1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第3戦参戦記

6/13(日)、関越スポーツランド、ドライ

1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第3戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位小野田了 CP9A0'58"7620'59"0940'58"762
2位平野智治 GC81'00"5170'59"3610'59"361
3位遠藤康浩 CP9A0'59"9070'59"5650'59"565
4位高橋義人 CE9A1'00"5461'00"3941'00"394
5位伊田和夫 CP9A1'00"9081'01"5151'00"908
6位中野秀俊 GC81'01"2381'01"7611'01"238
7位木原幸一 CN9A1'01"4891'01"3011'01"301
8位伊藤雅彦 GC81'02"0221'01"5831'01"583

1.まえがき

 はー、ここんとこずっと出張が続き、車のことなど遠い彼方に行ってしまったところで、久しぶりに家に帰ってきたと思ったら、ゆっくりする暇も無くイベントに参戦となりました。おまけに、梅雨だと聞いていたのに、週末は好天が期待されているとのこと。うーん、あれだけ願っていたドライでのイベントにはなりそうですが、体力が持ちそうにありません。気持ちをジムカーナに切り換え様にも、どーも気分的にすっきりせず、とにかく土曜の夜は早めに寝て、睡眠時間だけは確保して、当日にのぞむことにしました。
 が、しかーし、こういうときにはそんなもんで、参りました。というのも、早めに夕食を取っていた時のことですが、オーブンで作っていたラザニアを取り出した瞬間、皿の重さに耐えられず、つい左手がアツアツの皿に...。あまりの熱さと重さに、折角作ったラザニアは皿とともに木っ端みじんになってしまったのです。ま、それは致し方ないとして、問題なのは皿に触れた左手でした。幸運なことに、接触した面積はφ1cm程で、薬指先端に痛みが走る程度でした。このくらいで良かったと思いながら、氷水で指先を冷やしながら食事を終えると、そのころから指先が痛烈に痛む様になりました。氷から手を離していると30秒も耐えられません。とにかく風呂にも入れないので、氷を袋に入れ、指先付近に巻いて寝てしまうことにしました。ところが、当然ちょっと動くと氷がずれ、激痛が走ります。氷が溶けてしまうとやはり同じこと。そんなこんなでずっと寝れず、氷から手を離しても耐えられることを確認したのが2:30頃。3:30にセットした目覚ましはそれとほぼ同時に聞こえた様なものでした。

