1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第8戦参戦記

9/6(日)、ツインリングもてぎマルチコース、ドライ

1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第8戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位田村秀樹 GC81'07"5951'06"1901'06"190
2位五十嵐篤史 CN9A1'08"4211'06"5861'06"586
3位上原利公 CP9A1'07"7071'06"6701'06"670
4位高橋真二 GC81'07"1431'07"0271'07"027
5位藤辺晃 GC81'07"3141'07"1431'07"143
6位船橋悟 GC81'08"6231'07"5021'07"502
7位寺内秀雄 GC81'07"6161'08"1761'07"616
8位掛札雄一 GC81'13"020(P1)1'07"7131'07"713
9位小林晃 CE9A1'15"100(P1)1'07"7871'07"787
10位川辺晋吾 CN9A1'08"4821'07"8551'07"855
11位遠藤康浩 CE9A1'08"9521'07"8631'07"863

1.まえがき

 さてさて、世間では夏休みも終わり、集中豪雨による被害が各地で発生している中、大きな被害を受けたという栃木県で開催された、JMRC関東ジムカーナシリーズ第8戦に参戦してきました。会場はツインリンクもてぎ内のマルチコースです。ここも初めての会場で、ツインリンクもてぎのホームページでマルチコースの画像を見ましたが、そんなんじゃ良く分かりません。噂では、KSLを細長くした様な会場とか?狭い方が勝負になりそうですから、狭いことを祈りましょう。
 今回も例に洩れず、前日練習に参加です。会場へは、横浜から200km強。片道約3時間でした。常磐道水戸I.C.からはR50で水戸方面に向かい、途中ショートカットしてR123へ。それからはR123をひたすら宇都宮方面に走ると、30〜40km程でツインリンクもてぎの北ゲートへ到着です。ゲート直前にはコンビニがあり、ガソリンは10km程手前の日石で入れました。途中左手に見えた川は那珂川でしょうか、なんだか、氾濫した様な跡がありました。噂では、牛が流れたとか?
 問題無く北ゲートに到着し、左手には北ショートコースが。結構広くて面白そうです。この日は知り合いが北コースをシビックtype Rで走ってるとか。が我々は、今回マルチコース。うろうろ探して、南ゲートに出くわしたりしながら、ようやくマルチーコースに到着しました。『おっ、まずまず狭い(なんのこっちゃ)、いけるかもよぉ』という印象です。路面は結構グリップする感じで、流れてからのコントロール性もまずまず。若干傾斜した路面は多少気になるかなといった程度です。細長い台形をしたコースですが、大きくRをとると、私の車でもメーター読みで110km/hくらいは出る様です。やはりこの日もインプレッサ勢が速く、短いコースで2秒くらい差がついてしまう感じでした。それにしても、40秒のコースを4本と60秒のコースを1本だけしか走らせてくれないのに9000円は高いと思ったのは私だけでしょうか。昼休みとして開けられた12:30〜4:00の3時間半は長かった。さらにそれだけ待って1本しか走れないとは、ちょっとブーイングぎみでした。ついでに言ってしまえば、ミスコースしてないのにミスコースと言われたり、ミスコースしていたのにきちんと計時されていたりと、同じオフィシャルだとすると、明日がちょっと心配なのでした。でも、さすが新しいサーキットというだけあって、トイレの綺麗さはぴか一でしたね。どこもこのくらいだと、女性受けも良くなるのではないかと思いました。

