1998JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第9戦参戦記

10/18(日)、浅間台スポーツランド、ウェット/ドライ

1998JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第9戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位三浦満 CN9A1'13"825(P1)0'54"3800'54"380
2位松尾敏秀 CE9A1'06"8490'54"7170'54"717
3位長谷川覚 CE9A1'07"8580'54"8280'54"828
4位遠藤康浩 CE9A1'11"8890'55"3290'55"329
5位浜中一輝 CE9A1'13"4680'55"4040'55"404
6位相沢清 CE9A1'12"2690'55"5930'55"593
7位金子博 GC81'15"4030'55"8680'55"868
8位岡田和浩 CE9A1'11"5450'55"9020'55"902
9位内田和正 CE9AMC0'56"0420'56"042
10位宇山公隆 CE9A1'17"0650'56"1170'56"117

1.まえがき

 さてさて、前回の神奈川シリーズ第8戦では、ウェット路面に泣かされ、ふがいない成績を残してしまい、『なんだよ、大したことないな』くらいに言われたので、そのうっぷんを晴らすために、しつこい様ですが、もいっかい神奈川シリーズ第9戦に参戦してきました。ウェットタイヤを持たない我がチームにとって、浅間台のウェットはつらいものがあります。が、そんなことをいつまでも言い訳にしているわけにもいかないので、とにかくドライとなることを願っての参戦です。
 ところが、やはり私は雨男なんでしょうか、今度は台風が直撃しそうな気配です。予報によれば、日曜日に関東地方とか。しゃれになりません。なんとかならんものかと毎日天気予報を気にしていると、次第に台風の速度が増している様で、うまくいけば1本くらいドライで走れるかもしれないといった感じです。台風がんばれぇ!!

2.当日

 当日目が覚めると、恐ろしい程の風が吹いていますが、雨は降っていません。路面もほとんどドライです。やった、と思いながらウキウキ準備をし、そそくさと出発します。途中、ところどころ雨になったり、ドライになったりしながら会場へ向かいますが、成田が近づくにつれて雲行きがあやしくなってきました。そして、会場へ到着すると、完全な台風状態です。どうなっとるんやぁぁぁ。これは間違いなく1本目はウェット。一向にやむ気配の無い雨次第では、この気温ですから、2本目もウェットの可能性大です。もう最悪。なんのためにわざわざエントリーしたんだか。
 天気予報では次第に天気は良くなる傾向にあり、午後は雨はあがるとか。特に反対する人もいなかったので、主催者はそのことを考えて、タイスケを少し遅らせますという、なんともうれしい配慮。慣熟走行なる練習走行も1本あるため、なんとか2本目はドライ勝負になってくれることを期待します。
 コースは、まぁ、それほどくせもなく、ストップアンドゴーを繰り返す様な比較的単純に思えるレイアウトですので、車の差はそれなりに出てしまいそうですが、ドライならそこそこ勝負になるはずです。しかし、慣熟走行から、恐らく第一ヒートはほぼ間違いなくウェットでしょう。で、前回タイヤのフィーリングが気に入らなかったので、最初の慣熟走行のウェット路面はちょっと実験をしてみることにしました。
 なんとなく、前回は、フロントタイヤがあまりにも食わない感じで、特に前後タイヤの挙動の違いが非常に気になったのです。フロントは縦にはかなりグリップしますが、ほとんど舵角を当てられない感じで、逆にリアは横方向にもそこそこグリップする感がありました。フロントRS、リアRという違うタイヤの組み合わせが、どうも挙動をコントロールしきれない感じでした。そこで、実験くんということで、今回は、練習用でほとんど山の無いリア用Rをフロントに履き、前後Rでトライしてみることに。周囲のエントラントからは、そのタイヤで本気で走るの?と言われる程でした。
 そして、昨年Rで走っていた時のウェットセッティングで慣熟走行です。
3.慣熟走行後
 前後の挙動をつかむことを考えて走ったところ、これが、かなりいいという印象でした。縦方向のグリップはRSには及ばない感じですが、舵角はそこそこ当てられるし、なんといっても、流れ出しの挙動が前後で似ているため、とてもコントロールしやすく、ドリフトコントロールも自由自在といったところです。恐らく、前後ともRSを履ければもう少し上の次元で走れるのかもしれませんが、残念ながらCE9Aでは不可能であるため、今の状況だと、前後Rで走るのがベターかと思われます。フロントの山がもっとあれば、さらにいいんでしょうがね。何人かに『よくSタイヤであれだけコントロールできるなぁ』と言われましたので、そこそこは走れているのでしょう。第一ヒートはこのままで行きます。

