2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第8戦

8/13(日)、関越スポーツランド、ドライ

2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第8戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位大槻正 CP9A1'01"621'08"641'01"62
2位宮本潤一 CP9A1'01"701'20"78(P2)1'01"70
3位遠藤康浩 CP9A1'02"591'08"801'02"59
4位黒沢勝重 GC81'02"911'12"071'02"91
5位瀬下正人 CP9A1'03"011'15"411'03"01
6位上原利公 CP9A1'03"041'10"121'03"04
7位加藤正隆 CP9A1'03"101'10"101'03"10
8位姫野哲也 CP9A1'03"131'19"341'03"13
9位山口晃一 CP9A1'03"521'09"631'03"52
10位亀井義弘 CP9A1'03"521'15"811'03"52

1.まえがき

地区戦ではもう一歩という成績が続き、次戦以降の高いエントリーフィーを考えると、地区戦への参戦の思いが揺らいでいる今日このごろ。一方のスポットで参戦した関東戦はというと、連続お立ち台によりポイントも増えており、無理してもうちょっと頑張ってみようかなということで、世間はお盆休みで大渋滞が予想される8/13に関越で開催される関東戦第8戦にエントリーすることにしました。
とろけるSSコンパウンドしか持たない我がチームは、夏真っ盛りのイベントに、半ば諦め気味の様子でしたが、当日が近づくにつれ、天気予報が二転三転。2日前くらいの予報では曇り時々雨、前日夕方には、一日通して降水確率が60%以上という予報に変わりました。時間的な問題、予算的な問題、タイヤのやりくりの問題などから、今回も前日練習には参加せず、天気予報を気にしながら自宅で快適に過ごします。土曜日朝の予報ではドライウェット、両方が考えられたため、6月の048投入時からずっと履きつづけたタイヤと、虎の子バリ山タイヤを計、8本積み、どちらに転んでも良い様に準備。ドライウェットどちらでもいいですが、とにかくイコールで戦いたいところです。でも、途中から雨が降ってくるのは、イコールにならない可能性が高いし、1本勝負になりかねないので、ちょっといやですねぇ。いっそのこと1日ウェットの方がいいなぁ。いや、でも台風の風はいやですねぇ。
ま、そんなこんなで、夜には横浜方面も雨が振り出し、こりゃ明日はウェットだなぁ、なんて考えながら、ドライ用タイヤは置いていこうかなぁ、でも今更下ろすのも面倒だしなぁ、といろいろなことをかんがえながら、明日のお盆渋滞を見越して早めに就寝します。

