1997JMRC関東ジムカーナフェスティバル参戦記

11/30(日)、関越スポーツランド、ドライ

1997JMRC関東ジムカーナフェスティバルA4クラス
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位阿保大輔DjacスターフラッグランサーCN9A0'56"560'55"140'55"14
2位内田知弘BPトイズ六輪舎KWJランサーCE9A改0'55"410'55"150'55"15
3位岡部満春新寿司ひのでADVANランサーCE9A0'55"730'56"560'55"73
4位丸山憲一ボレロKLKたかのインプレッサGC80'56"190'55"850'55"85
5位井橋祥共TMなかやまADVANランサーCN9A1'01"08(P1)0'56"150'56"15
6位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A0'56"560'56"170'56"17
7位佐々木将人BRIG☆オセロット☆ランサーCN9A0'56"200'57"470'56"20
8位五十嵐篤史LIFE Wake upランサーCN9A0'56"210'56"640'56"21
9位西野弘高STPアドバンリジットランサーCD9A1'00"150'56"270'56"27
10位長野博明sixオメガLM新潟西ランサーCN9A0'56"340'56"390'56"34

1.まえがき

 さて、念願の関東ジムカーナフェスティバルを迎えることになりました。しかし、会場はほとんど走ったことが無い関越スポーツランドです。各県戦を戦ってきたトップドライバーばかりが集結するこの大会で、走行経験もほとんど無いとあっては、とても上位入賞を狙えるとは思えません。どうせだめならぶっつけ本番でいいやと思ってましたが、折角代表で出る訳ですから、恥ずかしい走りはしたくないなぁということで、前日練習に参加することにしました。
 ところが、天気予報によると週末はあやしい予想。日曜午後はなんとか晴れそうな予報ですが、土曜は大荒れとのこと。結局練習会は雨の中行われることになりました。本番はドライ勝負が予想されることから、やる気をなくしてしまった練習会でしたが、関越スポーツランドの広さや距離感覚を掴むことと、うねっていると聞いている路面状況を把握することをテーマに、走りが消極的にならない様に極端な挙動を作って暴れることを考えて走ってみました。慣れないせいか、参考タイムはお話にならず、トップタイムを連発していた東京チャンプの内田さんには4秒近くも離される始末。最近、『練習会だけはいい走りするね』と言われていたのですが、練習会でこんなにもぼろぼろでは、ほんとに明日大丈夫なんだろうかという不安にかられてしまう監督と私でした。
 折角のウェット練習ですから、ADVAN032RとRSの比較をしてみましたが、やはりRSの方がフィーリングが良く、胎内、東京ベイサイドとともに、ここ関越もRSの方が良いことを実感しました。
 前日夜の監督とのミーティング(?)では、この2年間を振り返りましたが、まぁよくやってきたのではないかということになりました。明日は、念願のフェスティバルです。監督からも、思い切って楽しく走る様指示(?)がでました。とにかく、パイロンタッチやスピンを恐れず、元気に走りたいと思います。

