2000年JAF関東ジムカーナ選手権第2戦参戦記

3/5(日)、関越スポーツランド、ドライ

2000年JAF関東ジムカーナ選手権第2戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 GC80'54"290'54"210'54"21
2位川辺晋吾 CP9A0'55"090'54"450'54"45
3位阿保大輔 CP9A0'54"730'55"010'54"73
4位斎藤和徳 CP9A0'55"030'54"820'54"82
5位川村光弘 CP9A0'54"970'59"46(P1)0'54"97
6位小峰健志 CP9A0'55"960'55"030'55"03
7位掛札雄一 CP9A1'01"29(P1)0'55"050'55"05
8位大槻正 GC80'55"211'05"30(P2)0'55"21
9位田邊真一 CP9A0'58"810'55"270'55"27
10位船野剛 CP9A1'01"020'55"300'55"30
16位遠藤康浩 CP9A0'55"870'55"850'55"85

1.まえがき

納得のいかない戦い方をしてしまった第1戦から一ヶ月近くが経過し、会場を関越スポーツランドに移してJAF関東ジムカーナ選手権第2戦が開催されました。
本来ならば、なんともやりきれない気持ちを振り切るため、がむしゃらに練習でもして、目指すドライバーと同じ17インチタイヤを投入したいところでしたが、残念ながら時間が全く取れず、一度も練習できないまま第2戦を迎える羽目になってしまいました。こうなったら気持ちを切り替えるしかありません。何を言われようと、今の自分に17インチタイヤを履きこなす腕が無いのは明白ですので、第2戦も15インチタイヤで戦うことに決めました。迷うことの無い様、会場へは17インチタイヤは持ち込みません。
体調を崩していたこともあり、前日練習にだけは申し込みましたが、全走行数の半分程度走った時点で練習を切り上げ、感触を掴む程度で本番を迎えることにしました。とは言うものの、すこし吹っ切れたおかげか、自分なりに納得できる走り方ができたので、意外とすっきり本番にのぞめそうです。
さっさと練習会場を後にし、高崎の町をうろちょろした後、早めの夕食を取って、早い時間に寝てしまいました。

