1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦参戦記

11/21(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位佐々木将人 CP9A1'06"8921'06"5201'06"520
2位山口晃一 CP9A1'08"1691'06"6491'06"649
3位宮本潤一 CP9A1'06"784M.C.1'06"784
4位三間康 CP9A1'09"4191'07"1491'07"149
5位大森一雅 GC81'09"6381'07"4351'07"435
6位遠藤康浩 CP9A1'07"5171'11"8151'07"517
7位蝶間林一夫 CE9A1'08"6291'07"6701'07"670
8位市川尚彦 CP9A1'07"8921'07"8491'07"849
9位金子博 GC81'10"1481'08"1211'08"121
10位福田裕二 GC81'15"066(P1)1'08"4141'08"414

1.まえがき

さて、泣いても笑っても今年最後となる神奈川県シリーズ最終戦が11/21に浅間台スポーツランドで開催されました。修行にとスポット参戦のつもりが予想外の好結果に一気にポイントリーダーまで駆け上がり、あと1ポイントでチャンピオンゲットという状態で最終戦を迎えました。変な話、今の勢いならば、普通に走ればポイントゲットは間違いないと思っています。恐いのはパイロンタッチとミスコース(実績あり)ですね。なんとか確実に決めたいところです。
また、次週同会場にて関東ジムカーナフェスティバルが開催されるとあって、フェスティバル参戦ドライバーが挙って参戦してくるらしく、今回はその前哨戦ともいえるでしょう。従って、神奈川チャンプを目指し最後まで戦い続ける神奈川県戦レギュラーメンバーと、次週のフェスティバルを睨んで絡んでくるフェスティバルドライバーとの相対的な位置関係が、チャンプ決定に微妙に絡んでくることは間違いなさそうです。
実は我がチームが今年神奈川県シリーズでポイントを重ねた理由の一つは、大好きな浅間台スポーツランドで開催されるという関東フェスティバルに参加したいがため、というのがありまして、実は関フェスへ向けて、足回り面において若干の仕様変更を決意。これがタイムアップにつながるかは全く見えませんし、止めたほうが良いというアドバイスも多く聞く中、なんとなく今のままの戦力では関フェスで勝てる自信が持てない(おひおひ勝つつもりか?)我がチームは、周囲の反対を押しきって賭けに出ることにしました。仕様変更した車の感触を掴むため、前日練習会に参加。午前中は車の動きに戸惑いながらやや不安な感じで終わり、午後の2本走行でのタイム計測結果も、ライバル不在のため良いのか悪いのかわからず終い。ま、動きは大体掴めたし、この日決めたセッティングと走り方をそのまま明日にぶつけ、関フェスレベルドライバーとどれだけのタイム差で走れるかを確認したいところです。
そんなわけで、ずっと夢見てきたチャンピオンそしてシード権ゲットを第一の目標に、仕様変更した車の見極めを第二の目標に、そして5連勝を第三の目標に、早めに布団に入ったのでした。しかし、こんな時に限って酔っ払った宿泊客が2時近くまで騒ぐアクシデントがあり、寝たり起きたりを繰り返しながら、明日に向けてなんとか眠りについたのでした。

