1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦参戦記

4/4(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

1999JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位山口晃一 CP9A0'57"8210'58"3530'57"821
2位三浦満 CP9A1'03"504(P1)0'58"2840'58"284
3位遠藤康浩 CP9A0'58"5140'58"3590'58"359
4位相沢清 CP9A0'59"4520'58"5120'58"512
5位市川尚彦 CP9A0'59"2440'59"4570'59"244
6位鈴木謙二 CE9A1'00"8610'59"8000'59"800
7位東仁 CE9A1'02"5231'00"0451'00"045
8位三間康 CP9A1'00"056M.C.1'00"056
9位岡田和浩 CE9AM.C.1'00"2381'00"238
10位宇山公隆 CE9A1'00"3121'01"4651'00"312

1.まえがき

 楽しみにしていた浅間台でのスピマイカップ第1戦は、日頃の行いがよっぽど悪かったのか(いや、ラストゼッケンの人のせいだな、きっと)、天候に見放され不完全燃焼に終わったため、急遽、同じ浅間台で開催される神奈川県シリーズ第3戦に参戦することを決めました。昨年、同シリーズ最終戦でのエボ3ラストランを優勝で飾った大会だけに、乗り換えてどれだけ戦えるか、一つの判断材料にはなるかと思われます。また、昨年勝負を挑み、FISCOで一応勝たせて頂いた三間選手には、浅間台で勝負しろと言われておりましたので、それも今回の見どころ(?)です。
 最近、いつも気になる天候ですが、週間予報では雨は降らないとのこと。気温もそこそことのことで、路面温度が上がればタイヤのビハインドも縮まるというものです。久しぶりに天候を気にせず、前日は近所の千本桜と呼ばれる桜の名所で花見をして、家に帰って夕刊を見ると、明日は東京千葉だけが雨との予報。悪い夢でも見ているのかと、がっくりしてしまいました。ちくしょ、雨なら雨でいいから中途半端はやめて、と願いながら先日の練習会ビデオを分析し、明日に備えます。

