1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第2戦参戦記

4/29(際)、茨城中央サーキット、ウェット&ドライ

1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第2戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位平野智治 GC81'24"339(P2)1'11"1831'11"183
2位小野田了 CP9A1'13"2611'12"6051'12"605
3位遠藤康浩 CP9A1'19"466(P1)1'12"8011'12"801
4位石川浩史 CP9A1'15"7951'15"0071'15"007
5位海老沢裕二 GC81'22"8031'15"0231'15"023
6位福田裕二 GC81'17"3461'15"4671'15"467
7位中野秀俊 GC81'27"909(P1)1'16"8921'16"892
8位木原幸一 CN9A1'21"1561'19"9721'19"972

1.まえがき

 タイヤライフが気になるICCですが、スピマイカップ第1戦があまりにも悔しかったので、とりあえず名誉挽回をかけて第2戦もエントリーしてしまいました。もう、晴れでも雨でもなんでもいいです。イコールで2本戦わせて。お願い。天気予報によれば、天気は悪くないとのことで、まずは一安心と言ったところでしょうか。
 数日前に受理書が届くと、A4のエントリー台数は9台とのこと。う〜ん、なんか気が抜けちゃうなぁ。関東戦では、30台、40台はあたりまえなので少し寂しいですね。しかし、自分の中ではAE4クラスのドライバーと勝負するつもりで、気合を入れていきます。

2.当日

 祭日のイベントは慌ただしくていやだなぁ、なんて思いながら当日を迎えますが、朝から雨が降っています。おいおい、今日はドライだったんじゃないのかぁ。雨足は弱まっているので、早めに上がればドライ勝負になるでしょう、と、気楽に考えて会場に向かいます。
 しかし、会場に到着して準備を終えてもまだ雨が降っています。午後は回復するということから、午前中ウェット、午後ドライ、という可能性が高くなってきました。うーん、パワーの上がった車の挙動をつかむためにも、2本とも同じコンディションで走りたかったのですがねぇ。
 コースを見ると、昨年の関東戦最終戦と似ているなぁと思わせるレイアウトとなっていました。が、それよりはあまり速度も乗らない感じで、深く回し込むターンも設定され、このあたりの細かいセクションが鍵になりそうです。
 個人的には今期3度目となる山口さんとの直接対決が重要で、ここのところ連敗中なだけにそろそろ勝ちたいところです。また、先月のICCでの関東戦で2秒ほどちぎられた大槻さんもエントリーしており、どんなタイム差になるか興味深いところです。
 途中から雨は上がりましたが路面はウェットのまま。ウェット路面のICCなんてもう記憶にありません。ウェットでも結構食うという印象ですが、滑ることも予想して丁寧に行こうと思います。A4が始まるころにはやっと路面状況が良くなりつつあり、水もはけてきているので、セッティングはドライセッティングで行くことにします。
3.第一ヒート