2.当日

早く布団に入った割には若干寝不足気味ですが、ま、それほど体調は悪くないと思います。会場に入り、準備後、コース図を確認します。実はこの日のイベントは、前の週に開催されたJAF CUPコースを走ると事前から伝えられており、コース概要は知っていましたので特になんとも思いませんでした。前もってコース図を知らせる点については賛否両論あるとは思いますが、情報を入手できない人もいるわけですから、受理書にコース図を添付するなどして公平を期したほうが良いのではと、少し思いました。そんなコースレイアウトに関して、予想していた通り、気になるのはシェルコーナーの抜け方でしょうか。どうにもこうにもうまく曲がれる気がしません。あとは以前どっかで見たようなレイアウトになっています。
さて、参加者ですが、さすがフェスティバルの前日というだけあって、いつもの神奈川戦よりも豪勢な顔ぶれです。シリーズチャンプを狙う、私、三間さん、三浦さんの3人をはじめとし、と思ったら、三浦さんが一向に現れません。受付を過ぎても現れず、どうしたのかと思ったら、突貫作業が仇となったのか、力尽きて本日は欠席だそうな。これでチャンプ争いは私と三間さんの二人に絞られたのでした。この二人に対し、要注意の東京戦組、山口さん、宮本さん、佐々木さん、そしてここ浅間台を地元とする千葉戦組などがどうからんでくるかが注目されますね。
そしてこの日、私の各方面の友人達が応援にかけつけてくれました。念願のチャンプ決定シーンを友人達に見てもらうためにも、がんばりたいところです。 天気は良いですが、路面温度はあまり上がらない感じ。おそらく第二ヒートのほうが好条件となるでしょうが、第一ヒートからきちんとタイムを残していきましょう。セッティングはいつものショックセッティングに、前日決めたエアとし、いつもより、フロントを0.2、リアを0.6程上げていきます。
3.第一ヒート
6000rpm程度からスタート。そこそこグリップしながら、2速、3速と直線的に加速し、いつもより若干遅らせてブレーキングを開始。しかし、予想以上にグリップが高く、やや速度コントロールを誤って1コーナーに進入。2速に落とし、感触を探りながらアクセルを開けます。そこからの長い直線で、3速、さらに4速に上げ、ギャラリー前の1本パイロンへもやや慎重にブレーキングして進入。しかし、若干距離感が合わず、少し無理して左サイドを当てます。おかげで若干テールを流し過ぎ、カウンターを当てながら立ち上がります。2速にあげ、さらに3速に上げてバス停を通過。直後ブレーキングを開始し、左の外周へ。やや減速タイミングが早く若干ぎくしゃくしながら外周を抜けます。外周立ち上がりでインに切り込みたかったのですがアクセルオフでは鼻が入らず、かなりアウトに膨らみながら通過。3速に入れて島へ向かいます。若干きつい姿勢から荷重を切り替えし、2速に落として軽くテールを流して島に斜めに進入。島の中でアクセルオンし、出口でブレーキング。アクセルオンで島を脱出し、ステアリングを切ってグリップでシェル周りを通過。立ち上がりのアクセルオンでテールが出てくれることを期待しますが、アンダーとなってしまい、当然島への進入がきつく、悪いタイミングでブレーキングを入れて島の中へ。かなりひどいラインで島を抜け、3速へ。緩い左で2速に落とし、若干テールを流しながらアクセルオンで奥の右パイロンへ進入。2速全開くらいから丁寧に減速し、1速に落とし右サイド。若干早めにリアがグリップしますがそのままギャラリー前へ向けて全開で立ち上がります。2速、3速、4速と上げ、ややアウト目から右パイロンに進入。1速まで落とし、右サイドを丁寧に当てます。そこそこの感じで立ち上がり、2速に上げて島に進入。シケイン気味のラインをブレーキングすると、テールが若干出て、1速に落としてテールの出方を気にして緩めにサイドを当てます。が、なぜかテールが食ってしまい、グリップで大回りして島をターン。おかげてゴール前のシケインが辛くなりアクセルオフでパイロンをよけ、2速に上げてゴール。タイムは1'07"5でした。

