2000年JAF関東ジムカーナ選手権第4戦参戦記

4/30(日)、胎内スキー場駐車場、ドライ

2000年JAF関東ジムカーナ選手権第4戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 GC81'08"421'07"411'07"41
2位川辺晋吾 CP9A1'14"10(P1)1'08"471'08"47
3位斎藤和徳 CP9AM.C.1'08"641'08"64
4位西野弘高 CP9A1'09"001'08"761'08"76
5位大槻正 CP9A1'09"811'09"121'09"12
6位小峰健志 CP9A1'09"151'09"211'09"21
7位稲木亨 GC81'15"38(P1)1'09"271'09"27
8位船野剛 GC81'10"801'09"391'09"39
9位住吉泰明 GC81'12"771'09"881'09"88
10位中富智夫 CP9AM.C.1'10"291'10"29
14位遠藤康浩 CP9A1'15"72(P1)1'11"701'11"70

1.まえがき

なにやら日々の生活に追われ、第3戦はパスし、早くも第4戦を迎えることになりました。気がついてみると、第2戦以来車を動かすこともなく1ヶ月半が経過してしまい、焦って練習走行に行きました。今回からは17インチ投入を心に誓いなんとかそれなりの走りをしたいと考えていたところでしたが、思いと行動が伴わず、歯痒い思いでいっぱいですが仕方ありません。大好きな胎内でのイベントですから精一杯楽しむことにします。
同会場で開催される前日練習会に参加するべく、右足に力を込めたい気持ちを抑えつつ、関越道をひたすら走り、新潟入りします。新発田市内についたのが11:50。忘れてはならない回転寿司に駆け込み、疾風のごとく新潟の寿司を食いあさり、すぐさま会場へ向かったのでした。なんとか受付時間には間に合い、完熟歩行を済ませて練習走行に入ります。
投入を決めた17インチタイヤと胎内の路面との感触が掴めればと思い、いろいろ試してみますが、思ったより悪くない感じです。確かに、路面温度の高い浅間台で走った時とはずいぶん違う感触で、テールスライドが止まらない様ですが、極端に姿勢を崩さなければ恥ずかしい走りにはならない気がします。また、コントロールはし易いのですが、それでも、気を抜くとどこに飛んでいくか分からないところは変わりません。実はいろいろあって、最新コンパウンドは持っておらず、こんなタイヤ乗れん、と一度はさじを投げたタイヤを意を決して投入した訳ですが、路面温度次第では、冬場感じた怖いというほどの動きはしない様です。ま、最新コンパウンドと勝負できるかってこととは別の問題ではありますが、多少やる気にはさせてくれるので、よしとしましょう。
そんな感じで気分良く練習を切り上げ、新発田の町まで買い出しに行った後宿にチェックイン。同じホテルに宿泊の掛札選手らと夕食をとり、ゆっくりと露天風呂なんぞにつかりながら明日に備えたのでした。

