2000年JAF関東ジムカーナ選手権第8戦参戦記

7/30(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

2000年JAF関東ジムカーナ選手権第8戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位斎藤和徳 CP9A1'00"1081'01"3841'00"108
2位小峰健志 CP9A1'00"4461'01"5551'00"446
3位宮嶋一人 GC81'01"3461'00"7591'00"759
4位井上究 CP9A1'01"6351'00"8851'00"885
5位船野剛 CP9A1'00"9311'09"448(P1)1'00"931
6位川村光弘 GC81'03"3861'00"9571'00"957
7位川辺晋吾 CP9A1'01"4641'01"3961'01"396
8位西野弘高 CP9A1'03"7591'01"5251'01"525
9位大槻正 CP9A1'03"1121'01"9031'01"903
10位田辺真一 GC81'02"4691'01"9161'01"916
12位遠藤康浩 CP9A1'08"082(P1)1'02"0621'02"062

1.まえがき

7月というのに、地区戦は終盤戦とも言える第8戦を迎えることになりました。世間では夏真っ盛りですが、し烈な戦いとなっているA4クラス上位勢はそれどころではないでしょう。いろいろあって自宅待機となった土曜日でしたが、金曜日くらいからの道の混み方は半端じゃなく、土曜日なんて家の前はずっと渋滞でした。とてもじゃありませんが、こんな暑い時に車に乗る気も起こりませんね。こんな時はクーラーをかけて冷たいものでも飲みながら勉強してるのが一番(?)です。
そんな訳で、前日練習には参加しないため、本番タイヤは先日ICCで酷使され表面はぼろぼろのまんま。悩んだ挙げ句、せめて一般道を転がしたらきれいになるんじゃないかと、当日は本番タイヤを履いて会場へ向かう事に。そのために、日が落ちて涼しくなったころにタイヤ交換をして、明日に備えます。
天気予報では、曇りっぽい天候になるとも予想されていましたが、多少でも曇ってくれると過ごし易くていいのですが、どうなることでしょう。まず雨になる心配は無さそうです。

