1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第1戦参戦記

3/29(日)、関越スポーツランド、ドライ

1998JMRC関東ジムカーナシリーズ第1戦A4クラス
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位船野剛CP9A1'00"4401'00"7101'00"440
2位黒沢勝重CN9A1'00"4701'01"0201'00"470
3位小峰健志CP9A1'01"3701'00"8701'00"870
4位岡留康文CP9A1'01"0101'01"0501'01"010
5位斉藤和徳CE9A1'01"0901'06"530(P1)1'01"090
6位中富智夫CE9A1'01"7301'01"2101'01"210
7位掛札雄一GC81'01"2201'02"0101'01"22
8位船橋悟GC81'01"2701'01"3901'01"270
9位上原利公CP9A1'01"3901'01"2701'01"270
10位清水政幸CP9A1'01"8701'01"2801'01"280
40位遠藤康浩CE9AMC1'12"730(P2)1'12"730

1.まえがき

久しぶりの参戦記、ずいぶん遅れてしまいましたが、今年もよろしくお願い致します。
3/29、関越スポーツランドにて開催された、今年初参戦となるJMRC関東ジムカーナシリーズの第1戦に参戦してきました。
明らかに格上のイベントですし、11月以来久しぶりの公式戦参戦となるため、その前に一度くらい練習を兼ねてイベントに出ておこうと思いましたが、都合がつかず結局ぶっつけ本番となってしまいました。そこで、身体慣らしと走行経験の少ない関越スポーツランドを少しでも経験するために前日練習会には参加しました。
久しぶりの走行かつ慣れない会場というだけあってなかなかきちんと走れず、地元勢や格上の選手には全く歯が立たないことを実感してしまいました。さらに、前々から不安を抱いていたサイドターンがますますできなくなっていることを再確認してしまいました。区間タイムを測定すると、サイドターンをする度に0.5秒くらいずつ遅れをとってしまいます。スパッとターン出来ないんです。もうイベント直前であるため、車両に手を加えることはできませんので、今回はこのままイベントに乗り込みます。当日はいやらしいサイドターンが無い事を祈ります。
ま、目一杯走って、トップとどれだけ差がつくのか、楽しみです。パイロンタッチを恐れず、きちんと踏んでいこうと思います。

2.当日

天気は良く、予報では相当気温も上がるとのこと。あまり暑くなるとサイドターンがつらいんだよなぁと不安になったり、俺も関東戦ドライバーと呼んでいいのだろうか(勝手に出ているだけですが)、などとにやけたりしながら会場入りします。A4クラスのエントリーは43台と、県戦レベルでは経験の無い台数です。今まで、あの人すごいなぁとか感心して見ていた様な明らかに格上の車がうじゃうじゃいます。そんな人たちとどうやって戦うんだろうか。なんだか、2年前スピマイカップに初めて参戦し、回りを見ておどおどしていた時のことを思い出してしまいました。
でもその中には、スピマイカップや各県戦で一緒に戦ってきた多くのライバル達が一緒に関東戦に上がってきているため、心強いのは確かです。みんなで頑張りましょう。
 コースは噂通りのハイスピードコースとなっており、雨で使われなかった地区戦用のコースだそうです。これだけの高速コースをきちんと踏んで行けるか自信はありませんが、ま、とにかくやってみるしかないでしょう。どちらかと言えば高速コースはきらいじゃないし。問題のサイドターンは最大で180度程度と、少し安心しました。
 走り方に関しては、部分的に1速と2速で迷う部分がありますが、まずは2速を多用してみることにします。ブレーキのポイントとラインのアプローチを決め、あとはパイロンを離さない様に踏んでいくことを心がけることにします。走行順はかなり早く、他車の走り方を参考にすることはできません。
 路面温度はまだ上がりきっていない感じですが、気温の上がり具合からして第二ヒートはかなり高温になることが予想されます。第一ヒートの方が条件的には良いかもしれませんので頑張りたいところです。セッティングはいつもの通りドライセッティングでいきます。

