1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第7戦参戦記

8/23(日)、関越スポーツランド、ドライ

1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第7戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位阿保大輔 CN9A1'15"2781'15"1481'15"148
2位岡留康文 CP9A1'16"0441'15"4591'15"459
3位藤辺晃 GC81'16"4011'15"4651'15"465
4位田村秀樹 GC81'15"9481'15"5811'15"581
5位掛札雄一 GC81'16"3851'15"6301'15"630
6位黒沢勝重 CN9A1'15"8551'16"1491'15"855
7位坂井真 CN9A1'18"4421'16"0771'16"077
8位五十嵐篤史 CN9A1'20"835(P1)1'16"5051'16"505
9位新井範正 CE9A1'16"7091'16"5411'16"541
10位中冨智夫 CE9A1'17"5641'16"5721'16"572
22位遠藤康浩 CE9A1'22"647(P1)1'17"3911'17"391

1.まえがき

 いやぁ、夏らしくない天気が続いておりますが、それでもやっぱり夏。この時期の競技はかなりつらいものがあります。車もしんどいはずですが、人間にとってもかなりつらいこの季節、雨はいやだが、晴れもいやという、わがままな希望を天気が聞いてくれる訳がありません。そんなわけで、しっかりと晴れそうな週末に、JMRC関東ジムカーナシリーズ第7戦を関越スポーツランドにて迎えることになりました。このシリーズも今回を含めて残り3戦、果たして入賞を経験することはできるのか、それとも、全く歯が立たないまま終わってしまうのか、どうなることやら。ま、精一杯戦う事にしましょう。
 前日練習には参加してみますが、あと1秒強が詰まりません。ま、いつもの通りと言ってしまえばそれまでですが、本番ではとにかく、乗り慣れた車で一発目からそこそこのタイムを残していくしか無い様です。いやぁ、それにしても暑いっす。あまり頑張り過ぎると、次の日に悪影響が出るからと思いながらも、ついつい一生懸命走ってしまい、くたくたになってしまったのでした。

2.当日

 そして当日。どうも関越は油断してしまうのか、一度かけた目覚ましで起きたにもかかわらず、再び寝入ってしまい、またもや心臓をばくばく言わせながらぎりちょんで目が覚めたのでした。気合がたらんなぁ。
 天気は良く、またまた暑くなりそうな雰囲気です。どうも暑いと車のパワーが落ちるのか、タイヤの使い方が悪いのか、あまりタイムが伸びないんだよなぁ、と不安を抱きながら、会場に向かいます。関越はパドックが狭いのが難点だよなぁ、と思いながら会場入りすると、パドックはコースの目の前と、比較的使いやすい位置で、ちょっとラッキーです。おまけにとても見晴らしが良いし。
 とりあえず荷物を下ろし、受付を済ませてコース図を見ると、うーん、どうもハイスピードっぽい印象。サイドは最終セクションの3〜4回と、奥で1回くらいでしょうか。最終セクションのサイド区間は、それぞれのパイロンがかなり離れており、小回りの効くメリットはなさそうです。あとは、規制の無い加速区間が数多くあり、苦戦が予想されます。ま、関越の外周自体はそれほど嫌いではないので、元気よく行きましょう。
 今回の大会は、バドワイザーからスポンサードされている様で、バドガールなるおねーちゃんが2名ほどお手伝いに来てくれている様です。TVでも見かける様なすばらしい衣装を身にまとっています。我々が出ているレベルの大会では、比較的地味な感じのするジムカーナですが、これだけでぐっと華やかになり、やる気も出るってもんです。いやぁ、別に私は競技をしに来ているわけですから、そんなの気にもとめませんが、一応、後で時間があったら、近寄ってみることにします(なんで?)。
 さて、相変わらず台数の多いこのイベント、出走は108番と時間があるため、無駄話をしながら車を磨いていると、ぬわんと、アルファの中村社長がお見えになったのでした。汚い車を見られなくて良かったとほっとしていたのでした。『無理して踏もうとか考えないで、神奈川戦の時みたいに楽しむつもりで走れば結果はついてくるぞ』というアドバイスを頂き、『楽しみにしてるよ』とのお言葉。そういえば、今年、一度もイベントで走りを見られた事が無いのかもしれません。昨年は後半戦のやたらぎくしゃくしていた走りばかりお見せして終わっていたので、少しは進歩したと感じていただけるでしょうか。それとも、相変わらずだなぁという印象かもしれませんが、ま、アドバイスにもあった様に、元気に楽しく走ることにしましょう。そうそう、中村社長に『監督!』と呼ばれていたうちの監督は、無茶苦茶照れている様でした。どうやら中村社長は神奈川戦で監督がむかついた車のことに少し興味がおありの様子でしたが、もう監督はすっかり忘れていた様です(さすがだ)。
 さてさて、東さんに、『このくそ暑いのによくやるねぇ』と言われたにもかかわらず、調子にのって気温が上がる中、車を一通り磨き終わったのは、A3も後半に入った頃で、無茶苦茶暑く、汗びっしょり、おまけにちょっと頭がぼーっとしてきてしまったのでした。いかんいかん、熱射病になってしまう、と思ったのも時既に遅し、少し頭痛がする中、とにかく出走まで日陰で休むことにしました。
 セッティングはいつもの通りで、フロントのエアはプラス0.2と言ったところです。結局、暑さによる疲労でやや集中力を欠き、頭痛も感じる状態での第一ヒート出走となってしまいました。

