2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第6戦

6/25(日)、ツインリンクもてぎ、ドライ

2000年JMRC関東ジムカーナシリーズ第6戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 GC81'16"1491'16"4641'16"149
2位遠藤康浩 CP9A1'18"1821'17"0401'17"040
3位大槻正 CP9A1'18"0081'17"3131'17"313
4位赤城康友 CP9A1'22"527(P1)1'17"5551'17"555
5位加藤正隆 CP9A1'17"9681'17"6671'17"667
6位増田一良 CP9A1'18"2061'17"9451'17"945
7位大槻隆夫 CP9A1'18"2541'18"5851'18"254
8位宮本潤一 CP9AM.C.1'18"5681'18"568
9位林太郎 GC81'20"2121'18"6941'18"694
10位佐藤正義 GC81'30"154(P2)1'18"7041'18"704

1.まえがき

 さてさて、ちょっとばかり良い成績が取れたからって調子に乗って参戦した関東戦第5戦in FISCOでは、11位と惨敗し、不甲斐ない成績に終わりました。もう関東戦はやめとこうかな、とも思いましたが、このままではなんとなくすっきりしないということで、もう一回、関東戦にトライすることにしました。とりあえず今回だめだったらもう辞めておこうというくらいの決意を持って。また、関東戦第6戦が開催されるもてぎは、8月の全日本選手権でも会場として使われるとあって、万が一の可能性を考えて一応出ておきたいなと言う思いもあります。
 事前情報では、もてぎ北ショートのコースレイアウトがいくつか変更になったとか。となると前日練習は是非とも参加しておきたいところですが、ま、過密スケジュールに自分が耐えられないことなどもあり、今回はぶっつけ本番でのぞむことにしました。そのかわり、知り合いの温泉にお世話になり、ゆっくりと体を休めて当日に備えます。
 そうそう、心配していた天候は、もうどうしようもない状態で、完全ウェット勝負となりそうです。前日の土曜日も完全ウェットとなった様子で、ま、二日間雨に濡れるよりは当日だけの方が楽か、なんてなめた考えで温泉につかりながら、なんとなく覚えている昨年の北ショートを思い出します。しかし、日曜も雨だとやっぱり前日は走っておくべきだったなぁなんて少し後悔もしたりして。

2.当日

 さて、会場まで若干距離がある温泉からでしたので、それなりに早起きをして、朝っぱらから温泉につかり、会場へ。やはり朝からの温泉ってのは気分がいいですね。ツインリンクもてぎのきれいなゲートをくぐって北ショートコースへ向かいます。不思議なことに、天気はくもりで、雨はほとんど降っていません。空も明るい感じで、なんだかこのままいけばドライ勝負になりそうです。ドライ勝負は全く予想していなかっただけに、ちょっとびっくりです。うーん、先週からラッキーだなぁ。でも、もしかすると、まだこれから降るかもしれませんから、あまり喜びすぎない様にしましょう。
 事前に分かっていたゼッケンの通り、ものすごい台数で、総参加台数は170台オーバーとのこと。さすが人気のある会場ですね。ま、全日本戦をにらんで、地区戦ドライバーやさらには全日本ドライバーまでもがエントリーしてるとのことですから、この数字にも頷けます。A4ではお馴染み地区戦チャンプの宮嶋さんを筆頭に、大槻さん、船野さんがエントリー。格下の私はちょっと離れたゼッケンで中盤からのスタートです。コースは昨年の関東戦第1戦と同じ設定の様子。しかし、1コーナーから2コーナー、そしてインフィールドに入ってからのS字、最終のヘアピン以降、あたりの設定が変わっており、きちんとコースを把握して、しっかり走るしかありません。完熟歩行では、コース幅やR、景色などをできるだけ頭に入れる様努力します。
 次第にコースは乾き、これは完全にドライ勝負になりそうです。なんということでしょう。A4の中盤ゼッケン以降で前日練習に出てないのは私と上原さんくらいとのこと。しかし、かえってウェットで走ってしまったみんなより、変に守りに入らなくて良いかもしれません。ま、こういうパーマネントのコースですからRの大きさや距離感などが分からないのは不利ですが、予想外の天候のため、勝負にならないとは言えなくなった気がします。んー、頑張らねば。
 コース攻略は特にありませんが、ま、飛び出さない様にすることと、速度の落とし過ぎや、アクセルオンのタイミングなどに注意していきたいと思います。セッティングは相変わらず変更なしで、エアもいつもと一緒で行きます。
3.第一ヒート
伊那でのパイロンタッチを思い出させる様な変則的なコースインに少し意識しながらそろそろと半クラッチ気味にゆっくりスタート。ステアリングを切りながら丁寧にアクセルを開けます。スタートラインを切る前に早めに2速に上げますが、ちょっと早すぎた様で、若干もたつぎながらホームストレートを加速し、3速まで上げて1コーナーに進入。ラインが良く分からないので、イン気味から進入し、緩いブレーキングで速度を合わせながらコーナリングし、途中からじわりとアクセルオン。立ち上がりで気持ちアクセルを戻してしまいますが、全閉することはなく、バックストレートへ。4速まで上げ、左コーナーへ進入します。この距離感が掴めず、若干手前からブレーキングしながら2速まで落としますが、少し距離があまってしまった様です。一度アクセルを開け、直後の左コーナーを丁寧にラインをトレースしてクリップ通過後にアクセルオン。右への緩いターンで若干アクセルを緩めてしまいますがすぐにオンし、さらに3速へ。インフィールドのヘアピンは立ち上がりラインを重視し、丁寧にアウトから2速で進入。我慢して奥目のクリップを考えてアクセルオンです。そこからは勝負が分かれそうなS字ですが、次の左はほぼ全開で抜け、右ターンをかなり減速して通過し、最後の左ターンは全開で、と思いましたが、とてもじゃありませんが無理で、一瞬ブレーキングを入れてフロントを食わせて通過しました。さらに3速に上げ、最後のヘアピンへ。複合気味のRになっているのか、進入ポイントが分かりづらく、2速に落としながら中央付近から進入し、やはりここも我慢して通過。すぐにアクセルを開け、左沿石かすめ、シケインに進入。ちょっと過剰に減速してホームストレートに入ります。3速まで上げ、なんとなく4速にも入るつもりでいたせいか、ホームストレート終盤では4速まで上げてしまいましたが、これは無駄だった様です。再び1コーナーへの進入では3速に落とし、やはりイン気味のラインで進入。中間まで我慢してそこからアクセルオン。1週目よりは良い感じで抜けられた様で、バックストレートを4速まで加速。バックストレートエンドでは、先ほどブレーキが余った事が頭を過ぎり、若干ブレーキングポイントを遅らせますが、今度は遅らせすぎで、止まりきれないぃぃぃ、って感じでなんとか車を曲げますが、右リアがアウトの沿石に乗ってしまいます。脱輪は免れた様ですが、ラインを崩し、そこからのアップダウンのあるS字でうまく速度を乗せられませんでした。めげずに3速まで加速し、最後のヘアピンへ。やはり中央付近から進入し、2速でクリア。とにかくアクセルを開け、ゴール前のシケインには同じくアウトの沿石いっぱいからアプローチし、充分速度を落とし、イン側の脱輪に気を付けてゴール。タイムは1'18"18でした。