2.当日

 そして当日。ほぼゲートオープンの時間に会場入りします。今回は、体調に気をつかったせいか、気分はまずまずです。天気は期待した通り曇。それほど強烈に気温が上がる気配はありません。参加台数はいつもと同じ程度の30台です。が、おかしなことに、出走順がポイント順では無いのです。ファーストゼッケンは4位入賞経験もあり、二桁もポイントを持っている馬場選手、そしてシリーズ3位くらいにいるはずの岡留選手が2番ゼッケンです。他のクラスも同じ様なことが起きている様で、主催者に質問したところ『ポイントを考慮しています』との回答だったそうな。私はどっちにしろ中盤スタートといつもの通りなので問題ありませんが、かなりピリピリきているドライバーが多かった様です。
 車検も不思議で、ゼッケンさえ貼ってあればばんばん車検進めるし、そうかと思えば慣熟歩行が始まっても車検に来てくれないドライバーもいた様ですし、車両申告書は持って行かないわ(あとで届けた)、『すいません、車検証を見せて下さい』って俺に言わずに反対側にいた監督に言って、普通そういうのって、参加者が対応するもんじゃないのかねぇ、ってな感じで、その割には車体番号とか厳しくチェックしたりして、またまた車検証は監督に返したりして、不思議でしたねぇ。なーんかいやなムードが漂いそうな雰囲気でした。
 とは言うものの、我がチームにとってはそれほど問題は無く、コース図を見て、すこしにやり。だって、8の字と270度があるんですもの。8の字も20歩程度とそこそこ近いですし(もっと近づけて欲しいくらいですが)。直線を踏ませるだけの部分もありますが、比較的Gがかかった部分も多く、そこそこ戦えるかもしれません。ポイントは、サイドを使うフルターンをきっちり決めるのは当然のこと、大きくRをとった長い加速区間をどれだけ速度を乗せて走れるかにかかっているかな。前回の関越で失敗したのを教訓に、アクセルを開けるポイントをできるだけ手前に取れるラインを狙います。
 参加者はだいたい顔なじみが多い感じですが、今年の関東フェスティバルを想定してか、昨年負けまくった山口@エボ4さんが来ています。今年初対決ですが、関東戦でどれだけ成長したか、見て頂くことにしましょう。
 さらに今回は、栃木県に住んでいる高校の後輩が応援に来てくれました。一応、車に関してはえらそうな事を言っている手前(?)、『なんだよ、大したことないじゃん』と思われない走りをしたいところです。でも、結果は期待しないでねぇぇぇ。
 セッティングはいつもの通りで、フロントのエアはプラス0.2と言ったところです。パイロンを逃さず走ることに気をつけましょう。それと、A3クラスあたりでやたら8の字を失敗する人が多い様なので、きっちりサイドを当てていくことにします。

3.第一ヒート

 異様にグリップする感のある路面ですので、7000rpm程度でスタートします。それでもほんの一瞬空転したのち、すぐさまグリップを取り戻す感じでした。パイロンめがけて2速までシフトアップし、車1台分くらい外したラインからパイロンに進入、軽くサイドを当てクリアします。路面の感じはとても素直に感じ、スライド量もばっちりでした。1速が吹け切る前に右ターンに進入し、テールを流し過ぎない様に軽くサイドを当てると、弱過ぎてタイヤがグリップしてしまいました。どっちにしろややアウト気味のラインを狙っていたのでそのまま全開で2速へ。大きなS字となる右ターンは、手前から車を振って、次の左ターンが楽になるラインを狙います。まずまずうまくいき、3速へ。パドックに向かう次の左ターンが曲者で、無茶苦茶怖いレイアウトになっています。ブレーキ一発で奥まで行きたかったのですが、やっぱりあまりにも怖く、最初の左ターンでブレーキングとともに2速に落とし、すぐアクセルを開け、奥で再びブレーキングして2速のままターンに進入しました。このターンは荷重がうまくかからず、ラインを大きく外に外してアンダー出しまくりで抜けます。とにかく全開で3速に入れ、緩い左ターンも早めに向きを変えるラインで全開のまま奥の右ターンへ。初めからサイドを当てるつもりだったので、目一杯まで3速で踏んで、ブレーキング開始。予想通りテールが外に流れ始めますが、なんとかブレーキングを調整して車を抑え、2速、1速とシフトダウンして、荷重が逆に変わり始めたところでゆるくサイド。ところがこのサイドも弱過ぎて、ちょっと引っかかってしまいました。結局グリップに近いラインで立ち上がり、コーナー途中で2速に入れ、全開で直線に進入。3速で大きな右ターンに向かい、ターン進入で緩くブレーキングしながら2速に落とし、再び全開。8の字へ向かいます。8の字の進入を大事にしたかったため、姿勢を整え、1速に落としてまず左サイド。A3クラスでサイドミスが目立った区間であるため、目一杯サイドを引きます。それくらいで丁度良かった様で、一つ目をクリア後、右ターンを無難にこなし、最後の左ターンは回転数を確保するためややパイロンから離れたターンになってしまいますが、まずまずと言ったレベルでクリア。パドック前ぎりぎりまでふくらんで2速へ。すぐに大きな左ターンを迎えますが、軽いブレーキングでうまくテールが流れ、すぐさま全開加速。このあたり、若干グリップが低いのかもしれませんね。次の直角ターンが苦しくならない程度に少しづつアウトへ車を動かし、3速へ。左ターンでは1速まで落とし、グリップで抜けます。最後の270度へはリミッターを当てたまま進入し、気合で引いて、全開でターンしてゴール。タイムは****でした。

