1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第1戦参戦記

3/21(日)、浅間台スポーツランド、ドライ&ウェット

1999スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第1戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位斉藤雅文 GC81'23"1671'56"7821'23"167
2位長谷川覚 CE9A1'23"3661'46"7621'23"366
3位平野智治 GC81'24"3141'52"1101'24"314
4位木原幸一 CN9A1'24"5482'09"9841'24"548
5位福田裕二 GC81'24"9971'56"1621'24"997
6位東仁 CE9A1'25"4542'02"731(P1)1'25"454
7位高橋義人 CE9A1'26"1822'03"4641'26"182
8位金子博 GC81'26"2192'04"731(P1)1'26"219
9位小野田了 CP9A1'26"8761'51"6441'26"876
10位氏家充章 CN9A1'27"4501'48"3351'27"450
11位遠藤康浩 CP9A1'27"7171'50"1231'27"717

1.まえがき

 さて、関東戦第二ラウンドでのポイントゲットに気を良くし、私がジムカーナを始めた年に大変お世話になったスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第1戦に参戦してきました。今はがむしゃらに走っておきたい気分なのと、スピマイカップに出れるのも今年が最後かなぁなんて思っているもので...。ま、久しぶりのスピマイカップなので、非常に楽しみです。
 ところが、またまた天気予報が怪しく、非常に微妙な感じです。なんかたたられてるのかなぁ。なんとか1本だけでもドライで走りたいところですね。