4第二ヒートの対策

ゴールした時点で、加藤さんに次ぐ2位。第一ヒート終了時点では5位くらいでした。脱輪を取られた赤城さんにもグロスで負けており、もうちょっと頑張らないといけませんねぇ。なんとなく、それなりに走ってしまった様で、もうちょい狙いをはっきりさせて走らないといけないでしょうね。
さて、注目は地区戦勢とJMRC上位との争いでしょうか。やはりというか、当然というか、トップはぶっちぎり気味で宮嶋さんでした。そして、大いなる野望のもとに参戦した船野さんは、中間まで宮嶋さんとほぼ同等タイムで走っておきながら、バックストレート後のコーナーで大暴れ。次走者の大槻さんをとうせんぼするパフォーマンスを見せ、下位に沈んでいます。一方、再出走を余儀なくされた大槻さんは、リズムに乗りきれないのか、もう一歩タイムを詰め切れない様子でした。それでも上位に付けるあたりに実力の程が伺えますね。JMRC関東勢は、2位に付けている加藤さんが元気で、前日練習ではぶっちぎりに速かったらしい増田さんも好位置につけています。第二ヒート、どういった争いが見られるのでしょうか。
今回は、もてぎの広いパドックを睨んで持ち込んだ折り畳み自転車が大活躍でした。体力の消耗を極端に抑えてくれた気がします。結局この日は、予想とは裏腹にかなりの好天に恵まれ、ウェット勝負って何?ってな感じでしたから、なおさらです。
またまた今回気になったのは、第一ヒート終了後に園芸用の噴霧器を使ってエンジンルーム内のクーリングを行っているドライバーがいたことでしょうか。これってレギュレーション上問題ないんですかね?なんとなくまずいんじゃないかと思うのですが。
ま、とにかく今回は、前回の富士のリベンジということで、それなりの結果を出しておきたいところです。いろいろ攻め方やタイムの詰め方を悩んでいると、東北トップドライバーの松谷さんから、立ち上がり重視の攻め方をした方がいい、とのアドバイスを受け、とにかく進入で攻めるのはやめにして、アクセルオンのポイントに注意してイメージを作る事にしました。時折曇り空も見え隠れしますが、気温は相変わらず高く、このまま2本目もドライ勝負となりそうです。セッティングは変更なしです。
5.第二ヒート
スタート前に、赤城さんや加藤さんが好タイムを出して2位、3位あたりに食い込んだアナウンスが聞こえ、少し力が入ってしまいました。集中する様心がけ、いろいろ考えさせられるスタート方法ですが、今度は軽くサイドを引いていくことに。6000rpm程度からスタートし、ちょっと奥目で軽くサイドを当てラインに車を乗せます。そこからは全開で加速し、スタートライン手前できちんと2速に入り、ホームストレートを3速全開まで加速。若干インを離して1コーナーに飛び込み、丁寧にブレーキングし、頂点付近を見極めてアクセルオン。じわっとアクセルを開け、まずまずの感触で立ち上がりバックストレートで4速へ。左コーナーの進入は気を付けて丁寧にブレーキングし、2速まで落とします。一瞬アクセルを開け深い左のターンは丁寧に我慢して通過。クリップ付近からアクセル全開で次の緩い右もそのまま全開で抜けます。インフィールドを3速まで上げ、右ヘアピンでは2速に落とし、少し意識的に突っ込んで極端な挙動を起こしてテールを気持ち振り出します。インの沿石を狙って立ち上がり、そこから次の左は全開で通過。きつくなった次の右はきっちり速度を落として通過し、立ち上がりから次の緩い左は軽くアクセルを戻してクリア。3速に上げて加速します。最後の左ヘアピンは迷いましたが、中央付近のラインから2速で進入。若干オーバースピード気味だったため、無理してブレーキングし、なんとか向きを変えます。