2.当日

こんなに早く起きたのはジムカーナを始めた頃、まだ不安が多くて早めに会場入りしていたころ以来かもしれません。3:00頃おきて、3:30には出発です。この時間だと、寝たんんだか寝ていないんだか分からない様な感覚がありますね。これほどの早起きを強いられるとは、お盆のイベントはつらいものがあります。雨の中出発しし、さすがに4:00前だと道路も空いているなぁ、と思いきや、首都高は一部渋滞がある様子。うーん、恐るべしお盆。5:00台になると車もかなり増え、5:15分頃乗った関越は既に渋滞が発生しているとのこと。ゲートオープンに余裕で付くかと思われましたが、結局会場についたのは6:45頃でした。ところが、会場は曇りで、路面はドライ。ただし、怪しい雲が遠くの方に見えます。
ポイントも少し増えているので、だいぶ後ろの方のゼッケンがもらえた様です。ランキングでは現在8番手くらいとのことですが、本木さんがお休みの様で、ラスト6での出走となります。タイヤですが、今は曇りですが、天気予報を信じ、バリ山タイヤの方をセットします。いろいろあって、こっちのタイヤはできるだけ使いたくないのですが、たとえ雨が降らなくても路面温度は極端に上がらないでしょうから、そんなに減らないと信じて、こいつで行く事に。午後から雨が降って、実質的に午前中1本勝負となる可能性も高いですから、とにかく第一ヒートに集中することにします。
コースは、関越らしい、ハイスピード気味のコース設定。かなり楽しく走れそうです。新潟から参戦の坂井さんも御満悦の様子。私もこういうコース大好きです。問題は最後のテクニカルでしょうね。こてこてというほどの設定ではありませんが、進入が難しく、勝負を分けそうです。
気になるのは天候ですが、黒く怪しげな雲が頭上を通り過ぎてはいるのですが、不思議と雨は降ってきません。しかし、遠くの山はどう見ても降っている様子。雨が降り始めるのも時間の問題でしょう。となると困るのが振り出すタイミング。A4クラスには34台程がエントリーしており、前半ゼッケンと後半ゼッケンとではずいぶんと出走時刻が異なります。ドライでもウェットでもいいので、イコールで走らせてもらえることを願うばかりです。
ウェット路面を考慮してか、ドライでは1分強と比較的短めのコース設定となっており、競技進行は早く、雨が降る事も無くA4クラスに突入しました。こうなったらA4が終わるまでは雨が降って欲しくないですね。曇り空ということで、路面温度は温いくらい、40度強と言ったところでしょうか。かなり暑い時期のエア設定より低く、フロント0.3、リア0.1上げた程度でトライする事にしました。出走までの間、前半ゼッケンの走りを見ますが、外周から戻ってきたギャラリー前の2本パイロンに苦戦しているドライバーが多い様子。なんとか回しきりたいところですね。
3.第一ヒート