2.当日

 そして当日、目が覚め外を見ると、道路は完全ウェットで小雨がぱらついている感じです。しかし予報では、じき雨は上がるとのこと。それを信じましょう。会場へ向かう途中関東南部では見慣れないジムカーナ車両を何台もみかけましたが、みんな速そうです。その中で知ってる車両があったりすると、妙に安心してしまう私でした。
 会場到着とほぼ同時にゲートがオープンし、パドックへ。やはり見慣れない車が多い様です。会場を見渡すと、たくさんの女子高生風のギャル(死語かな?)が、スタッフジャンパーを着てうろうろしています。う〜んさすが関東フェスティバル、と妙に関心しながら、華やかなのはいいことだと皆で喜んでしまいました。
 コース図を見ると、どうやらここ関越の典型的コースとのこと。しかし、私にとってはどんなコースもめずらしいコース(T_T)。典型的コースってことは地元勢有利じゃないかぁ。とは言うものの、昨日の練習コースより走りやすそうで、私にとってもそんなにいやな感じではありません。それでもやっぱり慣れないコースなわけで、だったら地元の人に走り方聞こうってなことで、完熟歩行では、埼玉戦で終盤好調だった岡部さんやギャラリーで来ていた馬場さんをとっつかまえ、走り方を聞きまくってしまいました。ありがとうございました。その中では、奥の外周とギャラリー前のおむすびがポイントとなりそうです。狙いは、出口の各パイロンを離さずに、あまり大きなラインとならない様に走ることにします。
 天候は曇りですが、時折日が差し、第一ヒートのA1、A2あたりのがウェットからドライへの変わり目となりそうです。ですから、A4は完全ドライの勝負になるでしょう。よかったよかった,。これで楽しく走れるってもんです。
 完熟歩行後、ドライバーズブリーフィングでは、プラカードを持ったジムカーナクィーン?の後ろに各県ごとに並び、選手宣誓や音楽無しの(?)不思議なラジオ体操など、運動会風の始まりでした。さらに、各都県ごとにテントが設営され、とてもすばらしい環境でイベントが行われました。
 セッティングは、ドライセッティングからフロントのエアを0.05上げ、リアのショックを1段上げてトライすることにします。路面温度はかなり低いのですが、どうもリアのショックを固めた方が動きがいいような気がするので。
 本日の目標は、慣れない関越と予想されるハイレベルな争いを考えて、参加台数の半分、15位以内には入りたいなぁといったところです。そして、できればシングルの10位以内を目指したいとろこです。
3.第一ヒート
 さて、A1、A2、A3、C&D、L、と出走した後、待ちに待ったA4クラスの出番です。やはり、最近好調の岡部さんが、好タイムでトップにたっている様子です。そしてスタート。やや低めの路面温度のため、6500rpm程度でスタート。激しくホイールスピンしながら、アクセルコントロールして2速へ。2速全開から右ターンへパイロンと壁の中央付近から進入し、ブレーキング。若干テールが流れ、アクセルオン。右奥のパイロン付近でブレーキングし、1速にシフトダウンしてグリップで右奥パイロンをクリア。左270度へ向けて全開。1速リミッターのまま左パイロンへ進入し、丁寧にブレーキングしてサイド。自分にしてはいい感じでクリアし、再び外周へ加速。2速にシフトアップして、外周入り口でブレーキングで向きを変えようとしますが、思う様に向きが変わらず、ずるずるとパイロンをクリアし、アクセルオン。曲がらないので、BSの看板付近で再びブレーキングし、アンダーを消した後、全開。外周出口はややきつく、はらみたくなかったため、一瞬アクセルオフして姿勢を作り、なんとなくうまくいき、全開でギャラリー前へ。2速が吹け切り、3速に入れたかったのですが、迫ってくるガードレールにびびり、無視したかった左パイロン手前でブレーキングを開始してしまいました。おかげで十分過ぎるほど減速してしまい、左ターン頂点パイロン手前でアクセルオフのまま距離を合わせるおそまつな走り。頂点パイロンを超えてアクセルオンしますが、フロント荷重が完全に抜けてアンダーの嵐。じっと我慢しながらアクセルオンして、全開で外周へ。途中2速が吹け切り、一瞬3速へ入れ、びびってすぐに2速へシフトダウン。外周頂点付近までブレーキを残す予定が、手前でテールが流れ始め、しかたなく、アクセルオン。外周出口はカウンターを入れてパイロンぎりぎりでクリアすると、パイロンを超える頃にはテールがグリップしはじめ、外周を出てからややラインがアウトへ。ここははらんではいけないと聞いていたので、はらまない様に気をつけながら全開加速。2速全開から問題のおむすびへ進入。1速に落とし、右サイドを当て一つ目のパイロンをクリア。カウンターを当てたまま一瞬加速後、左パイロンでサイドを当てますが、カウンターからのサイドでテールを振り過ぎるのを一瞬きらい、軽〜くサイドを当てると、なんとも中途半端なターンに。次のパイロンへ向かうことができず外へ膨らみながらアクセルオン。ラインを無理やり修正するため、軽くサイドを当て、左へ車を向け、アクセルを入れると、テールが流れ始め、予想以上の角度がついてしまい、グリップさせたら最悪とばかりに、こうなったら踏むしかないと、派手派手ドリフトでおにぎりの最後をクリア。出口の向きはなんとか合わせ、最後の右270度へ。全開1速リミッターからブレーキングし、ステアリングをぐりぐり切って、右サイド後、アクセルオン。これはかなりうまくいき、全開でゴール。タイムは、56"56と、トップから1秒落ちの10位とのことでした。