4第二ヒートの対策

 感じは悪くありませんが、ちょこちょこミスを繰り返している感じです。明らかなサイドミス2カ所は、きちんと引く様にすれば問題ないでしょう。あとは、8の字はもっと近く、全体的にもっとコンパクトなラインを走ること。そして、スタートして初めて3速に入った後のブレーキングで、パイロン進入時に2速に落とすのでは無く、若干ブレーキを遅らせ、緩いブレーキのまま奥まで進入して、奥の手前で2速に落とし、後は早めにアクセルを全開にして戻ってくるというのを狙います。この進入、とにかくパドックがあるため、無茶苦茶怖く、うまくいくか分かりませんが、そのくらいしないと、勝負にならないでしょう。何度も慣熟歩行を繰り返し、イメージを作って対策します。
第一ヒートの結果だけ見ると、中盤あたりで、山口さん、馬場さん、私、佐々木さんと、なんだかなつかしいメンバー(?)でコンマ差を競っています。しかぁし、どうしても山口さんと馬場さんには負ける訳にはいきません。後で何を言われるか。おっと違った、とにかくポイントが欲しいぃ。きっちりタイムアップして、ポイントゲットを狙います。
 暇な時間に馬場さんとみんなの車両をチェックしてみると、なんと、8割〜9割が車高調を使っているんです。知らなかった。ジムカーナで車高調を使ったことがないので、なんとも言えないところですが、やはり時代は車高調なんですね。同じタイムなら車高は低い方がカッコいいですしねぇ、お金かかりますが。
 オーバルコースでは、ドラッグカーレースが開催されており、非常に気になるところですが、こちらからはとても遠く、爆音だけが聞こえてくるのでした。やっぱりラクーンを借りてくれば良かった。
 天気もそれほど暑くならず、コンディションは上々です。セッティングも変えることなく、第二ヒートに挑みます。できれば7秒台に入れたいところですが、8秒前半ってのが目標といったところでしょうか。
5.第二ヒート
 そして第二ヒート。馬場さんは8秒台中盤に入れ、すぐ前の山口さんも8秒フラットくらいまでタイムを伸ばしています。こりゃ勝てないかななんて思いながら、回転数は目一杯上げて、7000rpmオーバーでスタートです。2速に上げ、少し左側を開けてパイロンに進入し、やや手前からサイドを当て、クリアします。まずまず決まり、1速全開付近から右ターンへ。先程中途半端なターンになってしまったので、今度はきっちりサイドを当て、クリアします。次の大きな右ターンがぎりぎり通過できるくらい小さくかつややアウト側を狙って加速し、2速へ。大きな右ターン手前で向きを変え、全開で右パイロンを通過直後3速へ。っと思ったら、ギアが3速に入らないという、お粗末なシフトミス。慌ててクラッチを切り直し3速に入れます。うぅ、やってもうたぁと思いながら、課題の左ターンへ。とにかくここは根性でワンブレーキでクリアを狙います。3速で踏んでるスピードのため、ものすごい勢いで迫ってくるパドックを見ない様に(?)ブレーキポイントを遅らせ、最初の左パイロンちょい手前から緩くブレーキングを開始し、テールが出ない様に緩くステアリングを入れていきます。パドックの柱近くまで膨らみそうになりながらも、なんとか通過し、ブレーキングを強めながら、2速に落とし、向きが変わり始めたところで、アクセル全開。