 状況が好転しているとは言えやはり路面はウェットなので、それを考慮し4000rpm程度でスタートしますが、タイヤは空転するばかりで全く前に進みませんでした。あまりのグリップの低さに驚きながらアクセルを若干弱めて加速します。タイヤがグリップするとすぐに左コーナーですが、ちょっとブレーキしたら思い切りフロントタイヤがロックし、無茶苦茶恥ずかしい走りでした。おかげでラインは大きくはらみ、次の右ターンまでになんとかラインを修正しますがややきつい進入になってしまいます。右ターンではグリップが低いことを考えて軽くサイドを当てたつもりが、これまたスパッとテールが流れフルカウンターのお祭状態。最悪でしたね。なんとかアクセルコントロールして立ち上がり、次の右ターンではこれでもかというくらい緩めにサイドを当て、ここはなんとか無難にクリアします。若干の下りで一踏みし、左270度への進入を丁寧に入り、サイドを当てると、下り路面のせいかフロントを軸に一気に向きが変わってしまい、しっかりとパイロンを踏んづけてしまいました。がっくり落ち込んだ瞬間に次の右ターンが来て、完全にターン始動が遅れ、サイドを引きたい衝動にかられましたが、なんとかこらえ、グリップで右ターンを抜けます。2速に入れアクセルを開けるとタイヤがむずむずと暴れ出しそうになりながら上段へ。3速に入れ全開を続けますが、この区間の加速感はしびれるものがあります。いやな位置にオフィシャルが立っているのが気になりながら、丁寧にブレーキングして2速へ。右ターン後アクセルオンし次の右パイロンへ向かい、予想通りパイロンから離れてしまいますが、気にせず減速し1速サイド。そこそこグリップする感じで立ち上がり全開加速。2速から左パイロンで充分減速しクリップを奥目にとって1速でサイドを当てます。タイヤが滑るので全開にはできず、アクセルコントロールしながら2速へ。これまたオフィシャルが気になりますが、次の下り右ターンへ向けてイン気味のラインを選びます。下りでの流し過ぎに気をつけるため充分減速して、これまた1速でゆるーくサイド。テールが滑るか滑らないくらいを狙って立ち上がります。2速に上げ、ジャンピングスポット手前で減速開始。下り路面ではやはり止まらず、着地したところでグッと減速して規制パイロン間をクリアし、アクセルを一踏みします。が、ややストール気味でもたつきながら奥の右ターンへ。ここは無茶苦茶滑りそうだったので充分減速し、テールを流し過ぎない様に丁寧にサイドを当てます。カウンターを当てることもなく抜け、1速全開から2速へ上げ上段へ。上段に乗ったあたりからブレーキングを開始し、右パイロンを離さない様に減速し1速で軽くサイドを当てますが、ちょっとラフにサイドを当ててしまったせいかフルカウンター状態。とにかくそのままアクセルを入れ、次の左ターンでもサイドを当てるつもりでしたが、この切り返した荷重の上にサイドを当てたらまたテール流し過ぎちゃいそうだったので、こらえてグリップで左ターンを抜けます。ややアウトにはらみながら奥の右ターンまで2速全開で進入。1速に落とし緩めにサイドを当て立ち上がりで2速へ。イン側のラインを通りたいところでしたが、最後のセクションへの進入が心配になり、ややアウト気味からギャラリー前に進入します。丁寧にブレーキングしたつもりでしたが、それでも完全なオーバースピードで8の字に進入してしまい止まりきれません。なんとかサイドは当てますが、Gが思い切り残ってパイロンから離れていきます。ついでにエンジンもストール気味となり、なんとかグリップを取り戻して再加速後すぐ左サイド。こいつは難無くクリアして、落ち込みながらゴール。タイムは、1'14"46でした。

