1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第6戦参戦記

7/19(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第6 戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GC81'15"2801'14"6741'14"674
2位阿保大輔 CN9AMC1'14"8601'14"860
3位藤辺晃 GC81'14"9211'14"8641'14"864
4位斉藤和徳 CE9A1'15"1111'14"9651'14"965
5位船野剛 CP9A1'15"6071'15"2041'15"204
6位上原利公 CP9A1'17"0951'15"2821'15"282
7位清水政幸 CP9A1'20"348(P1)1'15"5271'15"527
8位五十嵐篤史 CN9AMC1'15"6421'15"642
9位中冨智夫 CE9A1'16"8991'15"7271'15"727
10位田村秀樹 GC81'21"816(P1)1'16"0531'16"053
15位遠藤康浩 CE9A1'17"1281'16"5141'16"514

1.まえがき

 さて、梅雨明け前で特に天候が気になる、浅間台でのJMRC関東シリーズ第6戦に参戦してきました。昨年最も走った会場ですが、ここはまかせろと言える程ではないのが残念なところです。昨年以来、ずいぶん久しぶりとなるため、先週、千葉県戦に参戦してきましたが、昨年考えていた課題が全て露呈した感じで、最悪の結果だったのです。ですが、忘れていた課題を思い出す事ができたので、それをきちんと克服できればそれなりの結果にはなるでしょう。
 前日練習には、昨年神奈川戦を一緒に戦い今年エボ5に乗り換えた三間選手と一緒に参加しましたが、お互い、トップからは2秒近く離され、明日を心配したのでした。明日は地区戦ドライバーも参戦してくるという噂ですし、こんな状況ではポイントゲットも難しいのでしょうが、とにかく、走った量は一番多い浅間台でのイベント、目一杯走りたいところです。

2.当日

 ほとんど競技車両で埋めつくされ、パドックと化したホテルの駐車場を出発し、会場へ入ります。通い慣れたこの雰囲気、やっぱりなんとなくわくわくします。くもりがちではありますが、雨が降る心配はなさそうです。
 A4クラスは33台と、相変わらず繁盛しています。めずらしく下のパドックとなったため、テーブルを島の横あたりに配置し、いつもと違う角度からイベント観戦することにしました。コースは、結構長い感じで、きちんと覚えられるか心配です。完全なる直線が意外と多い気がしますが、曲がってる部分もそれなりにあるので、昨日よりはいける気がしてきました。これまでのデータから、前半の高速セクションはできるだけアクセルを開ける時間が多くなる様に、かつ全体的にコンパクトなラインで、最短距離を狙って走ろうかと思います。後半は、あまり経験の無い島周りであるため、なんとも捉えどころが分かりませんが、とりあえず熱くならない様に、2速主体に走る事にします。こう考えると、後半の島周りがポイントかもしれませんね。
 ドライ路面の浅間台ですから、セッティングは迷うことなく、いつものドライセッティングからフロントのエアを0.15上げます。私にとって大きな課題である、フロントタイヤの使い方に気をつけ、ポイントゲットを目指します。