2.当日

そして朝。予定通り6時前に起床し、まずは絶対欠かせない露天風呂へ直行。明け方の冷えた空気と露天風呂の暖かい温泉が、なんとも言えず幸せな気分にしてくれます。これから始まる勝負を前に、ゆったりとした気分で車のイメージをするこのギャップがたまりません。こんな遠い胎内まで毎年来ている理由の一つと言えるでしょう。
気分良く起きたところで、会場へ。予想した通り、参加しているのはポイントゲッターばかり。ポイントが無いのはもしや私と馬場さんだけ?そしてこの二人がA4のファースト、セカンドゼッケンとなっていました。コースはなかなか面白い感じのレイアウトとなっており、とりあえず楽しく走れそうです。ところどころいやらしい設定があるので、気を付けることにしましょう。また、若干攻め方で悩むところもありますが、テールスライドのさせすぎ、トラクション抜けの無い様に攻略法をイメージします。
セッティングはいつものショックに、エアは2.3の2.5とします。とにかく、スパッとテールが流れてしまわない様心がけることにしましょう。日差しもあり、路面温度はかなり上がってきました。
3.第一ヒート
6000rpm程度からスタート。1速が吹け切ったあたりで光電管を通過し、2速へ。上段への切り替わり手前付近で軽くブレーキングして姿勢を整え、直後アクセルを開けて、すぐさまブレーキングを開始し、緩く右に旋回。かなり手前からブレーキングしたつもりですが、それでもテールは流れ始めます。車の向きが変わってからアクセルを開け、左ターン付近でブレーキング。2速のまま左ターンを通過し外周へ。しかし車の向きがきちんと変わらず、舵角もあたったままですぐにアクセルを全開できませんでした。少ししてから全開し、3速で外周を通過。ギャラリー前へ、ここもかなり手前からブレーキングしながら2速に落としパイロン外へ入りますが、テールの流れは止まらず、かなり危なっかしい感じで通過します。2速全開付近から上段のうちにブレーキングを行い、下段の下り路面では再びアクセルを入れ、すぐにブレーキングしてスラロームに進入。1速でスラロームを通過します。が、最後の右ターンへの進入ラインがきつくなってしまい、なんとか無理矢理サイドを当てますが、案の定Gが変にかかってしまいトラクションを逃がし、速度を落としてしまいます。とにかくアクセルを開け、緩く右にターンしながら2速へ。規制パイロン手前で軽いブレーキングで向きを変え、若干テールを流して上段へ。3速に入れて緩い左の規制を通過し、右パイロンで2速に落とします。若干ラインがインに寄り過ぎましたが、パイロンはぎりぎり避け、右一本パイロンへ。ここは悩みどころでしたが、2速グリップで緩いラインで通過します。が、なかなか旋回できず、ミスコースしかけたの?と聞かれるほど大きなRを描く羽目に。ずっとGが残ったまま左2本パイロンに進入し、なんとか1速に落として緩くサイド。しかし、なんとももたついた印象でターンし、次のパイロンでも合わせる様に軽くサイド。ちょっとだらしない感じでしたが、立ち上がりはインにつくことはできました。2速に上げ、再び縦長の2本パイロンへ。うまく進入できるかなぁという心配をよそに、予想以上にうまく進入でき、奥で引いたサイドもうまく決まり、トラクションを逃がすことなく立ち上がれました。そこからは再び2速に上げ、下段へ向かいます。本来なら3速に入れて、下段の斜面でブレーキングしながら向きを変え、といきたいところですが、コントロールできる自信が無いため上段で一旦ブレーキングを行い、下段に入ったところで一度アクセルを開け、再び向きを整える様にブレーキングして左に旋回しました。奥の右ターンで1速に落とし、トラクションを逃がさない様にサイドを当て、緩く立ち上がります。2速に上げ、シケイン気味に規制となっている左パイロンで軽くサイドを当て、振り返し気味に最後の右270度に進入しますが、左パイロンで挙動を乱し過ぎ、慌ててカウンターを目一杯切って、なんとか右270度でサイドを当て返します。Gの移し変えが急激すぎたのか、テールのトラクションが薄く、極端にインに切り込んでしまい、なんとかステアリングを外に逃がしますが、パイロンの角を踏んでしまいゴール。タイムは1'10"72プラスパイロン1でした。