3.第一ヒート

 車に乗り込み、出走を待つ10分程で汗だくだく状態になり、なんとなく集中できないままスタートです。7000rpm程度でスタートし、直線で一瞬3速まで入れ、ブレーキング&2速シフトダウンで右コーナーに進入。パイロンを少し過ぎたあたりで全開し、2つ目のパイロンを過ぎて一瞬ブレーキングし向きを変え、再び全開。3つ目のパイロンは無視してアクセルを踏み続け、4つ目のパイロン手前でブレーキングで向きを変えて奥のパイロンへ。大きく戻る奥のパイロンは外から入り、2速のままクリア。大きくはらみながら左ターンへ向かいます。左ターンはややきつめの角度で進入し、サイドを当てます。ちょっとテールを流し過ぎてしまいますが、すぐフル加速し、2速へ。右奥の左ターンは軽いブレーキングで2速のままクリアし、そこからは全開で1本パイロンを引っかけます。このあたり、路面がうねっていてかなり車が跳ねますが、横に車が飛びながら構わず踏んで3速へ。なんだか、西湘バイパス終点付近のコーナーに似ていると思ってしまいました(普通知りませんね)。ギャラリー前に戻り、ブレーキングから2速に落として、脱出方向もそれほど規制は無いので、Rの頂点付近から全開で、奥へ。3速でBSの看板へ一直線です。BSの看板めがけて突進し、ブレーキングで2速へ落とし、そこからまたまた全開。ただ、出口がややつらく、ちょっとアクセルコントロールしながらの脱出です。土手が気になりながらも全開で3速まで加速し、再びギャラリー前へ。少し奥まで待って2速に落とし、きっちり車速を殺して2本パイロンの左ターンを小さく抜けます。S字ぎみの右ターン入り口部分は結構怖く、完全にアクセルを抜いてクリアし、一瞬3速へ。奥のターン入り口で再び2速に落とし、そこから全開。出口がやっぱりきつくなり、またまたアクセルコントロールしてしまいながら外周を抜け、3速に入れます。最後のセクション入り口右ターンで、1速まで落とし、軽くサイドを当てますが、やや姿勢を乱し過ぎ、次の右ターンの姿勢が合わず、中途半端なサイドに。とにかく全開で深い左180度ターンへ向かいますが、熱くなってしまい、かなりパイロンを逃がしての左サイドになってしまいます。さらにもう一個浅い180度ターンですが、これもちょっとオーバースピードでの進入になってしまいますが、なんとか曲げて、ゴール前でもう一つ右サイド、と思ったら、ラインが悪く、思いっきりパイロンを蹴ってゴール。タイムは、1'15"647プラスパイロン1本でした。