2.当日

病み上がりのためか、ずいぶん寝た割には起きるのが辛く、監督はさらに体調を崩している様子。一日もつか心配ではありますが、天気は良くなりそうなので、それだけが救いですね。
会場入りし準備をしていると、早めに受付を済ませたドライバーが、「なんだこりゃぁ」と騒いでいます。どうやら、コースレイアウトに驚いていた様です。私も見せてもらうと、たしかに「なんだこりゃぁ」という感じ。おまけに、コース上のパイロン配置を遠目に見ると、スタート及びゴール部分はかなり厳しく置かれていることがわかります。確かにめずらしいレイアウトですし、かなり4駆にはきつい感じがします。でも、不思議と私はいやだなぁという思いはありませんでした。神奈川県にある相模湖ピクニックランドや平塚青果市場あたりを何度か走ったことがあるからかもしれませんね。ま、いずれにせよ普通に走ればクリアできそうな気がする上、15インチタイヤで挑む我がチームにとってはそこが稼ぎどころという気がするので、かえってうれしいくらいでした。それ以外は深いターンは無く、速度を殺し過ぎずに走らないといけない感じです。
ま、どうなることか分かりませんが、今日はとりあえず目一杯走れる様な気がします。監督との打ち合わせ通り、この日で15インチタイヤを使うのは辞めることを決意していますので、今後の参考となる様、トップとどれだけの位置に入るかをしっかり見極めたいところです。目標は、まずは10番台、トップから2秒以内です。
この日は、3月の割にはかなり暖かく、路面温度は上がり気味。手で触ると温いくらいです。セッティングはリアをちょい上げ気味で、フロントを0.3、リアを0.7上げていきます。
3.第一ヒート
A4は遠いパドックを使用していましたが、スタートラインへ並ぶ前にコース前のパドックを周回せず、直接並ぶかたちでした。確かに狭いパドック内を周回するのは大変ですが、今回の形式だと、コースが見えない状態からオフィシャルにコース側へ入る様指示されると、すぐにスタートラインに並ぶことになり、スタート前に集中する時間が与えられないため、いつもとリズムを崩す感がありました。もちろん人それぞれの集中方法があるので、これが悪いと言うことではありませんが、私にとってはもう少しスタート前で集中する時間が欲しかったなと言う感じです。
さて、私の前の出走である赤城さんがゴール直後に派手なパフォーマンスで私を威圧しますが、見て見ぬ振りをしてスタートに集中します。もうやめてよね、赤城さん。そして、5000rpm程度からスタート。タイヤがグリップをし始めた頃にすぐ減速を開始し、問題の左3本パイロンへ向かいます。荷重の切り返しが効かないところをとにかくステアリングだけ少し切って、サイドを当てます。ややイン側のパイロンを離しますが、それなりに旋回し、それほどロス無くアクセルを適度に当てたまま3本パイロンをクリア。立ち上がりはテールが若干流れたままですが、そのままアクセルを入れ、テールを流し、2速シフトアップでさらに向きを変える感じで次の左パイロンをクリアして、全開で3速に入れ、外周へ。外周入り口の右パイロン付近で減速してシフトダウンしますが、若干手前で減速し過ぎ、アクセルを開けながら外周を抜けかけますが、頂点パイロン付近でアンダーを出し、我慢してアクセルオフして頂点をクリアしてから立ち上がります。かなりロスした感じでしたが、そのまま3速に入れ、ギャラリー前の左ターンへ進入。逆にかかったGを丁寧に減速して切り返し、2速で左ターンをクリア。アクセルを一度入れますが、かなり不安定な姿勢のため、全開にはできません。すぐに左1本パイロンが近づき、1速に落としてサイドを当てます。若干進入速度が合いませんでしたが、狙い通り比較的コンパクトに立ち上がり、次の緩い右に備えたラインで2速へ。さらに緩い右で若干アクセルを抜いて3速へシフトアップ。そのまま外周頂点の右パイロンへ比較的寄り気味に進入します。頂点の右パイロンでは1速まで落とし、軽くサイドを当てます。まずまず決まり、2速に上げて右ターンへ。ここも緩めにブレーキングし、次の右180度へ全開で向かいます。しかし、進入速度が速かったのか、路面が跳ねるせいか、ブレーキングで減速し切れず、ややオーバースピード気味でサイドを当てると、案の定、思い切りストールしてしまいます。とにかく全開で立ち上がり、2速に入れて左ターンをほぼ全開気味でクリア。さらに3速に一瞬入れ、左周りの外周で2速に落とします。頂点付近からじわじわとアクセルを開け、比較的イン気味のラインで立ち上がり3速へ。すぐにゴール前のシケインが近づき、丁寧に減速して1速に落として進入で軽く右サイド、と思ったら、路面が下っているのかテールを流し過ぎ、次の右ターンでのサイドがうまく合わず、ほとんどグリップ気味でシケインを抜けゴール。タイムは55"87でした。

