1999JMRC関東ジムカーナシリーズ第2戦参戦記

3/14(日)、茨城中央サーキット、ドライ

1999JMRC関東ジムカーナシリーズ第2戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GC81'16"0071'16"5321'16"007
2位川辺晋吾 CP9A1'16"6131'16"5031'16"503
3位大槻隆夫 CP9A1'17"2981'16"5501'16"550
4位宮本潤一 CP9A1'17"6891'17"1041'17"104
5位中冨智夫 CE9A1'18"4561'17"6631'17"663
6位加藤秀樹 CE9A1'18"6601'17"8621'17"862
7位西野弘高 CP9A1'23"342(P1)1'18"0941'18"094
8位渡辺公 CP9A1'19"2201'18"1641'18"164
9位八瀬陽介 CP9A1'18"2261'28"946(P4)1'18"226
10位遠藤康浩 CP9A1'18"5411'18"7191'18"541

1.まえがき

 待ちに待った末、ようやくジムカーナシーズンが始まった訳ですが、始まったら始まったで、忙しいこと忙しいこと。惨敗に終わった第1戦から、あっと言う間に2週間が経過し、第2戦を迎えました。第1戦でのふがいない走りに、悔しさがこみ上げ、枕を濡らす日々が続く程でした(そりゃ大げさか)。そんなわけで、茨城中央サーキットで開催された第2戦に参戦してきました。第1戦のもてぎでは、慣れない車の上に、いままでに経験の無いハイスピードカートコースに手を焼きましたが、ICCも違った意味で癖のあるコースです。初優勝を遂げた思い出のコースというだけあって、会場自体はきらいではないのですが、いかんせんその路面とタイムに対するタイヤへの依存度などから、やや敬遠しがちになっている会場であることも確かです。車に慣れるまでは走り慣れた会場がいいのになぁ、なんて思ったりもしていましたが、シリーズを追うことを決めた訳ですから仕方がありません。乗り換えてほとんどやっていないサイドターンを多用することや、ゴール前の小さいスラローム設定が予想される会場ですので、サイドターンやスラロームの練習、会場の広さに慣れること、などを目的に、前日練習会から参加します。
 心配事はたくさんあるのですが、どうにもならない天気が怪しい様子。土曜日は良いが、日曜日は崩れるとの予報でした。午前中はなんとか持つことが予想されるので、ICCの路面やタイヤの状況なども考えると、1本目がより重要になりそうです。
 久しぶりに走ったICCの印象ですが、路面は相変わらずです。乗り慣れていないはずの車ですから、本来なら走る度にタイムアップしても良さそうなものですが、走っても走ってもタイムは変わらないという不思議な状況でした。車の挙動としては、立ち上がりのアンダーがやたら強く感じ、きちんと向きを変えてからでないとアクセルが入れられません。乗り方の問題が大きいのでしょうが、向きが変わらないからステアリングをこじってしまい、よりフロントが食わなくなってしまう悪循環に陥っていた様です。ま、そんな中でも、他の吸排気に手が入ったCP9A勢と大きくは離れないタイムも出ていたので、ミスをせず、かつ戦闘的な走り方を心掛ければ面白い結果が出るのでは、という感触でした。とは言うものの、まだまだ挙動は掴めない部分が多く、予想外の動きをさせてしまうと大幅なタイムダウンを引き起こす様です。さてさてどうなることやら。

