10/25(日)、茨城中央サーキット、ドライ
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
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1位 | 五十嵐篤史 | CN9A | MC | 1'20"128 | 1'20"128 |
2位 | 岡留康文 | CP9A | 1'20"265 | 1'21"458 | 1'20"265 |
3位 | 田村秀樹 | GC8 | 1'21"049 | 1'20"547 | 1'20"547 |
4位 | 掛札雄一 | GC8 | 1'21"102 | 1'27"156(P1) | 1'21"102 |
5位 | 阿保大輔 | CN9A | 1'21"189 | 1'33"786 | 1'21"189 |
6位 | 川辺晋吾 | CN9A | 1'24"680(P1) | 1'21"414 | 1'21"414 |
7位 | 阿部浩二 | CE9A | 1'36"177(P3) | 1'21"651 | 1'21"651 |
8位 | 船橋悟 | GC8 | 1'22"741 | 1'22"074 | 1'22"074 |
9位 | 清水政幸 | CP9A | 1'22"163 | 1'22"774 | 1'22"163 |
10位 | 中富智夫 | CE9A | 1'22"234 | 1'22"528 | 1'22"234 |
17位 | 遠藤康浩 | CE9A | 1'24"729 | 1'22"896 | 1'22"896 |
1.まえがき
とうとう、今シーズンメインで追ってきたJMRC関東ジムカーナシリーズも最終戦を迎えることになりました。シーズン前に目標にしたポイントゲット、すなわち10位以内はとりあえず達成したため、目標修正して入賞を目指してきましたが、あと一歩の7位がこれまでの最高位でした。フル参戦しているCE9A勢は皆入賞を経験しているため、なんとか最後に一矢報いたいところです。
最終戦の会場は、茨城中央サーキットです。そう、ここはジムカーナを始めた年のスピマイシリーズ最終戦で、初めての優勝を経験した会場です。ですから意外と好きな会場なのですが、実はそれ以降、2年間全く走っておらず、路面の状況と会場の感覚をつかむために、前日練習に参加しました。
ところが、練習会はあいにくのウェットです。ドライのグリップ感を知りたかったのですが、いたしかたありません。体慣らしと、会場の広さの感覚を思い出す様に、暴れてみることにしました。残り溝の少ない練習用タイヤのせいもありますが、かなりアンダーが強く、きちんと向きを変えて行かないとアクセルが入れられないという印象でした。ま、他の会場のウェットに比べれば、無茶苦茶グリップいいですがね。そんなこんなで、A4トップレベルのタイムとは4秒くらい差を付けられて練習会を終わります。おいおい、大丈夫かぁ。
2.当日
遅いゲートオープンに合わせて、ゆっくりと出発します。昨日とは打って変わって天気は良く、心地よい雰囲気の学園都市内をゆっくり流し、パープルラインでは峠帰りのドリフト族とすれ違いながら、減速帯に気をつけて会場へ向かいます。ゲートオープン時刻より10分程早く会場に着いてしまいましたが、既に入場可能となっておりました。こんなことならもっと早く出れば良かった。
早速準備を始めますが、天気のせいか、なんとなくほんわかムードで時間が進んで行きます。確か2年前のスピマイ最終戦もこんな感じだったなぁと思い出してしまいます。A4の2位から8位くらいまではシード権を掛けて熾烈な争いが行われているはずなんですがねぇ。もちろん私はそれには全く関係ありませんが、なんとなく良い感じで、入賞に狙いを定めます。そうそう、今回非常に重要なのは、馬場さんとの対決です。馬場@あと一週間でドナドナランサーさんと、遠藤@あと一カ月でドナドナランサーとのエボ3最終決戦。今年はここまで私の5勝4敗らしいです。まっけないぞぉ。
