1999JMRC関東ジムカーナシリーズ第6戦参戦記

6/20(日)、浅間台スポーツランド、ウェット&ドライ

1999JMRC関東ジムカーナシリーズ第6戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮本潤一 CP9A1'11"2160'56"4790'56"479
2位西野弘高 CP9A1'11"0020'56"5660'56"566
3位本木淳一 CP9A1'16"7870'56"6610'56"661
4位上原利公 CP9A1'17"4490'56"6770'56"677
5位掛札雄一 GC81'12"6810'56"7960'56"796
6位藤辺晃 GC81'12"0820'56"8840'56"884
7位川辺晋吾 CP9A1'12"8030'56"9480'56"948
8位大槻隆夫 CP9A1'13"2240'56"9660'56"966
9位野々瀬雅文 GC81'16"8400'57"0500'57"050
10位清水政幸 CP9A1'13"4870'57"0920'57"092
21位遠藤康浩 CP9A1'15"7240'59"8130'59"813

1.まえがき

 さるくらで開催された第5戦は悪友の結婚式(おおたかおめでとー)のためお休みし、第6戦を迎えることになりました。やっと戻って来た浅間台ラウンドですから晴れて欲しいところですが、もう書くのも気が引ける様な天気予報です。やはり私は雨男なのでしょうか?この業界の仲間にはその手のエピソードを話したことは無いはずですが、徐々に私が雨男だという話が浮上している様です。私にとって本気の関東シリーズ。ノーマルパワーだった第1戦、第2戦はドライ勝負でしたが、調子に乗ってパワーアップし始めた第3戦からは全て雨。そして今回もまた雨じゃないかぁぁぁぁぁぁ。と叫んでいると、とある人には、「でもさるくらは天気よかったよ、だれかいない人がいたんじゃない?」と。うーん、弱りましたなぁ。やはり私のせいかもしれません。そう、実は私は雨男なのです。私が企画したイベントはかなりの確率で雨が降ります(断言)。ですから、みんないやがるんですよね、僕がいると。でもね、一番いやなのは僕なんですよ。だっていつもいつも、なにやっても雨なんですもの。はぁ〜ぁ。
 そんなグチはおいておいて、とにかくどんな状況でもきちんと戦いましょう。がしかし、忙しかった仕事の余波か体調は回復せず、もう一歩という状況です。それでも、久しぶりの浅間台なので、雨の中前日練習会から参加しました。困った事に他社タイヤユーザーとは3秒程の差と全く勝負になっておりませんが、なんとなく楽しく練習会を終えることができました。明日はどうなることやらわかりませんが精一杯走ることにします。
 晩には、同じホテルで宿泊のA4ドライバーと焼き肉で明日の検討を誓いました。シリーズ上位のみなさんとああして食事ができるっちうのも、なんかうれしい気がする一日でした。