3.第一ヒート

 さて、第一ヒートのスタートです。とにかくフロントタイヤをきちんと転がすことを念頭に置いて、スタートラインに着きます。6500rpm程度でスタートし、島の角ぎりぎりのラインを狙って、2速、3速とシフトアップし、排水口からもそれほど離れず、ほぼ直線的に奥の右ターンパイロンへ進入します。ほとんど直線的にブレーキングして1速でサイドを当て、やや深く回しこんで2速へ。次の左ターンは、後半が新しいハイグリップ路面となるため、やや浅く入ってあまりテールスライドさせない作戦をとります。予定通りでしたが、妙にグリップするという感じは無く、それほど気にしなくても良いかなぁというグリップ感でした。立ち上がりは直線的に排水口へ向かい、1速が吹け切ったところでブレーキングして左サイド。とにかくちっちゃく立ち上がり、2速にシフトアップして直線的に島の角へ向かいます。次のターンポイントが見えないため、島の角あたりからブレーキングを開始し、1速に落として右サイド。三角形の島を考慮して、適度な回転半径を保ち、バス停へ向かいます。2速に上げ、パイロンに緩く入るラインへ全開加速。バス停部分のグリップを信頼し、バス停手前でハーフアクセルで軽く向きを変えて、全開でバス停に進入し、そのまま全開で脱出。3速で奥のパイロンへ向かいます。奥の一本パイロンは出口がきついため、1速に落とす事に決め、進入からパイロンに寄る最短ラインを狙います。フロントのグリップを確かめながら丁寧にブレーキングを開始し、2速へ落とすとテールが流れ始め、そのままブレーキを調整しながら1速に落として、アクセルオン。いやぁ、めずらしく、うまく決まった様な気がします。全開で2速、3速とシフトアップし、斜めに島に進入する入り口付近で2速に落とし、一瞬アクセルを開けて島の出口で1速に落として、軽くサイド。ややテールが大きく流れてしまい、そのスライドを左パイロンまで維持しようとしますが、途中でグリップしてしまい、おつりで荷重が逆にかかり、すぐに荷重を掛け直しますがパイロンをやや離れてしまって、すぐにサイド。『ここだけは決めたかったのに』と思いながら、全開で加速。島の角をかすめ、2速、3速とシフトアップし、奥の右ターンへ。ここも進入は丁寧に行い、2速でターンして、アクセルオン。やはり丁寧にブレーキするときちんと曲がるなぁ、と思いながら、バス停へ。2速のまま早めに向きを変えてバス停を全開で抜け、島の中央へ進入。きつく見える島の間におっかなびっくり進入して、通過、パイロンタッチも無くほっとしているとターン開始が遅れ、右パイロンにテールが当たりそうになりながら、島の周りを回ります。しかし、始めにフロントが逃げてしまってからは、Rは大きくなる一方で、アンダーを出しまくりながら島を回り、左パイロンへ。ここで1速に落として、サイドを引くつもりが、テールスライドした状態からのシフトダウンで、焦ってサイドが引けず、ぎくしゃくとグリップでクリア。とにかく一度島に寄って、スラロームの入りが緩くなるラインを狙い、2速で軽いアクセルオフとともにスラロームを抜けゴール。タイムは1'17"128でした。