オフィシャルに誘導され、パドックを出てスタートに並びます。あと2〜3台で出走と言う時でしょうか、そう、くみちょが丁度スタートを間近に控えている頃だったかもしれません。ぽつりぽつりと透明なものがウィンドシールドに落ちてくるではありませんか。コースをイメージするのも忘れ、雲行きを見つめてしまいます。強く降る感じではありませんが、ぽつりぽつりと降り続けます。気にしても仕方ないのですが、気になってしまうのが人間の性。結局そうこうしているうちに私の出走となりました。佐々木さんが走っている間にコースに集中します。路面温度が高いせいか、雨の影響はないでしょう。気持ちを切り替えて、6500rpm程度でスタート。2速、そして1瞬3速まで入れ、1コーナーに丁寧に進入。入り口で2速に落とし、アクセルオン。しかし、特にフロントのグリップ感が薄く、次の右では結局姿勢を作りきれずブレーキングで車の向きを合わせます。そのまま加速し、2速全開から左の規制を避けながらブレーキングして1速で右パイロンに進入。しかし、突っ込み過ぎか、止まりきれず、強引に合わせてサイドを当てます。おかげでGをため過ぎてしまい、立ち上がりは完全ストール。とにかく全開し、2速に上げて左奥の左1本パイロンへ。ここは悩むところでしたが、比較的コンパクトなラインで進入し、1速グリップで通過。久しぶりのシフトダウン(?)にぎくしゃくしながら立ち上がります。前半はタイヤのコンディションも良くなかったのか、完全フルカウンター状態で立ち上がり、2速へ。さらに一瞬3速に入れて次の左1本パイロンへ。ここもそこそこコンパクトなラインを狙い、1速グリップで通過。2度目のシフトダウンにさっきより良い感じで通過し、立ち上がります。2速に上げ、外周入り口パイロン手前でさらに3速に上げて外周へ突っ込みます。外周入り口パイロンを通過して、BS看板付近でブレーキングを開始。2速に落とし、ちょっと距離が余ったので再びアクセルを一瞬だけ開け、すぐにブレーキングして1速へ。ここはコンパクトに立ち上がりたかったのでさらにサイドを当てます。しかし、ここもテールを流し過ぎ、完全フルカウンター。どうもぎくしゃくしてしまいます。左いっぱいのラインから2速に上げ、さらに3速に上げて2本パイロンの左側を通過、するするとブレーキングして速度を殺さない様に大きなRをイメージしてギャラリー前に進入し、すぐに3速のままアクセルオン。頂点手前で軽くブレーキングを入れ2速に落とし、全開で立ち上がります。そのまま3速に入れて外周へ。入り口は少し奥目にブレーキングポイントを取るつもりでしたが、つい手前でブレーキングしてしまい、そのまま2速に落とし外周に入ります。アクセルをじわっと開け、立ち上がりパイロン付近ではとにかく全開して強引に車を曲げて直線へ。3速に上げて最後のテクニカルへ向かいます。進入に規制があり若干いやらしい感じでしたが、ぬるぬると進入しようと、右規制パイロン付近から緩くブレーキングを開始しますが、途中から予想以上にテールが流れ、カウンターとアクセルでコントロールするのが精一杯。とても丁寧に進入する余裕はなくなってしまいました。なんとか姿勢だけは崩さずテクニカル2本パイロン間に進入し、1速に落としますが、結果的にブレーキングが遅れ、Gを切り換えせず、サイド失敗。完全ストールで立ち上がり、直後もう一度左サイドを当てますが、ここも何もおこらず、グリップのまま2本パイロンを立ち上がります。最後の右270度くらいはと、丁寧に入り、ここはそこそこでターン。アクセルオンでゴールします。タイムは、1'02"59でした。

