2000年JAF関東ジムカーナ選手権第1戦参戦記

2/13(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

2000年JAF関東ジムカーナ選手権第1戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位小峰健志 CP9A1'00"5720'59"7190'59"719
2位宮嶋一人 GC81'00"1121'00"3171'00"112
3位阿保大輔 CP9A1'01"3091'00"9761'00"976
4位野々瀬雅文 GC81'01"1011'01"3741'01"101
5位大槻正 CP9A1'01"6501'01"1771'01"177
6位川辺晋吾 CP9A1'01"3281'01"4521'01"328
7位稲木亨 CP9A1'01"4881'05"707(P1)1'01"488
8位井上究 CP9A1'01"4951'08"274(P1)1'01"495
9位掛札雄一 GC81'02"1491'01"5201'01"520
10位藤辺晃 GC81'01"7861'01"5481'01"548
22位遠藤康浩 CP9A1'07"058(P1)1'02"8541'02"854

1.まえがき

昨年、関東フェスティバルで悔しい負け方をしてからというもの、怒涛のごとく宴会を企て、人並み(?)の生活を送っておりました。しかしそんなシーズンオフも束の間、日に日に慌ただしくなっている仕事を尻目に、2000年シーズンが幕開けしてしまいました。まだ、今シーズンの抱負も書いていないのに...。
とりあえず今シーズンは地区戦を追うつもりですので、まだ寒い2月13日に開催されたJAF関東ジムカーナ選手権第1戦に参戦しました。
さて、今シーズンの我がチームの戦いですが、詳細は別ページでぐだぐだ書くつもりですが、とりあえず時代の流れに乗って17インチタイヤを投入。あとはほとんど変更せずに今シーズンに挑みます。ところがこの17インチタイヤってのが曲者で、どうにもこうにもうまく走れません。はっきり言って、自分ってこんなに運転下手だったのか、と痛感させられるほどでした。おまけに、今まで運転していて怖いと思うことは少なかったのですが、みんなに何びびってんだよ、と言われる程走りが消極的になってしまい、自分でもそれを感じながらの走行しかできないのでした。当然そんなんでタイムが出るわけも無く、今年に入って数回練習会に参加しましたが、目も当てられない様なタイムに終わっていたのでした。気持ちの中では、ドライは17インチで行くと決めていたのですが、あまりのひどいタイムとなさけない走りに、第1戦は15インチで行くことに急遽変更したのでした。
昨年のフェスティバル以来、当然15インチタイヤは使用していなかったので、感覚を取り戻すために直前練習会は15インチを使い、体慣らしをします。しっかし、ほんと驚くくらい15インチは楽で、おまけに躊躇無く踏めるので、少し安心しました。とは言うものの、17インチをしばらく履いた癖や感覚が残っているのか、ぎりぎりまで攻め込める気がしません。それでも現状の私の腕では17インチよりも好タイムが期待できることは確実なので、第1戦は不本意ながらも15インチでいくことに決定しました。
それにしても問題なのは、タイヤ云々ではなく、私の闘う姿勢の様な気がします。というのも、ここのところ仕事がらみでかなり忙しく、ジムカーナをやってる余裕が無いままにシーズンが始まりました。それでも時間を作って練習会には何度か参加しましたが、どうもこうも気合が入りません。昨年神奈川チャンプを取ったことで気が抜けてしまったのかと言われそうですが、自分としては当然の結果だ、くらいにしか思ってないので(なんて高飛車な)、それが影響しているとは思えません。ならば何故、と考えるに、実は今年、仕事の関係でどのシリーズもフル参戦できそうにないのです。それもかなり参戦率は低くなりそうで、即ち、シリーズ順位はのぞめないことになります。はっきり言って、昨年の終盤の成績から、今年は関東戦ならばそれなりのシリーズ順位を狙えると思っていました。いっちょやってやるぜと思っていたところが、それがほぼ不可能と分かったことで、目標を失って勢いが無くなっていると感じます。この様に、今一つ狙いがはっきりしないことが原因でしょう。そうは言っても、もうシーズン開幕です。とにかく出来る限り気持ちを切り替えて、熱い戦いをしていきたいところです。