3.第一ヒート

 A4クラスが始まり、7台目で私のスタートです。車の中から他の人の走りを見ましたが、いやぁみんなうまいことうまいこと。良く踏んでるし、コーナーの脱出速度は見ていて速い感じです。恐れ入りました。あっという間に私のスタートです。5000rpm程度からクラッチミートし、アクセルコントロールしながら2速へ。1本目のパイロンで一瞬アクセルを抜き、加速後3速へ。奥の2本パイロン手前で2、1とシフトダウン後、入口付近でサイドを当て、1ピースで2本パイロンを巻きます。脱出角度もまずまずでグリップを確かめながら加速。次の左ターン進入へ向けアウトに車を動かしながら2速へ。2速のままブレーキのみで左ターンをクリアし、加速。アウトからスラロームへ進入します。アクセルオンオフで2速のままスラロームを抜け、左180度へ。1速に落とし、サイドの効きを考慮して左サイドを気持ち早めに引きますが、それでもパイロンから少し離れてしまいました。なんだかこの付近、下っているせいかグリップが悪い様な。このターンでは深く向きを変え、極力アクセルを開けながら荷重移動と同時に2速へシフトアップし、意外といい感じでS字を抜け奥の外周へ。左の外周にブレーキングしながら進入しますが、ターンインがうまくいかず、アクセルを開け、一度オフにしまたまた加速して外周をクリア。どうも左ターンがいけません。外周を抜け、左奥の土手にびびりながらアクセルを開け3速でギャラリー前へ。『2本パイロンの右をかすめる様に全開で』、と考えながらパイロンが近づくと、『おやっ、パイロン配置が?左にもう一本あるぞ?あれぇ、ここじゃないぃぃぃ』と気がついたのは時既に遅し。この速度からは止まれません。『まじかよぉぉぉぉ』と為す術なくアクセルオフでギャラリー前へ進入すると、『あぁ行ってしまいました』というアナウンスが聞こえ、黒旗が振られていました。そのままコース外へ。