全開で立ち上がりホームストレートへ入るシケインでは、左の沿石いっぱいから進入し、それなりに速度を合わせてアクセルオンで通過。アウトのパイロンが気になりますが、そのまま3速へ。3速リミッター付近まで回し、再び1コーナーに進入。やはりここもインを離し気味で入って頂点付近まで我慢し、そこからアクセルオン。しかし、速度が速かったのかフロントの逃げる感触が見られ、若干アクセルを躊躇しながらバックストレートへ入ります。またまた4速まで上げ、丁寧に2速まで減速して左ターンに進入。アウトまではらみ、次の右ターンに備えて左側の沿石をかすめて、右ターンの頂上付近で向きを変えるイメージで通過し、下りながらテールが流れてしまいますが、そのまま3速に上げて流れを止め、最後の左ヘアピンへ。中央付近から2速で進入しますが、やっぱりオーバースピードなのか、無理な減速でぎくしゃくしながらヘアピンを通過。全開で立ち上がり、ゴール前のシケインにはアウトの沿石いっぱいから進入し、イン側の脱輪に気を付けてゴール。タイムは1'17"04でした。
6.最後に
とてもじゃありませんが、宮嶋さんのタイムには届きませんでしたが、赤城さんや加藤さんを抜いて宮嶋さんに次ぐ2番手に食い込む事ができました。しかし安心は出来ません。まだまだ地区戦勢やJMRC上位勢が残っていますからね。まずは注目の船野さんですが、なんと1コーナーを過ぎたあたりからスローダウンし、止まってしまいました。シャフトトラブルの様です。大本命の一人が消えました。車両が積車で運ばれるまで10分以上でしょうか、次走者の大槻さんは状況も見えず車の中でじっとまってスタートです。待たされた影響か、前半はかなりぎくしゃくしている様子。後半はだいぶまとまった感じでゴールするも、3番手タイムでした。う〜ん、あの前半の走りでこのタイムってことは、まともに走られてたら完全に負けてますね。とりあえず2位をキープし、終盤ゼッケンの走りに注目します。が、思ったよりタイムは伸びず、最終ゼッケンの大槻さんもめずらしくあわや脱輪かと言うほどのミスをしでかし、タイムダウン。なんとこのメンツにして2位をゲットしてしまったのでした。
いやぁ、今回の結果はうれしいですね。とりあえず、前回のFISCOのリベンジは果たせたと思って良いでしょう。しかし、他のドライバーに言われて気が付いたのですが、宮嶋さんがいなければJMRC関東戦初優勝だったのかもしれないんですね。それを聞いて、そうか、と思いましたが、私自身はそれほど悔しくはなく、それよりもあの宮嶋さんと並んで表彰台に立てたことの方がうれしかったりするのでした。ま、こんなカートコースでもきちんと闘えることが証明できたことは非常にうれしいことです。JMRC関東戦での優勝はまたチャンスがあった時に狙うことにしましょう。いやぁ、それにしても良かった良かった。監督もとりあえずは満足してくれた様です。
さて、ここから先の地区戦では浅間台ラウンドが続き、関東戦はICCに舞台を移す様です。とりあえずICCは走るタイヤが無いのでどうしようかと言ったところですが、ずいぶん気分も良いし、イベントに出る事自体が楽しいので、もしかすると昨年使っていたお古タイヤでの参戦かもしれませんが、ICCも出ちゃおうかななんて思っているところです。
それと、悩んでいた全日本選手権への記念参戦ですが、今回結果が良かったので、とりあえずもてぎの全日本に申し込んでみようかななんて思っています。一度でいいから最高峰のイベントを体験したいところですね。
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