3/31(日)、茨城中央サーキット、ドライ
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
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1位 | 岡留康文 | CE9A改 | 1'12"388 | 1'09"748 | 1'09"748 |
2位 | 増田一良 | CE9A改 | 1'10"671 | 1'10"671 | |
3位 | 石川浩史 | <BNR32 | 1'11"240 | 1'11"240 | |
4位 | 加藤正隆 | GC8改 | 1'11"463 | 1'11"463 | |
5位 | 高橋義人 | CE9A | 1'11"768 | 1'11"768 | |
6位 | 中村真幸 | <BNR32改 | 1'14"664 | 1'11"868 | 1'11"868 |
7位 | 遠藤康浩 | CE9A | 1'22"581(P2) | 1'12"537 | 1'12"537 |
8位 | 伊田和夫 | GC8改 | 1'13"660 | 1'12"867 | 1'12"867 |
9位 | 鈴木靖也 | CD9A改 | 1'13"009 | 1'13"009 | |
10位 | 斎藤守弘 | CE9A改 | 1'13"459 | 1'13"459 |
日曜は3:20に目覚しが鳴り、我がチーム監督は紅茶作りを、ドライバーはボケーっと深夜映画を見ながら出発の準備をしました。外は真っ暗でしたが晴れており、これなら百武水星が見えるかもしれないと思い、歯磨きをしながら北の空を捜しましたが、横浜からでは無理でした。
緊張は前日よりもさらに増し、4:00過ぎには家を出発しました。日曜明け方とあって道は空いていましたが、首都高6号の途中から濃霧となり、外環は全線通行止めとなるひどい状態が常磐道途中まで続きました。現地には6:30頃到着しましたが、すでに数十台が準備してました。この時間はまだ路面はウェットでしたが、その後気温が20℃以上となる様な絶好のキャンプ日よりと若干の風のため、走行前には路面は乾いていました。
2.参加車両
参加リストを見ると、私が参加するA4クラスは全部で17台で、素人の私でも名前を聞いたことのある人が何人か参加していました。このイベントではADVANのスカラシップがかかっていて、私は、ADVANのタイヤをはいたA3&A4全ての車両の中での、シリーズ6位を狙っています。で、よく見ると、A4参加者のほとんどがADVANのタイヤをはいており、みんながライバルであるようです。また、A3クラスは10数台の参加で、半分くらいはADVANのタイヤをはいている様です。どの車を見てもみんな速そうです。
3.走行コース
コースオープンは8:15からなので、それまでにコース図を覚えるため目を通します。スタートしてICC下段のテクニカルな低速セクションの後、上段に上がり高速セクション、その後観客席前のゴール横を通過して再びスピードの乗ったまま下段へ、それからすぐに上段へ上がり高速コーナーの後スラロームしてゴールと、予想していた通り、初心者にはちょっと長めのコース設定でした。
細かく見ると、スタート後の下段の1速でのこれまでに経験に無い程小さいS字っぽいパイロン、下の段の1速か2速か迷う外周、上段2速全開か3速から最終的に1速まで落とす奥がきつくなっている複合コーナー、1速吹け切りか2速のS字、上の段から観客席前へ下る2速高速コーナー、観客席前から下段への2速でのジャンプ&その直後の右コーナー&1速へのシフトダウン&180度ターン、上段に上がった後の全開2速コーナーからゴール前へ下った後のスラローム、などがあります。私の腕では、これらのどこでもミスをしてしまう可能性があり、いかにミス無く走るかがポイントになりそうです。
コースオープンとなり、コースを歩き、作戦を検討しましたが、経験不足のせいか、何箇所か使用するギア選択に迷う部分がありました。この辺はとにかく走ってみるか、他のランサーの走りを参考にするしかありません。
4.競技開始
ドライバーズブリーフィングが始まり、競技についての説明があり、早速競技開始です。私はゼッケン81番のため、しばらくビギナークラスやベーシッククラス、小排気量クラスの走りを観戦した後の走行となりました。その間、アルファの中村社長と話ができました。足廻りのセッティング、コースの覚え方、等のアドバイスを頂き、感激してしまいました(って、ちょっとおおげさかな)。今日の路面温度に対する調整式ショックの番号、タイヤの空気圧などアドバイスを受け、コースのイメージの仕方や、初イベントではそう気張らずに完走すればいいんだよといったことまで言ってもらい、かなり上機嫌で本番を待つことができました。でも、ひじょ〜に緊張していたことに間違いはありませんが。
5.走行1本目