4.第二ヒートの対策

いつもの車の動きとの違いに戸惑いながら、かなり大きなミスを連発した第一ヒートとなってしまいました。それでもトップとは0.8秒差の3位につけているようです。ほぼこの時点で神奈川チャンプは確定したと言えるでしょう。第二ヒートは次週の関東フェスティバルへ向けて感触を掴むためにも目一杯攻めることにします。
タイムを出す鍵となるのは、やはり2回目の外周以降、シェルを通過し、再び奥まで向かう区間でしょう。狙ったラインを大きく外し、ひどいものでした。また、ゴール前のテクニカルでもめずらしくサイドターンをミスし、大きくタイムをロスしています。慣れないセッティングだと、ここまでも違うものかというのを痛感しました。第二ヒートは特に走り方を変えずに、もう一度同じ走り方をトライしてみます。実はこの問題の区間、曲げられない気がしていたので、サイドを2回ほど入れようかと思っていたのですが、今回は車の挙動を掴みたいため、グリップでの通過を狙います。
路面温度は若干ですが上がり始め、第一ヒートよりは好条件で走れそうです。が、まずは今の車を目一杯使いきることが私にとっては重要でしょう。出走を待つ間、スポット参戦の佐々木さんがトップタイムを出しますが、届かないタイムではない感じ。特にプレッシャーも無く、問題の区間をどう走るかに集中してスタートラインに並びます。
5.第二ヒート
回転数をしっかり合わせ、6000rpm程度でスタート。2速、3速と直線的に加速し、だいぶブレーキングポイントを遅らせて1コーナーに進入します。しかし、姿勢作りがいまいち悪く、アクセルオンのタイミングが遅れてしまい、若干我慢してから全開。3速、4速と上げてギャラリー前の一本パイロンへ。ここも若干ブレーキングを詰めて進入すると、いつもよりシフトダウンの余裕が無く、テールも若干カウンター方向に流れてしまい、なんとかコントロールして、無理矢理1速に落としてサイド。うまく距離は合った様で、立ち上がりも丁寧にタイヤをグリップさせられます。2速、3速と上げ、島を通過。直後ブレーキングしながら左の外周へ。アクセルオンし、立ち上がりで軽いブレーキングを入れ、あまりラインがはらまない様に気を付けて3速へ。島への進入も若干アウト目から入り、2速に落として島に進入。しっかりとアクセルを開け、出口でブレーキングしてシェル周りへ。我慢して左ターンを通過し、立ち上がりのアクセルオンでテールが出てくれることを願いますが、やっぱりだめ。第一ヒートと同じく思い切りアンダーを出してしまいます。が、アクセルオンで抜ければロスにはならないと、今度は全開のまま島に進入。Gをなんとか切り返しますが、タイミングが思い切り遅れ、挙動変化も激しくなり、テールが出始めます。やばい、と思ったときには既に遅く、カウンターを当てますがテールは沿石に乗り、そのままスピン状態へ。とっさに3速に上げますがむなしく車は大きく回り、丁度ビデオ撮影してくれていた監督とお見合い状態に。一応照れ隠しに手なんぞを振って、再びオンコース。いんやぁ、アクセル抜いときゃ良かったと後悔しながら、めげずにコースへ戻ります。3速のまま緩い左で2速に落とし、奥の右パイロンに進入。丁寧に減速して、1速に落として右サイド。ちょっと回しすぎた感じで立ち上がり、3速全開まで加速。ややアウト目から右パイロンに進入し、1速まで落として右サイド。うまく立ち上がり、2速に上げて島に進入。シケイン気味のラインでブレーキングし、1速に落としてこんどはきっちりサイドを当て、コンパクトに立ち上がります。ゴール前のシケインはすんなり入り、2速シフトアップをきっかけに向きを変えてゴール。タイムは、1'11"81でした。
6.最後に
いやぁ、またまたやってしまいました。それにしても本番でスピンなんていつ以来でしょう。シェル通過の姿勢が悪かったことが原因ですが、アクセルを一瞬抜いておけばよかったです。ま、終わったことは仕方ありません、まだまだ未熟だということでしょう。タラレバを言うのも情けないところですが、それでも悔しいので区間タイムを計測してみると、スピンした区間以外はかなりイケてた様で、次週へ向けての大きな自信となりました。
ですが、この日はいろいろあったため非常に慌ただしく、また久しぶりのジムカーナ走行ということもあってか、今一つ気合が入っていなかった様です。今年関東戦を一緒に戦ってきたドライバーたちからも、いつもの関東戦の気合が見られなかった、とのコメントが聞かれました。自分なりにチャンプゲットに向けて気持ちを高めてきたつもりでしたが、やはり1ヶ月近いブランクを開けてしまったためか、あの目が三角になるくらいの気合は入らなかった様です。それを負けた理由にするつもりはありませんが、メンタル面の大事さを、大事なフェスティバル前に再確認したところです(っていつも言ってる様な)。チャンプを取れたことにはむちゃくちゃ喜んでいますが、今回惨敗したおかげで、今は無性に悔しい思いも込み上げてきています。この思いを次週のフェスティバルに向け、気合バリバリで目一杯攻めてやろうと思っています。 いやぁ、それにしても神奈川県戦ドライバーの皆様、一年間お疲れさまでした。途中から割り込んだ様に参戦し、チャンプ争いをかき回してしまいましたが、これでやっと一つの区切りをつけることができました。2年前のフル参戦から1年間JMRC関東をメインに戦って、再び県戦に戻ってきたかたちになりましたが、今年のこの好成績は、辛いながらもJMRC関東で戦ってきたおかげではないかと思います。来年も県戦に再トライされる方も多いでしょうが、是非とも上の大会に本気で参戦してみてください。きっと得るものがたくさんあるはずです。かくいう私は、今年で県戦やローカルイベントは卒業し、来年からはJMRC関東以上をメインステージとして戦っていくことにします。ま、騒ぐためだけに神奈川県戦は応援に行きますので、また楽しくやりましょう。
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