むちゃくちゃ怖かったのですが、結構イメージ通り決まり、上機嫌で3速へ入れて緩い左ターンへ。こいつも早めに向きを変えて、全開で奥の右ターンへ。ブレーキングとともに車が不安定になりますが、予想していたので、なんとかこらえ、1速でサイド。さっきこいつも失敗したので、今度はきっちり引きます。あまり横に車を流さない様に気をつけ、全開で2速へ。いやぁ〜な直線に入り、3速までシフトアップ。大きな右ターン進入でブレーキングを開始し、少し奥で2速に落とし、全開。8の字の進入を大事にややラインを整えながら1速に落として左サイド。引き続き2つ目の右ターンはパイロンから離れない様気をつけてクリア。さらに最後の3つ目の左ターンも、きっちりパイロンに寄せてクリアし立ち上がります。全開で2速に入れ、大きな左ターン進入で軽いブレーキングでテールが流れ、あとは全開。やや近めのラインを狙って、左直角ターンへ3速で。この左ターンはぎりぎりまで突っ込んでブレーキングを遅らせ、シフトダウンも目一杯遅らせてクリア。やや1速へのシフトダウンがぎくしゃくしますが、すぐに全開して、リミッターを軽く当てたまま丁寧に右270度に進入。とにかく小さく回ることを心がけ、全開でゴール。タイムは*****でした。
6.最後に
 予想以上のタイムアップに、ちょっと喜んでしまいました。走行終了時点で8位と、ポイントは難しいなぁと思っていたら、案の定ポイント圏外にはじき出されてしまいました。悔しいことに11位とあと一つ、それも1000分の8秒差という僅差。入賞までも***秒差とシフトミスが悔やまれます。ま、これが実力(なんかこんなことずっと言ってる様な)ですからしょうがありません。こういうところをきっちりしていかないと、もう少し上では戦えないと言ったところでしょう。
 タイム的には、トップの田村さんがダントツの速さで***秒も差を付けられてしまいました。ダブルですから仕方がないとして、CE9Aに目を向けてみますが、うぅぅ、今回も2位。小林さんに**秒差でやられてしまいました。修行が足りんですなぁ。なーんか、いつもそこそこの位置にいる様な気がしてるんですが、もう一歩が越えられませんねぇ。はぁぁ。
 しかーし、最も重要であった(?)、山口さん、馬場さんとの戦いには、ぎりちょんで勝つことができました。やーい、勝った勝ったぁ。これで山口さんとの直接対決を避ければ、ずっと勝ったって言えるかな?
 とは言ったものの、残り少なくなった今シーズン、昨年までお世話になった方々への挨拶の意味も込めて、県戦やスピマイカップに参加しようと考えています。まずは手始めに、東京戦第9戦に参戦します。あっ、これ、山口さんも出てるんだ。う〜ん、直接対決を避けるはずが...。ま、しょうがない、なんとか頑張ることにしましょう。
 関東戦に関しては、とうとうICCでの最終戦を残すのみとなってしまいました。結局ここまで入賞できず、7位、9位、11位、13位、14位、15位、22位、40位、と、もう2歩くらいですかねぇ。しかーし、きっとテクニカルになるであろう、そして、私の初優勝の会場でもあるICCでの最終戦に全てをかけます。ぜーったい入賞!!とか言ってると、空回りしそうなので、楽しく走って結果を期待することにしましょう。
98参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る