3.第一ヒート

 3000rpm程度で半クラッチを使ってスタートします。3速まで加速し、緩い右ターンには比較的真っ直ぐ入り、直線的にブレーキをして、丁寧に舵角を当てて抜け、一瞬アクセルを入れてすぐブレーキングです。左ターンで1速に落とし、緩くサイドを当てます。かなりの勢いでテールが流れますが、ま、予想の範囲内で、とにかくアクセルを開けます。すると、フロントもリアも同じ様な挙動で流れ始め、そのまま2速シフトアップをきっかけに、もう少しテールを流して次のパイロンをクリアします。大きくS字を切りながらの島への進入は、2速のまま手前から向きを変えて、丁寧に進入します。島を斜めに横切り、かなり手前からブレーキングを開始して、島から少し離れたパイロン付近で1速に落として緩くサイド。フロントが逃げ始めたので、次のパイロン手前で、向きを合わせる様にサイドを当て、再び島に進入します。すぐ2速に上げ、右側の沿石をかすめながら全開。テールが振られてびびりますが、構わず3速へ。右まわりの外周では丁寧にブレーキングし、2速でターンに進入。ややテールが流れますが、意外とコントローラブルで、アクセルを開けていけます。バス停へ車が向き始めると、バス停でグリップしてくれることを期待して、とにかく全開。完全に挙動を乱しますが、バス停に入ったとたんにフロントからグリップし始めます。と思ったら、車が予想外の向きに向き始めますが、とにかくバス停は全開で、ステア操作でパイロンをかわし、バス停内でブレーキングを十分に行います。島をかすめるラインには直線的に入り、右側の沿石にがつがつ乗って、強引に向きを変え、島の出口ではさらにサイドを軽く当てて島を脱出します。排水口を一回り大きく配置したパイロンへ2速で進入し、早めにサイドをあてて、緩いスライドで大きく旋回します。出口ではパイロンにうまくつけ、島の角へフル加速。島を一つ引っかけてスラロームへ入るところですが、ここは2速のまま、沿石を右左と引っかけて曲がり、島を脱出。そのまま緩くスラロームに入って、アクセルオンでゴール。タイムは、1'11"8でした。

4第二ヒートの対策

 全体的に、そこそこといった感じでしょうか。ラリータイヤやウェットタイヤがいる中で、あのタイヤで5番というのは、まずまずかなと思っています。やはりタイヤは前後同じ銘柄がいい様な気がしますね。
 さて、第二ヒートの対策ですが、昼の慣熟歩行中から雨は上がり、時折日も差す様になってきました。出走の早いA2クラスあたりは、かなり微妙な感じですが、我々A4クラスの頃にはドライになりそうな感じです。まだ路面は完全ウェットですが、頭の中ではドライ路面を想定して、ラインを考えることにしました。
 そして、第二ヒートが始まると、予想通り路面はみるみる乾き、A4クラスは完全ドライでの戦いになりました。いつ以来のドライ路面かなぁなんて考えながらも、こうなったら完全に1本勝負ですから、セッティングを最近のドライセッティングに合わせ、気持ちを切り換えて第二ヒートにのぞみます。
5.第二ヒート
 ドライ路面のグリップがイメージできませんが、前走車のスタート具合と、低い路面温度を考慮して、5000rpm程度でスタートしますが、全く食わず、完全にホイールスピンの嵐となってしまいました。ちょっと焦って、アクセルを戻し過ぎると、今度は完全にストール。ボボボボっと最低のスタートになってしまいました。とにかく全開で3速までシフトアップ。緩い右ターン付近まで全開で入り、パイロン辺りから緩くブレーキングしながら舵角を当て、2速シフトダウンすると、次第にテールが左へ流れます。ブレーキングでテールスライドをコントロールし、左パイロンで荷重を掛け替え、1速シフトダウンとともにサイド。全開加速し、2速へのシフトアップでテールを出そうとしますが、うまく行きません。そのため、次の左ターンで向きが合わず、ほんの一瞬ブレーキを当てて向きを変え、すぐ全開。ちょっとミスりましたね。島の進入前に一瞬3速に入れ、直後ブレーキングしながら右にステアして2速シフトダウン。適度にテールを出すつもりが、必要以上にテールが流れ、ちょっとおっかない島への進入になってしまいます。しかし、アクセルは離さず、なんとか姿勢をたてなおし、島の出口付近で緩くブレーキング開始。ステアリングをゆっくり入れて、ブレーキを残したままシェル外側のパイロンへ。向きが変わり始めたころにアクセル全開。うまくテールが動き始め、ややインは離したものの、島の進入はばっちりでした。全開のまま島を通過し、出口の右の島も乗っかって3速へ。外周進入は、結構突っ込み、2速に落としながらブレーキを残したままターンへ入り、全開。左側ぎりぎりを狙ってバス停に進入します。ややパイロン手前で向きを変えながら、バス停を脱出し、島に進入します。ブレーキングしながら右側の島に乗っかって、1速シフトダウン。ここで、予想以上に速度を落としてしまったため、サイドを引くか一瞬迷ってしまいましたが、予定は変えられず、強引にサイドをあてます。しかしこれが全く無意味で、ほとんど停止状態に。最悪ぅ、と思いながら、排水口へ。2速から、排水口入口でサイドを当て、パイロンにきっちり寄って、排水口を回ります。ほぼ直線的に島の左側へ向かい、島入口の沿石めがけてブレーキングし、2速のまま、シケインをクリア。この出口ではインの沿石を離してしまい、ゴール前のスラローム入口が若干きつくなりますが、そのまま2速全開でゴール。タイムは55"3でした。
6.最後に
 いきなりのドライ路面に気持ちが追いつかなかったのか、大きなサイドミスを始め、痛いミスをしてしまい、期待していた結果は残せませんでした。こういうところがまだまだ甘い気がしますね。
 しかし、この日で、今年の神奈川シリーズの3位までが決まった様です。今回2位に入った松尾さんが3位確定とか。おめでとうございます。幻のBシードですからね、来年は上行きましょ。
 そんなわけで、もしかしたらもう来ないかもしれない浅間台スポーツランドと別れを惜しみながら会場を後にしました。
 さて、残すは関東戦の最終戦です。どうなることかわかりませんが、とにかく精一杯、食いの無い戦いをしてきたいものです。
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