4第二ヒートの対策

 いやぁ、やってしまいました。なんとミスコース。生まれて初めてでした。それほど緊張していたわけでは無かったのですが、熱くなってしまったのでしょう。さすがに監督も苦笑いでした。
 慣れない関越で2本フルに走れないのは痛いところですが、いたしかたありません。2本目はきっちりと走れる様、対策をたてることにします。
 完走していないので参考タイムがありませんが、全体の半分強にとなるミスコース時点までを計測すると、1本目4位につけている斉藤さんに1秒程遅れている様です。どうやら、1ピースで巻いた右の2本パイロンから左奥の入りまでと、スラローム後の左180度が致命的に遅れていることが判明。どっちにしろ上位にからむことは無いので、データ取りを兼ねて、右2本パイロンはグリップで進入し一瞬アクセルを入れ終わりで軽くサイドを当てることにします。また左180度は、なんとなく効きの悪いサイドを早めに当て、パイロンから離れない様気をつけることに。それ以降は未知のコースなので、ミスコースしない様(ここが大事)、目一杯走ろうと思います。
 ところで、他の参加者の様子はと言うと、昨年一緒に神奈川戦を戦ってきた三間選手も、慣れない関越とあってか、仲良くミスコース。『おいおい、ちゃんと走れよ』とお互いに言い合ってました。佐々木選手や東選手もいま一つ走りきれていない様子。ブレーキトラブルを抱えている市川選手は、サイドブレーキを労ってかゴール前のサイドが甘く、6速ギアを使用するはめに。比較的関越は得意かと思われた馬場選手も、なぜかギア抜けという凡ミス。最近好調の氏家選手もなんとミスコース。今年から足廻りを変えてきた三浦選手は動きも良く、好位置につけている様です。また、レディースクラスに参加の高橋淳子選手は、今年からエボ4に乗り換えてきましたが、なんとなく迷いがある様に見え、本人もかなり苦労している様です。全体的に見ると、地元勢や関東戦ドライバー達は順当に走っている様ですが、神奈川、千葉勢あたりが皆元気無い様です。第二ヒートはがんばりましょう。
 3月末だと言うのに天気は無茶苦茶良く、路面温度もかなり上がって来ました。サイドターンがかなりやりづらいと予想されますが、気合でサイドを引いていこうと思います。セッティングは変更なしです。とにかくタイムを残せる様、そしてきちんと踏んで行ける様頑張ります。
5.第二ヒート
 さて、第二ヒートが始まりましたが、タイムアップを果たしている人はごくわずかしかいない様子です。路面温度が上がりすぎているのでしょうか。そしてスタートです。6000rpm程度からクラッチミートし、2速へ。1本目のパイロンをほぼ全開で抜け3速へ。今度はサイドを奥で引くため、1速グリップで2本パイロンに進入し、一瞬アクセルオン後、すぐ右サイドで向きを変えます。ややスピードが落ちてしまいストール気味から加速。今度はあまりアウトに車を動かさず比較的最短ラインを狙って左奥パイロンへ2速で向かいます。やはりRがきつく、左ターン時に1速に落とすとインに寄り過ぎ、『やばいっ』と後ろを見ると、黄旗が振られていました(T_T)。『ミスコース&パイロンかぁ』と一瞬落ち込みましたが、『とにかく走るしかなし』ということで、気を取り直して走ります。2速でスラロームに進入し、途中一瞬3速へ。左180度でパイロンから離れない様にシフトダウン&ブレーキ後、早めにサイドを引きます。さっきよりは少し近くを回り、深く向きを変え、2速へ。S時を切りながら全開で奥へ向かいますが、いま一つうまく向きが変わらず、ターンのポイントが遅れながら3速へ。左の外周入口で2速に落としターンに入りますが、やはり進入が悪くアンダーを出したまま外周をクリア。やっぱり左ターンが悪い様です。全開で3速へ入れ、今度こそコースを間違えない様にパイロンの左をかすめギャラリー前へ。パイロン付近でブレーキングし2速へシフトダウン。アクセルを一度入れ、左ターン手前でブレーキングを開始するとテールスライドが始まり、ブレーキを弱めながらテールの出方をおさえます。そのせいかパイロンが近づいても充分速度を落としきれず急いで1速に落としてターンに入りますが、今度はフロントが完全に逃げてしまい超ドアンダー。ステアリングをフルロック近くまで切り込むはめになりフロントのグリップを待ってアクセルオン。いやぁ、ギャラリー前でひどい走り方をしてしまいました。左奥へ向かい2速にシフトアップ。進入が苦しい右パイロンでアクセルを抜き、パイロンクリア後一瞬3速へ。すぐ迫る奥の右ターンで2速に落とし、車の向きが変わり始めたら全開。まぁまぁといった感じで右高速ターンを抜けギャラリー前へ。左パイロンの規制で軽くアクセルを抜きクリア。2速のまま右ターンへ。なんとなく滑りやすい気がする右ターンで丁寧にブレーキングして2速のまま通過し、最後の左180度へ向かいます。左サイドは効かない恐れがあるので、きっちり荷重をかけられる様ラインを手前から作って左パイロンに向かう途中、右のパイロンに思わずタッチ。『またやってしまった』と思ったらすぐ左ターンが来てしまい、大きくパイロンから離れてしまいました。それでもなんとか向きは変え全開でゴール。タイムは1'02"7+パイロン2本でした。
6.最後に
結局2本目のタイムが有効となり、順位はなんとタイムを残した参加者の中でびりっけつでした(T_T)。パイロンを差し引いても30位あたりと、最初に言ってた3/4ってのはいいとこだった様です。
当然、実力の問題が大きいのですが、それ以外にもいくつか問題はありそうです。
まず、イベントは昨年の11月以来で、まるまる4カ月間を空けてしまったこと。その間の練習も充分では無く、感覚が鈍っていたと思われます。ノリだけで走るタイプの私(?要はテクニック無いってことね)にとって、これは実は致命傷だったりして。
また私程度のレベルだと、慣れない会場できっちり踏んでいくことは難しく、いま一つの走りになってしまった様な気がします。
も一つ大きいのは、私にとってはこれまでに経験の無い大舞台での心構えでしょう。当然勝てる訳ないのはわかっているつもりでしたが、昨年はそれなりに県で戦ってきた自信や少しでも上の人たちを食えたらという思いから、昨年感じてきたプレッシャーとは異なる種類の気負いがあったのかもしれません。
全体的に見て、関東戦の常連や地区戦ドライバーや関越方面の地元勢と比べると、神奈川千葉方面の我々は、なんとなくぎくしゃくしている感じが多く見られ、いまいち元気が無かった様に思います。実力だけでない、何かがある様に感じました。やはり皆気負いがあったのでしょうか。ステップアップすることの難しさがほんの少し見えた様な気がします。こういった事に一つ一つ打ち勝って上で戦える実力を付けていくべきなのでしょう。
自分について考えてみれば、会場に慣れていないからとか言うこと自体、すでに負けているのかもしれませんね。もっとリラックスして、元気良く走ることが必要だと感じています。果たしてこの1年でいい勝負が出来る様になるでしょうか。それとも、差はさらに開いてしまうのでしょうか。まずは、余計なことなど考えずに、目一杯戦ってみましょう。
さて、車両に関する余談ですが、ジムカーナを始めて2年間、きちっと作って頂いた車両で何の不安も無しに戦ってきました。ところが、文章中にも書きましたが、サイドターンのやりづらさというのが最近目立ってきているのです。ずっと車両は完璧、問題は腕のみ、と考えて練習、イベント参戦を繰り返してきましたが、今回初めて車両の状態を疑って見ることにしました。どう考えても1、2年前より腕前は上がっている(はず?)のに、サイドターンがしづらいというのはおかしいのではないかと。今回のミスコースやパイロンタッチは車両の問題とは関係ありませんが、サイドを引くセクションでのタイムロスが目立っているのは確かです。第2戦までの短い期間でできる対策をまずは施し、第2戦を迎え様と思っています。と、この記事を書いている現在の時点で対策を終え、車の状態はほぼ完璧です。
今回は若干心のどこかにサイドターンの不安を抱えながら走っていたのは事実です。これで不安なく走れることは間違いありません。不思議なもので、車に不安があったりすると、顕著に結果にあらわれるんですよね。これでサイドがパンパン効いてくれることを土曜日に確認できれば、日曜日は楽しく走れそうな気がします。
しかしながら、さすが関東戦と言うべきか、比較的新しい車種や98仕様のマシンが上位に多い点が目につきますねぇ。まぁ96仕様の車でどこまでいけるか、楽しみにしてください。がんばりますよぉ。見ておれぇぇぇぇぇ。