2.当日

 天気予報を毎日チェックしますが、非常に微妙な予報のまま当日を迎えます。とりあえず朝起きて外を見ると、雨は降っておらず、ほっと一安心です。ですが、午後には降ってくるという予報となっており、予断を許しません。先週ICCでぼろぼろになったタイヤを少しでも慣らそうと、途中からSタイヤに履き替えて、慣らしがてら会場入りします。
 早いゲートオープンには少し遅れて到着しましたが、スピマイらしい顔ぶれといった印象でした。それでも最近御無沙汰だったせいか、知らない人が多い感じです。というより、自分の方がよっぽど知らないやつと思われていたでしょうね。県戦レベルで勝っている人も結構出ているみたいで、レベルはなかなか高そうです。関東戦で修行を積み、新しい車に乗り換えた状態でどの程度の順位に入れるか楽しみです。
 コースを見ると、赤城さんらしいコース設定で、意外と面白そうです。ポイントは島廻りという気がしますね。いや、天気の方が鍵を握るかもしれない...。
 そうそう、本日は、ここしばらく一緒に戦ってきた長谷川さんの関東ラストイベントとのことです。最後の花道を勝利で飾って頂きたいところですが、同じクラスで出ている以上、そうは問屋が卸しません。こっちもきっちり戦いますので真剣勝負といきましょう。
 今にも降り出しそうな空模様ですが、とりあえずドライですので、標準的なドライセッティングでのぞみます。
3.第一ヒート出走直前
 A4クラスが始まり、長谷川さんが好タイムを出しながらも、惜しくも2番手となったのを見届けながら、怪しくなってきた雲行きに、最悪の事態にならないことを皆で祈ります。スタートに並ぼうとしたあと7〜8台と言ったあたりからでしょうか、ぽつりぽつりと透明なものがガラスに...。おいおいうそだろぉ、とか思いながらじっとフロントウィンドウをにらみますが、まだ、数十秒に1回くらい水滴が落ちる程度の様です。とにかくワイパーを動かす必要が無ければ大丈夫。との願いも通じず、少しずつ雨足が強まり、ぽつぽつとウィンドウが濡れ始めました。まだまだ、ワイパーは必要ないから、と思って他車の走りを見ていると、まだスキール音がします。と思ったら、数台前くらいからでしょうか、走行中にワイパーを動かしているではないですか。早くスタートさせてくれぇぇぇ、と思いながら、ようやく私がスタートラインに着いて、私の前の氏家さんを見ていると、ところどころ動きがおかしい感じです。ドアを開けて路面を見ると、そうですね、50%くらいは濡れてしまって、黒くなっていました。スタートラインにいた赤城さんにも苦笑いされながら、もうだめだなぁ、と半分あきらめかけましたが、とにかく消極的にならない様、気合を入れます。
4.第一ヒート
 そんなわけで、いきなりやる気が失せてきそうな状況になってしまいましたが、ところどころスキール音が聞こえることから、あきらめずに、全開アタックです。グリップを確かめる様に、4000rpm程度でスタートしますが、やはり空転が止まりません。が、完全なウェットではなく、まだいけそうです。タイヤを食わせて2速、3速とシフトアップし、探る様にブレーキングしてから、バス停内での右360度です。やはりタイヤがやや滑り気味でしたが、それほどひどくもなく、まだいけます。ゆるーくサイドを当ててみましたが、挙動もドライのそれに近く、急にやる気が出てきました。とにかくタイヤを食わせる様に、アクセルの開け方に気をつけ、立ち上がりを大きくはらみながら加速します。2速 に上げ、奥の左パイロンで1速サイド。下りということもあり、ややテールを振り過ぎてしまいます。そのまま深く廻り込んで、2速へ。排水口ぎりぎりを通って、左パイロンで1速に。全開で島に向かい、島の進入で軽くサイド。ここはフロントが食わずインを離してしまい、さらにはテールも食わず予想以上に流し過ぎてしまいます。それぞれの島を離さない様に気をつけてアクセルとブレーキで島を抜けますが、この区間はフロントがあまり食いません。だいぶウェットに近くなっている様です。島の出口でも止まりきれず、緩くサイドを当てますが、やはりかなり流れてしまいます。アクセルを開けると今度はフロントが逃げ始め、さらに2回くらいサイドを当てて車の向きを整えて再び島に。このあたりはタイヤが食わず、挙動が異常に遅く感じられました。丁寧にアクセルとブレーキで島を抜け、島の出口では加速状態。すぐに2速に入れ、排水口わきを比較的最短ぎみラインで通過。奥の左パイロンでは、かなりスピードを落とし、ゆるーくサイド。それでもテールは結構出てしまいましたが、最低限のロスで通過します。なんかウェットとドライが入り交じった感触でかなりびびりながら全開3速まで加速し、2速に落としてシェルを通過。そこそこグリップする感じでシェルを立ち上がりますが、フロントが食わず、外へ外へと。が、全体的にμが落ちているので、テールも出て、なんとか向きが変わり、全開で加速です。島の角をなめて3速で奥まで加速。3速全開から丁寧にブレーキングを開始しますが、止まらないぃぃぃ、ってことで、スピンしなかったものの、かなりパイロンを離してしまう羽目に。2速のまま全開で立ち上がり、3速でバス停を通過。止まらない感じの路面を考慮してかなり手前からブレーキング。3、2、1と落とし、一度アクセルを開けてから右180度へ向けてブレーキングすると、これが全く止まりません。パイロンを大きく離し、なんとか減速してからサイドを当てると、ずばーっとほとんどウェットの挙動です。もうスローモーションの様に景色が流れ、丁寧にアクセルをあけて次のパイロンへ。すると次のパイロンでも減速しきれず、パイロンを離して左サイド。島までは全開し、島の進入で無茶苦茶速度を落として減速のために右、左と島に乗ってゆるーく左サイド。ここではテールがちょっとひっかかり、もう一度軽くサイドを当てて向きを揃えて、スラロームを抜け全開でゴール。ゴール直後はもうウェット状態で、車のコントロールが効かず、少し土手に乗り上げてしまいました。