2.当日

5時台だというのに湾岸線はかなりの混雑です。やはり世間は夏休み。帰りはかなりの渋滞が予想されますね。朝とは言え、結構気温は高く、涼しげに通り過ぎる一般車両をよそ目に、こっちは窓全開で、80km/hキープで湾岸を流し、履いている本番タイヤに気を遣いながら会場へ。
受付を済ませ、コース図を見て、驚いてしまいました。なんじゃこりゃ、ってなコース設定となっています。なんて言うか、どうして浅間台でこんなコース作るかなぁって、感じですね。もちろんどんなコースだって勝負は勝負ですが、せめて広く長い浅間台らしい設定をしてもらえれば、結果云々は抜きにして楽しく走れるのになぁ、といったところでしょうか。
と、まぁ、文句を言っても始まりません。勝負は勝負です。コース攻略は、なんとも言えませんが、前半セクションはあまり速度を殺し過ぎない様に、かつ小さ目のラインを狙っていくつもりです。大体スピード乗りませんからね。後半のテクニカルは、なる様にしかならないという気がしますが、ギャラリー前の連続ターンと、最後の540度は注意しないと、ターンできないかもしれません。しかし、こうやってコースをイメージすると、3速に入るのは1回だけかもしれません。気を付けなければ。1コーナーへの進入でももしかしたら入るかもしれませんが、一瞬でしょう。こんなことは、浅間台では初めてです。こりゃ、希に見る低速コースですな。
さて、この日少し驚いたのは、A4クラスのタイヤ事情。私は5月になってやっと戦えるタイヤを手に入れ、今年は結構楽しく戦える、と思ってウキウキ気分で最近のイベントに参戦していました。その性能に、地区戦ドライバー達はこぞってそのタイヤを投入し、出走の2/3近くがそのコンパウンドを使うほどでした。ところが、なんと、今回のイベントでは、そのコンパウンドを持ち込んだのは約3台。それ以外のアドバンユーザーはつい最近発売されたニューコンパウンドを投入してきました。おいおい、まじかよ、なんて思いながら話を聞いてみると、1分のコースで1〜2秒速いとか。いきなりやる気なくなってしまいました。ま、蓋を開けてみなけりゃ分かりませんが、これだけの人たちがこぞって投入してくるわけだから、ほんとなんでしょう。参りましたねぇ。それにしても、みんなどうやってお金捻出しているのでしょう。
今日も予想通り、暑いですが、風がそこそこあるのが救いかな。ま、体力をできるだけ温存する様に気を付けます。それにしても、短めのコースに2台出走ということもあって、異様に競技進行が早い様です。いつもの様にゆっくりしてから準備するという感じではなく、10:00頃には慌ただしく出走準備をする羽目になりました。セッティングは高目の路面温度を考慮して、前回と同じく、フロント0.3、リア0.1上げていきます。
3.第一ヒート
6000rpm程度からスタートします。左に車を動かしながら2速へシフトアップ。回転数とパイロン間との距離を見ながら島に寄っていきますが、やはり3速には入りそうにないので、2速全開付近からするっとブレーキング。右パイロンをクリア後アクセルオンしてバス停に進入。ここもブレーキングを入れて通過し、奥の右1本パイロンへ。2速全開からブレーキングを開始し、サイドを当てます。若干テールを振り過ぎ、ステアリングで気持ちアウトに車を振りながら立ち上がり2速へ。排水溝は2速のままブレーキングだけでクリア。すぐに全開で立ち上がります。外周へはそれほどアウトにはらまずに入り、奥目でブレーキングして、アクセルオン。バス停へ進入。この右ターンはちょっとオーバースピード気味の進入となりますが、立ち上がり若干我慢してアクセルオン。再び外周への入りですが、ここもそれほどはらまずブレーキングしながら入り、一瞬アクセルオン。テールが出そうにないので、きちんとブレーキングを入れて次のパイロンで曲げ、鋭角に立ち上がります。排水溝を避け、この日初めて3速に入れます。すぐに島に入り、ブレーキングを開始。右方向の出口に向かい、シェルの角で左へ。ちょっとぬるい走りで島を出た後はアクセルオンで3本パイロンへ。進入で1速に落としグリップで一度曲げ、次の右で軽くサイドを当てます。一瞬アクセルを開けた後、右サイドを深く当て、またまた一瞬アクセルを開けた後連続で次の左もサイドを当てクリア。なんかタイヤの動きがだるく、パキパキ曲げられませんでしたが、なんとか通過。立ち上がって2速に入れて、軽いアクセルオフで再び島に斜めに進入。右一杯から左540度に進入しますが、距離感が悪く、若干オーバースピード気味でターンイン。サイドを当て旋回に入りますが、思い切りフロントも逃げ、4つのタイヤを無駄遣いしながら大きな大きな旋回となってしまいます。なんとか立ち上がりだけは合わせようとステアリング操作しますが、全然車は動かず、しかたなくアクセルを開けつづけると、後半で急にリアだけ滑り始めます。とっさの事にステアリングでカウンターを当てようとしますが、全然舵が効かず、そのままパイロンを触ってしまいます。ちょっと落ち込みながらスラロームに入りすぐに2速に上げてゴール。タイムは1'03"08プラスパイロン1でした。