4第二ヒートの対策

 うぅ、なんかいまいちでしたねぇ。最後のセクションは特にひどく、熱くなった自分を抑えきれなかった感じです。先程中村社長に、『最近、サイド区間は楽勝ですから』と言ったのを思い出してしまいました。はずかしぃぃ〜。全然なってないですね。
 トップとのタイム差は2秒以上あり、ちょっと大きいので、気合を入れないとまずい感じです。CE9A勢の中でも、やや悪い位置。同じ仕様の新井さんには完璧にちぎられております。とにかく、タイムを稼げるはずの最後のセクションは落ち着いて、きちんとこなすことにします。それ以外の高速セクションは、とにかく踏み切れなかったコーナーを、きちんとラインを作って踏んでいける様にしたいところです。また、2速のまま進入したターンで、2箇所ほど1速を使うことにし、ゴール最終セクションの入り口ではサイドを当てないことにしようと思います。
 気になるのは、この日も、暑い時期の例に洩れず、後半区間のタイムダウンが目立ちます。人間がたれてくるのか、タイヤを発熱させすぎなのか、はたまたエンジンが悲鳴を上げているのか、よく分かりませんが、とにかく集中して、タイヤをあまりスライドさせ過ぎない様にしてみようと思います。
 いやぁ、それにしてもかなり体調が悪く、仕方がないので体力回復のためにエアコンを付け、車内で休むことにしました。このために私の車にはエアコンが付いていたんですよねぇ。よかったよかった。通りすがりの東さんには『だろぉ』とのお言葉を。素直に車磨くのやめときゃ良かったです、ほんとに。1時間ほど涼むと、多少体調は良くなってきました。まだ頭痛は残っていますが、さっきより集中できそうです。
5.第二ヒート
 さて、暑さは一向に衰える気配はありませんが、すずんだおかげか第一ヒートよりは少し回りが見える様な気がして第二ヒートのスタートです。7000rpm程度でスタートし、3速までシフトアップ。2速で右コーナーに進入です。タイヤのスライドを抑えるため、前にタイヤを転がすことを意識し、先程と同じアプローチで四角形を回ります。奥の右ターンで今度は1速に落とし、コンパクトなラインでクリアし、次の左ターンはやや緩く入ります。気持ちサイドをあてますが、またまたちょっと流し過ぎた感じです。2速へ上げ、先程より緩くブレーキを当てて2速のままクリアし、1本パイロンを引っかける手前で早めに3速にシフトアップします。ギャラリー前は、2速に落とし、アクセルオンのタイミングに気をつけて、と思ってましたが、やっぱり早くアクセルを開け過ぎてしまい、出口で詰まって、踏み直すお粗末な走りに。3速に上げて奥へ向かいます。BSの看板を意識しながら、奥まで行って、2速でターン。これも出口がつらく、同じことの繰り返しになってしまいました。ギャラリー前では、2速に落とし、近めのラインを狙って一瞬アクセルを開け、すぐに1速に落として、小さく全開で左2本パイロンをクリアし、途中で2速に。その後のS字では、気持ちアクセルを戻しただけでクリアし、一瞬3速に入れ、すぐに2速に落として外周を抜けます。これもきっちりアクセルを開けられず、最後のセクションへ。入り口の右ターンは、やや緩めに入って1速グリップで抜け、次の右ターンでサイド。深い左180度はパイロンから離れない様に、と思っていましたが、それでも少し離れてしまいクリア。さらに緩い左180度をサイドでクリアして、ゴール前も、予定通りのラインで早めにサイドを当てて、ゴール。タイムは、1'17"391とのことでした。
6.最後に
 うーん、実は2本目はそこそこ走れた様な気がしてたので、少なくとも16秒台には入ったかと思っていたのですが、全然でした。がっかりです。トップとはほぼ2秒差の22位と、今シーズンでは、トラブルのあった初戦に続く悪い成績でした。CE9Aのトップは新井さんと中冨さんがほぼ同じタイムまでタイムアップし、差は0.8秒強と離されてしまいました。修行が足りないですねぇ。
 やはり、問題は、高速ターンのまずさにあるみたいですね。きっちり踏み切れないところが、タイムを伸ばしきれない原因かと思えます。サイドのセクションの2本目は、ま、普通といったところですが、タイムを詰めるには、もっとびちびちに攻めないとだめみたいです。今回はちょっと甘かったと思えます。それにしても、暑い時期ってどうしてタイム出ないんでしょう。毎年そんな気がします。もう少し、路面温度が高い時の走り方を工夫しないといけないのかもしれませんね。エボ2に比べてエボ3勢が奮わないのも気になるところです。
 すっかり忘れていた、体調管理の重要性も再認識してしまいました。寝不足とか、風邪ひいた時とかはタイムが落ちる傾向にあることを前に痛感したはずなのに。いかんですなぁ。
 今回は惨敗だったので、もう言うことなしです。よりによって、こんなイベントを中村社長に見られてしまうとは、非常に恥ずかしい思いで一杯なのでした。監督もさぞかし嘆いていることでしょうと思いましたが、そう言う程ひどくは見えなかった様で、まずは一安心(?)。
 そろそろシーズンも終わりに近づき、来年度へ向けて動き始めてる人もちらほら出始めており、我がチームも低レベルなりに、いろいろ考えているところです。来年度は最前線からは引退か、それとも、パワーアップするなり、買い替えてもう少しやってみるか、悩んでいるところですが、しかし、こんなレベルで車を買い替えるとかなんとか言うのはどうかという気がしてしまいました。まずは、残り、きっちり戦ってみせることが重要かもしれませんね。
 ま、とにかく、次のもてぎ、最後のICCでは、名誉挽回(?)といきたいと思います。とは言うものの、もてぎのマルチコースって、どんなところなんでしょうね。ターンが多いことを期待しましょう。あとは、気温が低くなってくれるといいな。めざせ入賞!
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