2.当日

 最近、泊まり掛けのジムカーナにも慣れてきたせいか、ついつい前日遅くまで起きていることが多く、イベント当日をなぜか眠い状態で迎えることが多かったので、今回は反省し、前日は22:00頃に寝つくことにしました。そのおかげか妙にすがすがしい朝を迎えることができ、やっぱこれだよなぁ、なんて思いながら、筑波パープルラインのピロアッパー殺しに最新の注意を払って会場へ向かったのでした。心配していた天気ですが、直前の予報では夕方まで持つでしょうとのこと。まずは一安心です。
 コース図を見ると、ま、だいたい予想された範囲のコースレイアウトとなっています。ま、なにより第一ヒートの重要性を考え、1本目からベストタイムが出る様、気合を入れます。
 さて、今日の目標ですが、やはりまずはポイントに絡むことを目指します。吸排気に手を入れていないことがどれだけハンデになるのか分かりませんが、このままでポイントくらいとれないと吸排気やる意味がない、という監督からのお達しがあり、まずは現状の戦力できっちりと戦える様頑張る次第です。セッティングもあれこれ考えず、とにかく標準的なセットで、まずは走り方をよく考えてのぞみたいと思います。
 コース攻略ですが、できるだけアクセルを開けられる様なラインを考え、かつできるだけ小さいラインで走りたいと思います。そして、無駄にテールを流し過ぎないことを念頭におきます。また、アンダー云々言ってるとそれこそタイムが出ないので、躊躇せずに踏んで、アクセルのon/offの挙動を上手く使って曲げて行ければと思います。
3.第一ヒート
 さて、オフィシャルがデジカメを構えているのなんぞが目に入りながら、下の段からのスタートです。6000rpm程度でスタートし、一つ目のパイロン付近で2速にシフトアップ。さらにアクセルオンで次の左パイロンへ。ここは悩みましたが、以降が下っているため、ブレーキングのみでパイロンに寄り、下りながらアクセルを入れようとしますが、完璧にアンダーでほとんど踏めず、惰性で走ってる感じでした。それでもなんとか踏んで、3つ目のパイロンでブレーキングしながら1速へ。直後全開し、4つ目のパイロンややアウト気味を狙って加速します。テールを流し過ぎない様に、緩くサイドを当て、スライドコントロールしながら次の右パイロンへ。ややパイロンによりすぎ、姿勢がきつくなりましたが、ぎりぎで荷重を掛け返した瞬間にサイド。うーん、恐ろしいほどサイドは良く効くので、楽勝でクリアです。そこからはアウトへ膨らみ、次のパイロンの先まで全開加速。二つのパイロン間でブレーキングして向きを変え、全開加速、と思ったら、やはりアンダーが強く、パイロンを越えてから一度ブレーキを入れ、姿勢を立て直してから再度全開します。すぐに2速に入れ、姿勢を崩さない様に上段へ。坂を登り切ったあたりで3速へ。このあたりの吹け具合は、エボ3とは比べ物になりませんね。3速でしばらく踏んで、奥の右ターンへ。ここは悩み所でしたが、2速クリアを狙いぎりぎりまでブレーキングを残しながら2速へ。向きが変わり始めてから全開をくれ、テールが出てくれるといいのに、と思いながらも、終始アンダーぎみでのコーナークリアとなります。おかげで、ターン終盤のスラロームへの入りがきつなりますが、ブレーキでラインを合わせて、スラロームの左パイロンめがけてとにかく全開。左パイロンが近づいてきたところでアクセルオフと軽いブレーキングで荷重を切り返し、すぐに全開。この区間は結構楽しく走れました。が、問題は次の右ターン。何を勘違いしたか、2速の緩いターンに入るつもりで右パイロンに寄ってしまいます。パイロン直前で、1速右サイドターンであることを思い出し、フルブレーキング&1速シフトダウンで、ずばっとサイドを当て、パイロンを車1台分以上離してしまう羽目に。おかげで次の左ターンがきつくなり迷わずサイドを当てます。うー、失敗したぁと思いながら2速に入れ、下段へと下ります。すぐに下段の左パイロンが近づき、丁寧に、テールを流し過ぎない様に、とスタート前に思っていたにもかかわらずラフにサイドを当ててしまい、フルカウンター状態。最悪です。ラインだけはなんとか整え、比較的パイロンに寄って次の右サイドターンをクリアします。ややアウトに膨らみながら下段最後の右ターンへ向かい、緩くターンに入ったところで2速にシフトアップしますが、その瞬間にフロントが逃げ、アクセルが入れられず、焦りながらフロントのグリップを待ち、徐々にアクセルを入れて行きます。再び駆け上がる上段へは、左側を通り、坂を登ったところで3速へ。緩く折れる右パイロン付近でブレーキング&2速シフトダウンし、全開。テールが暴れますが、このあたりは結構楽しく全開できました。左パイロンが近づき、ゆっくり荷重をかけなおしながら長めのブレーキングでターンに入り、少しパイロンを過ぎたあたりで1速シフトダウン&ゆるーく左サイドをあてます。一応予定していた通りの走り方にやればできるじゃないか、とか思いながら全開で立ち上がり、2速に入れますが、それでも立ち上がりのラインがきつく、一瞬アクセルを緩めて再び全開。荒れた路面で車が暴れます。緩い左ターンをブレーキングしながら抜け、すぐにアクセルオン。直後の右ターンでは、できるだけ車速を殺して、丁寧に右サイドを当てます。まずまずの姿勢で、次のパイロンを1速全開で抜け、すぐに2速へ。短い直線終わりで3速に一瞬入れ、最後の大きな右ターンへ進入します。2速に落とし、とにかく全開。若干テールが流れてくれ、ラッキーと思いながら構わず踏み、でもやっぱり怖いので、下りが始まるあたりからテールを落ち着かせ、ゴール前のスラロームへラインを作ります。スラローム手前で1速に落とし、なんと言っても3ナンバーの車体がパイロンに触れない様、丁寧にパイロンをクリアして、真ん中のパイロンを越えてからは全開でゴール。タイムは、1'18"5でした。

