2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第10戦

9/24(日)、関越スポーツランド、ドライ

2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第10戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位大槻正 CP9A1'03"311'01"671'01"67
2位大槻隆夫 CP9A1'02"911'02"371'02"37
3位本木淳一 CP9A1'02"991'02"951'02"95
4位川辺晋吾 CP9A1'03"891'02"991'02"99
5位山口晃一 CP9A1'04"621'03"001'03"00
6位新井範正 CP9A1'09"201'03"251'03"25
7位上原利公 CP9A1'05"961'03"501'03"50
8位船橋悟 GC81'03"56M.C.1'03"56
9位宮本潤一 CP9A1'03"751'04"681'03"75
10位増田一良 CP9A1'03"331'03"891'03"89
12位遠藤康浩 CP9A1'04"061'05"651'04"65

1.まえがき

さて、関東戦第9戦が終わったところでは、これでジムカーナ活動にひと区切りということでしたが、その後状況が好転し、最終戦に参加できることが決まりました。仕事の関係で関東戦の最終戦への参戦はほぼ不可能と考えていたのですが、なんとか都合が付けられると分かったと同時に最終戦へのエントリーをしたのです。というわけで、絶対無理だと思っていた最終戦への参戦が可能となりました。これで、シリーズ順位も最後まで争えます。棚ぼた的な参戦ですので、最後の走りを目一杯楽しんできたいと思います。
今回はとにかくシリーズ6位以内に入ることが目標です。なにせ、関東戦シリーズ6位がかかっている訳ですから。とは言うものの、はっきり言ってこの日は、今年はじめての仕事面のプレッシャーから完全に解放されての参戦なので、もうシリーズなんてどうでもいい、って気持ちがあるのも正直な話。走れるってことがこんなに嬉しいのかって、心底思いました。
 で、別に勝負をかけている訳ではないのですが、一応、今度こそ今年最後の参戦ってことで、前日練習から参加します。タイムは別にどうってことないぱっとしないタイムでしたが、余計なことを考えずにジムカーナに没頭できることのすばらしさを、最後の最後に感じました(ってそればっかですね)。
 夜は、3年前でしょうか、関東戦に初めて参戦した時に訪れた焼き肉屋で、監督とここまでの活動を振り返り、完全酔っぱらい状態で就寝しました。

2.当日

 会場へは予定通り入り、とってもすがすがしい気分で準備をします。なんて言うんでしょう、まるでジムカーナを始めた頃の様な感覚と、慣れ親しんだ会場や雰囲気とが、ミックスして、とても透明感のある景色に見えました。
 ちょっとオセンチになってしまいますが、車を止めてから荷物を広げ、受け付けをし、車検を受け、慣熟歩行に出て、といういつもいつもやっている行動の一つ一つがなんだか嬉しくもあり、最後かと思うと、また悲しくもあり、複雑な思いが頭を交錯しながら時間が流れていきました。
 会場では、多くの友人に、なんだよぉ、出てこないんじゃなかったのかよぉ、とからかわれましたが、何を言われても全然へっちゃらです。異常に詳しくプライベートな事情を知っている神奈川ローカルのドライバーは、私の姿を見かけると、事情を悟ってくれたらしく、まるで自分の事のように喜んでくれました。いやぁ、こんな仲間が出来たことも、ジムカーナをやっていたおかげなんだなぁと、もう、競技はそっちのけで大騒ぎでした。
 そう、この日はなぜか、昨年度関東戦チャンプの川辺晋ちゃんがA4クラスに参戦。おいおい、なんでだよぉ、とか言いながら、とにかく、変な位置に入り込んで順位をかき回さないでくれることを祈るばかりです。
 さて、コースですが、ずいぶん時間がたってしまったのと、今手元にコース図等の資料が何も無いので、もう、忘れてしまいました。確か、後半に少しいやらしい進入があったのを覚えていますが、そのくらいしか覚えていませんね。前半は特に気になるセクションはなかったと思います。セッティングは、シーズン終わり近くになっても良く分からないので(というか練習してないから)、高めの空気圧でいくことにします。
3.第一ヒートと対策
 コースを覚えていないわけですから、当然どうやって走ったかも覚えていません。前半はまそこそこ上位陣に若干遅れる程度だったと思いますが、後半、やはりいやらしいと思っていたセクションで守りに入りすぎ、かえってリズムを崩して、最後のターンを抜けてゴールまでの区間が異様に遅かった様に思います。結果、順位はシリーズ順位に従う6番目に加え、なぜか出ている川辺晋ちゃんに負け、7番手で第一ヒートを終了しました。
 若干天候は怪しいので、このまま終わる可能性も0では無いようですが、あまりにも納得いかない結果なので、なんとかもう一本ドライで走りたいところです。考え方によっちゃ、このままでもシリーズ6位は確定なのですが、となりの宮本さんにだけはなんとか勝ちたい(いや、別に悪い意味じゃなくて、好意的な意味で)、という思いもあり、第二ヒートに全てをかけます。
 それにしても、関東戦の最終戦はここ3年連続くらいで出ていますが、なんだか、毎回とても心地よい雰囲気なんですよね。不思議なものです。ただ単に自分の精神状態が最終戦と中盤とは異なっているということのなのかもしれません。いつまでも第二ヒートが始まらなければいいのに、という感じです。
 そう、そして今回は、私にとっては最後の本気のイベントなわけです。でも、なぜかそういう肩に力の入るような気持ちはありませんでした。不思議です。ただ、この5年間の総決算として、格好の良い走りをしたい、という思いのみが頭をよぎっていた気がします。
 そんなわけで、和やかなインターバルも終わりが近づき、第二ヒート出走となりました。やや雲行きが怪しく、路面温度も下がってきたため、悩みぬいた挙句、エアを最近のそれより、0.2ずつくらい落としてトライすることにします。