4第二ヒートの対策

全体的にまずまずの感じで走れた気がします。確かにパイロンタッチで順位的には沈んでいますが、グロスのタイム自体は7番あたりにいる様です。トップ宮嶋さんとの差も、思ったより少なく、2秒強と言ったところ。しかし、他のドライバーも2本目はきちんと走ってくるでしょうから、ポイントを目指すには10秒台前半か9秒台くらいになる気がします。感触ですが、このタイヤでも10秒台前半は出せるはずです。目標をそのあたりに定め、第二ヒートの攻略を考えましたが、他の人と同じことをやってまともに戦ったら勝ち目は無いので、ここは大胆にコンパクトなラインを狙ってサイドを多用してみることに決めました。これが吉と出るか凶と出るかはやってみないと分かりませんね。
何個所かラインやギア選択、サイドの使用個所などを変え、10秒台前半を目指します。セッティングは変更なしです。若干天候はくもりがちとなり、第一ヒートより路面温度が下がっているのが気になりますが、なんとか頑張りたいところです。
5.第二ヒート
6000rpm程度からスタート。2速へ上げ、同じく上段手前付近で軽くブレーキングし、上段へ。アクセルオン後、すぐにブレーキングしますが、やや消極的になってしまい、速度を落とし過ぎて通過。少し消極的過ぎたなぁと感じて一生懸命アクセルを開けます。次のターンは緩い角度で入るつもりがややきつくなり、軽くサイドを当てて抜けますが、これが今一つリズムが悪くなってしまいます。比較的イン気味のラインで立ち上がり、2速に上げて外周へ入り、さらに3速へ。ややイン気味のラインを通過したせいか、ギャラリー前のパイロン外側への進入がきつく、消極的なブレーキングのせいもあり、ややアンダー気味にギャラリー前を通過。そのまま下段へ下りる前にブレーキングを行い、下段の下り路面で一瞬アクセルを入れて、すぐにブレーキングして1速でスラロームに進入。ここもなんとなくリズムが悪い感じですが、なんとかスラロームを抜けます。出口の右パイロンは先ほどのストールの教訓から丁寧に入り、そこそこでクリア。緩く右にターンしながら2速に上げ、規制パイロン手前で軽いブレーキングで向きを変えます。若干のテールスライドを保ちながら上段へ。3速に入れて緩い左の規制を通過し、右パイロンでブレーキング&2速シフトダウン。ややコンパクトに立ち上がるラインを狙い、右一本パイロンへ。この進入も比較的近めに入り、1速に落として軽くサイドを当てて抜けます。2速に上げて、左の2本パイロンへ。丁寧にブレーキングし、1速に落として今度は若干強めにサイド。しかしテールを若干流し過ぎ、次の左で合わせたサイドはGが薄くきちんと向きを変えられませんでした。ややアウトに膨れながら立ち上がり2速に上げて右2本パイロンへ。この進入で直感的に、うわぁきつい、と思った直後に2本パイロンが迫り、ブレーキングを奥まで残してターンインしますが、下手なブレーキングのせいで車速を合わせきれず、アクセルを踏み直す始末。おかげで奥で引いたサイドのタイミングもいまいちで、さっきうまくいったターンを思い切り失敗してしまうのでした。再び2速に上げ、下段への入り口で、やはり気持ち良く突っ込む勇気はなく、手前で一度ブレーキングしてから下段へ。ブレーキングとアクセルでコントロールしながら緩く左に回り込み、トラクション抜けを気にしながら右ターンへ丁寧に進入。サイドを当て緩く立ち上がります。2速に上げ、シケイン気味に規制となった左パイロンへ少し角度を付けて入り、1速に落として先ほどより軽くサイドを当て、振り返し気味に最後の右270度に進入。若干進入速度が死んでしまいましたが、コントロールは出来、なんとか回し切ってゴール。タイムは1'11"70でした。
6.最後に
なんとなく走りきってしまいましたが、全体的に今一つといった感じでした。1秒もタイムダウンしたことからもそのことが伺えます。中途半端に狙いを変えたこともいけないのでしょうが、車のコントロールに自信が無く、越えてはいけない一線を意識し過ぎたのが敗因でしょう。それが走りを消極的にさせてしまった気がします。考えてみれば、抑えて走って得るものがあるのでしょうか。何のために地区戦に出ているのか。今回の第二ヒートの走り方は反省しています。スピンしてもいいから、もっと攻めるべきでしたね。ま、練習をほとんどしてない(実は忙しくてイベントに出るのが精一杯)のも車を扱い切れない一つの原因ではありますが、それにしてもお粗末でした。
実質的には参加車両中ビリと言える今回の結果でしたが、現在の戦力でのトップとの3秒ちょっとという差については(一本目のグロスのタイムね)、それほど落ち込んでいないのが正直なところでした。細かいことは省きますが、今回は戦力的にかなり厳しい状況で走ったからです。次戦以降はもう少し戦力アップできる予定ですので、そこからが我がチームの本番といえるでしょう。なかなか練習ができず、歯痒いところですが、なんとかポイントゲットへ向けて頑張っていきたいと思います。
自分のひどい結果とは裏腹に、やっぱり胎内は来て良かったと思えました。ジムカーナを始めた年から、毎年1回はここに足を運んでいますが、楽しいコース設定や、すばらしい競技運営、盛り沢山の副賞など、私が経験してきたイベントの中でどれを取っても文句無しにトップクラスの心地よさを味わうことができます。多くの方が楽しみにしている三浦さんのアナウンスがこれからは聞けないかも、という残念な話も聞きましたが、それに引けをとらないジムカーナ通の坂井さんのアナウンスも多いにイベントを盛り上げていました。これだけ盛り上がる(?)ドライバーズブリーフィングもめずらしいでしょう。表彰式はさらにすごいことに。これからも年に1回はここに来たいなと思っています。胎内は遠いからなぁ、と思っているドライバーも多いかとは思いますが、一度足を運ばれることをお勧めしますよ。あんなに遠いのに、また来ようかなぁと思わせてくれるイベントです。
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