4第二ヒートの対策

 うーん、第一ヒートにかけていたわりには、ミスコースしかけたり、テールを流し過ぎたり、やるべきでないミスが出てしまいました。アンダーも予想通り強く、ちょっと消化不良でした。とは言うものの、第一ヒートのタイムは7番手とまずまずの位置につけています。タイム差はかなりあるのでのんきなことは言ってられませんが、こないだのもてぎと比べたら大違いです。ちょっと気分が良くなってきました。しかし、あのミスコースしかけとテールスライドのさせ過ぎさえなければ、17秒台には入っていたろうにと、ちょっと悔やまれました。
 驚いたのは掛札さんの走り。ちょっと人と違いましたね。でも、ラインの考え方については、私と非常に良く似ている様で(たぶん)少し安心しました。大きく違うのは、踏みっぷりと車の動かし方でしょうか。
 第二ヒートの対策ですが、タイヤや路面状況から同じ走りでは0.5秒以上タイムダウンすると言われているコースですので、よっぽど気合を入れて走らないとタイムアップできそうにありません。ですが、私自信まだまだ多くミスしているので、なんとか17秒台に入れたいところです。明らかなミスは改善するとして、いくつかアプローチを変えてみようと思います。まず、下の段は2本目のパイロンで1速に落として、アンダーを出さない様に踏んで行ける様にしようと思います。また、2回ある上段への立ち上がりは、できるだけ1速全開で引っ張ってから2速に入れ、途中1回アクセルを抜くにしても2速での加速にメリハリを付けたいところです。上段では、後半の1速サイドを使うセクションで、できるだけコンパクトなラインを狙ってみようと思います。
 シーズン序盤ですが、第二ヒートに新品タイヤを投入するドライバーが結構いるので、回りは結構タイムアップしてきそうです。やはり17秒台がポイントの鍵になるかもしれません。なんとかタイムアップを果たし、ポイントゲットを狙いたいところです。セッティングはフロントのエアを0.1上げてみることにします。
5.第二ヒート
 私の出走前に、第二ヒートにも新品タイヤを投入したCE9A勢が7秒台を連発しています。こりゃ、タイムアップしないといかんなぁ、と思いながら、スタートです。同じく6000rpm程度でスタートし、一つ目のパイロン付近で2速にシフトアップ。さらにアクセルオンで次の左パイロンへ。ここでブレーキングでパイロンに寄りながらシフトダウン、と思ったら、ちょっとタイミングが早過ぎ、ブレーキングした後一度アクセルを入れてから再びブレーキングでシフトダウンになってしまいました。パイロンに一度付いてから、アンダー気味でしたがとにかくアクセルオン。3つ目のパイロンでも丁寧に速度を落としてパイロンに付き、とにかく全開。4つ目のパイロンの進入はややアウト目から緩く入り、軽くサイドを当て、姿勢を整えます。次の右180度はややパイロンに付いて、出口で膨らみながら立ち上がります。そこから次のパイロンの先を狙って加速し、軽いブレーキで向きを変えてアクセルオンの後すぐシフトアップ。やはり無茶苦茶アンダーが強く、だらだらと2速で右ターンを抜け、直線的にラインが作れる位置まで来たところで全開加速。坂を登り切ったあたりで3速へ入れ、奥の右ターンへ。ここは同様に、ブレーキングを残しながら2速に落とし、全開。期待していたテールスライドは発生せず、グリップのままスラロームに進入。スラロームではとにかくメリハリを付けるため、区間区間で全開にします。スラローム終わりでさっきはミスったため、丁寧にブレーキングして、1速から軽く右サイド。