で、早速1本目の走行です。タイヤのエアーをチェックして、走行順を待ちます。同じクラスの車が連続して走るので、A4クラスの他の人の走りを見る時間はありません。緊張感は絶頂に達し、コースを復習する余裕も無くスタートを向かえました。スタートは、サイドブレーキを引いたままクラッチを切り、シフトを1速へ。回転数を6000rpm程度に合わせ、クラッチを一気につないでスタートです。すぐに4輪ともホイールスピンするので、アクセルで調節しながらゆるい左コーナーへ。その直後リミッターがきき、次のパイロンがすぐなので、数回リミッターをきかせたまま右180度ターンに進入。この一つ目のサイドターンはそれほど無駄無くクリアできたと思います。つづいて1速が吹け切らないうちに右90度程度のコーナーで、そのすぐ数m後に左180度ターンという難関です。今までこれほど近距離の切り返しは経験がありません。とても今の私にはできそうに無く、正直に走ったら間違い無く操作が間に合わないので早めに向きを変えて余裕をもって操作しようと考えていました。と、かなり意識してパイロンに進入した時、若干早めにステアリングを切ってしまい、その瞬間、右90度コーナーでパイロンに触り、車の右後ろで倒れそうになっているパイロンをちらっと見た瞬間左にある次のパイロンを過ぎてしまい、もう最悪の状態でした。落ち込んだままその後の左90度コーナー後、右サイドターンのところで、再びパイロンタッチ。もうすでにプラス10秒のペナルティです。その後1速が吹け切るところで右120度くらいのコーナーの後、下の段の外周をぐるっと回ります。ここは加重移動がうまくいかないことと、アクセルの入れ方が中途半端であるためか、ずっとアンダーのまま走り、途中2速に入れながら上段へ。上段に入ると緩い右コーナーですが、アクセルオフで右にステアリングを切るとリアが流れ始め、アクセルを入れてそのまま若干のテールスライドのまますぐ左コーナーへ。このあたりの感覚は絶妙で、きっちり走ればとても気持ちいいということを実感させてくれます。で、左コーナーでもアクセルオフからステアリング。一瞬アクセルを入れ、一番奥の180度左コーナー手前で1速に落としサイドターン。ややスライド量が大きすぎたせいか、この後のおおきなS字の進入が難しくなってしまい、アンダーを出しながら、1速吹け切りで左、右とクリア。S字の右コーナーあたりで2速に入れるつもりがすっかり忘れ、1速のまま抜けるとやっぱりすぐにリミッターがきき、しかし、また数十mで右180度コーナーが来るので、リミッターを5回くらいきかせたまま右サイドターン。若干テールスライドが多く、その後の直線で2速に入れ、上段から観客席前に下りる大きめの右コーナーに進入。その進入時のブレーキングでリアがブレイクし始め、アクセルをちょっと入れると一瞬テールスライドを始めました。そのまま踏みっぱなしで観客席前までドリフトしながら下りれたらいいのにと思いながらも、そんな恐いことはできず、アクセルを戻しリアをグリップさせながら観客席前へ。そこで一つパイロンをゆっくり2速のままクリアし、数十mの直線で全開にした後、下の段へジャンプ。ジャンプ手前での中間タイムは53秒2くらいだった様です。以前の練習でジャンプの際、フロントスポイラーを擦った経験があるので、アクセルを緩めて進入。着地後すぐブレーキングとともに右にステアリングして、1速に落とし右サイドターン。ここでもテールスライドが若干多く、タイムロス。再び全開で上段にかけあがり、長い直線で2速が吹け切ったあたりで先ほどと同じ様に、上段から観客席前に下りる大きめの右コーナー。1周目と同じ様なアプローチで、リアがブレイクし始めますが、やっぱりドリフトする根性は無く、グリップで観客席前へ。観客席前に設定されたスラローム手前で下りながら1速に落とし3本スラローム後ゴール。タイムは1'12"58プラス10秒(P2)でした。
6.2本目の対策
パイロンタッチを2本もしているため、順位を争う様な状態ではなく、がっくりしてしまいました。やはりこのあたりがイベントの難しいところで、2本しか走れない難しさを痛感ししまいました。
中村さんには、”下でばたばたパイロン倒していたねぇ”と言われ、”でも、ミスコースはしなかったんでしょ”となぐさめられてしまいました。
その後、A-4クラスの走行、シードクラスの走行が終り、午前中の順位の発表がありました。と、な、なんと、最下位っ!!!!!!!どうするんだぁ〜っと叫びたい気持ちを抑え、とにかく午後の2本目は、びりにならない様に丁寧に走るしかありません。でも、パイロンタッチがなければ、実は6位であることに気付き、気をとりなおして対策をねることにしました。しかし、もし2本目もパイロンに触ったりしたら、もうびり間違いありません。なんというプレッシャーでしょう。
