1996スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第7戦参戦記

10/13(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

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1996スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第7戦 A4
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位秋葉清志CE9A改1'02"1371'00"6481'00"648
2位佐々木春彦CE9A改1'02"5311'00"8011'00"801
3位松村武GC8改1'01"6411'01"1241'01"124
4位掛札雄一GC81'01"8411'01"841
5位川辺晋吾GC8改1'01"9921'01"992
6位鈴木靖也CD9A改1'02"1301'02"130
7位増田一良CE9A改1'03"5711'02"1951'02"195
8位佐々木将人CE9A改1'02"221'02"22
9位宮城洋一CE9A1'02"5911'02"231'02"23
10位大森一雅CE9A改1'02"8151'02"3641'02"364
16位遠藤康浩CE9A1'03"7811'03"781

1.まえがき

 そろそろ終盤に近付いてきた、スピードマインドカップジムカーナ関東シリーズの第7戦に10/13(日)、参戦してきました。ポイント数では現在6位に位置している様ですが、有効ポイント制のため、6位に入るには内容が若干不利な状況となっています。最終戦に順位決定を持ち越すためにも、今回は3位以内を目標、最悪でも6位以内ということで、ASLまで行ってきました。
 天気予報は、曇のち雨とのことでしたが、朝起きると完全な雨でした。予想外だっただけに、行きの車中でいろいろなことを考えながら現地へ。まぁ、最近ウェットで走る機会が多かったので、結構チャンスかもしれないとか思っていました。ところが現地に着くと、雨はあがり、慣熟歩行の終りの頃には乾いた部分も出てきました。どうやら、徐々に路面が乾きながら競技が開始されるという状況の様です。
 受付後参加者を見ると、なんと、A4はこれまでに経験したことのない程の参加台数の26台でした。名前をチェックすると、東京戦、神奈川戦、千葉戦の上位陣がかなり参戦している様です。なにしろ、今年ほぼシード権を獲得できそうな人が何人も参加しており、はっきり言って、レベルは各県戦を超えてしまっていると言えるでしょう。ですから、3位入賞なんて考えられず、6位すらかなり困難な状況だと言えます。まぁ、アドバンスカラシップのシリーズ6位を目指している私としては、とにかく、アドバンユーザーの中で上位に入れば良いので、アドバンユーザーでの3位以内というのを目指して、ベストな走りができる様頑張ることにしました。
 そして朝一番の情報では、斎藤さんの車がトラブルで借り物のエボIIIでくるとのこと。もう、完璧にチャンス到来ですっ!

2.コース

 コース設定は、スタートから奥までの高速S字、奥から戻る中速S字、島廻りへのS字っぽい進入から8の字ぎみに出ていくテクニカルセクション、手前の高速コーナーから奥までの高速S字、奥の高速コーナーから手前まで戻る高速S字、最後のテクニカルセクション、と、分けれそうです。始めから終りまで、純粋な直線部分はほとんどなく、かならず左右どちらかにGがかかっていそうなコース設定です。この中でポイントになりそうなのは、多く設定されている高速S字の抜け方、私にとって課題である2箇所の高速コーナー、島廻りをからめたテクニカルセクション、最後のテクニカルセクション、あたりでしょう。とにかく、高速S字はスピードを殺さずにクリアすること、高速コーナーは丁寧に走ること、サイドターンはしっかり減速すること、などを念頭にトライすることに。
 A4クラスのスタートが近付くにつれ路面はみるみる乾き、A4クラスのスタート時点では、奥の島周辺以外は完全にドライになりました。完全ドライではありますが、路面温度はかなり低めということで、セッティングはいつものドライセッティングで。

3.第一ヒート

 出走順は26台中後ろから4番目と、かなりえらそうな位置からスタートです。6500rpm程度でクラッチミートし、直線を2速全開まで加速。奥の島とその手前のパイロンからなる高速S字を左右と軽くテールを流しながらクリアし、奥のパイロンへ。この進入でスピンする車がかなり多かったため、丁寧にブレーキングして1速に落とし、左にステアしながらサイド。5mほど間隔をあけたパイロンまでテールスライドしたままアクセルとステアリングで270度向きを変えフル加速。奥の島の水たまりをよけながら2速へシフトアップし、右90度から中央の5つの島からなる島廻りへと進入。右90度ではブレーキングでテールを気持ち流し、島へ中央から進入しますが、オーバースピードで入ってしまい、進入後は左側中央の島を1周小さくターンするはずが、そのまま右方向へ大きくふくらみそうに。いそいでブレーキングし、1速に入れ、左にステアして加速後サイドを引きますが、タイミングがかなり遅れ、島からかなり離れたところでのサイドターンとなってしまいました。島の間を抜け今度は右に小さく回り再び島の中央から出るはずが、島に乗りそうになってしまい島の手前では右にステアリングできず、島を越えてから右にターンし数十m離れたパイロンへ加速。かなり無駄な走り方をしたため2速まで入らずそのまま1速でパイロンへ進入しますが、予定よりパイロンに寄り過ぎ、後半のターンがつらく、アクセルをあけるタイミングが遅れてしまいました。この島廻りではかなりロスしたと思われます。気を取り直してフル加速し、2速全開くらいから、島の外周を利用した右の高速ターンにブレーキングでテールを軽く流し進入、クリッピングの位置が予定と若干ずれ、後半のテールスライドが大きめでしたが、大きなロスは無くクリア。そのままフル加速し、3速に入れながらゆるい右左と続くS字をクリアし問題の奥の高速コーナーへ。丁寧にと心がけながらやや手前からブレーキングを開始し、2速にシフトダウン直後左にゆっくりステアリングを切ると、テールが流れ始め、思わずそこでアクセルオン。このタイミングが早すぎ、そのままではもう一つのパイロンをクリアできない脱出角度となってしまい、タイヤをグリップさせ右に軽くステアし、すぐ左ターンに入ると今度はアンダーが。若干アンダーが止まるのを待ち、アクセルオン。直線を加速し、2速全開からややシケインぎみに左右とテールを流しながら島の中央に進入。結構いい感じで島に進入し、2速のまま右左というS字を切りながら同じくテールを流して島を脱出し、最後のテクニカルセクションへ。2速から1速へ落とし、左180度のサイドターンですが、サイドが効かずミス。アウトに膨らみながら、一瞬アクセルを入れて右270度ターンへ進入。落ち着いてブレーキングでき、無駄無くターンできましたが、出口でスライドしすぎ、加速。1速全開から、左90度を軽くサイドをあてターンしゴール。
 タイムは1'03"78でした。トップは1'01"64と、2秒落ちの11位です。

