1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第7戦参戦記

11/16(日)、東京ベイサイドスポーツクラブ、ドライ

1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第7戦A4クラス
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位岡部満春新寿司ひのでADVANランサーCE9A1'24"2901'22"5131'22"513
2位加藤正隆ADVANαSTPインプレッサGC8改1'23"6361'22"5271'22"527
3位伊田和夫アドバンテトラリジットランサーCE9A改1'24"5631'22"5461'22"546
4位長谷川覚MUSIC・Mランサーエボ3CE9A改1'24"0931'23"1521'23"152
5位上原利公STPアドバンリジットランサーCE9A改1'23"2951'27"706(P1)1'23"295
6位井橋祥共KYBアルボーリジットランサーCN9A1'23"3091'27"558(P1)1'23"309
7位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A1'23"7781'23"4661'23"466
8位氏家充章DLペトロサンテックランサー改CE9A改1'23"571ミスコース1'23"571
9位小野田了STPアドバンαスカイラインBNR321'25"9171'23"7061'23"706
10位前川義雄ADVANモンスターランサーCE9A1'25"0551'24"5721'24"572

1.まえがき

 とうとう、スピードマインドジムカーナ関東シリーズも最終戦を迎えることになりました。昨年、フル参戦し、予想以上の成績をおさめたこのシリーズ。今年、そのレベルは県戦を超えているとも言われているA4クラスですが、フル参戦できなかった割に、現在、シリーズ、アドバンスカラシップともに5位前後と、なんとかシリーズ6位以内を狙える位置にいる様です。しかし、ほんとに今年のA4はレベルが高く、もし今年からジムカーナを始めて、このシリーズに参戦していたら、全くポイントも取れずに、ジムカーナ嫌いになっていたかもしれません。
 さて、5位前後に位置しているとは言ったものの、実は4位〜9位くらいまでは混戦で、最終戦の結果次第でいくらでも入れ代わる可能性があります。何位に入れば良いなどという計算も面倒なので、とにかく、みんなに負けない様に走るしかありません。この最終戦は東京ベイサイドで行われますが、なんと言っても、ここは東京戦最終戦で比較的いい感じで走れた会場です。あの時の感じで走れればそれなりの結果はついてくるでしょう。

2.当日

 さて、当日、どうやら雨の心配はなさそうと会場へ向かうと、東京港トンネルあたりは雨???そんな...と思ったら、会場付近はドライの様子。若干雲行きが怪しい感もありますが、ドライで楽しく走れることを祈るばかりです。
 会場に到着すると、6:30ゲートオープンのはずが、時間になっても会場入りできず。またまたたくさんの車が列をなしてしまったのでした。丁度私が会場に到着した頃、STPの中村社長、岡野さんを始め、小峰さんや上原さんも会場に到着。ゲートオープンを待つ間、中村社長や小峰さんと話が出来、早速プレッシャーをかけられてしまいました?中村さんはインプレッサでの参戦とのとこです。一昨年は、中村さんもインプレッサで全日本戦などに参戦していたはずですが、そのころ私はまだジムカーナやっていなかったので、A4車両に乗る中村さんのドライビングも楽しみです。
 それにしても、今回のゼッケンは161番と、ものすごい参加台数です。A4も30台以上が参戦しており大盛況です。そのせいか、パドックはコースから遠いレインボーブリッジ側と、少し残念な位置ですがいたしかたないでしょう。
 受付を済ませ車検準備をした後コース図に目を通すと、なんだかいやらしいコースです。スタート直後の直線や、4本パイロン巻き、フリーターンなど、とてもきちんと走れそうもありません。それもキーとなりそうなターンはみな左で、フリーターンなどは4回連続左サイドを引く必要がありそうです。全体的に今まで経験してきたコースとは違う雰囲気で、ちょっとイメージが掴めません。まぁ、あまり硬くならずにリラックスして走ることにしましょう。
 シードクラスの小峰さんには、シフトチェンジやサイドの考え方を教えて頂き、ライン取りに関しては、やはりここは比較的コンパクトなラインを狙うことにします。JMRC関東シリーズチャンプの小峰さんの何秒落ちで走れるか楽しみです。
 セッティングは、ドライセッティングからフロントのエアを0.05上げ、リアのエアを0.1下げてみます。

