が、第一ヒートは曇りの影響で16℃程度。この路温でタイヤも冷え冷えですのでどうなることやら。天気予報は変わらず昼を境に悪化する予報。1本勝負の可能性はぬぐえませんので、大事な1本目となりそうです。



第一ヒート
グリップ感を探りながらスタートしますが、路面温度が低い割にグリップ感はあるようです。一方で、昨日履いた時とは若干フィーリングに違いがあるようにも感じます。探り探り抜けたスラロームは落としすぎてややストール気味。その後のショートカットは少しあまり気味で通過し、もう少し行けると思って入った初めてのヘアピンはやっぱり行けなかったフルカウンターと、前半はヘロヘロ。その後のショートカットもぬるくて余りまくりでターンセクションへ。サブロクはうまくいきましたが一つ目の左は振り過ぎて続く左もストール気味でした。なかなかうまくいかないS字区間も、どうもリズムが取れずに通過して、バックストレート前の大事な右もやっぱりうまくいかず、ストレートエンドもかなり余ってシケイン進入。ゴール前の折り返しも頑張りすぎてフロントを逃がしてゴール。タイムは1'22"1でした。



第二ヒート
なんだか落ち着きの無い走りで、あっちこっちでタイムを捨てて帰ってきた感があります。どうも地に足がついてないというか、慣れないコースだとこんなになっちゃうのかと情けないほどです。それでも折り返しは4位と結果だけを見ると悪くないように見えますが、岡野さんのタラレバタイムからは4秒も離され、間に他社タイヤに食い込まれているところが自分のミッション的にやばい状態です。
タイムを落としている区間は解析せずとも多々あることは分かっていますが、問題はそれを後一本で改善できるかというところ。パイロンコースと違うのはその速度域の高さとブラインド、傾斜などで、コーナーに入る前、ブレーキングに入る前のイメージ力が問われるところです。それをわずか1本で修正するのは至難の業ですがとにかくイメージを固めるしかありません。さらにそれより問題なのは天候です。最近の天気予報の精度には脱帽するばかりですが、予報通り昼の完熟歩行時にはぽつぽつと冷たいモノが・・・。終わったと思う自分の横にはニヤニヤする餃子像さんが。慣熟歩行を早めに切り上げて雨対策をするためにテントに戻ったほどでしたが、その後雨は上がり、気温も何とか耐えている様子。少なくとも一度上がった路面温度が急激に下がることはなく、ドライ路面にて大体25℃くらいの路面温度で第二ヒートがスタートしました。
俄然やる気が出てきてスタートラインへ。PN4クラスが始まろうというころ、わずかに水滴が落ちてきたようですが、ウィンドーシールドを凝視していないと分からないレベルなので気にせずスタート。
やはり探りながらのスタートですが、路面温度が上がっている割にあまりフィーリングに変化は無い印象。1コーナーをクリアし、スラロームは少し積極的に入ってみますが、入る角度が悪かったようで出口で減速を強いられ、やはり速度を落としすぎてしまいました。おかげで恐らくシケインの速度ののりも悪く、脱出ももう一つあまり気味でした。先ほど大ドリフトしたヘアピンはブレーキングに気を遣ったせいか、ラインが狙いとずれてしまいました。ショートカットの進入はやっぱりびびって落としすぎ。感覚と同じく、ここまでの第一中間で既に秒遅れていたようです。その後のターンセクションは第一ヒートの失敗を踏まえてまぁ、こんなもんかな、という感じでクリア。問題のS字はなかなかリズムが取れずもう少しうまく抜けられるはずですが、それでもこの2日間の中では一番良かったかなと言う感じでは抜けられた気がします。バックストレート前のコーナー処理もやっぱりしっくり行きませんが、ストレートエンドは少し頑張ってシケインに進入。それでもぎりぎりではないので、まだ奥まで行けるんですね、って感じでつなぎ区間を抜けゴール前へ。先ほど止まりきれなかったので僅かに抑えて入りますが、それでもリアのスライドが唐突になり気味でなんとかごまかしてゴール。タイムは、1'20"4でした。



終わって
ゴール時点で2番手。とりあえず順位を上げられたのでホッとしながら車検場へ。どうせ抜かれちゃうだろくらいの気持ちでしたので、PN4クラスのメンバーとの話に夢中になっていてあまりアナウンスが聞こえてませんでしたが、「・・、2位新井、3位遠藤、4位・・・」と言っているのが聞こえて、あれっ?俺3位?って感じで初お立ち台が確定しました。直後はあまり実感がありませんでしたが、多くの方が声をかけてくださる度に徐々に実感が沸いてきて、むちゃくちゃうれしくなってしまいました。
ってことは、ADVANワンツースリーフォーに加え、RIGIDワンツースリー!?その快挙の一端を担うことができたと思うとなんだかジーンと来ちゃったのとともに、いろいろ自分なりに抱えていたプレッシャーから全て解放されるような結果に、少しホッとしたというのも正直な気持ちでした。
開幕戦&ニュータイヤデビューということで波乱含みの展開にうまく乗じた形になっただけのことかもしれませんが、この結果は素直に喜びたいと思っています。次戦以降はそう簡単ではないことは容易に予想が付きますが、1年間頑張ってみようかなと思う開幕戦になりました。
AD08Rですが、いいですね。昨年は自分の不甲斐ない走りの原因を何度タイヤに求めようとしたことかわかりませんが、少なくとも言い訳は出来ないタイヤになったと思います。総合的にはもう少しいろいろなシチュエーションで使ってみないと分かりませんが、これなら戦おうという気にさせるタイヤだと思います。さぁ、皆さんもいかがですか?
と言うわけで、慌ただしく始まった2013年ですが、自分でも驚くような結果に始まりました。半年ぶりのイベントで体中がバキバキですが、次戦までは気分良く過ごせそうです(^^;;



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