2.当日

 起きてすぐに外を見ると、厚い雲が空を覆ってましたが、路面はドライです。雲も雨雲っぽくはなく、降り出しそうな雰囲気ではない感じで、進行の早い神奈川戦ですから、なんとかもってくれる予感がします。
 台数が少ないわりにゲートオープンが早く、やや遅れぎみに会場に到着すると、A4クラスは25台と大盛況でした。なんとなく予感はしてましたが、くみちょがタイヤ交換してるではないですか。当然ながら三浦さんもいて、楽な勝負はできない様です。最近注目している相沢選手も気になるところです。また、今年から私と同じくエボ6にスイッチした市川さんや、オーバーホールが終わった東さんあたりの動きも要注意です。さて、今回直接対決となる三間選手も、浅間台攻略に修行&セッティングを重ねてきた様で、どの程度のタイムを出してくるか非常に楽しみですが、浅間台では負ける訳にはいきません。
 さて、コースは少し短めで、あまり癖もなく、ややパワー勝負的なレイアウトになっている気がします。なんだか、車の差が出そうで、CE9A勢にはややつらいかもしれません。こういったコースで、吸排気に手が入った車とどう勝負していくかが、今回の悩み所です。ま、とにかく踏めるところは踏んで、きちんとラインを作って行きたいところです。
 天候はなんとかドライのままですが、路面温度はかなり低く、アドバンタイヤにとっては、ややつらい気がします。試走は予想通り神山さんで、今日のA4クラスならば、試走タイムと同等レベルを出さないと勝利を手にするのは難しいかもしれません。
 とかなんとか言っているうちにA4クラスが始まり、なぜかファーストゼッケンのくみちょがいきなり試走タイムを上回るほどのタイムを出し、参加者を唖然とさせました。
3.第一ヒート
 とにかく、タイムは気にせずスタートです。やや低めの路面温度ということで、4000rpm強でスタートしますが、ちょっと低過ぎたみたいでタイヤが食ってしまい、ストールぎみになってしまいました。それでも、すぐにパワーバンドに入り、全開加速です。島の横を抜け3速へ。一つ目のパイロン手前くらいからじんわりとブレーキングを開始します。そのまま姿勢と速度をコントロールしながら奥の高速右ターンに進入しますが、あれだけ丁寧に入ったつもりだったのに、予想以上にテールが出始めます。なんとかコントロールして、アクセルオン。途中は良かったのですが、出口付近でテールが不用意に出始め、アクセルを戻して姿勢を整えます。やや速度を落としてしまいますがすぐにアクセルを入れ、全開で3速まで上げて島に向かいます。この島はも丁寧に速度を落として、1速で軽くサイドを当てます。しかし、まだタイヤが食わない感じで、テールが出過ぎてしまい、コントロールしながらバス停まで加速。2速でバス停に入り、左1本パイロンを過ぎるまで全開で、直後ブレーキングして向きを変えます。やはりバス停内はグリップが良く、突っ込み過ぎに感じた割りには向きが変わってくれますが、バス停を出てからアクセルを開けると、フロントが逃げ、ハーフアクセルのまま排水口先のパイロンへ向かいます。結局速度を乗せられず、気持ちブレーキングしながら1速に落として、軽くサイド。このあたりからは大分タイヤも温まってきた様で、ぬるぬるとテールが動く感じに変わります。最短ぎみのラインを全開で加速し、島の横をかすめて3速で左180度へ。丁寧にブレーキング&シフトダウンを行い、パイロンについて進入して、サイド。立ち上がりを若干外に振り、島に直線的に進入。2速に上げるとすぐに島を出る前から軽いブレーキングで向きを変え、島を出る時には全開に。そのまま排水口右を通って3速で奥の高速左ターンへ。手前のパイロンより手前くらいからブレーキングを開始し、2速に落とすと、若干テールが流れ、徐々にアクセルを開けて立ち上がります。直線で3速まで入れ、最後のセクションへ。どうしようか迷いましたが、島の横で2速に落として一度アクセルを開けて姿勢を作ってから2本パイロンからなる右180度へ。ブレーキングして1速に落とし、ステアリングを入れ、2本パイロンの中間あたりでサイドを当てます。きちんと立ち上がりのラインに乗せ、最後の左180度を少し手前からサイドを当てて、と思ったら、少し急いでしまったのか若干サイドを当てるタイミングが早く、パイロンに左フロントが当たったかも...というくらいぎりぎりになってしまいますが、ここでアクセル緩めたら絶対当たる、と思いアクセルは離さずに抜けゴール。「おっぱいミサイルが触れたかもっ、やっぱとっておけばよかった」、とは思ったかどうか忘れましたが、ゴール前の白井さんと神山さんの顔を恐る恐る見ると黄旗は上がらず、ぎりぎりでセーフだった様です。タイムは58"51でした。