コース図を見ると、あまりいやらしくない感じに見えます。パワー差が出そうだなぁなんて思いがよぎりますが、ま、徹底的な近道攻撃に出ることにしましょう。
コースに関すしては、2本目にタイムアップしづらいという話題に集中してました。噂で聞いていましたがその真相をと、あっちゃこっちゃ聞いてみると、原因の一つは1本目の走行で削れた砂が浮いてくるため、も一つは一本走るとタイヤの表面がささくれてタイヤ自体のグリップが落ちるらしいです。おまけにご存じの方も多いかと思いますが、ここは非常に目の荒い路面のせいか、タイヤの減りは無茶苦茶早く、ぼこぼこと削られた様になることもあります。ですから、ビンボーチームにとっては、新しいタイヤを使うなんてもっての他ですが、どうやら残り溝の有無で秒の差が付き、新品がベストとか。そんなことを踏まえてタイヤチェックをしてみると、やはり熾烈な争いを物語るかの様に、4本新品タイヤを投入している人がゴロゴロといます。中にはそろそろ入手が不可能かもと言われている評判の某タイヤを新品で組みステッカーをその場で剥がしているひとや、ぬわんと、2セット新品タイヤを持ち込んでいる人まで。う〜ん、想像以上にすごいことになっているらしいっす。ま、我がチームは、当然ながらそんな準備は無く、いつもの本番タイヤでのトライとなります。
セッティングはいつもの通りで、フロントのエアをプラス0.2に設定。とにかく近く、かつアクセルを目一杯開けて行きましょう。
3.第一ヒート
ドライの感覚が分かりませんので、6500rpm程度から慎重にスタートします。結構ホイールスピンがあり、昔より路面のグリップは落ちているかもしれないという印象です。斜めに加速し、2速へ上げ、直後1速シフトダウンから緩く左サイド。ちょっとサイドの効きが甘く、ワンテンポ遅れる感じです。路面が食っているのか、サイドの詰めが甘かったのか、少しいやな感じですが、すぐに次の左ターンが。下りながらの左ターンも緩くサイドを当てますが、ややテールが流れ過ぎ、少しカウンターを当てて立ち上がります。1速全開から深い右ターンですが、ややブレーキングが遅れてしまい、強引にサイドを当てます。深く戻って左奥へ向かい、ここも緩く右サイド。テールが流れたまま次のターンに進入し、流れたテールをサイドでもう少し流し、下りの右ターンへ。2速で行くにはパイロンに寄り過ぎの感じだったので、1速のまま進入しようとしたら、予想以上に早くリミッターが当たってしまい、焦って、かなり手前からサイドを当ててしまいました。コントローラブルな路面のせいか、パイロンぎりぎりでスライドさせながらパイロン自体はクリアできたのですが、立ち上がりで車の向きが合わず、フロントが完璧に逃げます。ややアクセルを戻しフロントのグリップ回復を期待しますが、下っているせいか、全くグリップせず、クラッチとアクセル、ステアリングでなんとかグリップさせ、2速へ。最悪の状態で上段へ向かいますが、既にラインを間違え、イン側を駆け登ってしまいます。先のパイロンが見えた時点でラインミスに気づき、緩く入れるはずのシケインが無茶苦茶きついシケインになってしまいました。焦って車を外に振り、挙動を乱しながらシケインを抜け、3速に入れようとすると、今度はシフトミス。3速に入れられず、バンバン空吹かしして結局2速に戻して次の右ターンへ進入。きっちり速度を落として、直角気味にターンして、全開。結構ストールしてしまい、やっとブーストがと思ったら次のターンが目の前に。慌てて1速に落としてサイド。そこから2本パイロンへ向かって2速で向かい、1速に落としてサイドを当てますが、ブレーキングが思いっきり遅れ、パイロンを大きく逃してしまいます。おまけに全開くれているにもかかわらず、ターン後半でリアが食ってしまい、アンダーが出始めたので、ブレーキなしで合わせる様にもう一回サイド。なんとか向きを合わせ、2速で次のターンへ。ここもきついため、1速に落として、軽くサイドを当てます。