4第二ヒートと結果

 スタート時の精神状態を冷静に判断できるときは、比較的集中して走れるときなのですが、今回はまさにそんな感じでした。周りの動きがスローモーションのように見え、雑音は耳に入らなくなり、気合が入っている自分を冷静に見れる自分がもう一人いるような。
 そして、丁寧にスタート。ところが、第一ターンから車の挙動が悪く、というか、あまりにもテールハッピーでブレーキングでどこでもオーバーになってしまうほどでした。まじかよぉ、と思っているうちにコースは1/3程が過ぎ、そのあたりからなんとかテールを落ち着かせるようにブレーキングに気をつけ、後半セクションへ。ところがテールの出方に神経質になりすぎていたため、いやらしい進入からの後は、第一ヒート以上に消極的になってしまい、もうぼろぼろでした。
 観戦に来てくれていた、西野さんには、「なにやってんだよぉ」と、言われるほど情けない走りで、とても西野さんを目指しているとは申し訳なくて言えない程の、だらしない、最悪の走りとなってしまいました。当然タイムダウンでポイント圏外となってしまいました。
 ここで、はたと我に返り、急にシリーズポイントが気になってきます。ざっくりと頭の中で計算すると、ポイント的に上原さんとの争いとなるはずですが、ぎりぎり私のほうが上回っている計算の様子。走りはめちゃくちゃでしたが、なんとか関東シリーズ6位にスポット参戦ながら残ることが出来たようで、これ自身はかなりうれしく、はしゃいでしまいました。本当はきっちり結果を残してシリーズに残ったほうが格好いいんですが、ま、詰めが甘いのはいつものことなので、しょうがないでしょう。
5.最後に
 というわけで、棚ぼた的に参戦できた最終戦でしたが、結果は惨敗。気分良く終わるどころか、課題山積での競技終了となりました。しかし、シリーズ入賞にはなんとか残ることが出来、トータルで考えると、5年間で最良の結果だったと思えます。
 いやぁ、実は今年、仕事面でいろいろありすぎて、とてもジムカーナどころでは無かったのですが、ジムカーナから手を引くことは出来なかったのです。そんな中、とにかく活動を最小限にして、仕事面に注力したおかげかなぁ、と自分を誉めながらこの日を振り返ってしまいました。ほんと、大変だったんです。
 ま、このあたりは、別の頁でゆっくり書くことにしますが、この5年間、お世話になった皆様には感謝しています。また、本人以上にいつも熱くなってしまう監督には、大変感謝しています。ありがとう。
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