2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第9戦

9/3(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第9戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位大槻正 CP9A1'14"3851'14"0661'14"066
2位大槻隆夫 CP9A1'14"5761'14"4021'14"402
3位本木淳一 CP9AM.C.1'14"7641'14"764
4位遠藤康浩 CP9A1'15"5851'15"1301'15"130
5位船橋悟 GC81'15"3101'15"1471'15"147
6位上原利公 CP9AM.C.1'15"3221'15"322
7位石川浩史 CP9A1'15"5871'20"7881'15"587
8位伏谷裕士 GC81'17"2141'15"6311'15"631
9位姫野哲也 CP9A1'15"7151'24"9041'15"715
10位新井範正 CP9AM.C.1'15"7421'15"742

1.まえがき

今シーズンもとうとう終わりが近づいてきました。ま、いろいろありまして、今年のジムカーナ活動は、シリーズ最終戦を迎える事無く終了する予定なんです。どのイベントを最終戦にしようかなと考えていましたが、ジムカーナを初めてやった浅間台スポーツランドで開催されるという、JMRC関東ジムカーナシリーズ第9戦に決めました。金銭的、順位的にも厳しい地区戦からは離れ、シリーズポイントも面白い位置にいる関東戦で区切りを付けることにします。
さて、そのシリーズポイントですが、第8戦終了時点で5位。しかし、4位の宮本さんとの差は大きく、そこを覆すのは難しいでしょう。となると、今の位置をキープしたいところですが、破竹の勢いでポイントを稼いでいる大槻正さんの存在が気になります。前回の話だと、9戦、10戦ともに参加するよぉ、とのこと。実力差から言って、まともに勝負できるはずがありません。だとすると、もう後がありません。混戦模様の9位くらいまでのドライバーに少しでも差を付けて9戦を終わりたいところですね。
非常に忙しいのですが、最後ということで、前日から浅間台に乗り込むことに決めました。今回は、長野県から私と生年月日が同じというWebWheelさんも前日から浅間台入りすることので、非常に楽しみです。夏の終わりのせいか、若干不安定な天候が気になりましたが、そんな心配をよそに、土日は好天が予想され、かなりの気温になるという話も。夏用Sコンパウンドを持たない我がチームとしては、路面温度が下がってくれるのを期待するばかりですが、そうはいかない様ですね。ま、できる限り頑張る事にしましょう。
さて、その前日練習会は、評判の高い住吉さん率いる舞闘家練習会です。クラスによるタイム差が非常に少ないという練りに練られたコース設定が特徴で、常にGがかかる非常に楽しい走行が可能です。また、独自のシステムによる詳細な区間タイム発表などもついついやる気にさせられます。遠征してくるWebWheelさんに、自分なりのコース攻略などを教えたりしてのタイムアタックでしたが、午前中のコースでは軽くWebWheelさんにかわされ、あっけなく負け。こりゃやばいと目一杯走った午後のコースでなんとか勝てましたが、こっちが地元だというのに思いっきり良い勝負をしてしまいました。私がだらしないのか、WebWheelさんのセンスがすばらしいのか、明日はどうなることやら。
それにしても土曜日は今年一番の暑さだったとか。9月だというのに。おかげで監督は途中で調子が悪くなり、早めに宿へチェックイン。その晩はWebWheelさんとジムカーナ談義に花を咲かせ、WebWheelさんのテクニックを支えているバックグラウンドの一部を垣間見れた気がしました。