さらに全開で2速へ上げ、ギャラリー前の中段への下りですが、ややインぎみのラインをとってしまったせいか、進入がきつく、ハーフアクセルぎみで中段へ進入。途中3速へ入れて下段へのジャンプです。ここは慎重にジャンプ手前で2速に落とし、やや落とし過ぎの感もありましたが、無事規制をクリアします。やはり回転数は落ち気味で加速感がありませんでしたが、とにかく踏んで奥の右ターンへ。1速サイドでクリアし、またまた上段へ駆け上がります。今度は間違えない様に左側のラインを、と思ったら、ラインは良いのですが、ブレーキングのタイミングを完璧に間違え、上段上がった直後のパイロンを大きく通過してシケインを通過するはめに。おかげで、シケイン出口のパイロンも無茶苦茶きつく、スピードも乗せられず右奥の左ターンへ向かいます。ここはグリップか迷いましたが、全体的にフロントが逃げる感じがあったので、とにかくサイドをあてていくことに。1速で軽くサイドをあて、まずまずでクリア。左奥まで2速全開で進入します。左1本パイロンで1速に落とし、ここもサイドで小さいターンを狙いますが、やっぱりブレーキングが遅れパイロンを大きく離してのターンになってしまいます。2本パイロンの間を通過し、右奥の右パイロンへ。ここの入りはゴール前のスラロームに効いてきますが、10歩と間隔のせまいスラローム進入はサイドを当てることにしていたので、この右ターンもサイドを軽く当て、最短ぎみにパイロン間をつなぐことにします。2速で中段に下り、ゴール前のスラローム入口で軽くサイドを当て、ややテールを振り過ぎてしまいますが、予定通りカウンターを利用して次のスラロームを抜け、ゴール。タイムは1'24"7でした。
4第二ヒートの対策
いやぁ、1本目が大事と言っていたのに、ひどいもんでした。こんなタイムでは、路面状況やタイヤが云々よりも、運転に問題がありすぎますので、なんとしても2本目はタイムアップを狙います。ちょっとサイドの詰めが甘く、ワンテンポサイドのタイミングが遅れてしまった様ですので、こいつは調整することに。全体的に、グリップを過信してアンダーをだしまくっていた様ですので、特に2本目は各所でパイロンから離れない様、きっちり抑えて走りたいところです。5.第二ヒート
上位陣は、岡留さんが、暫定のトップ。しかしながら、19秒台を出しながらパイロンタッチで沈んでいる川辺さんや、中間セクションまでぶっちぎりの速さでミスコースをしでかしてしまった五十嵐くんあたりがどうでてくるかが見物です。さらには、2本目にも新品タイヤを投入する選手がいますので、勝負の行方はどうなるのでしょう。
私との勝負がかかっている馬場さんも、同じ様な状況で、私よりは良いタイムでありますが、低迷しています。下の方で戦うのもさみしいですから、二人でタイムアップして、ポイント圏内くらいで、勝ち負けを言いたいところですね。そんなところで、となりの馬場さんは、キコキコとジャッキアップを始め、フロントタイヤを変え始めました。表面が荒れていないタイヤの方が良いという評判に賭けるそうです。えっ?我がチームですか?そりゃもう、当然、今履いてるのしかないですからねぇ。ま、なんとかなるでしょ。
セッティングはそのままに、各所をきちんと走れば、21秒台には入れられる様な気がしますが、そのタイヤによるタイムダウン分がどれだけあるかが心配ですね。ま、最低限、納得のいく走りをしたいところです。
さて、第二ヒートがスタートです。同じく6500rpm程度でスタートし、2速で左奥へ。直後1速シフトダウンで、緩く左サイドを当てます。サイドの感じは良く、ややスライドさせたままアクセルを入れ、次の下った左ターンでテールを流し過ぎない様に、気持ちサイドを当てます。ほぼ予定通り決まり、1速全開まで加速。深い右ターンをパイロンから離れない様に小さく深く回して左奥へ。緩く右サイドでクリアし、テールを少し流したままアクセルを開け、次の右ターンもほんの気持ちサイドを当てて、少しだけ向きを変えます。