4.第二ヒートの対策

 いやぁ、まいりました。予想をはるかに越えるほどグリップしませんでした。もう少しひっかかる様な感触じゃないかと予想してましたが、特に横方向には全く食いません。うーん、やはりウェットは練習せなあかんですな。とりあえず今日は午後から晴れそうなので、ドライに変わりつつある路面でどう攻めるかが問題となるでしょう。2本目はタイムアップが難しいと評判のICCですが、この日ばかりは路面状況が違うので、2本目勝負になることは間違いありません。なんとか2本目にきっちりとタイムを残していきたいところです。
 ドライ路面が予想されると言うことで、今年始めに吸排気ノーマルのエボ6で走った時のドライでのグリップ感を思い出しながら、挙動とラインを考えます。いずれにしてもアンダーが出やすい印象が強いので、きっちり曲げて、かつ、ロス無く立ち上がりたいところです。
 さて路面状況ですが、水たまりはみるみるはけ、スタート付近と下段の奥など部分的にウェットが残っている程度の状況になりました。路面温度は上がってきませんし、目の荒い路面の下層には水が残っている感じではありますが、ほぼドライと思って良いのではないでしょうか。ということで、セッティングは変更なしです。
5.第二ヒート
 スタート地点だけがややウェット気味ですが、先程より若干回転数を上げ5000rpm程度でスタートします。それでも激しく空転してしまいアクセルコントロールをしながら加速。直後の左コーナーでは車速も乗っていないので、ステアリングをちょこっと入れクラッチを切っただけでサイドを当て、すぐ加速します。ドライとは言えグリップ感は薄く、全開するにはややきびしい感触です。ラインを整えて奥の右ターンに進入し丁寧に右サイドを当てたつもりでしたが、かなり流れてしまった様で、一瞬アクセルを抜きグリップを取り戻してから再びアクセルを入れます。するとその勢いで再びテールが流れ、次の右ターンまではタイヤをグリップさせることができませんでした。不安定な挙動のまま丁寧に減速し、緩くサイドを当て右ターンをクリアします。次は先程パイロンタッチした左270度ターンですが、どうしても意識し過ぎてしまい、かなり早めにサイドを当てた上Rも大きめにとる様な入り方をしてしまいます。うーん、弱いなぁ。おかげでテールスライドコントロールは容易ですが、超スローな旋回速度でゆっくり270度を回って奥の右ターンへ。気を取り直し1速グリップで右ターンを抜けますが、ここもテールがかなり流れ全開にはできず、コントロールしながら2速に入れて上段へ。さらに3速に上げ、右奥の右ターンへ2速で進入。一応丁寧に車速を殺しますが、これがちょっと落とし過ぎてしまいます。すかさずアクセルオンし、比較的右パイロン近くへ加速。右パイロンで減速し、1速サイドでクリアします。ややグリップ感がでてきた感触があり、全開加速。2速で左ターンへ。ここは進入で一瞬悩んでしまったせいか減速が甘く、オーバースピードで入る羽目に。1速に落としサイドを当てアクセルを開けると、面白い程にテールが出てくれますが、進入が速かったせいでややロスしながら大きなRを描いての立ち上がりになってしまいます。2速に入れ下りの右ターンで再び1速サイド。ややテールが出過ぎてしまいますが、構わずアクセルを開け2速へ。ジャンピングスポットの手前で減速を開始しますが、気持ち遅れ、下り路面でタイヤが変な感じでロックしながら減速を続け、なんとかパイロン間をクリアして奥の右ターンへ。ここは丁寧に減速してサイドを当て、全開で立ち上がります。2速で上段へ上がったところからブレーキングを開始。先程の流し過ぎを教訓に、1速に落として丁寧にサイド当てて、一瞬加速後次の左で再び軽くサイド。すぐに全開です。ややアウトにはらみながら2速に入れ、右奥の右ターンへ。1速に落とし、先程よりややイン気味のラインを狙って立ち上がります。全開で2速に入れ、下りはじめてからブレーキングを開始。やや姿勢が苦しい感じでしたが、なんとかこらえ、オーバースピードの進入に気をつけて8の字に進入。ちょっと考え過ぎたせいか、一つ目はメリハリがないターンになってしまいます。一瞬加速後、左サイドはふつうに当て立ち上がり、ゴールへ。ここでタコメーターが7000rpm付近だったので2速に入れてゴール。タイムは1'12"80でした。
6.最後に
 結局、小野田さん、平野さんに抜かれ3位で競技を終了しました。結果もイマイチですが、トップとのタイム差が大きくかなりイマイチですねぇ。やはり見た目の路面はドライですが、まだほんとのドライ路面にはなっていなかったと言えるのかもしれません。細かいところでは、進入のオーバースピードが致命的だったのと、パワーにものを言わせテールをスライドさせすぎたところもいけません。意識し過ぎた270度や8の字もまだまだ。ゴール前のシフトアップも無駄だった様な気がします。
 しかし言い訳に過ぎませんが、2本ともドライで走れればかなりタイムを詰められたという感触が掴めました。関東戦での車の動きとは全く違う挙動を示し、吸気系を組んでいないあの時のドライのイメージで走った2本目は、ことごとく狙ったラインからずれ、非常にオーバーな車に浮かれてしまい、タイムに結びつけることができませんでした。そんな中で、吸気を組んで初めてのドライでのイベントでしたが、ところどころおいしい動きが出ているのが見えつつある気がします。結果には残らないながらも、おいしい走りが出来る感触が掴めた気がします。
 なかなか勝てないドライバーに監督も不満気味の様ですが、ドライで2本走らせてくれれば、それなりの結果を出していけると思っています。今年は天候に見放された感がありますが、梅雨前になんとか結果を出して行きたいと思いますので、期待していてください。
 そうそう、結局クラスの違う山口さんにも破れ、今期の直接対決は3戦全敗となってしまいました。次回の関東戦では一矢報いたいと思いますので、覚悟してください。
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