で、昼休みになったので、昼食を食べ始めると、もう、コースオープンとのことで、すでにコースを歩いている人がいるじゃぁないですか。昼ご飯を途中で切り上げ、再びコースを歩いて対策を。ポイントは、何点かにしぼられます。当然ですが、まずはパイロンに触らないこと。スタート直後の下の段の一番細かいセクションで、確実にサイドターンすること。下の段の外周を2速で周り、アンダーを出さないこと。上の段の一番奥の180度左コーナーではサイドを使わずグリップでまわり、次のS字にうまく進入して、S字の終りで2速に入れること。その直線の後もサイドターンを使わずにグリップで加速重視とする。上の段から観客席前への高速コーナーは極力踏む。観客席前から下段へのジャンプも極力踏む。下段奥の右コーナーも加速重視とするためサイドを使わずグリップでまわる。最後の高速コーナーも極力踏む。といったところを注意して、2本目にのぞむことにしました。
7.走行2本目
先ほどの対策とパイロンタッチに気を付け、2本目のスタートです。若干路面温度が上がっているため、回転数は6500rpm程度で、クラッチを一気につないでスタート。数回リミッターをきかせたまま右180度ターンに進入。この一つ目のサイドターンは1本目と同様それほど無駄無くクリアしました。つづいて問題の難関ですが、さきほどより遠くから右90度コーナーにサイドを引きながら入り、若干余裕をもって右180度ターンにのぞみました。しかし、やはりあせりからか、右90度のサイドがきかず、その後左180度でサイドを引いたときも全くリアは流れませんでした。まじかよぉと思い、強引にもう一度サイドを引いて向きを変えました。その後1速が吹け切るところで右120度くらいのコーナーでサイドを引き、ややテールスライドしすぎながら、下の段の外周へ。外周では予定通り2速に入れ、アンダーと戦いながら上段へ。上段に入った後の緩い右コーナーでは、路面温度が高いせいか、さきほどよりテールスライドは少なく、アクセルを入れた後左コーナーへ。で、左コーナーでもアクセルオフからステアリング。一瞬アクセルを入れ、一番奥の180度左コーナー手前で1速に落とし、ここはがまんして、パイロンがクリップとなる様にグリップでターン。ここはうまくいったと思ったのも束の間、次のおおきなS字の進入をオーバースピードで入ってしまい、ドアンダー。またまたあせってしまい、1速吹け切りで左、右とクリア。S字の右コーナーで2速に入れるつもりがまたまたすっかり忘れ、1速のまま次のコーナーへ。数十m後の右180度コーナーまでリミッターを5回くらいきかせたまま進入し、サイドを引かないつもりが、思わず引いてしまいました。しかし、今回はそれほどテールスライドは多くなく、その後の直線で2速に入れ、上段から観客席前に下りる大きめの右コーナーに進入。その進入時のブレーキングでやはりリアがブレイクし始め、先ほどより、気持ちアクセルを強く踏み始めましたが、さっきのガードレール激突シーンが頭によぎり、やっぱり、そんな恐いことはできず、アクセルを戻しリアをグリップさせながら観客席前へ。そこで一つパイロンをゆっくり2速のままクリアし、数十mの直線で全開にした後、下の段へジャンプ。ジャンプ手前での中間タイムは52秒7くらいだった様です。ジャンプでは、先ほどよりアクセルを踏んだせいか、着地で、下回りをヒット、ちょっとショックを受けながら、すぐブレーキングとともに右にステアリングして、1速に落とし、ここもグリップでトライ。しかし、若干車速を落とし過ぎた感がありました。再び全開で上段にかけあがり、坂の途中で2速にシフトアップしましたが、ここで痛恨のシフトミス。登り坂でクラッチ切ったまま走る時間ができてしまいました。そして長い直線では2速が吹け切らず、上段から観客席前に下りる大きめの右コーナー。リアがブレイクし始めますが、やっぱりドリフトする根性は無く、グリップで観客席前へ。観客席前に設定されたスラローム手前で下りながら1速に落とし3本スラローム後ゴール。なんとかパイロンタッチは無くまとめ、タイムは1'12"53でした。やはり、各所でミスが見られ、ノーミスで走ることは難しい様です。
8.さいごに
結局順位は7位でした。目標の6位には届きませんでしたが、10位には入ることができました。まあ、この順位の評価は見る人によって違うと思いますが、私自身はちょっとできすぎくらいかなぁと思っています。タイム的には、ミスしたわりにはそう悪くなく、今シーズン後半には面白くなってくるのではないでしょうか。
やはり、イベントで力を出すにはある程度の慣れが必要であることや、練習でやったこと無いことは出来ないこと、などがわかりました。中村さんにも、終ってから、”あれ(岡野さん)が基本だから、自分の走りとどこが違うか良く比べるといいよ”と言われ、全日本チャンプが基本と言われても...と思ってしまいましたが是非参考にして練習していきたいと思います。まあ、イベントは練習会とは全く違った雰囲気で、とにかく楽しかったので、大満足です。久し振りの緊張感で、これだけ本気になったのも何年振りでしょう。高校時代の同級生の小栗君が、同じ大会のビギナークラスに出ていて、優勝していました。彼もノーマル車両ではあるが、最近ジムカーナを始め、はまっている様です。
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