そのおつりを使って、次のパイロンより大分手前でサイドを当て、立ち上がりの加速区間を長めに取ります。すぐに2速に入り、下段へ。先程テールを流しすぎた左パイロンをとにかく丁寧に進入し、ゆるーくサイドを当て、ま、狙い通りに決まって次の右ターンへ。ここも出口を少し膨らむラインで、上りのラインを重視する様狙います。1速全開から2速にシフトアップして緩い右ターンへ入りますが、これでもかという程アンダーが出て、我慢してから徐々にアクセル全開へ。再び、上段へ入ったところで3速に入れ、緩く折れる右パイロンのちょい先でブレーキング&2速シフトダウンし、全開。直後大きな左ターンへの進入では、今度はコンパクトなラインを狙うため、きちんと速度を落とし、サイドをあて、全開で2速へ。次の左パイロンは予想通りきつくなりますが、軽くブレーキングを入れて向きを変え、全開加速。すぐに来る緩い左ターンでブレーキングを入れて抜け、一瞬アクセルオンの後、右サイド。ここもコンパクトなラインを狙い、出口の右パイロンを一瞬アクセルを抜いてクリアします。すぐに2、3とシフトアップし、最後の右ターンへ。進入で2速に落とし、とにかく全開。若干のテールスライドを維持して、下り始めるあたりでグリップさせてゴール前のスラロームへ。手前で1速に落とし、丁寧に真ん中のパイロンを越え、全開でゴール。タイムは、1'18"7でした。
6.最後に
 ミスも多々あったとは言え1本目よりはうまく走ったつもりだったのですが、タイムアップできませんでした。いろいろ噂されている、2本目タイムアップできない路面とタイヤということを考えればまずまずだったのかもしれませんが、ちょっと残念です。で、落ち込んで他車の走りを見ていると、やはりほとんどがタイムアップ出来ていません。やっぱしょうがないのかぁ、と見ていると、自分のタイムを越える人も少ない様子。気がついてみると、驚いたことに、ぎりちょんで10位に入り込むことができました。CP9A乗り換え後、初のポイントゲットに、監督ともども大喜びで競技を終了したのでした。
 まずは吸排気ノーマルでポイントゲットするのが一つの目標かなぁなんて考えていたのですが、予想外に早く達成してしまいまいた。他車の状況を見てみると、1位〜9位の車は全て吸気や排気に手が入っており、その中のCP9Aは吸排気ともに手が入っている状況でした。いつまでも言い訳がましいことを言ってるのも進歩が無いと言われそうですが、まずは吸排気ノーマルのトップをとることができた様です。まだまだ乗り切れないところが多々あり、現状でももっとタイムは出るはずですが、この程度でもそれなりのタイムを出せてしまうところが、この車のすごいところかもしれません。
 さて、こうなると次の目標ですが、なんとかもう少し乗りこなして、入賞を目指したいところです。吸排気のチューニング度によるタイムへの影響が興味あるところですし、ほんとにタイム上がるのかという疑問さえ浮かんできますが、ま、そんなことを云々言う前に、もっと車を乗りこなさないといけませんね。エボ3の時は、かなり思う様に動かすことができてたんだなぁと、今更ながらに思います。車がブレークするポイントとかも結構掴めてたし。裏を返せば、今の車は、操っているというより、乗せられている感じが強いです。コーナーへの進入なども探っている部分が多く、おせじにも積極的に乗っているという感じではありません。なんとか早く乗りこなせる様に努力していきたいと思います。
 いやぁ、それにしても、ポイントゲットはうれしいなぁ。次の関越が楽しみじゃ。
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