1996スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第4戦参戦記

6/16(日)、浅間台スポーツランド、ドライ


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1996スピードマインドジムカーナ関東シリーズ第4戦 A4
順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位鈴木靖也CD9A改1'08"8261'08"826
2位岡留康文CE9A改1'10"5221'09"7081'09"708
3位石川浩史BNR321'10"0201'10"020
4位高橋義人CE9A1'11"3491'10"5221'10"522
5位遠藤康浩CE9A1'16"536(P1)1'10"7021'10"702
6位斎藤守弘CE9A改1'11"1991'11"199
7位増田一良CE9A改1'11"6241'11"624
8位西野弘高CD9A1'13"6951'11"8241'11"824
9位伊田和夫GC8改1'13"9891'11"8731'11"873
10位加藤正隆GC8改1'12"731'12"2291'12"229


1.まえがき

 シリーズで6位に入るには、そろそろポイントを稼がないといけないというわけで、今回、次回のどちらかは少なくとも6位くらいには入っておきたいところなんです。1週間ほど前から梅雨に入り、天気予報も目まぐるしく変わりつつ向かえた当日は、梅雨とは思えない様な暑さとなりました。路面温度が高くなればなるほど、SSタイヤとSタイヤの性能差が縮まると思われるため、暑く、路面温度が高くなることは、SSタイヤを持たない我がチームにとって、とってもありがたいことなのです。でも、本当に暑かった...
 前回の3戦では、寝不足や極度の緊張からか12位という惨敗に終り(これが実力なのかもしれませんが)、今回は体調だけは整える様、金曜日あたりから調整してみました。しかし、結局土曜の夜もなかなか寝付けず、またまた寝不足ぎみで当日を向かえることに。ところが、前回の惨敗で気が楽になったのか最近の練習会で比較的調子がよかったせいなのかは分かりませんが、今回は妙にリラックスしていたようで、監督にもそう言われ、自分でもそれがわかる程でした。
 我がチームの車両には今回からフルバケットシートが導入され、かなりA車っぽくなってきました。

2.コース

 今回のコース図を見ると、縦長のASLらしく、前半は行ったり来たりのハイスピードコース、後半はギャラリー前のテクニカルコースと、よくある設定となっていました。最近走った練習コースに近いレイアウトもあり、うまく生かせるかもしれません。しかし、前半の行ったり来たりのハイスピードコースは、同じところを数回通るため、注意しないと間違えてしまいそうです。全体的に見て、前半は、大きめのコーナーと直線でどれだけスピードを乗せられるかにかかっており、特にその内の2箇所でのいやらしいパイロン設定にまどわされずにアプローチできるかにかかっている様子です。後半はテクニカルセクションですが、連続する180度ターン&360度ターンを失敗したら終りという感じで、その後引き続いて連続するS字&180度&スラロームも、大きなミスは許されません。
 参加者リストを見ると、上位陣はだいたい見なれた顔ぶれです。私の出走順を見ると後ろから6番目、ということは、今どうやらシリーズで6位くらいにいるようです。ん〜、なおさらここ数戦が重要である気がしますねぇ。それにしても今回は前回と違い、精神的に余裕があり、コースのイメージがかなりクリアにできました。なんとなく結構いけそうな感じがします。
 出走は11:00頃となりますが、路面温度はどんどん上昇しており、体温より若干暖かい37〜40度といった程度です。現在シリーズ1位の岡留さんに、”こうなったら、サイド引きまくった方がいいですよ”とのアドバイスを受け、悩んでいたところもサイドを引いてしまうことに。前回、あやふやでトライした結果、あまりサイドを使わず後悔していたので、今回は迷わずサイドと心に誓いました。

3.第一ヒート

 スタートです。6500rpmからクラッチミートし、2速へシフトアップ。2速が吹け切るあたりから緩く左にステアリングを切りながら3速へシフトアップ。3速からフルブレーキングしながら1速までシフトダウンし右180度ターン。右に加重がかかった状態でフルブレーキングを開始しなければならないため、テー ルが右に出てしまいましたが、構わず2速1速と落とし、そのまま右にステアリングを切ってリアがグリップした瞬間サイドターンでクリア。1速のまま加速し、1速吹け切りあたりで左180度ターンですが、ここのアプローチが悪く、パイロンから離れた位置に進入してしまい、ステアリングを切ってパイロンに少し近付いてサイドを引くと、今度は回り過ぎてしまい、パイロンを正面に見るはめに。すぐに逆にステアし、クリアしましたが、パイロンタッチが微妙です。ミラー越しにはパイロンは動いていない様子。加速して2速にシフトアップしながら左90度ターン。そのまま加速し、島回りを利用した大きな2速の右高速ターン。しかし、このターンの進入は惑わす様なパイロン配置となっており、パイロンを無視して奥目にブレーキングポイントを取りアプローチ。若干ライン取りが悪く、アンダーを出しながら、アクセルを我慢するはめに。じんわりとアクセルを開けながら直線で2速が吹け切るまで加速し、再び右高速ターン。ここもいやらしいパイロン配置となっており、手前のパイロンは無視し、奥目にブレーキングポイントを作って定常円的にクリア。ここは意外とうまく抜けられ、2速から3速へ加速。3速で軽いブレーキングで右にターンし向きが変わった直後一瞬アクセルを開け、すぐフルブレーキングしながら2速1速と落とし左ターンをグリップで。再び左に緩くターンしながら加速し2速へシフトアップ。島回りの大きな180度ターンですが、これを定常円とみなし、2速でクリア。ここの進入も結構うまくいき、ブレーキングでリアが出てくれました。2速のまま加速し、島回りに斜めに進入。大きなS字っぽく2速のまま島を横切り、ギャラリー前のテクニカルセクションへ。大きなS字の後強めのブレーキングで向きを変え、小さなS字をクリアしながらフルブレーキングし、1速へ落とし右180度ターン。ここをミスると次の360度は確実に失敗するので、慎重にクリア。うまくクリアし、すぐ左360度ターンへ。渾身の力を込めてサイドを引き、アクセルを充分あおって360度ターン。若干パイロンから離れましたが、アクセルはべったり踏んだまま、ステアリングでスライド量を調節しながら大きなミスもなくクリアし、S字を抜け左180度ターンへ。ここもミスるとまがり切れない配置のため、多少慎重に。無難にクリアしてスラロームの後ゴール。
 タイムは1'11"53と、そこまでのトップタイム、と思ったら、やっぱりパイロンタッチがあった様で、プラス5秒となり、”幻のトップタイム!”とアナウンスされていた様です。結局、A4クラス全車両が走行を終え、私はパイロンタッチありで10位という順位でした。どうやら、ハイスピードからの低速コーナーなどで、パイロンタッチをした人が結構いた様です。