2.当日

久しぶりのイベントに、早起きがとても辛く、体に鞭打って出発です。さすが地区戦、会場にある車も見た目からして強そうで、若干の不安を感じてしまうほどです。A4クラスは30台以上がエントリーしている様子で、かなりの厳しい戦いが予想されます。
コースは、少し慣れない感じの島周りのラインが気になりますが、それ以外はそれほど違和感は無さそうです。ミスコースしそうな島周りを注意して行こうと思います。攻めどころですが、やはり気合が入らないのか、タイヤをぎりぎりまで使える自信が無いせいか、厳しく攻める気がしません。というか、厳しく攻めるイメージが出来ないのです。こんなんでいいのかなぁなんて思いますが、とにかくやるだけやってみるしかありませんね。ま、まずは普通に走ったらどのくらいの位置にくるのか、トップとはどれだけのタイム差が付くのかを見極めたいところです。
やはり2月なりの寒さになっていますが、天気は良く、時間帯によっては路面温度はそこそこ上がりそうな雰囲気です。参加台数と出走順から、第二ヒートは若干冷え込みそうですので、第一ヒートは重要かもしれませんね。セッティングは昨年末に決めた通り、フロント0.3、リア0.6程エアを上げていきます。
3.第一ヒート
狭いパドックにスタートラインへ並ぶのに手間取り、シートベルト、ヘルメット、グローブを付けた直後にスタートするくらい慌ただしく、集中する間もなくスタートフラッグが振られます。6000rpm程度でスタートし、島の角をなめて2速、3速とシフトアップ。気持ち手前からブレーキングを開始し、2速に落として外周へ入ります。やや雑なターンでアンダーを出しながら立ち上がり、3速に上げてバス停へ進入。バス停内の右ターン付近で2速に落として姿勢を変えますが、これもやや中途半端で予定よりも外にはらみ、島の角へ向けてアクセルを入れます。島への進入ではラインがきつくなり、1速に落としてグリップで進入。一瞬アクセルを開け、すぐ左ターンで若干早めにサイドを当てますが、ややテールを流し過ぎてしまいます。構わずアクセルを開け、島の近くを通って2速へ。2速リミッター付近から緩くブレーキングしながらいやらしい右ターンに。少し我慢してターンして、途中からアクセルオン。全開でバス停に入り、テールが流れ過ぎそうな感じだったので、3速に上げて流れを止めてバス停を脱出。そのまま踏んで島に入ります。ここで集中が切れたのか、斜めに入るラインを間違えたのか、なんとなくシェル方向に抜ける姿勢を作り始めます。おやっ?こんなラインあったっけ?と思った直後に、右だったぁぁぁあ、と思い出して慌ててフルブレーキング。インをかすめるはずの沿石を大きく離して無理矢理サイドを当て、車を右方向へ向かせます。完全にロスしますがとにかく全開で2速、3速とシフトアップし、斜めに外周へ。緩くブレーキングしながら進入し、2速に落とします。じわじわとアクセルを開けますが、出口でテールが流れ過ぎ、ここでも3速に上げて流れを止めて、脱輪ぎりぎりで直線加速。ながーい直線で一瞬4速まで入れ、ギャラリー前へ向かって丁寧にブレーキング開始、と思ったら、全く距離感が合わず、ずいぶん早く減速し始めたことに気づきます。2速まで落としたところで、かっちょわりー、と思いながらもたまらずアクセルを入れなおし、右270度へ進入します。このぎくしゃくとした進入で焦ったせいか、270度も雑になり、ちょっとオーバースピードで入ったためかクリッと車が回りパイロンを踏んでしまいます。落ち込みながらも次の右ターンで軽く再度を当て、すぐ次の右でも軽く合わせる様にサイドを当てます。ここはちょっとトラクションが逃げ、なかなか立ち上がりませんが、なんとか最後の左パイロンをこれまたサイドでクリアして全開でゴール。タイムは1'02"05、プラスパイロン1でした。

