1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第4戦参戦記

7/20(際)、関越スポーツランド、ドライ

1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第4戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位小野田了 CP9A1'07"131'16"611'16"61
2位高橋義人 CE9A1'09"461'08"061'08"06
3位平野智治 GC81'08"151'09"541'08"15
4位遠藤康浩 CP9A1'08"331'08"301'08"30
5位伊田和夫 CP9A1'10"161'08"331'08"33
6位石川浩史 CP9A1'08"661'08"601'08"33
7位福田裕二 GC81'15"931'08"881'08"88
8位木原幸一 CN9A1'09"971'09"121'09"12
9位中野秀俊 GC81'18"131'11"631'11"63
10位増田一良 CP9A1'22"63(P3)1'16"21(P1)1'16"21(P1)

1.まえがき

 なんだかこのシリーズには毎回体にムチを打って出ている様な気がします。またまた今回も、早めの夏休みを月曜から日曜まで頂き、ついハードな毎日を送ってしまい、体内時計がかなり狂った状態でのイベント参戦になりそうな予感です。あまりに忙しすぎて、天候を気にする余裕も無く、とにかく前日は早く寝ようと努力しましたが、1週間も家を開ければやることは山ほどあり、とてもじゃありませんがそんな余裕はありませんでした。そんな訳で、起きる時刻が着々と近づく中、ようやく布団に入ったのでした。

2.当日

 と、思ったら、あっと言う間に目覚ましが鳴り、よく分からんうちに出発です。しかーし、外は雨が降っているじゃありませんか。特に根拠はありませんが、なんとなく晴れると予想していたのに...。うだうだ言ってもはじまらないので、とにかく出発し、会場へ向かいます。
 ゼッケンとは関係なく並べさせられたパドックにやや違和感を覚えながら準備をします。コース図を見ると、どっかで見た様な...。そう、1部だけ違う様ですが、第3戦のコースの逆周りではありませんか。果たして、前回のリベンジになるのでしょうか。体調は第3戦時よりは良いですが、やはりはっきりしない気分に、とにかく踏むだけ踏んでぱきぱき曲げてを繰り返して、好きな様に走ってしまおうかと思います。
 競技が始まり、次第にコースはドライ路面へと変わって来ました。A4出走時には完全ドライに変わったため、最近採用しているドライセッティングでトライします。
3.第一ヒート
 久しぶりのドライで感覚が分かりませんが、5000rpm程度でスタートします。が、その瞬間にグリップしてしまいました。完全にストールしてからののろのろスタートで2速へ。第一パイロンをアクセルオフで曲げ通過しますが、かなりアウトにもっていかれる感じで、奥のパイロンまではハーフアクセルのまま通過。奥のパイロンで1速に落とし、緩くサイドを当てます。しかしこのサイドの感触がおかしく、少しぬるっという感じでした。なんか変だなと思っている間に2速に上げ、すぐ次の左パイロンが迫ってしまい、どうしようもなくアンダーをだしたまま左ターンを通過。右にかかったGを丁寧に戻し、1速右サイド。しかしこいつもおかしく、引いた瞬間にタイヤがロックせず、ちょっと遅れる感触があります。おかげで各操作のタイミングが悪く、テールを振り過ぎてフルカウンターでの立ち上がりとなってしまいます。1速リミッターまで加速し、続けて左ターン。ここは感触を確かめる様にサイドを引きますが、やはり若干効きが悪い感じです。ちょっと不安になりながら2速へ上げ、次のパイロン付近でブレーキングで曲げてすぐ加速。2本パイロンのターンは2速のまま丁寧に入り、中間付近からアクセルオン。ずるずるとテールが逃げますが、程よく立ち上がり方向を向き、全開。左奥の右ターンは1速でサイドを当てますが、ここもちょっとリズムが悪い感じになってしまいました。全開で2速に上げ、右ターンしながらパイロン間を通過する前に一瞬ブレーキを入れ、全開。2速リミッターまで回し、早めにブレーキングを開始します。2本パイロンの入口付近でサイドを当てますが、今度はとうとうリアがロックせず、強引にアクセルでテールを出し2本パイロンをクリア。立ち上がりで2速に入れ、再びパイロン間へ。サイドが効かないことにちょっと焦りながら3速には上げられず、2速リミッター付近からブレーキングを開始。奥の左ターン途中で一度向きを変え、全開でギャラリー前へ。ここまでのサイドの効き具合から、最後のセクションのことを考えている内に2速リミッターがあたり、そのまま3本パイロンへ進入。1速に落とし左ターンでサイドを当てますがすぐには効かず、そのまま強く引き続けたらテールを流し過ぎてしまいました。フルカウンター気味となりパイロンから離れていくので、すぐにサイドを当て次のパイロンをクリア。頂点のパイロンでもちょっとサイドを当てますが効かず、次の右パイロンではやや強くサイドを引きますが、やはりワンテンポ遅れてテールが出て、ぎくしゃくしながら次の左パイロンへ。ここはブレーキをちょっと入れてすぐ加速。ゴール前はサイドを当てて緩い角度でテールを振ってゴール。タイムは1'08"33でした。