4.第二ヒートの対策

 やはりレベルは高く、ちょっとやそっとでは入賞できそうもありません。しかし、明らかなミスが何箇所かあり、それらを改善できれば、ぎりぎりで6位には届くかもしれません。2本目は、ベストな走りを心がけるしかありません。昼頃から太陽が照りつけ、路面温度はかなり上がってきたため、2本目はリアショックを一段上げてみることにします。走行の対策としては、高速のS字はもう少し車を振り回して走ること、問題の島廻りのセクションの進入に気を付けきちんと走ること、奥の高速コーナーを丁寧に走りアンダーを出さないこと、最後のテクニカルセクションのサイドターンはすべてきっちり決めること、などを心がけます。午後のトライが始まると、応援団がかけつけてくれました。なんとか彼らに良い所を見せるためにも、2本目はきっちりと走りたいところです。

5.第二ヒート

 そして2本目のスタートです。路面温度が上がっていることから7000rpm程度でクラッチミートし、直線を2速全開まで加速。奥の島とその手前のパイロンからなる高速S字を左右と1本目より大きめなアクションでテールを流しながらクリアし、奥のパイロンへ。1本目よりはラフに突っ込みましたが、特に問題もなくブレーキングして1速に落とし、左にステアしながらサイド。5mほど間隔をあけたパイロンまでテールスライドしたままアクセルとステアリングで270度向きを変えフル加速。2速へシフトアップし、右90度から中央の島廻りへと進入。右90度で、ブレーキングでテールを気持ち流そうとしますが、テールが出ず、大廻りになってしまい、島に寄りすぎ、島へ進入する左ターンがかなりきつくなってしまいました。こうなったら、インベタで行こうと1速に落としますが、スピードを落としすぎてしまいフル加速。1速全開から左廻りにサイドを引いてターン。テールスライドしますが、出口の方向が合わず、ブレーキング&ステアリング操作をするはめに。島をなんとか抜け、数十m離れたパイロンへ進入。今度はサイドを引いてターンを行いますが、ここでもスピードを殺し過ぎてしまいました。結局島廻りではまたまた失敗し、1本目よりひどいロスでしょう。気を取り直してフル加速し、2速全開くらいから、島の外周を利用した右の高速ターンにブレーキングでテールを軽く流し進入、あまり大きくふくらまない様クリッピングの位置を考えクリア。そのままフル加速し、3速に入れながらゆるい右左と続くS字をクリアし問題の奥の高速コーナーへ。今度は少し気合いが入りすぎ、ブレーキング&2速シフトダウンの後ステアリングを切りますが、やはりアクセルオンでアンダーが出て、1秒くらい全くアクセルを踏めない状態になってしまいました。そこからフル加速し、2速全開からややシケインぎみに、1本目より派手なアクションで左右とテールを流しながら島の中央に進入。2速のまま右左というS字を切りながら同じくテールを流して島を脱出し、最後のテクニカルセクションへ。しかし、リアのセッティングが悪かったのか、この島を抜ける際にはかなり車がはねていました。2速から1速へ落とし、左180度のサイドターンですが、サイドは効いたのですが、車がかなり跳ね、挙動を乱した瞬間に、なんと、痛恨のパイロンダウン。この瞬間に終りです。その後落ち着いて270度をかなりいい感じでクリアし、1速全開から、左90度を軽くサイドをあてターンしゴール。タイムは1'04"02プラスパイロンタッチ1でした。

6.さいごに

 やはり、島廻りと奥の高速コーナーのミスが全てでした。アドバンユーザーの中では、5位でしたが、アドバンスカラシップシリーズを争っていた増田さんが1位、斎藤さんが6位と、増田さんには完全に水をあけられてしまいました。また、斎藤さんには2ポイントしか詰められず、結局、シリーズ、スカラシップともに7位に後退してしまったことになります。この結果、シリーズ、スカラシップともに6位に入るには、最終戦で4位以内は必須で、2位か3位で終る必要があります。残念ながらというか、やっぱりシリーズ6位は困難な状況になってしまいましたが、見方を変えると、私がこれだけ失敗したにもかかわらず、斎藤さんはさらに悪い状況であったため、まだ可能性は残っているのです。そういう意味では、私にとってはチャンスなのかもしれません。最終戦もあきらめずに、全力で、納得のいく走りをしてシーズンを終えたいと思っています。

last modified : 5/May/97
yasu-e@jms.jeton.or.jp


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