2.当日

 呆然とメルセデスのマシンが宙を舞うのを見ながら、とても走る気になれない体に鞭打ってシャワーを浴び、準備をして出発したのでした。
 天気予報通り天気は良く、完全ドライ勝負が期待できそうです。しかし、仕事の疲れと睡眠不足のせいか、今日はいける、という気に全くなれません。こんな中で、どんな結果になってしまうのか、少し心配ではありますが、ポイントを確実にゲットしておきたいところですので、精一杯やってみることにします。
 コース図を見ると、今までに経験の無い、右からのスタートとなっています。若干進入で考えさせられるポイントがいくつかありますが、どうも明確なイメージができないので、コンパクトなラインを狙っていこうと思います。
 今年は久しぶりにこのシリーズに参戦していますが、この日もA4クラスは9台と、ちょっとさみしい感じです。年々参加台数が減少気味なんでしょうか。確かに、ジムカーナを始めた3年前は、シードクラス参戦者も多く、非常に勉強になるイベントでしたが、最近は少し物足りない感じがあるのかもしれませんね。また、規定が随分変わったせいか、速いドライバーは速い車に乗っているので、参考にしたくてもできない面が多くなっているのでしょう。
 そんなこんなで、気温はガンガン上がり、走行準備をしてから、炎天下のもとで熟睡してしまいました。この暑さでも余裕で寝れてしまうところが、今日の体調を物語っているような。参加台数も少ないせいか、速いテンポで競技が進み、A4クラスが始まりました。セッティングは最近標準としてるセッティングでいきます。
3.第一ヒート
 5000rpm程度でスタートします。一瞬空転しますが、すぐグリップし、ややストール気味でスタートです。2速、3速と上げながら緩く左に向きを変えます。奥のパイロンへは比較的直線的最短ラインで進入し、1速まで落として、Rが小さくならない様に軽くサイド。全開で立ち上がり、テールが若干スライドしたまま2速に上げます。立ち上がりのパイロンも気にならず、全開で立ち上がれました。次の右パイロンは奥にブレーキを取るつもりでしたが手前でリミッターが当たってしまい、ちょっと焦ってパイロン手前でブレーキングを開始してしまいました。仕方が無いので予定していたブレーキングポイントを大幅に変え、アクセルオン後、次のパイロンでも手前でブレーキングしてアクセルオン。さらに次の右パイロンもきついため、やや手前で軽くブレーキを当て、全開で奥の左コーナーへ。激しくGがかかっていますが、さらに3速に上げ、1速にシフトダウンして左パイロンをサイドを当ててクリアします。ここも緩い角度で立ち上がり、2速にシフトアップ。やや横への逃げが大きい感じですが、ギャラリー前へ向かううねった路面あたりで3速にシフトアップ。ここでどのパイロンに入るか一瞬迷い、慌ててラインを修正して一番左のパイロンへ向かいます。ちょっとブレーキングが遅れた感じで1速に落とし、やや大きめのRをとる様にサイド。オーバースピード気味になってしまいましたが、立ち上がりのラインにはなんとか乗せ、緩い規制パイロンをよけて立ち上がります。2速へ上げ、一つ手前のパイロン過ぎからブレーキングを開始すると、奥のパイロンには寄り過ぎてしまいます。とにかく向きだけは変え、立ち上がりますが、やや出口がつらく、アクセルをコントロールしながらの立ち上がりになってしまいました。最後のセクションへは3速で入るつもりでしたが、立ち上がりに失敗したせいか、2速が吹け切らず、2速のままターンに進入となりました。予定外の走りにちょっと戸惑い、3本パイロン手前のパイロンでブレーキングを当てるのも中途半端になり、ぎくしゃくしながら3本パイロンへ。一つ目の右ターンで軽くサイドを当てたつもりが、完全フルカウンターになってしまい、次の左ターンは、ちょっとサイドを弱く当てると今度はテールがほとんど出ず、一瞬踏んで次の左パイロンはそこそこうまくサイドを当てられたものの、次の左パイロンではまたまた強く引き過ぎてフルカウンターと、散々な走りになってしまいました。最後にスラローム気味にパイロンを通過し、ゴール前の左パイロンも軽くサイドを当ててゴール。タイムは、59'**でした。