下りの右ターンまでに一瞬2速に入れ、パイロンちょい左くらいのラインを狙ってすぐシフトダウンして、テールを流し過ぎない様に右サイド。パイロンに思い切り寄って立ち上がります。うーん、アンダーも出すことなく、ここまではまずまずです。上段への上りはラインを間違えない様に左一敗から駆け上がり、上段で3速へ。シケイン入口で2速に落とし、一瞬アクセルを入れて右ターンに進入。アンダーを出さない様に、丁寧に速度を落として直角ぎみにターンして、全開。やはり回転数は落ち気味でした。ブーストが立ち上がったあたりで次の右ターンが迫り、ブレーキングしながらテールが流れますが、そのまま1速に落として、さらに角度を合わせる様にサイドを軽く当てます。2速に上げ、2本パイロンに向かい、今度は慎重にブレーキングしながらサイドを当て、小さく小さく2本パイロンを巻きます。やはりここはターン後半テールが食い、そのままクラッチだけ切ってサイドをもう一回当てて、コンパクトなラインを狙います。次のターンへ向け2速に上げ加速し、1速に落として、軽くサイドを当てて、これまた小さめのラインを狙います。2速へシフトアップし、下りながら中段へ向かいますが、やはりラインがきつめで、ハーフアクセルぎみで進入。ここはもう少し膨らんでも全開で抜けるべきだったかもしれませんね。さらに3速へ入れて、下段へのジャンプ手前で2速に落とし、丁寧に下り、シケインぎみに無事通過。やや2速でストール気味でしたが、とにかくアクセルを開け、奥の右ターンで1速に落とし、小さく小さくサイドを当て、2速でアウトいっぱいから上段へ駆け上がります。上がった直後の右パイロンにきっちり付くため、上りが終わる前くらいから緩くブレーキングを開始し、姿勢を崩しながら右パイロンぎりぎりを通過。そこからは根性でアクセルオンです。これは予定通り決まり、左ターンへ進入。スピードを殺さない様に1速に落として軽くサイドを当てて、全開で立ち上がり2速へ。先程はらんでしまった左1本パイロンは十分速度を殺し、サイドを当て小さくターンします。まずまずといった感じで、2本パイロン間を2速で通過。右奥の右パイロンは、やはりアンダーを嫌い、一瞬1速に落として、軽くサイドを当て、すぐ2速へ。先程と同様比較的最短ラインを狙って中段に下り、ゴール前のスラローム入口で、テールを流し過ぎない様に、軽くサイドを当て、ほぼ予定通りカウンターを使って次のパイロンをクリアしてゴール。タイムは1'22"8でした。6.最後に
結局、タイムアップは果たしたものの、21秒台に入れることは出来ず、入賞はおろか、ポイントもゲットできませんでした。おまけに、馬場さんとの最後のエボ3対決には1000分の9秒差で破れ、今期は5勝5敗で終了することになりました。はぁ。98参戦記のメニューへ戻る
見事逆転で優勝した五十嵐くんは、シリーズも逆転で2位に滑り込み、3位には掛札さんが、4位には岡留さんが入った模様です。みなさんシード権獲得おめでとうございます。
さて、我がチームですが、今年一年、無茶を承知でJMRC関東シリーズを全戦追っかけてきました。当初の目標のポイントゲットは達成したものの、上方修正した目標の入賞は達成できず、最高位の7位を筆頭に、9位、11位、13、14、15、17、・・・と、多少悔いの残る結果となりました。軽量フライホイールと純正交換タイプのエアクリーナ以外、すべて96スペック、エンジンオーバーホールなし、軽量化なし、エアコン、オーディオ他、快適仕様のエボ3と、97スペックのタイヤで挑んだわけですが、もう少し健闘したかったですね。
それでも、県戦とは違うレベルの高い場で戦うことができたことは、非常に勉強になり、今年感じたこと、学んだことは、必ず来年に生かせると信じております。それよりも、なにより今年はとても楽しかった1年だったと感じています。結果らしい結果は残りませんでしたが、とても実のある一年だった様な気がします。ま、この辺は別の機会にゆっくりと振り返ることにしますが、あと1戦くらい、県戦あたりに出て、今年を締めようと思います。