2.当日

 ま、予想通りというか、予定通りというか、雨です。ただ、天気予報によると午後には回復しそうとのことです。こりゃ、第二ヒートはドライかもしれません。とは言うものの、今の仕様でドライ走行をしたことが無いので、1本目ウェット、2本目ドライとなるといきなり乗れるかどうか心配ではありますが、2本ともウェットよりはいいですよね、きっと。ま、できるだけ早く天気が回復するのを祈ってA4の皆さんと集合し、会場入りします。
 コースは、前日練習となんとなく雰囲気は似ていますが全体的に左右反転してある感じで、自分にとってはあまり参考にならない様です。どうやら少なくとも第一ヒートはウェット勝負の様なので、深く考えずにできるだけサイドは控えめに、きちんとタイヤをグリップさせて最短気味のラインを狙って走りたいと思います。ま、ウェットの感覚は昨日走っているのでなんとなくわかります。他社タイヤと3秒差くらいを狙いたいといったところでしょうか。
 さて、今日は宿敵(?)山口さんも参加。今期5度目の対決ですが、ウェットじゃぁ勝負にならんでしょうなぁ。しかし、なんとかがんばりたいところです。セッティングは、よくわかりませんが、とりあえずいつもの浅間の、というか浅間のウェットで走った事のある、フロントショックを1段、リアを2段落とし、エアもそれぞれ0.4、0.2落としていきます。
3.第一ヒート
 半クラッチを使ってスタートします。タイヤが空転しない様にじわっとアクセルを開け2速へ。緩く島の角をなめ、さらに3速まで入れます。左パイロンを越えたあたりからブレーキングを開始。ぐぐっとテールが動きますが、ブレーキコントロールして1速まで落とし、これでもかという程減速して奥の右パイロンをグリップで抜けます。舵が当たっている間はアクセルを開けられず、ステアリングをかなり戻したあたりからフルスロットル。Gがかかっている方向に向かって4輪とも流れますが、さらに2速に上げてバス停に飛び込みます。さすがバス停内はグリップが高く、何をやっても滑らないんじゃないかと思える程の安心感があり、躊躇なくパイロン手前で向きを変えられます。2速全開でバス停を抜け、島の角を少し蹴るくらいを狙い、きっちり減速。一度軽くアクセルを開けてから島の中に入ります。ここは我慢で思い切り減速し、島の角に乗ってグリップでクリア。向きが変わってから全開するとやはり4輪が流れますが、その弱カウンターとアクセルオフを使って島の出口はすんなり脱出です。さらにアクセルを入れ2速で再びバス停に進入。ブレーキングで向きを変え、バス停の端まで走ってバス停を出ます。一瞬アクセルを開けますが挙動がかなり不安定で、ハーフアクセルのまましばらく走行し、左規制パイロン手前付近からかなり丁寧にブレーキングし右270度に進入します。これでもかと言う程減速し緩くサイド。それでもテールが出過ぎますが、立ち上がりのラインを緩くとって全開加速。2速、3速とシフトアップしますが、途中フル過給がかかる度にタイヤはグリップを失い、かなり怖い思いをしながらシェルへ。シェルの角へ最短気味のラインで直線的に進入し1速までシフトダウン。沿石に乗るほどインを走り、シェル出口で一度ブレーキングで姿勢を整えてから加速して立ち上がります。スラローム入口の右パイロンでも斜面の様子から滑ることが予想されたので、むちゃくちゃ減速し丁寧にサイド。それでもテールが出過ぎますがなんとか立ち上がります。スラロームをアクセルのオンオフで抜け、最後の8の字崩れへ。最初の右ターンで流し過ぎない様に気をつけて進入しますが、やはり若干テールが出過ぎてしまいます。しかしなんとかこらえて次の左270度へ向けアクセルで姿勢をコントロールし、ややオーバースピード気味かと思える速度で左サイドを当てます。すると一気に車が流れ始め、慌ててアクセルを全閉してしまうと後半で流れが止まってしまいました。おかげでゴール前の右パイロンへの進入がきつくなり、サイドを当てようか迷いましたがなんとかグリップでいける角度だと判断し最後の右ターンもこらえてグリップでクリア。舵角が戻り始めてから全開でゴール。タイムは1'15"72でした。