4.第二ヒートの対策

 タイムがいまいちなのもつらいところですが、サイドが効きません。久しぶりにドライで走りましたが、ぜんぜんサイドが効かないじゃありませんか。昨年の初めにもエボ3で同じ様なことがあったのを思い出しましたが、パキパキとサイドが効かず、引き始めてから若干遅れてテールが滑り出したり、効かなかったりと、自分の意思とは違う挙動を示してしまいます。実は最近サイドワイヤーが伸びているなぁ、と感じていたのですが、このところウェットばかり走っていたので問題とは思っていませんでした。しかし、ほんといつ以来かと思えるくらい久しぶりにドライ路面を走って、体感してしまいました。
 恐らく、サイドワイヤーが伸びてきているにもかかわらず、調整していなかったのが原因と考え、ワイヤーを少し詰めることにしました。第二ヒート前に大きく条件を変えるのはかなり危険という気がしますが、今のままでこのドライ路面では、サイドが効かない事は明白です。確かめてみると6ノッチくらいあることが分かり、3ノッチくらいまで詰めてみました。もしかしたら、先週6カ月点検に出した時にワイヤー調整されてしまったのかもしれないな、とか思いながらサイドを詰め、第二ヒートサイドが効いてくれることを祈ります。
 とりあえず、まともに走れた気がしないので、コース攻略は特に変更無しです。サイドが効くかどうかを1コーナーで見極めて、タイムをまとめられるかどうかにかかっているでしょう。そうそう、もし1コーナーでこりゃ効くなぁと感じたら、2コーナーは2速サイドにチャレンジしてみようと思います。あの手のコーナーでずっと前に2速サイドを試した時、好感触を得た経験があるからです。
 気温はかなり上がって来ており、路面温度もだいぶ高めです。セッティングの変更はせず、頭はやはりすっきりしませんが、集中して第二ヒートにのぞみます。
5.第二ヒート
 今度は6500rpm程度でスタート。やや空転が多かった様ですが、ドライ路面ではこのくらいでスタートしないといけませんね。すぐに2速に入れ、第一パイロンで若干ブレーキを入れて充分に曲げて再び全開で奥のパイロンへ。進入で1速に落とし、集中してサイドを当て、感触を探ります。「おぉ、違う」と思える程レスポンス良く効きます。立ち上がり2速に入れ、こりゃ2速サイド使っちゃえ、ってなことで、きつめの2速の進入でクラッチを軽く切ってサイドを当ててみると、スパーっとテールが流れ、完全フルカウンタードリフト状態になってしまいました。やってもうた、と反省しながら右180度パイロンへ向かいサイドを当てますが、やはり良く効きます。立ち上がって、1速リミッター付近からブレーキングを開始し、左サイド。ここも効き過ぎるくらいきちんと効いてくれました。ややアウトに膨らみながら2速に上げ、次のパイロン付近でブレーキングで曲げ、加速。2本パイロンのターンは、ややブレーキングポイントを遅らせようとしたら、完全にオーバースピードになってしまい、なんとかぎりぎりで曲げて、2本パイロン後半くらいから加速。全開で立ち上がり、左奥の右ターンは1速に落として緩いサイドでクリアします。やはりサイドは良く効く感じで2速へ。軽いアクセルオフで右ターンしながらパイロン間を通過し、3速へ。2本パイロンに丁寧に進入しますが、ちょっとサイドの効き過ぎを恐れて消極的になってしまった感じです。サイドを当て、テールが出ると、つい流し過ぎてしまい、全開にできるタイミングが遅れてしまいました。2速に上げ、パイロン間を通過したあたりからブレーキングを開始。アクセルを開け、奥で一旦ブレーキングを入れてから再びフル加速でギャラリー前へ3速で進入。ここもサイドの効き過ぎを恐れ、やや消極的に進入。入口で左サイドを当て、いい感じで次のパイロンに向かいますが、右パイロンはつい消極的な引き方になってしまい、ほとんどテールが出ず、Rが大きくなってしまったので次の右はグリップで通過し、次の右はやや手前からサイドを当て通過します。左の規制パイロンはややきつく、ブレーキングして、ちょっと減速し過ぎて通過。ゴール前の右パイロンもサイドを当ててゴールします。タイムは1'08"30でした。
6.最後に
 いやぁ、サイド、無茶苦茶良く効きました。しかし1コーナーでその違いが分かり、2コーナーで調子に乗ってテールを流し過ぎたのは余計でした。また、第一ヒートとのサイドの効き具合があまりに違い、後半のセクションで消極的になってしまったのは、非常に悔やまれます。グリップ感があるとは言えませんでしたが、路面温度はかなり上がっていたので、もっと積極的に振り回しても良かったかもしれません。知らず知らずのうちに、ウェットでの走りが染みついてしまったのか、アクセルコントロールも消極的になっている面がありました。そろそろ梅雨も明け、本格的な夏場のドライ勝負が予想されますので、躊躇せずサイドを引ける様、自信をつけていきたいと思います。
 さて、優勝は第3戦に引き続き小野田さんでした。今回から17インチの038を投入しており、あのサイズが標準になってしまうとつらいなぁ、と思っていたところで、ぶっちぎられてしまい、ちょっと行く先が不安になります。もう少し今のタイヤで戦えるところを示さないといけないですね。15インチタイヤですらなかなか買うのは難しいのに、県戦レベルまで17インチでないと勝てないなんてことになってしまったら、ちょっと入門しづらくなりますよねぇ。ま、そんなことよりいつまでたっても課題の多いドライバーのスキルアップにもう少し励みたいと思います。
 それと、やっぱり体調管理は重要であることを認識しました。いろいろあって、かなり厳しい日程での参加だった上に、祭日のイベントはかなりつらいですね。仕事はもちろんおろそかには出来ませんが、そんな中でコンディションを整えていく事も一つの技術なのでしょうね。
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