1998JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦参戦記

11/8(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

私を攻撃した面々
おぼえてろよぉぉぉぉ

1998JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位遠藤康浩 CE9A1'04"4461'03"7851'03"785
2位山口晃一 CN9A1'05"1931'03"8921'03"892
3位三浦満 CN9A1'03"9561'05"4951'03"956
4位長谷川覚 CE9A1'09"812(P1)1'04"0581'04"058
5位浜中一輝 CE9A1'05"2771'04"3991'04"399
6位豊田正彦 CN9A1'06"6841'04"6681'04"668
7位坂本圭一郎 CE9A1'05"6681'04"9211'04"921
8位長坂吉徳 CE9A1'16"506(P2)1'05"0111'05"011
9位相沢清 CP9AMC1'05"1561'05"156
10位金子博 GC8MC1'05"2571'05"257

1.まえがき

 さて、関東戦も最終戦を終え、今シーズンは、スピマイカップ最終戦で幕を閉じようと思っていましたが、エボ3引き渡しまでの時間的な都合から、この神奈川シリーズ最終戦をエボ3最後のイベントに決めました。ま、昨年こだわった浅間台ですし、お世話になった方が多くいる神奈川戦ですから、これがベストかもしれませんね。そんなわけで、最後ですから、絶対雨は降って欲しくないところです。
 走るの自体、関東戦以来となりますが、特に練習はせず、最後くらい、目一杯きれいな状態で走らせてやろうと、久しぶりにイベント前日に車を磨いたのでした。天気は、ほぼ間違いなく晴れとのこと。こうなったら、とにかく魅せる走りで、暴れまくってくることにします。

2.当日

 前日の酒が多少残っている様な気がしましたが、比較的遅めのゲートオープンに合わせて、ゆっくり自宅を出発し、会場へ向かいます。やはりピカピカの車は気持ちがいいですね。途中湾岸で、神奈川戦のエントラントと思われるCE9Aが追突されていました。しゃれになりませんねぇ。それによる渋滞にはまり、ちょっと遅れ気味になりましたが、マイペースでちんたら東関道を流していると、きったない、いかついエボ4が後ろから迫ってきます。まさかっ、と思ったらやっぱりそうで、天敵山口さんでした。今日は、少なくとも表彰台を狙いたいのに、強力な敵が現れてしまいました。おまけに、今年はここまで山口さんに対して負けなしなので、このまま逃げきりたかったのですが、最後にもう一回戦わないといけないようです。
 さて、会場に到着してコースを見ると、めずらしく奥で高速からのスラロームがあったり、S字ぎみのレイアウトがかなり設定されていて、非常に楽しそうなレイアウトです。深いパイロンターンが相変わらず少ないのと、手前から外周を回って、再び戻るながーい直線区間が、吸排気ノーマルの私の車にはつらいところですが、がんばってみることにしましょう。
 そして、このシリーズ恒例の慣熟走行は、フロントのエアをいつもより0.1程落として、路面状況を探ります。
3.慣熟走行後
 全開で走るか、流すか、迷いましたが、グリップの感じをつかみたかったので、とりあえず、きちんと走ってみることにしました。やはりこの時期ともなると、天気は良くても路面温度が低いためか、結構ドリフトマシンになってしまうことが判明。ところどころ流し過ぎてしまった感じですが、参考タイムはまずまずの様子。もうちょいラインを厳しくとって本番にのぞむことにします。
 エアセッティングも全く問題無いので、このままでトライです。

