1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第6戦参戦記

7/11(日)、相模湖ピクニックランド、ウェット

1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第6戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位遠藤康浩 CP9A1'11"061'12"171'11"06
2位市川尚彦 CP9A1'11"571'16"27(P1)1'11"57
3位長坂吉徳 CE9A1'13"661'11"661'11"66
4位渡部一浩 CE9A1'36"11(P3)1'13"681'13"68
5位浜中一輝 CE9A1'16"811'13"791'13"79
6位豊田正彦 CN9A1'22"03(P1)1'13"921'13"92
7位金子博 GC81'14"211'21"151'14"21
8位宇山公隆 CE9A1'18"411'14"871'14"87
9位石綿幸治 CN9AM.C.1'14"991'14"99
10位三浦満 CN9A1'18"97(P1)1'17"22(P1)1'17"22(P1)

1.まえがき

 さてさて、最近、課題であることが判明したテクニカルセクションの修行を積むため、あえて相模湖ピクニックランドで開催される神奈川ジムカーナシリーズ第6戦に参戦してきました。相模湖では有利と思われるCE9A勢がたくさん参戦している神奈川シリーズだけに、CP9Aでどいう戦いができるのか、非常に楽しみであります。タイヤ云々を言いたくないので、できればドライ勝負を期待したいところですね。
 前日、土曜日の天気は非常に良く、久しぶりに洗車のため真っ昼間に移動すると、暑いこと暑いこと。エアコン&内装無しの辛さを痛感しました。しかし、ゆっくり洗車すると気持ちがいいなぁなんて思いながら帰宅。明日の予報は曇がちの様子。場所によっては雨がふる可能性もありそうですが、山梨県は降らないとの予報なので、極めて県境に近い相模湖なら、ドライ勝負となるでしょう。
 久しぶりの神奈川戦ということで、ライバル三間選手との対決も一つの見どころです。相模湖も得意としている三間選手。前日練習にも参加し万全の体制で第6戦にのぞむとのことでした。一方私ですが、相模湖と言えば2年前の神奈川県シリーズでチャンプ奪取に向けて相模湖の2戦に全力を注いだのですが、完全に空回りして市川さんに連勝を許し、自分がポイントリーダーの佐々木さんに迫るどころか市川さんに逆転され、自分はシリーズ3位に落ちてしまったあまり気分のいい会場では無い事を思い出しました。その市川さんもエボ6で参戦とのこと。相模湖を得意としているエボ6が2台と、ポイントリーダーの岡田さんをはじめとするCE9A勢、そしてサイドおまかせの三浦さんあたりと、どう戦えるのでしょうかねぇ。ま、ドライなら、いい勝負はできるという気がします。

