1996JMRC神奈川フレッシュマンジムカーナシリーズ第7戦参戦記

6/30(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位神山昌司CE9A1'05"0321'03"3141'03"314
2位松田豊CE9A1'04"6311'03"4351'03"435
3位川辺晋吾GC81'03"7761'03"6131'03"613
4位秋葉清志CE9A1'03"8451'03"845
5位遠藤康浩CE9A1'05"1171'05"0231'05"023
6位森本泰弘GC81'05"2401'05"240
7位高橋淳子CE9A1'05"6741'05"4101'05"410
8位漆原正CE9A1'06"2021'05"7331'05"733
9位上野洋夫CE9A1'05"8301'05"830
10位長坂吉徳CE9A1'06"6091'06"609

1.まえがき

 当日は予定通り6:30ごろ現地に到着、前回同様近くの駐車場でタイヤ交換をして会場に入りました。天気はくもりときどき晴れといった程度でしたが、風がかなり強く、競技中に強風のため競技が一時中断するシーンもあった程でした。

2.コース
 受付、車検の後、コース図に目を通します。やはり前半は行ったり来たりの高速コースで、最後にテクニカルセクションが設けられていました。ポイントになりそうなのは、スタートした後の奥のコーナー(後半がきつくなる複合ぎみのコーナー)、島を折り返した後の高速コーナー・直線・高速コーナー・大きなS字と連続した高速セクション、奥のターン後の高速コーナー・直線・シケイン・テクニカルセクションへの入り、360度から始まる大きめの8の字・180ターン・スラロームと連続したテクニカルセクション、といったあたりでしょうか。明らかにミスしそうといういやらしいパイロン設定は無く、きちんと踏んで、ブレーキ、ステアリング操作を確実に行い、高速セクションでいかにスピードをのせていくかが重要という気がします。当然、テクニカルセクションはきちんとサイドターンできることが前提です。
 その後参加者リストに目を通すと、よく神奈川戦や東京戦で上位に入っている人や、練習会で見かけたことにある人なども参戦していました。いつものスピードマインドカップとは、かなり違った顔ぶれの車ばかりで、その外観から、みなかなり力が入っていることが伺えます。A4クラスは圧倒的にランサーが多く、それも、私の様にステッカーを貼っていない車が1〜2台あったかなぁという程度で、他はステッカーや派手なカラーリングでべたべたの車ばかりです。冗談抜きで、うっかりしていたらビリになってしまうのではとも思えます。それでも目標は高く、出走台数の半分、すなわち、19台中10位以内が目標です。
 そうこうしているうちに競技が始まりました。ビギナークラスやノーマルクラスは無く、A-1〜A-4とレディースクラスのみが設定されています。A-1クラスから見ていると、ほとんどの人がかなりきちんと走っていることに驚かされました。というのも、スピマイカップでは、あまり上手では無い人や、始めたばかりっぽい人が何割か必ずいるのですが(私もその一人ではありますが)、それがほとんど無いようなんです。ミスコースする人はほとんどいなく、360度ターンなどもほとんどの人がきちんとこなしていました。う〜ん、本当に心配になってしまいました。しかし、今回は順位をそう気にしていないせいか、スピマイカップの3戦、4戦あたりほどは緊張していなかった様です。
 自分の出走順が近付き、温めの路面温度からセッティングはドライセッティングでいくことに。

3.第一ヒート
 私はA-4クラスでは5番目の出走だったため、スタートに並んでいる間に、私よりゼッケンの若い人の走行が見えましたが、サイドターンでミスをしている人もいました。これでだいぶ気が楽になった様な気がします。そしてスタート。6500rpmくらいからクラッチをミートし、直線で2速全開まで加速し、そこからからアクセルをオフにして軽くテールを流し右ターン後フルブレーキングして1速左コーナーへ。このコーナーは後半がきつい複合コーナーのためグリップで大回りする予定だったのですが、向きが変わらなかったため、思わずサイドを引くと、次のパイロン方向へ向いてしまい、2速にシフトアップ後の次のパイロンがきつくなって、アクセルをほとんど開けられずコース幅をいっぱいに使ってなんとかクリア。そこから全開で島に向かい、2速全開くらいから軽くブレーキングをしてテールを流し緩い左コーナーをクリア後、一瞬アクセルを入れて挙動を安定させ、フルブレーキングから1速右サイドターンへ。ここは無駄無くクリアし、加速し2速に入れた直後頭の中が一瞬真っ白になってしまい、進行方向がわからなくなってしまいました。しかしそれも一瞬で、すぐ思い出し、島を利用した右高速コーナーに進入。2速から強めのブレーキとステアリングでテールを流し、あとはアクセル全開に。路面のうねりのせいで、車がかなり跳ねていましたが、結構うまく走れ、直線で2速が吹け切るあたりから再び2速の右高速コーナーへ進入。ここもブレーキングでテールがうまくだせ、すぐアクセル全開に。しかし、若干スピードが速かったようでその後アンダーが出てしまいました。そのまま構わずアクセル全開でクリアし、加速後、大きなS字をブレーキとアクセルオフで車の向きを変えながらクリア。そして、2速全開から緩い左コーナーでブレーキングでテールを出し、一瞬加速してフルブレーキングから1速左サイドターン。そこから緩い右コーナーを2速全開までやや大回りになりながら加速し、島を利用したシケイン手前で1速に落とし、テクニカルセクションに進入。まず、360度を今までに無いくらいうまくクリアし、気分を良くしていると、大きな8の字のもう一方のパイロンでステアリング操作が遅れ、サイドを引けずやや大回りに。気を取り直し、その後の180度ターンはテールが出すぎましたがアクセルを踏み続け、緩いS字を全開で2速にシフトアップしながらゴール。なんか、思ったよりタイムは良かった様で、1'05"11でした。全体的によくテールが出てくれ、向きを変え易かった様です。その後、十数台の走行を、やはり名前の知れた人はうまいなぁと感心しながら見ましたが、A-4クラスが終った時点で、トップタイムは1'03"台、で、私はなんと5位でした。我がチームは、驚いているのと、拍子抜けした様な感じが入り混じっていた様子でしたが、かなりご機嫌でした。