3.第一ヒート

 さて、第一ヒートのスタートです。6000rpm程度でスタートし、3速まで加速。スラローム2本目めがけて比較的直線ぎみに入りながら2速へ。リズムを崩さない様にスラロームを抜け、出口で荷重が移ってからアクセルオン&全開。ちょっと荷重の移し替えが甘く、アンダーぎみでしたが、そのままあまりテールを流さない様に緩い角度で立ち上がりバス停へ。バス停上のパイロン後のラインが比較的きついため、早めにブレーキングで向きを変えますが、必要以上にテールが流れカウンターを当ててクリア。島には2速のまま軽いアクセルオフだけで進入。やや挙動を乱し焦りますが、なんとかこらえシェルへ。シェルコーナー入口では不安定なままブレーキングを開始し、そのまま1速に落としてサイド。テールをあまり流し過ぎない様に全開でシェルを回り、再びシェルの終わりでサイド。このタイミングは若干遅れ、インを離してしまいます。島の中で2速に入れながら左に寄り、島の出口手前から向きを変えて、インの沿石を軽く踏んで全開で立ち上がります。排水口横のパイロンでは、かなり手前から軽いアクセルオフで軽くテールを出し、テールスライドに浮かれながら、アクセルコントロールして奥のパイロンへ最短ぎみ直線的ラインで進入します。この間ずっとテールが流れてましたが、この日はタイヤと路面の感触が非常に良く分かる感じで、かなりノリノリでクリアです。奥の1本パイロンでは軽くサイドを当て、2本パイロンを巻いて立ち上がります。再び島へ向かって3速まで入れ、進入してから2速、1速と落としますが、ここでシフトミス。慌てて1速に入ったことを確かめ、ぎくしゃくしながら右サイドで島を出ます。ここからはいやーなながーい直線ですが、3速まで加速し、外周へ。外周では速度を殺さない様気をつけますが、やや消極的になってしまい、アクセルコントロールしながら外周を抜けます。再びながーい直線で3速まで入れ、島の終わり付近からブレーキング。2、1と落とし、左パイロンでサイド。ややオーバースピードでターンが荒くなり、次の右ターンも若干遅れ、パイロンを離してしまいます。最後のゴール前の右ターンは、いつもなら当然サイドを引くところですが、試しにグリップでいってみることに。しかし、慣れないことをするもんじゃありませんね、やっぱりぎくしゃくしながらターンを抜けてのゴールとなりました。タイムは1'04"4でした。