4第二ヒートの対策

 トップからは2秒以上遅れ、ちょっと離され過ぎという感じです。斉藤さんもほぼ同程度のタイムを出しており、CE9Aで出せないタイムではないはずです。時間的に余裕があったので、区間タイムを計ってみると、どうやら、最後の島に入るセクションまでは、斉藤さんの0.3秒落ちでクリアしていた様です。ってことはなんですか、島周りからゴールだけで、そんなに違うと。で、計ってみると、島をぐるっと回るだけで1秒、そこからゴールまでで、コンマ数秒遅れていた様です。こりゃ、完璧に腕のせいですな。しかーし、裏を返せば、そこさえなんとかまとめれば、それなりのタイムが出るっつぅことじゃないですか。うーん、やれる様な気がしてきたぞ。島周りではアンダー出しまくった上に、焦ってサイドも引けなかったので、フロントタイヤを逃がさない様にきちんと島を周り、落ち着いてサイドを当ててゴールを目指すことにします。いやぁ、最近課題だった高速部分が意外とうまく走れた上に、タイムを詰めるポイントも明確になったので、ずいぶんと気分はすっきりです。
 前日練習から勝負していた(?)三間さんも、慣れない浅間台と言いながらも、好タイムを出しており、きちんとタイムアップしないと負けてしまいそう。先週千葉戦で元気だった馬場さんは、ミッションを気にしてか、もったいないミスで三間選手に負けています。頑張れぇ。あとは、中冨さんがCE9Aでは2番手につけており、さすが地元といったところでしょうか。岡部さんは、経験の浅い浅間台とはいいながらも、私と1/100まで同タイム。2本目勝負ですな。その割りには、ちょっと東さん、佐々木さんあたりが元気ない様です。そういえば、久しぶりにお会いした三浦さんが、ファーストゼッケンでいきなりの好タイムを見せており、どこまで食い込むかが見物です。ま、人のことをあーだこーだ言う前に、私にとってはきちんとタイムアップすることが重要です。きっちりタイムアップして、なんとか10番以内に入りたいところです。
5.第二ヒート
 さて、第二ヒートも6500rpm程度でスタート。先程と同じく最短ラインを狙って2速、3速と奥の右ターンへ向かいます。先程より、気持ちアウトから入り、サイドをあて、次の左ターンへは、今度は直線的に向かいます。バス停のグリップにだけ気をつけ、普通にサイドを当てますが、問題なし。排水口へ直線的に向かいます。1速が吹け切ったあたりで左サイド。これまた最短ラインを狙って2速に上げ、島の角をめざします。先程と同じく島の角あたりからブレーキングして1速右サイド。やや回転半径が大きくなりながら、バス停へ向かいます。ここはさっきと同じく全開で抜けられるラインを狙います。うまい具合に車は動き、全開でバス停を脱出。2速全開で奥の1本パイロンへ、最短気味のラインを狙って加速します。できるだけ丁寧にブレーキングしながらパイロンへ向かい、1速に落とし、ほぼグリップのまま向きが変わり始めてからアクセルオン。全開で2速、3速とシフトアップし、やはり島の進入にびびり、入り口付近で2速に落として、一瞬アクセルを開けて島の出口へ。出口では、1速に落とし、テールを流し過ぎない様、気をつけてサイドを当て、予定通り左パイロンへ。進入はうまくいき、パイロン横でサイドを引くと、やや巻き込み過ぎた感があったので、若干ステア修正しながら立ち上がります。島の角をかすめ、3速で奥の右ターンへ。丁寧に進入することだけを考えて2速でターンし、全開でバス停へ。早めに向きを変えて全開でクリアし、島の中央へ。スピードを殺し過ぎない様に、と思いながらもややびびってしまい、おそらく、減速し過ぎて島の間を通過。直後ブレーキングで気持ちを抑え、アンダー出さないことだけを考えて、島の周りを回ります。しかし、いくらなんでもそりゃ遅過ぎだよ、というくらい落としてしまった様で、2速の難しさを痛感します。1周回ったところの左パイロンでは、きっちり1速に落としてサイドを当て、ややテールを流し過ぎてしまいますが、とにかく最後のスラロームのラインを考えて、2速に上げ、軽いアクセルオフでスラロームをクリアしてゴール。タイムは1'16"514でした。
6.最後に
 結局、トップとのタイム差は1.9秒の15位と、目標のシングルには遠く及ばず、残念な結果に終わりました。CE9Aにおいては、トップの斉藤さんとは1.6秒差、続く地元中冨さんとは0.8秒差、そして私はその次の3番手でした。うーん、やっぱりもう一息だなぁ。しかし、前半の高速セクションはそれほど悪く無く、意外と戦えることが分かったのがとりあえずは収穫ですかね。低速でグリップで走る島周りに思いっきり課題があることが判明してしまいました。ま、裏を返せば、低速セクションをもう少しレベルアップさせれば、まだタイムを延ばす事は充分できるはずなので、次の関越までには、このあたりを練習しておきたいと思います。
 先週、千葉戦で思いっきりちぎられた、馬場さんや東さん、市川さんあたりには一応勝てたので、良しとしましょう。関東戦との相性は僕の方がいいのでしょうか、それともみなさんが気負って力を発揮できていないのでしょうか?不思議ですね。また、エボ5に乗り換えた三間さんにも一応勝てたので、ほっとしました。
 昨年後半めろめろだった浅間台での神奈川戦を見てきた監督は、めずらしく浅間台を元気に走っている姿に、少し上機嫌でした。が、しかし、前半セクションが良かっただけに、後半のだらしなさが目についた様ですが。
 そんなこんなで、目標のポイントは取れず、当然入賞もなしです。残るは3戦ですが、なんとか入賞を目指したいところです。そのために、お盆の予定を変更して、少し走り込むことにしようかと思っています。サイドセクションは、まぁ不安は無く、高速セクションもまずまずとなってきましたので、その中間域、1速から2速の領域での走り方を少し勉強してみたいと思います。
 おっと思い出した、その前にFISCOで三間選手を打倒するためだけに、神奈川戦第6戦in FISCOに参戦することにしたんだ。そうです、とにかく三間さんの得意なコースでどこまで戦えるか、試してみたいと思います。まっとれよぉ。
98参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る