3.第一ヒート

 スタートです。スタート後、ほぼ直線で右奥まで1速から2速、3速と加速。なんだぁ、3速入るとは思わなかったぞぉ、と車内で驚いていました。考えてみれば当然なのですが、なんも考えてなかったのです。そして、スピードにびびりながら、2速、1速と落として右ターンをサイド。ややテールが振られながらアウトへ車を動かし、2速に入れてパイロンを越えてS字ぎみに加速。逆バンク部分でブレーキングを開始し、1速へ。一瞬アクセルを入れ、左パイロンで軽くサイド。テールが流れて、次のパイロン間への進入までスライドを続けたかったのですが、きっと無理だと思いアクセルオフしてグリップさせて加速。2速に入れてグリップでパイロン間に進入。そのまま段差を越えて規制パイロンの間を加速し、シケイン気味の左、右パイロンへ。手前の左パイロン付近でブレーキングし1速シフトダウン。一瞬加速し右パイロンでブレーキング&サイド。小さく回ることをこころがけてターンし、ギャラリー前へ2速へ入れて加速。段差先のパイロン目指してブレーキングを開始し、なんだぁ、段差で下回り擦らないじゃん、とか思っていると、目指したパイロンは一つ手前だったことに気付き、あわてて加速しギャラリー前のパイロンを右ターン。当然速度は乗っていないのですが、ブレーキングが遅れ、アウトにはらみながら再びS字ぎみに左4本パイロンへ。この進入も逆バンクのため、早めに1速に落としますが、先程の右ターンでアウトに出過ぎたため、4本パイロンの進入がきつく、あたふたして1速に落とすはめに。一瞬アクセルを入れブレーキングとともに左へステアリングを入れますが、いまいち荷重が乗らず、強引に左サイド。大きく弧を描きながら、滑り出したら止まらない状態で、もう一度サイドをあてて4本パイロンを旋回。さらに4本パイロンの終わりを左にターンし右180度ぎみのパイロンに向かいますが、斜面がきつく、ブレーキングを入れ向きを変えようとしたら、完全にスピードが落ち、あわてて加速。ぎくしゃくしたまま右ターンへ向かい、あわててサイドをあてて、外周へ。外周はやや内側のラインを狙ってましたが、予定よりアウトにはらんでしまいました。外周奥の1本目、2本目のパイロン付近でブレーキングを入れながらアウトにはらまない様に気をつけて外周をクリア、ギャラリー前へ向かいます。段差の手前からブレーキングを開始し、段差を越えて1速へ落とし、左サイド。やや速度が落ち、なおかつカウンターを当てるほどテールが出てしまいましたが、めげずに加速し、2速へ入れ外周へ。これもまた外へはらまないことを考えながら丁寧に加速し、外周終わりのシケインへほぼ直線的に進入し、ブレーキング&1速シフトダウン。向きを変え、加速し、リミッターがあたりますが、予定通り2速には上げず、3本パイロン近くを車を寄せます。そしてまずは3本パイロン頂点左ターンで1回サイド、ゆるめに向きを変えて加速。フリーターン入り口左ターンで、もう一回サイド、頂点の右を狙う程度に向きを変えて、アクセルオン。フリーターン中の左パイロンでまたまたサイド、やや蛇角を大きくとって出口方向へ向きを変え加速。フリーターン出口の左パイロンで、もう一発サイド、ゴール方向へ向け大きく車の向きを変えて、アクセルオン。うぉぉ、できたぁとか車の中で喜びながら、しかし、苦手な左サイドの連続で、それもこんなにたくさん連続でサイド引いたこともないものですから、もう左腕はパンパン、ぜいぜい言いながら、緩い規制を抜けて2速にシフトアップしてゴール。タイムは、1'03"7と、5番手タイムでした。

4.第二ヒートの対策

 問題かと思っていたフリーターンセクションはなんとなく無難には走ったものの、それ以外にミスコースしかかったり、その余波で4本パイロンがむちゃくちゃだったりと、もう一歩といったところです。トップタイムとは0.5秒差程度ですが、タイムを削るポイントは明確なので、もう少しきっちり走るほかありません。その後、中村社長からは、『走りがぎくしゃくしてるなぁ』とのお言葉。確かに、もう一歩というところです。スピマイ最後のトライですから、すっきり走りたいところです。
 暫定順位では、シリーズ順位に影響を与えない様な状況となっており、まぁ、あまり気にせず、第二ヒートをきっちり走れば、シリーズ6位は確保できる様な気がします。
 とにかく、タイムどうこうより、気持ちよく、きちんと走りたいと思いながら第二ヒートにのぞみます。路面温度は下がっている様子なので、グリップ感の違いに気をつける必要がありそうです。