2.当日

ゲートオープン時間を狙って会場入りします。かなりせまいパドックに苦労して荷物を広げ、準備を進めます。受付の後コース図を見ると、なにやら行ったり来たり真っ直ぐ走る区間が多い印象です。もうちょっと適度に規制してくれた方が楽しそうですが、ま、しかたありませんね。また、コースはかなり長めなので、きちんと集中して攻めきらないといけませんね。気になるのは前半の奥から排水溝回りと、シェル、そして最後のスラロームからのターンセクションでしょうか。今回は、かなり高くなると予想される路面温度と、我がチームが持っている低温用SSコンパウンドを考え、前半でサイドを多めに使い、フロントに負担をかけない様に組み立てようと思います。
第8戦まででポイントランキングは5位まで浮上しており、ポイント上位陣はすべて参戦していますので、この日はラスト5での出走となります。考えてみれば、関東戦でこんな位置で走るのは初めてのことですね。意外なほどあっさりとこの位置まで上がってきてしまったので実感が薄いのですが、やはりうれしいことには違いありませんね。少なくともランキングよりも良い順位で終わらなければ後がありませんので、頑張る事にしましょう。
昨日の暑さに比べ、この日は風もあり、若干過ごし易い感じです。が、太陽は絶え間無く照りつけ路面温度はかなり上昇すると思われます。なんとか40℃くらいまでで収まってくれれば、という期待をよそに、A3クラスの頃には50℃オーバーとの報告。最後と決めたイベントでこの過酷な条件を強いられるとは...。しかし、昨日の感触から、きちんと走ればSSでもそこそこタイムは出そうな気はします。要は運ちゃんの問題でしょう。あーだこーだ言わず頑張ることにします。
時期A4クラスが始まり、中盤ゼッケンのライバルWebWheelさんがなかなかの好タイムでトップタイムを更新。こりゃまじで負けるかもと、一瞬いやな思いが頭を過ぎりますが、自分との戦いなわけですから、雑念を振りきって集中します。セッティングは、最近よく分からなくなっていますが、フロントを2.1、リアを2.2でいくことにします。
3.第一ヒート
そして、6500rpm程度から1本目のスタート。2速、3速と真っ直ぐ加速し、比較的余裕を持ってブレーキングを開始して右180度へ進入。2速、1速と減速し、緩くサイドを当て立ち上がります。再び2速、そして一瞬3速へ入れ、2本パイロンからなる左180度へここも丁寧に進入してサイド。しかしアクセルオンがラフになり、テールを思い切り滑らしてしまい、カウンターを当てながら立ち上がります。2速に上げ、バス停付近の左パイロンを通過しながら3速へ。ここはコンパクトなラインを狙います。左奥の左パイロンにも比較的寄りながら進入し、1速まで落として軽くサイド。しかしちょっとリズムが悪く、カウンターを当てながら立ち上がり、ラインを修正しながら次の左パイロンへ。と思っているとすぐに左パイロンが来てしまい、完全にブレーキングが遅れます。強引に減速し、サイドを当ててターンして、たすきがけ状に右奥の右ターンへ。1速でリミッターが当たるので、途中からクラッチを切り、ちょっと待ってから減速開始。丁寧に右サイドを当て、アウト目に膨らみながら立ちあがります。右に旋回しながら全開で2速に上げ、Gをかけなおして島の角を狙います。が、その手前でリミッターが当たり、3速に入れるか迷いましたが、ここはオーバースピードで進入しない事に決めていたので、軽くアクセルオフしてラインを修正し、再び全開でシェルへ向かいます。シェル入り口は進入ラインが悪かったのか思ったより狭く感じ、きちんとGを移し替えることができず、強引にブレーキングしてターンに進入。インを離さない様にハーフアクセルで通過し、シェルを抜けてからアクセルオン。外側の規制パイロンはなんとかクリアして、3速に入れて排水溝へ。ここも比較的イン気味から入り、1速に落としてサイド。若干アウトにはらんで立ち上がり、2速に上げて島へ向かいます。ここもリミッターが当たりますが、無理せず、アクセルオフで進入ラインを整え島に斜めに進入。アウト側から入り、インの角をなめるようにグリップで通過。ところが若干減速し過ぎた様で、立ち上がりのアウト側を充分余らせてしまいます。2速全開から右180度へ。1速に落とし、サイドを当てますが、サイドの効きが悪く、ワンテンポ遅れてテールが動く感じです。ちょっといやな感触を気にしながら2速に上げ、島に斜めに進入。島の出口付近からブレーキングで姿勢を整え、一瞬アクセルを入れてからスラローム入り口の右パイロンへ。サイドの効きを気にしていたせいか、一瞬ブレーキングが遅れ、オーバースピードで進入してしまい、無理矢理サイドを当てます。やはり感触はおかしく、ほんの一瞬ですがたくさんのことを考えながらスラロームを通過し、3本目のパイロンでは軽くサイドを当て、Gを振り返しながら最後の左ターンへ入ります。しかし、気にし過ぎかサイドは効かず、きちんとターンできませんでした。それでも、それを恐れてステアリングは目一杯ロック状態まで切っておいたので、いつぞやの大ミスの様にはならず、最小限のロスでクリアし、2速に上げてゴール。タイムは、1'15"58でした。