4第二ヒートの対策

やはり懸念していた通り、最後の540度をミスってしまいました。おまけにパイロンタッチまで。全体的な印象ですが、初期の排水溝くらいまでのフィーリングはかなり良かったですが、そこからだんだん動きがだるくなって、後半の連続ターンでは、フロントが言う事を聞いてくれませんでした。もちろん540度のミスはタイヤのせいではなく、進入での突っ込み過ぎのためですが、フロントのグリップ感が薄い印象でしたね。グロスのタイムでも、トップの斎藤さんには3秒ほど離されており、かなり厳しい感じです。ここまで離されると、ほんとにタイヤがいけないんじゃないか、なんて考えてしまいますが、そんなことを言っては始まりません。ま、032で戦ってた時や、038のSSしか持ってない時に比べたら今の状況の方がよっぽどマシですからね。気合入れて、Sコンパウンド勢を少しでも食ってやりましょう。
さて、今回は、従兄弟達が応援にかけつけてくれました。当人も大学自動車部に入り、浅間台を最近走ったとのこと。以前も車の免許を取りたてのころ応援に来てくれましたが、今回は見る目がだいぶ違うことでしょう。あまりぼろが出ない様にがんばらなくてはなりませんね。
余談ですが、下のパドック付近に生えている草?花?に対して私、アレルギーがあるみたいです。昨年くらいからかなぁ、関越でも感じたのですが、ある領域に近づくと目がかゆくなって赤くなったりするのでした。今回は、急に腕にかゆみを感じたのですが、どうやら、一部がかぶれた様になってしまいました。監督曰く、関越にも同じ草が生えているとか。うーん、注意しなくてはいけませんねぇ。それよりも腕と首がかゆくて第二ヒートに集中できるか心配です。
一向に下がる気配の無い路面温度に対し、第二ヒートはさらにエアを上げていくことにしました。少しでも発熱が抑えられれば、という期待を胸に、前後とも0.2ずつ上げてみます。
5.第二ヒート
集中して、6000rpm程度からスタート。2速全開まで引っ張り、右ターンに進入。若干先ほどより頑張ったら、案の定フロントが悲鳴を上げ始め、そのままの勢いでバス停に入るとやはりきつく、ちょっとラフな操作をしてしまったのか、テールが流れながらそれでも踏んで右ターンへ。丁寧にサイドを当て、若干アウト目に立ちあがり2速へ。波打った排水溝回りは丁寧にブレーキングして通過し、アクセルオン。中間あたりから外周に進入しながらブレーキングすると、ここもテールが流れ、結構楽しく向きが変わります。こりゃエア上げたから限界下がってるのかなぁ、なんて考えながらバス停へ。突っ込み過ぎに気を付け、Rを描く様なイメージでターン。若干アンダー気味でしたが構わずアクセルを開け、再び外周へ。ここの進入もテンポ良くテールを流しながら進入でき、一瞬アクセルを開けた後、きつい右ターンも軽いブレーキングでクリアと思いましたが、ここはアンダーが強く出て、若干アウトにはらみながら立ち上がります。排水溝が近づくので、少し大袈裟に切り換えして3速に上げ、島へ進入。すぐにブレーキングを開始し、先ほどぬるかった島の中を、自分なりにがんばってみますが、やはり沿石を意識し過ぎてしまうのか、やっぱりいまいちで通過。このあたりで、なんかフロントが食わない印象を強く感じます。フロントが逃げるのが嫌だったので、3本パイロンへ今度は1速で軽くサイドを当てながら進入。すぐさまアクセルオンし、軽く右サイド。またまたアクセルオン後、深く右サイド。そしてもう一回アクセルオンして、左サイドを当てて立ち上がります。2速に入れて軽いアクセルオフで島に斜めに進入。今度は問題の540度の進入を思い切り意識して、べたべたに落として進入し、左サイド。旋回に入りますが、これだけ落としてもフロントがぬるぬると外へ動き出し、フロントを軸にして回る様な挙動が作り出せません。慌ててステアしますが、全く舵は効かず、なすがままに旋回。先ほどの様なミスが無い様、挙動に気を付けながら回しきりますが、最後の立ち上がりでフロントがずるっと外に動き、直後のパイロンを一度ステアリングで左に避けてからクリアし、2速へのシフトアップが先ほどより完全に遅れゴール。タイムは1'02"06でした。
6.最後に
出走直後は9位。最終的に12位でした。あと、0.2秒で9位くらいに入れたのに。惜しかったなぁ。結局、私より上の11台中、アドバンニューコンパウンド使用者は8台。この結果が性能を物語っているということでしょうか。私と同じコンパウンド使用者の中ではトップでしたが、これじゃ私が良かったのか悪かったのか分かりませんが、同一タイヤ勢ではトップだったので、まずはよしとしましょう。ま、なかなか中途半端な気持ちや体制では地区戦上位には絡めないということの表われでしょう。いやぁ、それにしても驚きました。
実はこの日、コース設定に始まり、パドック設定、エントリー締切、競技格式、など、ん?と思う事が数多くあった気がします。私自身がちょっと過敏になってるのかもしれませんが、あまりすっきりしない事が多く、なんていうか、主催者は我々を違う高さから見て、違う立場で競技を運営しているというか、参加者のレベルに降りてきてくれない様な気がして、主催者の気持ちが感じ取れませんでした。それとも最近細かいことを気にし過ぎなのかなぁ。少なからずそういう気持ちを持ったエントラントが居ることを認識してもらわないと、ちょっとやるきが無くなりますね。
ま、ぐちはこの辺にして、あのタイヤで12位という結果自体には、意外と満足していますが、そういう言い訳が通用しない場所だという事を痛感した一日となりました。やはりここは関東トップを目指す地区戦なんだなぁと。今年はこの関東トップレベルイベントを体験したいがために、今の体制でどこまで通用するか、納得できるか、という意気込みで参戦していますが、志を強く持たないと、くじけそうですね。ま、地区戦で上位を争うということは、それだけ大変だということなのでしょう。いちおう本気で地区戦に参戦して、その凄さだけは実感できたような気がします。こんなことを体感できたことだけでも、我がチームにとっては今年戦ってきた意味があるかもしれません。
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