5.第二ヒート

 そして、昨年初優勝を遂げたスピードマインドジムカーナ最終戦から1年が立ち、今年も最後の走行がスタートです。スタート後、3速まで加速。ややブレーキングが遅れ、2速、1速と落とすと、不意にテールが流れ、右ターンパイロンをやや過ぎてからあわててサイド。やはり中途半端で向きがきちんと変わらず、とにかく加速し、2速へ。アウトへふくらみ、S字ぎみにパイロンをクリアし、逆バンクでブレーキングを開始、1速に落とし、ぎくしゃくしながらアクセルオン後、左パイロンでサイドを引きましたが、リアがロックせず、完全に減速してしまいあわててアクセルオン。おかげでテールが突然流れ、とっさにカウンター後、アクセルをゆるめてテールを落ち着かせ、再加速。2速へ入れてパイロン間に進入します。実はここまでのセクションのブレーキングポイントと、サイドを使うかどうかを、出走直前まで迷っており、一応走り方は決めたのですが、その手前のセクションでのミスで、考えていたことが完全に飛んでしまい、結局最悪の走り方になってしまいました。引き続きパイロン間から段差を越えて加速し、シケイン気味の左パイロンでブレーキング&1速シフトダウン。一瞬加速後、右パイロンでブレーキング&サイドでしたが、ここも中途半端なサイドとなってしまいました。さっきのミスをここまで精神的に引きづってしまった感じでしたが、次のギャラリー前までの加速区間で、気持ちの切り換えができ、2速全開から、今度は間違えない様に、奥にあるパイロン目掛けて下回りを擦りながら段差を越え、奥のパイロンを2速のまま右ターン。ややオーバースピードぎみでしたが、ドアンダーにはならず、4本パイロンへ向かってS字ぎみに加速。進入の逆バンクで1速に落とし、一瞬加速後左サイド。テールを流し過ぎない様に、小さく回って直線部分で一瞬前方向に加速し、再び左サイド。小さく狙って、逆バンクでそのままスライドさせてと狙いましたが、アクセルの開け方が中途半端だったのかテールスライドが続かず、グリップで逆バンクを加速後、出口では、車の向きを合わせようと今度は左サイドをあてると、向きは変わりましたがまたまたスピードが死んでしまい、あわてて全開。次の右180度ぎみターンまでに挙動変化が激しく、ちょぉかっちょわるいステアリングさばきで(ギャラリー前なのにぃぃ)、強引に右180度をサイドをあててクリア。車内で格闘していた割になんとか無難にターンを終え、外周へは最短ラインで加速。2速全開から外周奥のパイロンでそれぞれブレーキングを入れながら小さくクリアし、ギャラリー前へ。段差の手前からブレーキングを開始し、段差を越えて1速に落とし、左サイド。ここは消極的になりすぎ、速度を落とし過ぎてしまった上に、テールスライドが大きかった様です。そして再び外周へ加速。2速で小さめのラインを狙って外周終わりのシケインへ向かい、2速でいってしまおうかと迷いましたが、やはり当初の予定通り1速に落とし、向きを変え、フリーターンセクションへ。1速のままライン取りだけに気をつけ、3本パイロン頂点で1回目左サイド。さっきより路面温度が低いのか、体が動く様になってきたのか、楽にターンができる感じです。そしてフリーターン入り口で2回目の左サイド。向きを整えながら、フリーターン中の頂点で3回目の左サイド。さらに出口のパイロンで4回目の左サイド。1本目よりスムースに回れた感触ありです。気分を良くしながら、ゴールへ向けて緩い規制を抜け、2速にシフトアップしてゴール。タイムは1'03"4と結局7位に終わりました。

6.さいごに

 前半セクションで完全に終わったと思いましたが、後半は乗れていたのか、なんとか若干タイムアップすることができました。路面温度が低いことをもう少し考えて走れば、トップ争いには十分からめたなぁと反省しています。でも、前半で崩れた割に、後半めげずに気持ちを切り換えて走れたことは、なんとなく進歩したなぁと思うのでありました。
 その結果、スピマイシリーズの方は、優勝した岡部さんに逆転はされたものの、なんとか6位に入り込むことができ、雑誌用の写真撮影もしてもらえました。また、アドバンスカラシップの方は、やはり岡部さんには逆転されましたが、斉藤さんを抜くことができ、5位に入ることができました。今年は、このシリーズを有効戦数ぎりぎりしか参戦できませんでしたが、ハイレベルと言われたA4クラスでどちらもシリーズ6位以内に入ることができ、とても満足しています。
 しかし、シードクラスの走りは、車の向きの変え方が全く違うのと、アプローチが全く違います。久しぶりに、テクニカルなコースでのシードドライバーの走りをたくさんみましたが、なんて自分の走りはせこいんだろうなんて思ってしまいました。小峰さんの何秒落ちで走れるかなんて考えていましたが、タイム差ももちろん大きいのですが、それ以上に車の動かし方が全く違うことを痛感してしまいました。日頃県戦レベルで戦っていると、そのレベルの走りしか考えなくなりますが、やはり、上を見て、刺激を受け、それを取り入れる努力をしないと、それ以上の進歩は無い様な気がしました。シードドライバーの走りを見ることが出来て、非常に有意義であったと感じています。
 さて、今年残すは関東ジムカーナフェスティバルのみとなりました。はっきり言って、会場となる関越スポーツランドは知りません。上位に食い込むことなど無いでしょうから、どうせ結果が悪いなら楽しく走りたいと思ってますので、抑えることなんか考えないで、いけいけモードでトライしようかと思います。最近のイベントや練習会を通して上級ドライバーの走りを見たり、話を聞いて、ポイントを取るためにかなり守りの走りをしていた自分に気づきました。シーズンも終わってしまう今頃気づくのも遅いのですが、しばらくは、ミスを恐れず、少し大胆な走りを心がけようかと思っています。とにかく、関東ジムカーナフェスティバルは、楽しく、元気に走ろうかと思います。

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last modified : 28/Nov/97
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