4第二ヒートの対策

出走順がかなり早いのでこんなこともあるかとは思うのですが、とりあえずのトップタイムを出した様子。完走率が低かったせいか、しばらく抜かれることもなく何度か名前を呼ばれ、ちょっぴり良い気分を味わえました。納得のいかない場面もありますが、とりあえずは清々走れた様です。とはいうものの、さすが地区戦。あの程度の走りで上位に残れるほど甘くは無く、後半ゼッケンには軽く抜かれ、実力の差を痛感しました。それでもトップ宮嶋さんとは2秒弱の差と、今までに無い位置につけていると言えるでしょう。
今回目指すは、10番台ゲットです。そして納得のいく走りをすることが目標。第一ヒートの感触から、あと0.5秒はいけるはず。とにかく初心に返って、タイムアップを目指します。区間タイム計測によると、予想通り外周が遅いことが判明。私は、アンダーを出しまくり踏めなかったところを、皆当然の様に踏んできています。全体的にもう少し厳しく攻めるのと同時に、外周に気をつけてタイムアップを狙いたいところです。
路面状況等はそう変化無く、セッティングもそのままで第二ヒートを迎えます。
5.第二ヒート
今度は赤城さんを見ない様にスタートラインに立ちますが、ついつい気になるのが人情というもの。横目で赤城さんが力無くゴールするのを見届けスタートします。5000rpm程度でスタートし、グリップする瞬間のリズムを崩しますが、そのまま左3本パイロンへ進入。ややオーバースピードとなってしまい、先ほどよりインを離してしまいます。それでもなんとかアクセルを大きく離すことも無く旋回し、立ち上がります。ややリアがグリップ気味ですが、2速シフトアップで向きを変えようとしますが、ややもたつき、次の左パイロンは軽くアクセルを抜いてクリアし、3速へ。外周入り口は気をつけて、と思っていると、つい意識しすぎがやはり早めにインに付き過ぎてしまい、頂点付近ではかなりのアンダーに襲われます。仕方なくアクセルオフしますが、それでもきつく、我慢して頂点をクリア。そこからはできるだけアクセルを開け、3速に入れてギャラリー前へ。丁寧にブレーキングし、2速に落として左ターンをクリア。先ほどよりは踏めますが、やはりかなり不安定な姿勢のためか、次の左1本パイロンの進入がやや雑になってしまいます。なんとか1速に落として緩くサイドを当て、流し過ぎない様に立ち上がります。やや立ち上がりのラインが狙いと違い、2速に上げて次の右ターンへ差し掛かりますが、ややきつくなり、3速に上げただけでは曲がりきれず、一瞬ブレーキングを入れて奥の1本パイロンへ向かいます。しかしここも若干オーバースピード気味で入ってしまい、1速で軽くサイドを当てますが、必要以上に流れてしまいます。が、アクセルだけは開ける様心がけ、2速に入れて次の右ターンへ。緩めにブレーキングし、次の右180度へ向かいます。先ほど失敗したため、丁寧にブレーキングしますが、やや意識しすぎたためか、立ちあがりが今一つうまくいきませんでした。それでも大きくストールすることはなく、まずまず立ち上がります。2速に入れて左ターンに差し掛かりますが、先ほどよりスピードが乗っているせいか、一瞬アクセルを抜いて車を曲げます。左周りの外周へ向け3速に一瞬入れ、頂点付近で2速に落とし、じわじわアクセルを開けながら立ち上がります。イン気味のラインを通り3速に上げ、最後のセクションへ。インを少し離して進入する様狙い、丁寧にブレーキングして緩くサイド。それでもテールが出過ぎてしまいますが、なんとか次の左でサイドを当て返すことができ、ゴール。タイムは55"85でした。
6.最後に
結局5秒台前半には乗せられませんでした。しかし、最低限のタイムアップは果たせ、さらには地区戦初の10番台にも入ることができ、まずは第一関門をクリアと言ったところでしょう。優勝した宮嶋さんとのタイム差も初めて2秒以内に入ることができたことも大きいです。課題はたくさんありますが、やはり予想通り外周が極端に遅い様です。皆が踏んで抜けているところでブレーキングしてるんだから当然ですよね。また、全体的にまだまだ消極的な部分が多く、もう少し攻めるつもりでいかないと地区戦では通用しないでしょうね。
今年に入って練習してない割には、そこそこの感じで走れたので、一安心です。とりあえず、今回を持って15インチタイヤの使用は辞めることにしました。別にタイヤのせいにするわけではありませんが、さすが地区戦ともなると、ランサーで15インチタイヤを履いている人がいないのです。細かいターンなどは15インチでもまだまだいけると思いますが、力の差をしっかりと感じ取りたいと思っているところで、異なる特性のタイヤを履いていてもしょうがないと思うんですよね。私の腕がよっぽど悪いのか、17インチだとタイムを出せないのですが、どこかで切り替えていかないと今後のためにならないと思いますので。今回15インチで取ったトップと1.6秒差、16位を基準にどこまでいけるかやってみたいと思います。
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