2.当日

 そして当日、外は雨。なんででしょ。そのうちやむでしょ、と思って家を出ますが、雨足は強くなるばかり。雨の中でのタイヤ交換はいやなので、途中、屋根のあるところでタイヤ交換を済ませ会場入りします。
 相模湖は比較的参加台数が少ない傾向かと思っていたのですが、今回はかなり多めの様子。A4クラスは20台前後のエントリーとなっています。さて、コースですが、狭い会場にたくさんパイロンが並べられ、ぐるぐると、覚えるのが大変そうな感じです。しかし、セクション毎に区切って見ると比較的単純な組み合わせになっている様で、パイロンの入り方さえ間違えなければ大丈夫そうです。いやらしいのはゴール前の2本パイロンです。4駆の場合グリップでは曲がり切ることはできない感じで、どうクリアするかが勝負の分かれ目になるかもしれません。
 相変わらず雨が降っており、少なくとも1本目はウェット勝負となることは間違いありません。目の細かいフラットな路面に傾斜が付いており、雨が上がれば乾くのは早そうですので2本目はドライ勝負かもしれませんが、なんとなく天気の回復は期待できない感じです。雨となるとかなり厳しい戦いも予想されますが、最近雨ばっか走っているので、なんとなく勝負になりそうな気もします。
 コース攻略は特にありませんが、あまりコーナリングしないことと、サイドは積極的に使って小さめのラインを狙います。ゴール前は、2本目のパイロンまでグリップで進入し最後に長めにサイドを当てるのが無難といった感じですが、ここは進入でサイドを当て、テールスライドを維持してゴール前で合わせる様にもう一度サイドを当てることにチャレンジしてみます。外側の沿石まで距離が無いので、きちんとインを離さずターンに入れるかが重要そうです。
 セッティングは前後ともエアを0.2ずつ落とし、ショックは最近標準としているセットでいきます。A4クラスの出走が始まったころから雨足が強くなり、中盤ゼッケンの私の頃には完全に水たまりができているハードウェット状態になりました。
3.第一ヒート
 激しく雨が降りつける中、ワイパーを動かしながらのスタートです。半クラッチを使いながらスタートしますが、思ったよりグリップ感があり、ややストール気味から加速。1速が吹け切りますが、オーバースピードになるのを嫌いシフトアップせず、リミッターをきかせたまま左180度にかなり丁寧に進入。深い水たまり直後のターンとなりますが、意外とグリップ感があり、テールが気持ち早めにグリップしてしまいました。慌てずアクセルを開け、右ターンのパイロンにはかなり寄せて進入。右ターンで緩くサイドを当てますが、ここは若干テールを振り過ぎます。なんとなくグリップ感が低い感じです。グリップを確かめる様にアクセルを開け、全開で2速へ。4輪が飛び出しそうですが、かまわず加速し奥の右ターンへ。進入で右パイロンにきっちり寄せ1速シフトダウン。やや向きが変わってから一瞬全開にし、次のパイロンで再び寄せてブレーキングし、すぐに全開加速。下りながら右180度へ1速のまま進入しサイドを当てますが、やはりここは斜面のせいかターン立ち上がりでタイヤがグリップ気味になる気がします。若干ストールしながら加速し、次のパイロンにはきつい角度でそのまま寄りサイドで左に向きを変えます。ややテールを振り過ぎ、アクセルコントロールしながら立ち上がりラインが見えたところで全開。2速へ。緩い左ターンでブレーキングしてパイロンに寄り、一瞬アクセルを入れて早めに減速し1速サイド。下りながら加速し2速へ。奥の左ターンでもサイドを当て全開で加速。次の左もサイドを緩く当てますが効きが悪く、もう一度軽く当てなおして加速。下りの右ターンは丁寧に減速しサイドを当てますが、それでもテールを振り過ぎ、我慢してから加速。立ち上がって左270度をきっちり寄せてややはらみながら立ち上がり左奥へ。ここへもオーバースピードを嫌い1速リミッターのままパイロンに進入し、緩い角度で立ち上がれる様軽くサイドを当て3本パイロンへ。底辺の2本パイロン間まで我慢してからサイドを当てるつもりが待ちきれず、底辺の進入パイロン付近でサイドを当ててしまいます。充分に減速できていたためきっちりパイロンをなめる様に周り、頂点でもう一度サイドを当てフル加速で2速へ。ゴール前の2本パイロンへは比較的寄って進入で緩くサイド。しかしこれが中途半端で、外の沿石が気になりパイロンに寄り過ぎてしまいGが充分にかけられないままもう一度サイドを当てます。一瞬テールが出ましたがすぐにグリップしてしまいます。立ち上がりはアウト側のパイロンぎりぎりでしたが、いけると判断しアクセルオン。なんとかパイロンには当たらずゴール。タイムは1'11"06でした。