4.第二ヒートの対策

もしパイロンタッチが無ければ、なんと4位ではありませんか。第3戦も一本目終了時には10位でしたが、今回はパイロンタッチをしたにもかかわらず10位です。う〜ん、今回は期待が持てます。
 お昼のコースオープンでは、しつこいくらいにコースを歩き、二本目の対策を。何点かアプローチを変更してみます。島回りを利用した右高速コーナーで、手前のパイロンに惑わされず進入をきっちり行い、アクセルを目一杯開けること。その後の右高速コーナーは定常円的にではなく、奥のパイロンを中心として若干鋭角的に回ってみることに。そして、後の島回りの大きな180度ターンも、定常円的にではなく、小さく鋭角的に回り、ここは1速までシフトダウンしてみることに。後は全体的にライン取りを車一台〜二台分くらいずつ理想ラインに近付けて走るということと、とにかくパイロンタッチしないこと、これは当り前ですね。そして2本目のトライが近付いてきましたが、もう、夏の様な暑さで、路面温度は急上昇です。14:00頃には、路面を素手で触っていられないくらいに上がっていました。路面温度上昇に伴うグリップ力の増大からか、A1クラスのシティが2台程、ドライブシャフトを折るというアクシデントが発生。かなり駆動系に負担がかかっている様子です。
この状況では、サイドターンがしづらいかと思い、リアのエアを上げておきました。ところが、私の出走が近くなるにつれ、路面温度は少しづつ下がり、出走間近の15:00頃には1本目より若干高い程度になったため、急遽エアを元に戻し二本目をトライすることにしました。

5.第二ヒート

 二本目は、皆タイムを上げてきている様で、ミスは許されません。 一本目と同等のタイムでは6位入賞は難しい感じです。そしてスタートです。一本目にパイロンタッチをしたパイロンではやはり意識しすぎ、パイロンから離れてしまいましたが、まあ、それほどのロスにはならなかったでしょう。島回りの右高速コーナーは、進入スピードが速く、アンダーを思いきり出してしまい、全くアクセルが開けられないという、一本目よりさらに悪い状態でのクリアになってしまいました。その後の右高速コーナーは、鋭角的に曲ることはできたのですが、クリッピングを奥に取りすぎ、出口がつらく、やっぱりアクセルを戻すはめに。島回りの大きな180度ターンは1速のスピードまで落としましたが、ちょっとスピードを落としすぎたようで、やっぱり2速のままの方が速かった様な気がします。後は、パイロンタッチが頭にあって、若干パイロンから離れぎみで安全策のアプローチとなりましたが、後半のテクニカルセクションも1本目よりはうまくいき、全体的なライン取りは2本目の方がよかった様です。そしてゴール。タイムは1'10"75と、そこまででなんと4番手のタイム。我がチームは大騒ぎです。結局、その後1台に抜かれ、5位で終了することになりました。
6.さいごに
 走行後に、中村さんと話ができ、”どうだった?”と聞かれ、”4位くらいだと思います、今までで最高の順位です(この時点では4位だと思っていた)”と言うと、 ”最後のテクニカルセクションがうまくいったからなぁ、でもステアリングの切り方がかっこ悪かったぞぉ”と言われ、”でも、良かったな”と握手してもらいました。よかったよかった。
 浅間台スポーツランドでの初イベントで、良い結果を残せたことは、来年度の神奈川県シリーズを目指す私にとって、非常に喜ばしいことです。高速コーナーの走り方が課題として残りますが、来年くらいにはもう少し走れる様になるでしょう。
 ということで、今週末はおやすみして、次回は6/30にASLでの神奈川県シリーズ第7戦に参加予定です。とりあえず現状の戦力で、県戦でどれくらいの位置にいけるか、楽しみにしていてください。目標は、そうですねぇ、出場台数の半分以内ってところでしょうか。雨が降らないことを祈りましょう。

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last modified : 5/May/97
yasu-e@jms.jeton.ne.jp