4第二ヒートの対策

とりあえず、2番手タイムでしたが、トップの大槻さんには1秒近くやられています。心配に終盤ゼッケンを見ていると、案の定、最近車の調子が良いという宮本さんに抜かれ、3位に。ラストゼッケン大槻さんも私を上回るタイムでゴールしますが、最終パイロンで痛恨のタッチ。結局3位で第一ヒートを終わりました。
前半はメロメロで、最後のテクニカルもひどかったので、かなり不満の残る走りでしたが、今日の天候から、非常に重要だと考えていた第一ヒートで3位を取れた事はとりあえず、満足というところでしょうか。このまま終わっても3位ですが、気持ち的には納得できず、なんとか午後もドライで走り、きっちり勝負したいところです。この日はなぜか、もう一本走れれば、1秒以上は楽に詰められる自信がありました。
ビデオ分析などをして、お昼の完熟歩行に行く頃には雲行きもだいぶ怪しくなり、その後の昼食時には、雨らしい雨となってしまいました。気温が高いので、今やめばまだドライとなる可能性がありますが、路面は一転、完全ウェットとなってしまいます。A1やA2クラスはどうしようもなく、既に第一ヒートで勝負は決まった様子。さらに引き続くA3出走時も雨はやまず、結局A4まで路面が好転することはありませんでした。うーん、なんとなく3位という数字は聞こえがいいですが、本人は正直言ってもう少し上を狙っていたので、非常にやるせない感じです。こうなったら、ウェットでのベストタイムを狙いましょう。
セッティングは、第一ヒート、ずいぶんタイヤが固いというか、剛性感みたいなのが気になったのと、ウェット路面ということで、標準セットにエアを落とします。
5.第二ヒート
雨足は若干弱まった様ですが、ワイパーは必要な程度でスタート。若干ホイールスピンが多く、失敗スタートでしたが、2速全開まで加速。3速に入れるのはやめ、丁寧に2速のまま1コーナーに進入します。アクセルオン後、フロントが逃げる感触が強く、かなり恥ずかしい感じのアンダーを出してしまい、次の右はブレーキングしながらなんとか姿勢を合わせます。そのまま加速し、2速で丁寧に左の規制を避けながらブレーキングを開始。ストールに気を付けて、と思いますが、どうもうまくサイドが決まらず、右1本パイロンではまたもやストール。とにかく加速して2速に上げ、左奥の左1本パイロンへ。今度はややアウト目から入り、2速で我慢してコーナリング。しかし、フロントがかなりだるく、ちょっと失敗だったかもしれません。そのままアウトに膨らみながら加速し、3速に一瞬入れ、次の左もラインがかなり外側からだったので2速で進入。立ち上がって外周へ向かいます。外周入り口パイロン手前でさらに3速に上げて、うわっ、これは止まれないかもしれないっ、と一瞬思ってしまう突っ込みとなりましたが、なんとかブレーキングで曲げ、2速、そして1速に落として奥の鋭角左ターンへアプローチします。若干進入ラインが合いませんでしたが、強引にサイドを当て、カウンターを当てたテールスライドでなんとか立ち上がりラインに乗せます。2速に上げ、2本パイロン間を通過時にさらに3速へ。ここも、2本パイロンを通過した瞬間、やばぃぃぃ、と思う程突っ込んでしまいます。3速からのウェットの下り路面に加えて右に緩くターンするレイアウトのため、かなりビビリながらスピンに気を付けてターンに入り、ほとんどどうすることも出来ずにギャラリー前の頂点へ車をなんとか向けます。グリップが確かめられた付近で2速に落とし、すぐに全開。3速に上げて外周へ。少しタイミングを見ながら外周に入りますが、ここも、まずいぃっ、という程ブレーキングが遅れ、というかグリップ感が無く、完全にパイロンを行き過ぎてしまいましたが、なんとグリップが回復し、外周に入る事ができました。そのまま全開で立ち上がりパイロンも通過し、3速へ。ちょっと気持ちがはやっている感じがあったので、抑えて抑えてと、言い聞かせながらテクニカルへ。早めの減速を心がけ、右の規制パイロン付近で一旦2速へ。もう一度踏み直してテクニカルの2本パイロン間へ進入。車が暴れるのを嫌って、抑えて入り、緩くサイド。しかし、中途半端でほとんどテールは流れず、舵角を当てたままアクセルを開け、直後に次のパイロン手前で今度は少し強めにサイド。こちらはまずまず決まり、最後の270度へ。丁寧に入り、サイドを当てますが、ちょっと進入が合わなかったのか、途中からテールが急に振り出され、フロントが巻き込みそうになってしまい、ステアリングでパイロンを避けてゴール。タイムは、1'08"80でした。
6.最後に
やはり第二ヒートもコンマ差で正さんに届きませんでした。でも、それ以外のドライバーには負ける事無く、第二ヒートだけでは2位でした。当初想定していた2本ともウェット勝負だったら、もうちょいいけたかなぁとも思いましたが、ま、前日練習もしていないので、結果としては上出来でしょう。とは言うものの、走り自体は決して満足できるものではありませんでした。練習らしい練習を今年していないせいかもしれませんが、厳しいところを狙えなくなっている気がします。練習する余裕はありませんので、なんとかモチベーションの保ち方を工夫していきたいところです。
それにしても、優勝をさらった大槻さんはとても嬉しそうで、こちらも微笑ましくなるほどでした。話を聞くと、関東レベルのイベントで勝ったのは初めてだそうで、ちょっとびっくりです。次も出るよぉ、とか言ってましたが、結果を考えるとできれば来て欲しくないなぁという相手。でも、きちんと勝負して勝ちたいってのもありますから、もし出てこられる様なら、真っ向勝負を挑む事にしましょう。
今シーズンもそろそろ終盤を迎えており、関東戦、地区戦ともに残り2戦を残すのみとなりました。当然ながら地区戦はランキングを気にする様な結果を残せていないので仕方ありませんが、実は関東戦の方は今回の3位入賞でランキングも5位くらいまで浮上してきた様です。とは言うものの、5位〜9位までは7ポイント程度の差しかなく、どう転ぶか全く見えない状況ですね。おまけに最終戦は出られないので、ちょっと6位以内に残るのはきつい感じです。それでも、可能性はゼロではないので、お高い地区戦はお休みして、最後にもう一発関東戦に参戦しようかと思っています。なんとかそこでは気合いを入れて、もう少し満足のいく走りをしたいところですね。
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