4.第二ヒートの対策

 順位的にはくみちょに続く2番手と、まずまずの位置につけていますが、タイム差は0.7秒と大きく離されています。また、三浦さんもパイロンタッチが無ければ2番手タイムと、予断を許さない状況です。さて、このトップとの0.7秒差をどう詰めるかですが、1本目の走りを振り返ってみると、全体的にリズム良く走れた気がします。が、所々動きが止まった様な感じのコーナーがいくつかあり、またラインも甘いところが結構ありました。これらを流れる様にスムースに回れる様気をつけたいと思います。また、2度ある外周は、ややぎくしゃくしていた様なので、できるだけアクセルを離さずクリアしたいところです。1秒と言われると難しい気がしますが、0.7秒ならまだいける気がします。
 そして第二ヒートが始まり、先頭ゼッケンのくみちょの走りに皆が注目します。しかし、スタート後の第一コーナーでギアミスか?と思われる様なスローダウンがあり、後半盛り返したもののタイムアップならずでした。ふっふっふ、タイムアップされたらきついと思ってましたが、0.7秒ならいけるかもしれません。絶対抜いてやると気合を入れて車に乗り込みます。ここで、めずらしく熱くなっている私を見た監督が、「熱くなりすぎじゃないの?」と声をかけてくるほどでした。が、今回は、ちょっと自分を追い込んでみたかったので、これでもかと言う程に気合を入れます。
5.第二ヒート
 スタートに並んでいる途中で、三浦さん、相沢さんに抜かれ、現在4位のポジションまで落ちていることを確認。ただしトップタイムは相変わらずくみちょのタイムの様です。そして第二ヒートのスタート。あまり路面温度は変わりませんが、タイヤは少し暖かいので、5000rpm程度でスタートします。2速、3速とシフトアップし、島の横ぎりぎりを抜け、一つ目のパイロン手前くらいからブレーキングを開始。やはりテールが流れてきますが、第一ヒートよりは挙動がゆるやかです。そのまま2速に落とし、アクセルオン。出口でテールを流し過ぎない様に、若干アクセルコントロールしながらもアクセルは緩めず根性で踏みます。予想外にうまくいったせいか、島へ向かう途中、3速に上げそこない、2速でリミッターを数回きかせたまま島に。結構焦りましたが、それでもなんとか速度をコントロールし、ここは速度を殺し過ぎず、サイドも当て過ぎない様にと、1速でサイドを当てます。うまく立ち上がり、2速全開でバス停へ。今度は左パイロン付近でブレーキングして、早めに車を曲げ、最短気味のラインを狙いアクセルを開けます。排水口横のパイロンぎりぎりを通過し、次の左パイロンで1速シフトダウン&サイド。これも結構うまく決まり、「うぉぉ、結構いいぞぉぉ」なんて考えた瞬間、頭が真っ白に...。「げっ、コースが分からん、どうしよぉぉぉぉ」と思いましたが、とりあえずなすがままに真っ直ぐ進むと、島の横付近で「そうだ、あの1本パイロンで折り返しだ」と思い出し、アクセルを開けます。すると、またまた2速リミッターがきいてしまいますが、焦りまくっている状態でシフトアップも出来ず、そのまま左180度へ進入します。自分に落ち着く様に言い聞かせ、ややアウトにはらむラインで左180度サイドターンを立ち上がります。島に入り2速に上げたところで早めに向きを変え、島を脱出。奥の左高速ターンへ3速で向かいます。手前のパイロン付近からブレーキングを開始しますが、いい感じにテールが出始め、2速に落としてアクセルオン。しかし、ターンインが早過ぎで、出口が完全に詰まってしまい、一度ステアリングで車を外に動かしてから再加速です。もう、最悪、と思いながら全開で3速まで加速し、最後のセクションへ。先程より少し突っ込み気味に島の横でブレーキングして行くと、かなりの速度でテールが流れ、シフトダウンなんかする余裕が無く、そのままブレーキとアクセルで車をコントロールして2本パイロンへ。滅多にやったことがない、3から1へのシフトダウンを強行し、2本パイロンの中間付近を狙ってサイドをあてます。思ったよりうまく決まり、最後の左180度へ。ここでなぜか、ゴール前にギャラリーがずいぶんいるのが目に入りながら、先程の走りが思い出され、ややパイロンを離してサイドと思ったら、これが離れ過ぎおまけに進入速度が速く、スローモーションの様に車が横に流れた後、トラクションをかけ加速してゴール。タイムは58'32でした。
6.最後に
 なんとか相沢さんのタイムは抜き返したものの、三浦さん、くみちょには届かず、3位に終わりました。最低限の課題であるタイムアップは果たせましたが、やはり熱くなり過ぎてミスが目立った様です。おそらく、きっちり走っていれば、トップタイムの更新も可能だったはずで、まだまだ修行が足りないことを実感してしまいました。これでくみちょには今期2連敗となり、今後なんとか巻き返しをはかりたいところです。しかしくみちょの車、すごいパワーとトラクションですねぇ。同じ車とは思えません。乗り方にも依るんでしょうかねぇ。
 今回は、絶対勝つ、という意気込みで第二ヒートを走ってみましたが、みごと熱くなってしまい、結果にフィードバックさせることができませんでした。やはり、いつもの様に、具体的にどこをどうする、といった感じで気合を入れつつも、丁寧に走ることを心掛ける必要がある様です。結果、トップタイムからも結構遅れてしまいましたが、それでもタイムアップは出来、試走タイムともいい勝負ができた様で、少しづつ乗れてきてはいるのかなと思います。
 さて、注目の直接対決、三間さんはどうしたかと言えば、なんと2本目ミスコース。私より熱くなっている人がいたんですねえ。思い返せば、1年前のFISCOでの直接対決も、三間さんは2本目自爆してましたから、お互いまだまだ修行が足りないということでしょう。ま、今回は同じ車での戦いでしたが、私の勝ちということでよろしいでしょうか。次回はどこでしたっけ?相模湖でしょうか?
 まずは次の関東戦、きっちりと走りたいと思います。
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