4第二ヒートの対策

走りもいまいちでしたが、サイドが効きませんでした。昨日の練習でもそうだったのですが、1本走ると若干効きが落ちるというか、ワイヤーが伸びる様な感触があったんですよね。そこでちょっとワイヤーを詰めてやるとあとは1日大丈夫なんですが。ということで、第二ヒートへはちょっぴりワイヤーを詰めてのぞみます。
コース攻略ですが、大きくアプローチを変える様な場面は無さそうです。とりあえず、ところどころテールを流し過ぎたところや、姿勢作りが悪くきちんと踏めなかった区間をきっちり攻められる様に気を付けます。サイドの効き遅れによるターンインのリズムの悪さはなんとかなるでしょう。あとは最後のセクションでしょうね。スラローム入り口から出口にかけてのリズムが悪かったので、丁寧に走りたいところです。
風があるので、路面温度が下がることをずっと期待していましたが、どうやらA4出走時にも路面温度が下がることはなさそうです。コンパウンド的に若干きつい戦いを強いられていますが、ここまで来てうだうだ言っている場合じゃありませんので、精一杯やりましょう。
第二ヒート開始前、全日本ドラの鷹巣さんに「おいおい、何力入ってんだよぉ、いつもの様に走れよぉ」と辛目ながらとても暖かいアドバイスを受け、少し気持ちを切り替えることができました。恐らく、最後ってことで、かなり気負っていたのでしょう。できる限り頑張ることにします。また、セッティングに変更はなしです。
5.第二ヒート
参戦から随分時間を開けてしまったので、詳細は忘れてしまいました。やはり全体的に堅いくぎこちない走りながらも、第一ヒートよりは路面や車の動きを考える余裕があったのか、若干ながらタイムアップしてゴールとなりました。
6.最後に
なんとかタイムアップだけは果たし、4位で競技を終了しました。連続お立ち台を狙っていたので少し残念ですが、安定してこの順位を取れるようになったことには満足しています。走り自体はやはり固さが目立ち、思い切り良く攻められなかった気がしますが、ま、今の自分ではこんなものでしょう。鷹巣さんのアドバイスが無ければ、入賞圏外だったかもしれません、ありがとうございました。
 さて、今回のもう一つの見所、岩田@Webwheelさんとの勝負ですが、第一ヒート、僅差で私が勝ち、勝負は第二ヒートへと持ち越しとなりましたが、第二ヒートの岩田さんは、走りにかなり堅さが目立ち、第一ヒートに見られたスムースな走りが陰を潜め、タイムダウン。従って、今回の勝負は地元の利(?)を生かした私の勝ち。これで伊那の地区戦での負けと合わせて1勝1敗ですね。最終決戦は今年は無理そうですので、いつの日かまた戦える事を期待しましょう。でも、前日練習から前夜の酒宴、そしてこの日と、岩田さんと過ごした2日間はとても楽しかったです。実は岩田@Webwheelさんと私は生年月日、血液型が全く一緒。さらに同じCP9AのA車両で今年はジムカーナをやっており、少なからず意識していたのでした。話せば話すほど、同じ様な感覚を持っていることがわかり、ほんと他人とは思えないんですよね。第二ヒートはかなり熱くなっていたのでしょう。我々レベルだと、ミューの低い浅間台で気合いを結果に残すのはなかなか難しいと感じています。かえっておそるおそる走った方が良いくらい。そのレベルをお互い越えないとさらなる上は見えてこないんだろうなぁ、と感じました。
これでシリーズの方は49ポイントの6位となりました。2桁ポイントをゲットしたものの、連勝で大幅にポイントを稼いでいる大槻正さんに順位で抜かれてしまったのです。最終戦は出られない予定なので、これ以上上にいくことはありませんから、あとは7位以降の上原さんや増田さん、姫野さんあたりが最終戦でどう出てくるかに私のシリーズ入賞がかかることになります。ま、あまり過大な期待はせずに結果を待つことにしましょう。また、ティーツゥーの大槻隆夫さんはA4チャンプをこの日決めました。おめでとうございます。来年は地区戦でしょうか、頑張って下さい。

2000参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る