4第二ヒートの対策

 ま、ミスがかなりあったものの、順位的には2番手につけている様です。パワー感あふれる元気な走りの三浦さんに負けています。区間タイムを見てみると、最後の2本の直線以降で1秒離されていることが判明。こうなったら、外周を最重点課題として、ゴール前の3本パイロンは、きっちりと魅せる走りを狙いましょう。問題の山口さんや、最近負けっぱなしの長谷川さんには、なんとか勝っていますが、二人とも、トラブルやミスを抱えてのタイムでしたから、2本目はどうなることか、きっちりとタイムアップしないと軽くやられてしまうでしょう。ま、ラインをもう少しづつ厳しくとり、A2の嘉門選手(だれじゃ)からもアドバイスがあった様にもう少しスムースな走りを心がけたいと思います。
 そうそう、この日は、エボ3のラストランと言うことで、親戚を含む身内の方々が応援に来てくれました。免許をとったばっかりだけど、モータースポーツにとても興味を持っている従兄弟も来ており、全うな道に進んでもらうためにも、感動を与える走りをしたいところですね。
 タイヤと路面のマッチングは非常に良い感じなので、セッティングは午前のままいきます。第二ヒートが始まると、やはりこの人、そう、山口さんが、なぜかファーストゼッケンという位置で、ベストタイムを塗り替えました。しかし、タイム差は1秒無く、長谷川さんと、『抜けないタイムじゃない、がんばりましょ』と気合を入れてエボ3でのラストランにのぞみます。
5.第二ヒート
 この3年間、何度となく走ったこのコースのスタートを待つ間、いろいろなことを思い出してしまいました。初めてエボ3でイベントに出た日のことや、初めて勝った時、県チャンプを逃した日のことなど、いろいろあったなぁと。そんなことを考えながらも、なぜかこの日はやる気十分です。車の仕様やポテンシャルでは負けますが、ミス無く走ればいける気がします。そして、エボ3最後のスタートです。若干上がった路面温度を考え6500rpm程度でスタートし、3速まで加速。スラローム出口での荷重移動に気をつけ、リズムを保つ様に2速でスラロームをクリアします。ややオーバーアクション気味に移しかえた荷重が結構気持ちよく、次のバス停までのターンはいい感じで全開できました。バス停上のパイロンでは、同じく手前から軽いブレーキングで向きを変えますが、今度は流し過ぎずうまくいき、全開でバス停を出ます。島には左の沿石に軽く乗り、根性でアクセルを踏み続け(って、多少は戻してますがね)島の出口、すなわちシェル入口でかなり挙動を乱したままブレーキングで1速へ。テールが流れ始めてしまい、ラインがインに寄り、ちょっと予定より多く沿石に乗ってしまいましたが、そのままサイドを当ててクリアします。インが浮いたせいで若干立ち上がりにもたつく感じがありましたが、構わず全開しシェル出口で再びサイド。ちょっと焦ったせいかまたまたタイミングが遅れ、インを離すはめに。島の中では、2速に入れながら左に寄り、出口手前から向きを変えて、インの沿石をきっちりなめて全開加速。排水口横のパイロンでは、同じく手前から軽いアクセルオフで向きを変え、テールが流れるか流れない程度の姿勢で奥まで全開。最短ぎみラインで奥の左パイロンに進入です。左パイロンはぴっちりついて緩くサイドを当て、これでもかというくらい全開加速。3速まで上げて島に進入です。先程のシフトミスを思い出し、やや慎重に手前からブレーキングを開始し、右ターンとなる島の沿石にフロントタイヤを当てる様に入り、かるーくサイド。フロントタイヤが抵抗にならない程度の角度で全開で立ち上がり、ながーいいっこめの直線へ。3速まで加速し、速度を殺さない様に丁寧に2速で外周に進入します。かなり良い感じで抜けられ、クリップ後は全開で立ち上がります。再びながーいながーい直線で3速まで入れ、タコメータなんぞを見ながら、やっぱ3速は伸びないなぁなんて考えながら、島の終わり付近からフルブレーキング。2、1と落とし、左パイロンにはきっちりついてサイド。まずまず決まり、その荷重を次のパイロン手前で移し変え、右パイロンもきっちりついてクリアします。残る最後の右ターンは、今度はやっぱりいつもの様にと、サイドを当ててクリアしますが、このサイドがラフになってしまいテールを流し過ぎ、一瞬トラクションを逃してのゴールと、最後に痛いミスをしてしまいました。それでもタイムは1'03"7と、山口さんのタイムを抜いてトップに立った様です。
6.最後に
 その後、気になる長谷川さんや東さんが崩れ、最後に三浦さんの走行を見守りましたが、シフトミスで崩れ、勝利は私の手に転がり込んで来たのでした。いやぁ、まさか勝てるとは思っていませんでしたが、エボ3最後のイベントを勝利で飾れるなんて、ほんとにうれしいです。これで、生涯を通して、やっと3勝目ですが、初めてのオーバーオールをゲットすることができました。こうなってくると、このままでもまだまだ県戦くらいでは勝てる戦闘力のある車を手放すのは惜しい気もしますが、その一方ですっきりと思い残すことなくエボ3での競技活動を終えられる気がします。お世話になった神奈川戦を戦うライバル達が、ミスしてくれて勝利をプレゼントしてくれたのかもしれませんね。みなさん、ありがとうございました。うふっ。
 この日の勝利で神奈川戦のポイントも大幅に増え、スポット参戦で3戦ポイント取っただけですが、シリーズ6位に転がり込んでしまった様です。なんか申し訳ない様な気がしますが、今年は上の大会をメインで追ってたので、結果らしい結果がでなかったのもあって、ちょっぴりラッキーでした。今年は表彰式もあるとのことで、是非参加させてもらうことにしましょう。
 ちうわけで、昨年末にはあれだけ苦労して入賞すらも逃す様な結果しか残せなかった県戦へのサヨナラ参戦でしたが、回りが吸排気や車高調に手を付け98スペックへとパワーアップしている中、全く昨年と同じ仕様の車で勝てたというのは、だいぶ進歩したと考えて良いのではないでしょうか。逃げに回らず、挑戦的に走る様心掛けてきたのも、良い方向に転がり始めたのかもしれませんね。この感覚と、これまで勉強してきたことを忘れずに、99年はきっちりと結果を残して行きたいと思います。
 最後に、貴重な出会い、経験をさせてくれ、数えきれない程の思い出を作ってくれたエボ3に感謝したいと思います。おかげでジムカーナにはまりましたよん。
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