4第二ヒートの対策

 ふーむ、浅間のウェットですから気持ちよく走れる訳は無いのですが、やっぱりストレスがたまりますね。最終セクションを始め結構ミスもあり、トップとのタイム差は4秒強の15番手くらいでした。ま、今の戦闘力と私の腕ではあんなもんで、せいぜいあと1〜2秒がいいところでしょう。と思っていましたが、ぬわんと、トップタイムは同じアドバンエボ5の西野さんではないですか。そんなことってあるのでしょうか。このタイム差には愕然としてしまいました。何にも言い訳できる要素がありませんからね。参りました。西野さん本人は相変わらずひょうひょうとしていましたが...。
 一方の山口さんとのタイム差を見ると、思ったより小さかった様ですがそれでも負けは負け、第二ヒートにかけるしかありません。ん?馬場さんは、おっと、とりあえず1本目は勝っている様ですね。
そうこうしているうちに、路面はみるみる乾き(さすが浅間台)、なんと第二ヒートはドライ路面での勝負になりました。こうなるとライン取りやなにやら完全に変わってくるので、どれだけきちんと切り換えができるかが重要です。一応ドライになることを想定して慣熟歩行時にはドライのラインを考えておいたので、第一ヒートの感触は忘れて切り換える様に努力します。しかし本来なら両手放しで喜ぶところですが、久しぶりのドライですしこの仕様になってから初めてのドライですので、なぜか若干不安です。ま、ウェットでのフィーリングに違和感は無かったので、とにかく気持ちよく走ることにします。
 セッティングはちょっと考えてしまいましたが、最近使っているドライセッティングでいくことに。路面温度が低いのが気になりますが、最後の深いターンのことを考えての決断です。
5.第二ヒート
 路面は完全ドライとなったため、5000rpm程度でスタートします。しかし、いとも簡単にタイヤはグリップを失い、かなり無駄なスタートになってしまいました。アクセルコントロールしながら2速へ上げ、島の角をなめる様に3速へ。左の規制パイロン付近からステアリング操作とブレーキングとともに2速シフトダウンをすると思いっきりテールが流れ、フルカウンターに近い状態。しかし、さらにアクセルを一瞬入れ、排水口手前付近からブレーキング開始。テールが右に右に出ますがなんとか抑えきり、右1本パイロンをきっちり抑えてサイドでクリア。全開で立ち上がるとやはりテールが思い切り出てしまい、構わず2速へ。かなり不安定に車が動きながら斜めにバス停へ進入。パイロン手前でアクセルオフで向きを変えますがここもちょっと流し過ぎといった感じで通過。島の角へは一瞬3速へ上げて向かい、角付近でブレーキングとともに2速へ落とし、一瞬アクセルを入れてすぐにブレーキングして1速左サイド。島の角に乗ってしまいますが全開していると、リバウンドした瞬間にタイヤが空転し、リミッターがあたって、ちょっと驚いてしまいます。すぐに2速に上げ、バス停手前からブレーキングで向きを変えバス停を通過。全開で奥に向かい、左規制パイロン付近からブレーキングを開始。ちょっとブレーキングポイントが遅かった様でテールが右に振られますが、なんとか減速しきって右サイド。パイロンから離れることなく小さく回ることはできたのですが、多少進入が速かったのとサイドを引くタイミングがいまいちだったため、テールを流し過ぎてしまいます。ステアリングを逃がしながら緩く立ち上がり、2速、3速と全開加速。島付近から減速を開始し、2速でシェルに進入。やや進入速度とラインが悪く立ち上がりで全開できませんでした。スラローム入口の右パイロンを1速サイドでクリアします。ややテールが出過ぎた様ですが、とにかく踏んで左パイロンを通過してから2速に上げ、右パイロンを通過。最後の8の字崩れへの進入ですが、2速で踏んできたためか進入速度を抑えきれず、ややテールを流し過ぎてしまいます。次の左270度パイロンへ向けアクセルで車をコントロールしますが若干距離が合わず、慌ててサイドを当てるとそれはまだ荷重が移りきる前でした。当然テールは流れずグリップで大回りに。少しGが移ってからもう一度サイドを当て270度を脱出。ゴール前の右パイロンは進入を緩くとれたせいか、サイドをチョンと当てスムースにクリア。ゴール前でリミッターがあたりますがそのままゴール。タイムは、59"81でした。
6.最後に
 うーん、最悪のタイムとなってしまいましたね。最後のテクニカルでのミスは自分のせいですが、それが無かったとしてもトップからは2秒近く落ちている計算になります。参りました。ちょこまかと細かいミスはしていますがそれにしては遅れ過ぎです。いろいろ原因を考えてみましたが、やはりショックのセッティングが合っていないのかもしれません。基本的にジムカーナを始めてからセッティング云々の違いを気にした事は無いのですが、この車になってから現在のセッティングで走るとタイムが全く出ないことがあったのを思い出しました。どうも挙動が不安定で、自分の腕ではそれをカバーしきれない気がすることがあり、そんな時にリアのショックを1段下げると驚く程安定し、タイムもポンと1〜2秒上がってしまうことを経験していたのです。たしかそれは比較的路面温度の低い浅間台の練習会でした。最近路面温度の高い時に、FISCOあたりで比較的良いフィーリングだった現在のセッティングですが、やはり自分には1段落としが合っている様な気がします。
 と言う事で、今回タイムが出なかったのはセッティングミスだったと思うことに決めました。あとは、若干いじってきた車のパワーも上がり、予想以上にスピードが出ているのをきちんと抑えきっていないというのもあります。そして今回最も問題なのは、最後のセクションのターンミスです。こればっかりは練習せねば改善できませんので、なんとかしていきたいと思います。なんと言っても次は胎内ラウンド。バリバリのテクニカルセクションが予想されます。冷静に振り返ってみると、今の車では細かいターンを100%決められる自信が無いことに気づきました。エボ3時代はどんな姿勢になってもまずターンを失敗することはない、というくらい自信があったので、ターンセクションでタイムを詰めることもできていた気がしますが、今はターンの度に意識してそれが最悪ミスにつながっている様な気がします。まずは原点に帰って、ターンの練習をする必要がありそうですね。
 結局、自分がまともに走れなかったため、みんなに負けた最悪の結果になってしまいました。走行後、口も聞きたくないと思ったイベントは久しぶりでした。まだいろいろ迷っていることが問題である気がします。シーズンも終盤が近づいているのにこんなことを言っている事自体まずい気はしますが、仕方ありません。とにかく、もう車はこのままで、セッティングも1段落としに固定。その中でターンセクションの自信を付け、終盤戦頑張って行きたいと思います。まずは2週間後の胎内ラウンドまでにできる限りのことをやって遠征にのぞみたいと思います。
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