4.第二ヒートの対策

 第一ヒートの暫定結果を見てみると、1位、2位が55秒台ですが、3位以降には56秒台がうじゃうじゃいます。さすが関東フェスティバル。県戦だと、第一ヒートからこれほど肉薄した争いになることは少ないと思いますが、県のトップを争ってきたドライバーが集まるとこうなるんですかねぇ。驚きです。ですから、0.5秒の差で10番くらい変動してしまう感じです。
 しかし、トップから1秒落ちというのはかなりいけてるのではないでしょうか。明確なタイムロスも結構あり、走りきれていない部分がありましたから。なんとか10位以内も狙えるのでは、と思わせる位置にいるようです。
 走行後には、アドバイスを頂いていた馬場さんから、『最後のおむすびはやりすぎだよぉ』とのお言葉。確かに、あれならグリップで小さく回った方がまだましという感じでした。しかし、スタート後の左270度とゴール前の右270度は、めずらしくうまく決まっていた様です。二つの270度はあれ以上うまく走れるとは思えないので、その2カ所に関してはタイムロスする可能性がありますが、奥の外周とギャラリー前の左ターン、そしておむすびをきちんとこなせば、十分タイムアップは可能だと考えられます。目標はずばり55秒台。当然各県のトップを争ってきた人たちでしょうから、皆きちんとタイムアップしてくると思われます。最後ですから私もきちんとタイムアップして、悔いの残らない走りをしたいと思います。
 昼にはぽかぽか陽気だった関越スポーツランドも次第に風が出て、路面温度は急激にさがりつつあります。A4出走時にはかなり路面温度は低くなりそうです。
 セッティングは、第一ヒートのままです。

5.第二ヒート

 そしてA4クラスの第二ヒート。私にとって今年最後のトライですから、今年の総決算のつもりで気合を入れて走ります。ところが予想通り、路面温度はかなり冷えてしまい、タイムアップしている車両は数える程です。『こりゃタイムアップできないかなぁ』と頭をよぎりましたが、とにかく、きっちり走ることを考えてスタートします。冷えた路面を考慮して、6000rpm程度でスタート。それでも若干ホイールスピンしながら2速へ。今度は外側から、ブレーキングしながら右パイロンへ。テールが流れ、アクセルオン。いい感じで次の右パイロンへ向かい、ブレーキング&1速シフトダウンすると、これまたいい感じでテールが流れ、脱出方向ばっちりで加速。1速リミッターから左270度へ入ります。しかし、ここではブレーキングが遅れ、2〜3メートルくらいパイロンから離れてサイドターン。やはり低い路面温度のせいかグリップは落ちている感じです。外周へ向かい2速にシフトアップ。外周入り口でブレーキングしますが、グリップが悪く、長めにブレーキングして、十分減速してターンを通過。すぐ全開し、BS看板付近で再びブレーキングして向きを変え、全開。外周出口はパイロンから離れない様、車の向きを整える様に、アクセルコントロールしながら加速し、ギャラリー前へ。先程びびったギャラリー前の左ターンへの進入ですが、やはり3速に入れる勇気は無く、2速のまま気持ちブレーキングポイントを遅らせてターンに進入。それでもブレーキングが早かった様で、ブレーキに足をのせているだけの状態がしばらく続き、ターンに入り、車の向きが変わり始めた頃からアクセルオン。ややアンダーを出しながら、『やっぱり、攻めきれんなぁ』と思いながら全開で外周へ。そして、『いってしまえぇ』とばかりに、3速へ入れ、BS看板へまっしぐら。『もうだめぇ』という付近でフルブレーキング&2速シフトダウンしターンを開始すると、ややテールが動き、すかさずアクセルオン。ややアクセルオンのタイミングが早かったのか、外周出口のパイロンを超える頃にはアンダーが。『ここは抑えたい』、と思ったのですが、時既に遅し。アンダーを出したまま外へ外へと。『こりゃいかん』と思ってアクセルを抜き、アンダーを解消し、全開した時には直線を半分くらい過ぎ、はまってはいけなかったらしいうねりの中へ。『車が跳ねるってこのことだったのね(T_T)』と、車ががんがん跳ねながらおむすびへ。2速全開から1速に落とし、右サイドを当て、一つ目のパイロンをクリア。丁寧に車の向きを整え加速し、次の左パイロンでサイド。第一ヒートはここでミスったため、きっちりと向きを変えることを考えて、なんとか無難に次のパイロン方向へ。加速し、次のパイロンで再びサイド。加速するとテールがかなり流れ、『いかん』と思ってなんとかアクセルを戻し、スライドを抑え、さらにもう一回サイドでおむすびを脱出。最後の右270度へ向け全開で加速し、1速リミッターから右サイド。やや進入があまく、大きめのRでアクセルコントロールしながらゴール。タイムは、56"17と55秒台には入りませんでしたが、タイムアップを果たし、この時点で4位。その後後半ゼッケンのドライバー2人に抜かれましたが、最終的に、堂々の6位入賞となりました。