4.第二ヒートの対策

 全体的に、集中力を欠いているというか、繊細なコントロールが全くできていない感じ(そんなんもともとあんのか?)でした。タイム的にも、トップの小野田さんには1秒以上離されています。
 さて、第二ヒートの対策ですが、細かいセクションをなんとかまとめきればそこそこタイムを残せると思いますが、今日はシビアなコントロールが全くできません。というか、そういうコントロールができる気がしません。ということで、第二ヒートは、少しアプローチを変えてのぞみたいと思います。前半のブレーキングポイントは、最初の狙い通りちょっと遅らせ気味にしてブレーキング回数を若干減らす方向でいきます。後半のテクニカルは、この日はコントロールできる自信の無い2箇所程サイドを当てるのをやめ、グリップでのターンを取り入れます。悩みどころは、スタートして3速からの第一コーナー進入です。入りと出口のスペースの広さから充分2速で回れるのは分かりますし、なんとなくその方が良さそうという気がしてきましたが、今日は大きく走り方を変えてスムースに走れる自信もありません。ああいったコーナーはリズム良くサイドを引いていってしまった方が、なんとなく走りやすい気がするので、やはり1速まで落としていくことにします。
 いやぁ、それにしてもつらい。起きていることも、この炎天下にいることも、何をやっているんだろうという気にさえなってきます。とにかく、少しでも仮眠しないと集中できないので、食事を取った痕は、寝てしまいました。30分程でしょうか、熟睡したことで、だいぶすっきりしてきました。戦闘的な気分にはなれませんが、落ち着いて走ることはできそうです。
 そんなことをしているうちに、あっと言う間にA4クラスの出走となりました。こういうときにいろいろいじるのは得策でないので、セッティングは同じでいきます。
5.第二ヒート
 少し気分は良くなり、なんとか集中してスタートします。5500rpm程度でまずまずといった感じでスタートし、2速、3速とシフトアップ。悩みましたが、走り方は変えず、直線的に奥のパイロンに進入し、サイドを当ててクリアします。全開で立ち上がり、2速へ。今度はちょっと立ち上がりのパイロンが気になりますが、なんとか通過。3速まで上げます。次の右パイロンを若干過ぎるくらいからブレーキングを開始。2速に落とし、アクセルオン。次のパイロンも過ぎたあたりでブレーキングし、アクセルオン。さらに次の右パイロンがきつい配置となりますが、ハーフアクセルのまま通過し、ラインが見えたところで全開。Gがかなりきつくかかりますが、そのまま3速へ。2、1と落とし、左パイロンで緩くサイド。緩く立ち上がり、2速へ。4輪とも流れている感じですが、とにかく踏んで、うねりの上で3速へ。一番左のパイロンを目指しブレーキングしますが、またまたオーバースピード気味で進入してしまいます。右サイドで2本パイロンをクリアし、全開加速。ちょっと車が振られますが、規制パイロンはよけて2速、3速と加速。気持ちアウト気味を狙って進入し、2速に落として外周へ。それでもインに付き過ぎた感じで、立ち上がりのパイロンが若干きつくなります。なんとか3速に入れ、最後のセクションへ。一つ目のパイロンは無視するつもりでしたが、ちょっと勘違いして、一つ目のパイロンで減速し過ぎてしまいました。今更アクセルも開けられず、緩くブレーキを残したまま1速まで落とし、3本パイロンにグリップで進入。中途半端な進入となったため次の左がきつく、ややパイロンを離してサイドでクリア。緩い角度となったため次の左はグリップで抜けますが、こいつも中途半端でアウトにはらんでしまいます。次の左パイロンはサイドを当てますが、こいつもちょっと流し過ぎた感じでしたが、まずまずで抜け、スラローム気味にパイロンを通過し、ゴール前で軽くサイドを当てゴール。タイムは、59'**でした。
6.最後に
 必須課題である、タイムアップは果たしたものの、小野田さんのタイムには届かず、さらに平野さんにも抜かれ、またまた3位で競技を終了しました。シードクラスで走った西野さんには2秒近くやられ、なんの言い訳も出来ない結果となってしまいました。走り云々というより、今回は体調にやられたといった印象がとても強いです。折角2本ともドライで走れた貴重なイベントだったのに。久しぶりに、体調や精神的なものの重要さというか、それらは最低限のレベルに保たないと、勝負にならないことを実感してしまいました。こんな日のことはさっさと忘れて、次に挑むことにします。
 帰り、夕食を取るためにとあるお店に入って注文をしたまではいいのですが、いざ料理が出てくると、全く手を付けられない状態でした。どんなに高熱が出ても、食欲が無くなるなんてことは1年を通じてもまず無い自分なのですが、この日どれだけ体調が悪かったかを物語るかの様な出来事に、さらに反省をして帰路についたのでした。次回のスピマイ第4戦も、しばらく家を開けた直後のスケジュールとなっており、参加するか非常に悩むところであります。ほんとは、そんな体調でも、きっちり勝ちたいところなんですがね。まずは、今日勝てなかったら、という公約の通り、うっとおしい髪の毛をばっさり散髪して、気分を入れ換えたいと思います。
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