4.第二ヒートの対策
 トップとのタイム差は1.4秒弱と、予想以上に健闘しているじゃぁないですかっ。 いい気分で1本目を終了し、再びコースがオープンされ、2本目の対策を。1本目は意外とうまく走れたのですが、それでもミスはあり、それらを改善することをメインに対策します。まず、スタートした後の奥の複合ぎみのコーナーは、サイドを引かずに1速で丁寧に回りその後の直線を有効に使えるライン取りとすること。島をを折り返した後の高速右コーナーで極力小さくラインをまとめること。その後の直線後の高速右コーナーはアンダーを出さない様、スピードを抑えること。その後の大きなS字のラインを直線的に取れる様にすること。奥からスピードを乗せてシケインに進入するまでを極力アクセル全開で走ること。最後のテクニカルセクションでミスをしないこと。といった感じで、対策することにしました。一本目の結果がきちんと残っているので、それなりに攻めてみようということに。二本目のトライが始まり、路面状況に大きな変化は無く、路面温度は温い程度。セッティングは午前と同じセッティングでいきます。状況は悪くなっていないので、みなタイムアップしてくるはずです。自分もミスを無くせばもう少しいけるはずなので、あわよくば6位に入れたらいいなぁと思いながらのトライとなりました。

5.第二ヒート
 そして二本目がスタートです。スタート時の回転数を若干上げてスタートすると、奥で2速のリミッターが利き、スピードが乗っていることがわかりました。そのまま問題の奥の左複合コーナーへの進入で、なんとテールが左に出てしまい車が反対方向へ向き始めました。この瞬間、”終った”と思いましたが、テールのグリップを待ち、グリップした瞬間にアクセルを入れるといい感じでテールが右に出て、振り返しを使ったドリフト状態になりました。結局またテールスライドしてしまったため、一本目と同じ様なライン取りとなってしまいましたが、大きなミスをしたわりには、リカバリーがうまくいき、タイムロスはそれほど大きくなかったのではと思われます。島を折り返した後の高速右コーナーはいいラインで入れましたが、かなりテールが出てしまい、フルカウンターぎみになる程でした。その後の高速右コーナーはやはりアンダーが出てしまいましたが、大きなS字は比較的良いラインで走れたと思います。奥からシケインに向けてのラインも良く、かなりアクセルを踏むことができました。しかし最後のテクニカルセクションはちょっとづつブレーキングが遅れ、360度はパイロンから若干離れぎみのクリアとなってしまいました。と、まあ、全体的に気合いが入りすぎたせいか、ブレーキングが遅れるミスが目立ちましたが、ライン取りとアクセルを入れることに関しては良かったと思われます。そして、1本目よりさらにテールハッピーで、かなり挙動は乱れぎみでした。こういう状態だと、楽しいことは楽しいのですが、テールスライドをいかにタイムにむすびつけていくかが課題となります。その結果、タイムは1'05"02と、かろうじて1本目のタイムを上回りましたが、ぎりぎりで4秒台に乗せることはできませんでした。
 その後競技が進み、1本目の上位陣はみなかなりタイムアップしてきましたが、その他の有力選手が、ミスをしたりクラッチトラブルが出たりで、なんとトップと1.7秒差の5位で競技を終了することになりました。
6.さいごに
 あっけなく5位入賞してしまいましたが、どうやら、県戦5位って、かなり喜んでいい様な気がします。他の人の話を聞くと、入賞って、結構大変とのことなので...まあ、運が良かったにせよ、来年の県戦を占うという意味では、かなりやるきにさせてくれる結果が残せて良かったと思っています。ASLも結構気に入ったし。まあ、本当の実力を知るためと、経験を積むという意味で、県戦にはもう少し出てみようと思っています。


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last modified : .30/Apr/97
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