4.第二ヒートの対策

 ゴール前のターンミスが痛いところですが、それ以外はそこそこ無難にまとめ、暫定トップタイムの様です。ゴール前をなんとか決めて、ところどころあったテールの流し過ぎを抑えれば、10秒前半はいけそうな雰囲気です。
 やはり、かなり多く感じるパイロンの数と厳しいレイアウトのため、パイロンタッチに沈むドライバーが多い様です。また、立ち上がりのパイロン方向を間違えてミスコースするパターンも見受けられます。
 そうそう、今回のイベントはチーム対抗があるとのことで、実はライバルでもある三間選手、三浦選手とともにチームを組んでいるのです。3人の合計ポイントでチーム賞を競いあうことになります。ま、今のところ神奈川シリーズ2位、3位に位置している二人ですから、私さえ取りこぼさなければ全員入賞で大量ポイント獲得というのも可能だと思っていましたが、第一ヒートが終わってまともに完走したのは私だけ。そう、三浦さんはパイロンタッチを犯し、三間さんに至ってはミスコースと、最悪の状態です。ま、二人にとってはチーム賞よりもシリーズポイントの方が重要なはずですから第二ヒートは頑張ってくれることでしょう。二人に、そして今のところ沈んでいるCE9Aドライバーに巻き返されない様、なんとか10秒台くらいには入れたいところです。
 天候は、小雨から曇りといた感じで推移していますが、時折強く降りつけることもあり、ドライにはならない様子です。それでも傾斜のついた路面は水はけが良く、A4クラス第二ヒートはウェットですが水たまりは無いという、若干条件が良くなった状態でのトライとなりました。
 A4クラスの出走が進むにつれ部分的に乾き始めているところが出そうな感じですが、私の出走時にはまだウェットであったため1本目と同じセッティングでいきます。
5.第二ヒート
 全面ウェットですが水たまりは無く、先程よりコンディションは良さそうです。半クラッチを使いながらやや高回転気味でスタートします。1速が吹け切りますがそのまま第一パイロンへ。丁寧に入ってサイドを当てると、立ち上がりがずるずるとした感触です。そのまま加速し、右ターンのパイロンに寄りながら進入。緩くサイドを当てますがかなりテールが流れてしまいました。しかし構わずアクセルを開け2速へ。奥の右ターン進入でパイロンに寄って1速シフトダウン。向きが変わり始めてすぐに全開し、次のパイロンで再び寄ってブレーキングしてクリア。またすぐに全開し次のパイロンに丁寧に進入。下りながら右180度をサイドでクリアします。ここの立ち上がりもずるずるした感じで、なんとなくグリップ感がいまいちです。おやっと思っているうちにすぐに左ターンが迫り、ついラフにサイドを当てると完全フルカウンター状態になってしまいました。なんとかアクセルコントロールし、かなりロスしながら立ち上がって2速へ。緩い左ターンをブレーキングしながら通過し、一瞬アクセルを開けてからブレーキング。1速でサイドを当てて左ターンをクリアします。下りながら全開し2速へ。奥の左ターンでサイドを当てますが、ここも流しすぎてしまいました。ちょっとグリップ感が無くて扱いづらいなぁと思っていると、走りながらにして「中間タイムは36"68」というアナウンスが聞こえます。さっきと同じか若干遅れているなぁと思いながら次の左ターンで緩くサイドを当てます。加速し下りの180度ターンを丁寧に入ってサイドを当てますが、これもちょっと流し過ぎ立ち上がりでかなりもたつきます。全開してから左270度へ進入しますが、若干ブレーキングが遅れ、回すことは回しましたがややパイロンから離れ、あまりかっこよくないターンでクリアし左奥へ。先程同様1速リミッターのままパイロンに進入し緩くサイドを当てますが、これもテールがかなりハッピーに動いてしまいます。なんとかテールを抑え3本パイロンへ。若干先程よりサイドを引くタイミングを遅らせますが、テールのグリップ感が少なくもたつく感じで頂点へ。再びサイドを当て、ややアウトに膨らみながら立ち上がり2速へ。先程いま一つだったゴール前の2本パイロンですが、グリップで入るのはやっぱりやめ車1台分以上離れた位置からサイドを当てて進入。しかし、一瞬見える沿石にやはりびびってしまい、アクセルを充分開けられず中途半端なテールスライドのまま次のパイロンが来てしまいます。とにかくもう一度サイドを当てますがあまり効かず、やや強引にアクセルでテールを出してパイロンをクリアしてゴール。タイムは、1'12"17でした。
6.最後に
 見た目以上にグリップ感の無い路面に戸惑い、タイムアップすることができませんでした。決してタイムアップできない条件では無かったと思いますが、先週の胎内で経験した、水がはけ砂が浮いているタイムが出ない時の感触に非常に似ているき気がしました。見た目が良くなったことから、ほんの少しアクセル開度が多くなってしまった様で、立ち上がりのトラクションロスが大きかった気がします。第一ヒートと同じ様に、さぐりながら走っておけばタイムアップはできたはずです。タイムアップできなかったことは大いに反省です。
 さてレースの行方ですが、次第に路面が乾きはじめ、終盤ゼッケンでは時折スキール音も聞こえる程になり中間タイムも伸びはじめましたが、意外と後半のタイムが伸びなかったり、今回鬼門となったゴール前のセクションを通過できなかったりと、私の第一ヒートのタイムは破られず、なんとなく拍子抜けした感じでの優勝となりました。
 これで生涯やっと4度目の優勝に、とりあえず我がチームは大喜びです。テクニカルとなった相模湖で、それもウェットで勝てたことは、なんとなく自信につながった気がします。できればドライでのテクニカル勝負を期待していましたが、それは次回のお楽しみということにしましょう。
 一方チーム賞はどうかというと、私が20ポイント稼いだまでは良いのですが、三浦さんはまたもやパイロンタッチをしでかし、それでも1ポイントをもぎとり、計21ポイント。そしてエース(?)三間さんもパイロンタッチでポイント圏外に沈み、我がチーム「有頂天三間とはったりエボチーム」は21ポイントとなったのでした。こりゃだめだなと思っていたら、どうやら他のエントリーチームも同じ様な状況で、3人ポイントゲットしたチームは一つも無く、ぬわんとチーム賞も我等が頂くことになりました。おいおい三間さん、何もやってないのに賞品だけ持って帰るなよなぁ。その扇風機、俺のおかげじゃないのかぁ?
 ってなわけで、アドバンタイヤには若干厳しいウェット勝負でしたが、皆のミスで勝たせて頂くことができました。気分良く、明日からの夏休みに入ることができそうです。よかったよかった。今度はきちんとドライで勝負しましょうね、みなさん。
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