4第二ヒートの対策

なんだかへろへろでした。ミスコースしかかるわ、パイロンは触るわ、ブレーキングの距離は合わないわで、どうにもこうにも言い訳するのも面倒なほどでしたね。それでもタイムはそこそこ良く、グロスで12番手くらいに位置する走りだった様です。1本目の走りがこれですから、今日は自分として納得が行くほどの厳しい走りは出来そうにありませんが、ひどい部分を修正するだけでも、あと0.5秒は行けそうな感触です。まずはコースを真剣に覚えます。また、コース攻略云々を言うより、集中しきれない気持ちの問題が大きく、気持ちの切り替えができる様努力します。
 昼間はこの時期にしてはかなり気温も上がりますが、やはりA4の出走が近くなると次第に路面温度も下がり始めました。それでも、コンディションは第一ヒートとそう変わらないでしょう。セッティングは変更せず、第二ヒートにトライです。
5.第二ヒート
第一ヒートの教訓から、早めに準備して狭いパドックからの移動に備えます。それでもなんとなく慌ただしく、集中する間も無くスタートとなりました。6000rpm程度でスタートし、島の角を狙い2速、3速とシフトアップ。丁寧に長めのブレーキングで1コーナーに入り、2速に落として外周を回ります。やや立ち上がりのラインが悪く、アクセルを全開出来ずに立ち上がり、一瞬3速に上げてバス停へ。バス停内の右ターン手前で2速に落とし、ややコンパクトにターンして島の角へ。一瞬ですが全開し、島への進入では1速に落としてグリップで通過。ややオーバースピード気味だったためか島の中でアクセルをきっちり開けられず中途半端に島を出ます。出口左ターンでは、姿勢が崩れていた上若干ブレーキングが遅れ、ややラフにテールを流し過ぎてしまいます。とにかくアクセルは開ける様心がけ、島の角をかすめて2速へ。2速リミッター付近からいやらしい右ターンに入りますが、少し考え過ぎたせいか、今一つイメージと違う進入になってしまいます。ターン途中からアクセルを開けますが、出口付近ではアンダーの嵐。踏んで抜けたかったところですが、仕方なく軽くブレーキングを入れて向きを変えます。バス停を出たあたりで3速に上げ、島に入ります。今度はラインを間違えない様に左から進入し、丁寧にブレーキング。1速で緩くサイドを当てます。ちょっと中途半端で引っかかる様なターンになってしまいますが、そのまま外周へ向かいます。3速まで上げ、緩くブレーキングしながら2速にシフトダウン。じわじわアクセルを開けますが、今度は立ち上がりがアンダー気味となり、出口でアクセルを緩める羽目に。大失敗で立ち上がり、3速から一瞬4速に入れギャラリー前へ。しっかりとブレーキングをし、なんとか距離も合わせて1速で右サイド。先ほどパイロンタッチしたためか、ここも意識してしまいちょっと大きなターンになってしまいます。そのまま緩い右ターンで合わせる様にサイドを当て、すぐに次の右でもサイドを当てます。若干ストール気味になりますが、とにかくアクセルを開け、最後の左パイロンをサイドを当ててクリアしゴール。タイムは1'02"85でした。
6.最後に
いやぁ、何も言えませんね、しかもタイムダウンとは。自分でもリズムは悪いし、気持ちは乗らないし、路面の感覚や車の動きも掴めていないことが良く分かります。周囲からも、「情けない走りだ」と酷評を受け、何か闘う気持ちやスタンスに成り切れないことを自分を実感しました。当然自分でも分かっているため、「そうですね」と答えるしか無いこの日の走りでした。
細かいことを言い出せばきりがありませんが、まずは曖昧な取り組み方を変えなければならないでしょう。何を目指しているのか、どうすればうれしいのか、こんな基本的なことが自分に無いままイベントに参戦していることが最大の問題でしょう。少なくとも地区戦に参戦しているわけですから。
とは言うものの、こんなだらしない走りでも、地区戦トップとは2秒程度の差で走れることが分かったことは、それなりに収穫です。感覚的には4秒はやられた様な印象でしたから。
と、これを書いている現在でも、気持ちも切り替えられない自分がおり、せめて、がむしゃらに練習でも出来れば良いのでしょうが、次の地区戦第2戦まで一回も練習できそうにありません。ならば今回はパスして、とも思いましたが、ここでお休みしたら本当に逃げてしまう気がするので、とにかく次の第2戦もエントリーすることにしました。このままでは、さらなる惨敗になるかもしれません。しかし、まずは自分を奮い立たせるきっかけにでもなってくれれば、という思いを胸に、やるだけやってみることにします。
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