5.第二ヒートの対策

 タイムは、1'27"71と、勝負にはならないタイムでした。よくよく聞いてみると、中間の通過は50秒台で、トップの1秒ちょっと落ちだったらしく、あの状態にしてはずいぶんと良かったのではと思えます。くぅ、あと、5分出走が早ければ勝負になったのになぁと、ほんと悔やまれました。
 当然ながら、前半ゼッケンで確実にタイムを残したドライバーが上位を占めている様です。残念ですが私は11番手タイム。とりあえず、午後状況が好転してくれることを祈るしかありません。随分と長い時間コースオープンされましたが、第一ヒートで勝負が決まってしまった雰囲気に、歩いている人は少なく、緊張が途切れた感じでした。それでも、とにかくドライ路面になっていることを祈って、ラストゼッケンの加藤さんとコースを歩きます。
 しかし、こうなると対策もなにもあったもんじゃありませんね。全ては路面状況次第といった感じです。ドライになったら、絶対勝負になるのに...。もしウェットだったら、少なくともアドバントップは狙います。が、最近話題になっている01Jや540Sのウェット性能の前に、032RSでどこまで戦えるかは未知数です。おまけにCP9Aでは初のウェットかもしれない...それも浅間台だし...。
 途中晴れ間が覗いたり、雨足が強くなったり、を繰り返しますが、願いもむなしく、第二ヒートは完全ウェットでの勝負となりました。こうなったら意地でも好タイム出してやるということで、ウェットでの勝負を01Jの長谷川さんに挑んだのでした。
 セッティングはよく分かりませんが、ショックを前後とも1段ずつ落とし、エアも0.4〜0.2落としてみることに。
6.第二ヒート
 そして、完全ウェットのままスタートです。3000rpm程度から半クラを使ってスタートします。丁寧に全開し、3速から右360度へ。グリップを確かめる様にブレーキングしますが、それでも止まりきれず、パイロンを行き過ぎてしまいました。なんとかサイドを当て、立ち上がろうとすると、なぜかギアは3速に。うぅ、やってもうた。とりあえず空吹かし1発で1速に入れ、再スタートします。グリップで立ち上がり2速に入れ、奥の左ターンで丁寧にサイド、と思ったら、こいつもフルカウンター状態でほとんど停止状態に。何をやってるんだぁぁ、と車内で叫びながら、落ち着く様自分に言い聞かせます。なんとか立ち上がり、2速で排水口横をブレーキングして通過。一瞬アクセルを開け、左パイロンで1速にシフトダウンし丁寧にターン。そこから一度全開し、島の角に右フロントをぶつける様にして島に進入。右、左、右と、すべて島に乗り、シェル入口で軽くサイド。すぐにグリップさせ、タイヤをきちんと転がし、シェル出口の島に乗って島にもう一度進入。さらに左、右と島を蹴って島を脱出。2速で排水口ぎりぎりを通過し、奥の左180度に一直線に。ここは滑りやすいので、1速でこれでもかと言うくらい速度を落として、かるーくサイド。それでも結構テールが流れますが、まずまずで立ち上がり、根性で加速。3速から2速に落として、シェルに入りますが、ここは十分速度を落として、左タイヤをシェルの沿石に乗せるくらいの気持ちで通過します。シェルを抜けたら一度アクセルを抜き、コンパクトなラインで向きを変えてアクセルオン。さらに島の角を蹴って加速し、3速へ。緩い右パイロンの後、ブレーキングを開始し、奥の右パイロンでは1速までシフトダウン。ここは高回転でシフトダウンするだけでテールが出てしまう感じでした。丁寧にアクセルを開け、2速でバス停を全開で通過しながら3速へ。バス停を出たあたりから減速を開始し、1速で緩い右ターンに進入。軽くアクセルを開けて、十分速度を落として右サイド。まずまずといった感じで回り、軽くアクセルを開けた後すぐブレーキングして左サイド。それほど流し過ぎず、これもまずまずでクリアです。一度全開し、ブレーキングしながら島への進入ですが、ここも右、左と島を蹴って、出口で左サイド。ちょっと向きが合わず、アクセルコントロールしながらスラロームに進入し、全開でゴール。タイムは、1'50"12でした。
7.最後に
 2本目ウェット勝負では、アドバントップ、総合でも3位でした。やはり、01Jが強いのか、2台の01Jにやられた格好になりました。果たしてこれが腕の差なのか...、いや、腕の差であることを願いたいところですね。
 ということで、第二ヒートオーバーオールはなんと長谷川さんでした。関東最後のイコール勝負でオーバーオールは立派としか言いようがありません。おめでとうございます。4秒近くちぎられてしまいましたが、今回は負けを認めます。関西でも活躍を期待しています。くみちょにも3秒程負けました。今年第一回目の勝負は負けです。次からは負けません。
 さらには、私の走りを見て、「あんな走りじゃエボ6もったいないよ」という見知らぬ人のアドバイス(?)も監督より報告されており、このままじゃ気がおさまりません。次のICCは出ないことにしていましたが、名誉挽回をかけて出ようかと思っています(また出んのか?)。
 そんなわけで、競技としては11位と、散々な成績に終わりました。イコールコンディションで戦えないことがこんなにやりきれないものか、というのを初めて知りました。ま、天気ばかりは仕方ありませんからね。気持ちを切り換えて次のイベントにのぞみます。
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