6.さいごに

 神奈川戦では終盤結果出なかったのですが、東京最終戦と言い、少しは乗れる様になってきたのでしょうか。まぁ、たまにはうまく走れることもあるってことですかねぇ。それでも、結構ミスしてるので、まだタイムは伸びるはずです。もうちょっときっちり走れる様になれば、JMRC関東でもそこそこ戦えるかもしれないと思わせる結果となった関東ジムカーナフェスティバルでした(甘いかな?)。監督の目にも、今日は結構乗れてた様に見えた様です。もひとつうれしいのは、神奈川県、千葉県勢では、トップ、東京勢でも内田さんに次ぐ順位だったということです。アウェイ(?)としては、まずまずかななんて思ってます。
 それにしても、念願のフェスティバルをとても楽しく走ることができました。さらに入賞というおまけつきで、大満足です。予想通りのハイレベルな戦いでしたが、それを体感できたことは、私にとって非常に有意義だったと思います。2年前ジムカーナを始めた時とは、全く次元の違う戦いの場に参加できたことをとてもうれしく感じています。たかが2年やっただけですが、ただ車を操るという面白さ以上に、この一年はジムカーナという競技の奥の深さを実感できた様な気がします。さらに上で戦えれば、もっと違った面が見えてくるのかもしれませんね。
 これを持って、今年度のジムカーナ参戦を終了することになりました。来年度計画について、基本的に来年の本格参戦はなし、という話でしたが、折角この位置まで来れましたし、もうちょっとだけ力試しをしてみようかということが決定しました。とは言うものの、財政的に今年までの様な体制では続けられないので、どっか一つだけシリーズを追うのが精一杯かと思われます(今年が出過ぎという話もありますが)。で、少し上でもまれた方がいいという多くの人のアドバイスや、自分でも上の走りを見ることの必要性を感じていることなどから、この際ですから、JMRC関東シリーズを追ってみようかと考えております(勉強です勉強)。誰も認めてくれなくてもいいんです、勝手にステップアップしてしまうことにします。
 ま、しばらくはイベント参戦はありませんので、参戦記の方もしばらくおやすみとさせていただきます。一年間、くだらない参戦記におつきあい頂きまして、ありがとうございます。また来年、イベントが始まる頃には参戦記を書きます。ジムカーナ3年目でJMRC関東シリーズを戦うとどうなるのか、楽しみにしていてください(書く気になれなかったりして)。そのれまでの間は、練習会やその他の記録でも書こうかと思います。
 皆様、今年一年大変お世話になりました。良いお年を。

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last modified : 15/Dec/97
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